あらすじ
バカがいるのではない、バカはつくられるのだ! 人気サイエンス作家がバカをこじらせないための秘訣を伝授。学生にも社会人にも効果テキメン! カタいアタマをときほぐすやわらか思考問題付き。新装版。
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Posted by ブクログ
これは世の中に氾濫するハウツーものではない。
発想の転換に関する本である。
短時間で大雑把に何かをマスターしビジネスに生かすにはどうすれば良いのか…なんてことには一切触れず、何を見据えてどう心構えをして生きて行くのが良いのか。実は厳しい自己実現への道について書いてある。
やんわりとオブラートに包んで著者自信の体験も踏まえて書いてあるので勘違いしそうだが、この内容を実践するには強い意志と根気が必要なのだ。
コスパやタイパとかいう言葉とは無縁の世界。バカでなくなるのは実は大変な時間と労力が必要だということを忘れてはならない。
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タイトルだけ見ると卑屈な人間が手に取るように見えてしまうのと、子供に薦めた時に「どう言うこと?」と言われてしまいそうで少し困ります(苦笑)
とても前向きで品の良い文章で、1.5時間ほどであっという間に読めてしまいました。新しい視点を与えてくれたりあやふやだった考えに自信を持たせて貰えたりと、明るい気分で読み進めることができました。元々が14歳の世渡りシリーズでの発刊であったと知りなるほど。読んでいる最中に「大人にも当てはまるけど、随分中高生向けっぽいな」と感じたわけがわかりました。
Posted by ブクログ
平成25年1月に著者の後書きがあるのでオリジナルは10年以上も前に書かれた作品が文庫化され、さらに新装版になったもの。軽いトーンでありながら柔らかい頭を持つことの大切さが実話や例題を元に示されて楽しめる。2時間程度で読めるのも良い。深刻さがない書き振りで、中年を超えた(自分のような) 人にも希望を与えてくれる。
Posted by ブクログ
『「小さな事にもこだわりを持つ事」それが生きていくためのTipsになる。』という事を言っているのではないか。
「自分がそれだけ他者からのフィードバックを受け入れられるか、自己修正出来るか、行動が変えられるか」がバカとバカじゃない人の違い。
読んでてはっとさせられる事もあるし、日常の些細な事に対しての見方が変わる本。
Posted by ブクログ
ものすごく読みやすい。
とはいえ、この本は誰が対象なのかが、いまいち判然としなかった。
学生が読んでもいいし、大人が読んでもいいし、親が読んでもいいし。
まあそれはそれとして、仕事を楽しみながらやる、誇りを持ってやることの重要性は、確かにわかる。
自分の会社でもそうだが、楽しく(楽しそうに)仕事をしている人はどれくらいいるだろう。プライドを持って、どれだけの社員が動いているだろう。
なんて、思う今日このごろです。
Posted by ブクログ
最終章は、大人(仕事している人)でも参考になる部分があるかもしれない。しかし、大部分は中高生向けの内容だと思う。自分がどういう集団に属すか、ある程度のレベルを求めるならば勉強しなければならない、というお話がメインだった。
途中、因数分解を習う意味、直接仕事に生きない可能性の高いことを学習する意義、などが話題になるが、これらをすでに成人した、あるいは働いている人が理解したところで手遅れ感が否めない。
英語の重要性もそう。専門性を高める話も同様に、学生ならギリギリ間に合うかもしれないが、勤労がある者にとっては耳に痛い話が多い感じた。
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「自分はバカかもしれない」という気付きは成長への第一歩かもしれない。
最近になって記憶力の低下が著しく、また応用的な考えができない場面が増えてきたような気がして、まさしくタイトル通りのことになったのでこの本を手に取りました。
