WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

1,870円 (税込)

9pt

本書は、ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースが、「生命とは何か?」について、語りかけるようなやさしい文体で答える一冊。

著者が、生物学について真剣に考え始めたきっかけは一羽の蝶だった。12歳か13歳のある春の日、ひらひらと庭の垣根を飛び越えた黄色い蝶の、複雑で、完璧に作られた姿を見て、著者は思った。

生きているっていったいどういうことだろう? 生命って、なんなのだろう?

著者は旺盛な好奇心から生物の世界にのめり込み、生物学分野の最前線に立った。本書ではその経験をもとにして、「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」の生物学5つの重要な考え方をとりあげて、生命の仕組みについての、はっきりとした見通しを提示する。

・・・あなたの出発点がどのレベルにあろうと、そう、たとえ科学って苦手だなぁと感じている人も、怖がらないでほしい。この本を読み終えるころには、あなたや私や繊細な黄色い蝶、そしてこの惑星上のすべての生き物が、どのようにつながっているか、より深く理解してもらえるはずだ。私と一緒に、「生命とは何か」という大いなる謎に迫ろうではないか。(本書の「まえがき」より)

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WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ひとつひとつで生命の要件を満たしている細胞が、膨大な数集まり情報を交換しながら緻密に正確に分業を行い秩序立って生物のかたちを成している。情報交換は化学的な操作で行われる。化学物質の濃度の濃淡で空間的な情報が伝わるという話が特におもしろかった。膨大な数の化学反応がそれぞれ時間を守って少しの狂いもなく行

    0
    2024年10月21日

    Posted by ブクログ

    地球の生命の起源について、はっきりと自説が書かれている。生命とは何か、については、意識や記憶とは何か、といった点の議論が無いのと、有機的なものに限るというところがどうかと思うが、非常に科学者的な視点で、中立的立場での記載だな、と。わかりやすく噛み砕いて話を進めており、頭の整理によい。

    0
    2024年06月09日

    Posted by ブクログ

    優れた科学啓蒙書だな、と思った。こういう本を読む楽しさを引き出す巧みな文体で訳されてもいる。こんな大それたタイトルの本を書ける人になるのは奇跡だけど、読む人が著者と同じように生命とは何かについて考えるのを楽しむことはできる。素朴な問題ほど、偉大な科学者も普通の人と同じようなことに思いを巡らせている。

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    たまたま書店で手に取り購入。感銘を受ける。
    細胞、遺伝子、進化などのわかりやすい解説、ノーベル賞受賞学者の地道な研究の積み重ねや成果が出た時の喜びなどがよく伝わる。後半では科学によって生み出される生命の知識の深化がもたらす我々の未来を展望し、生物とは何かについて自論を展開する。一文一文が深い頷きをも

    0
    2023年01月13日

    Posted by ブクログ

    本人によると、生命とは自然淘汰を通じて進化する能力、としている。細胞、遺伝子、自然淘汰による進化、化学としての生命、情報としての生命の5つに分けて説明している。非常に分かりやすいので、生命のついて語る際には必需品であろう。

    0
    2022年03月20日

    Posted by ブクログ

    生物学関係好きな人にはとりわけ大きな発見はない。でも面白い。

    なぜか?

    ポール・ナースが科学者を愛しているからだ。科学にはブレイクスルーが付きものだ。ピタゴラス、ガリレオ、ニュートン、ガロア、アインシュタイン、、、確かに彼らは偉大だ。誰でも知っている。しかし、彼らの間には無数の無名科学者がいる。

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    単細胞から始まった全ての生命は、その存在を他の生命に依存している。生き物を構成する細胞もまた生命であり、ありとあらゆる生命が自然の驚くべき機構により、種やスケールの枠を超えて連動している。究極的には、原初のたった1つの生命体が今日まで地球全体に広がってきた一つの物語だと捉えられる。

    0
    2024年12月16日

    Posted by ブクログ

    それぞれの章でそれぞれ面白かったが,なにより「情報」の章が良い.
    コンピュータ・サイエンス系の目から見た情報と全く異なる様相の情報を教えてもらえる.

    もちろん,科学技術に関する楽しさも伝わってくる.
    「教科書」を見て「授業」を受けるときの,あの「やりたくないなぁ」という感じ.同じ対象なのに「わくわ

    0
    2024年09月27日

    Posted by ブクログ

     細胞活動を知りたい場合のイントロダクションとしてかなり良い。平易な文章でイメージが湧きやすく書かれている。
     随所に著書であるポールナースの思想が現れているのもよい。生命全体で生命の謎を探究し、理解を深めていくことが肝要なのである。
     特に好きな箇所は、人は孤独では無く、細胞一つ一つに生命があり、

    0
    2024年06月27日

    Posted by ブクログ

    地球にはたくさんの生命が存在しているが、人間だけが理性を使って生きることについて考えることができる。だからこそ、我々は地球の生態系を守る責任があるのだ。これからも益々科学は進化し続けるが、人間自身も生命とは何かを理解し続けなくてはいけない。

    0
    2024年01月15日

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