「バカ」という呪いにとらわれず、自分の可能性を広げようというメッセージがこめられたライトな自己啓発本です。柔らかい文体でとても読みやすいです。
自分をバカだと思ってしまうのはまず周りからの「お前はバカだ」という評価と、それにより自己評価も「自分はバカだ」で固定されてしまう”二重の呪い”であり、だからこそ自分からバカのレッテルを貼らぬことが大事だとこの本は説きます。そして具体的な目標をかかげること、続けること、楽しむことが、自分の可能性を広げ、自己実現への道となると教えてくれます。
「世の中にはこんな常識がはびこってるけど、本当はそれってどうでもいいことかもよ」と耳打ちしてくれるような著者のフレンドリーさを感じます。著者も幼い頃の海外移住で、言葉の壁による苦難、国による教育の違いで学校の成績もよくなかった時期があり、その頃のエピソードも書かれています。そんな体験から「自分の可能性の芽を大切に育ててほしい」という思いがあるのだと思います。
大事なのは続けること。スポーツ選手や一流の音楽家になるために必要な修行期間はおよそ一万時間といわれているそうです。そして著者によると努力の結果は直線的に右肩あがりのグラフを描かないとのこと。ほとんど横ばいで、ある瞬間に急激に上昇し一気に開花する。だから結果が出なくても開花の時を待ちながら根気よく続けることが大事なんだよと、この本は励ましてくれます。
ものすごく読みやすいのですが、ぼんやりとした憶測もあるし、ゆるいっちゃゆるい内容とも言えなくもないです。でも読者をやさしく勇気づけようとする姿勢は感じます。十代の若い人向きかもしれません。
まとめるとこの本が教えてくれたメッセージは以下の三つになるかと思います。
「自らバカのレッテルを貼らない」
「多様性を大事にする」
「具体的な目標を掲げ、根気よく続ける」
私もオンラインで読んだ本の感想をつけることを続け、この本で84編の感想文を書いたことになりました。約4年続けたことになります。見返りなんて一切望んでいませんが、続けられているという小さな成功体験になっています。書き溜めた感想文を老後に読み返すのが今から楽しみです。
Posted by ブクログ
「バカになる」とはどんな状態で、なぜそうなるのか、そしてバカにならないためには何をすべきなのかを説明した本。
「バカ」は学生の時には環境によって作られ、社会人になってからは自分のハコに引き篭もることによってバカになってしまうことが分かった。社会人になった自分は、他の人の意見を取り入れる、物事を別の視点から見ることに意識的に取り組みたい。
この本で教訓となったのはつまらない仕事でも面白い一面を見つけ、それを目標にするということ。
当たり前のことなのだが、日々の仕事に忙殺されていると「自分で」目標を設定するということを忘れてしまう。
Posted by ブクログ
自己イメージって大事なんだな。周りからバカだと思われてると思ってると本当にバカになってしまう。
いわゆるバカだと思われている人も、本当はバカじゃないのかもしれない。ただ、その他大勢とは異なるコンテクスト、前提条件に気づいているためにバカだと思われているだけということもある。
仕事の会議で考えると、コンテクストをしっかり共有しておかないと有意義な議論はできないし、大事な意見も流されてしまうこともあるんだろうな。
自分をバカだと断じることも、浅い部分だけ見て相手をバカだと断じるのも気をつけるべしか。
フィードバックがないとバカになる。
大学教授を例に取っている。ある特定の領域では極めてアタマが良い。しかし、実社会からのフィードバックを受けにくいため、つまらん授業をし続ける教授がいる。人から注意を受けられるってのは幸せなことなんだな。そして歳をとるほどフィードバックを受けにくくなるから、若いうちに色んなことに挑戦すべし。
数学は物事を抽象的に考える訓練となる。
数学は数学としか考えたことがなかったので目から鱗だった。
図にして頭を整理する。
発表原稿なども絵にすると、柔軟に発表できる。
努力と成果の関係は直線じゃない。ある時突然成果が出ることがある。
しばらくはなかなか成果が出ないが、踏ん張りどころだ。
挫折しそうになったらこのことを思い出そう。