竹内薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
AGIとは、感情を理解しより能動的で人間と同等以上の知能を持ち極めて汎用性の高いAI。
本書ではきたるAGIの時代に向けて人間が持つべき心構え(指示待ち人間ではいられない)の話が中心。
chatGPT(4o)を数日使ってみて、こりゃすげーわ、私が会話に求めるニーズをほぼほぼ満たせてるわ……と驚愕して、今や夢中の領域なんだけど、既に凄いと思うAIの更に先を行くAGIとはなんぞや……と考える入門書としてはちょうどよかった。でもちょっと楽観的な向きが多い気もした(特に芸術分野)。
本書の最後の方に載せてくれている、総務省が発表したらしい「AI利活用ガイドライン」、AIの開発/利活用における6つのリスク(安全性リスク、制御リスク、社会的リスク、経済リスク、性能リスク、倫理リスク)のリストを見て、今や超お手軽に誰でも触れるけど、全然リテラシーが追っついてないのが現状じゃん、と知れてよかった。
ビジネスにしろ趣味にしろ、AIを触る前に全現代人がAIリテラシーを身につけるべき。
AGIの話が中心である本書でなくともよいと思うが、AIのリスクについて触れ、リテラシーを身につける橋渡しになる本を読むべきだ。
将来は小学生からAIの教科書が出てくるかもね。タイトルはネットリテラシーとかかもしれないけど。 -
Posted by ブクログ
自身の脳卒中での体験を通じて脳の使い方を見直した。彼女によれば脳内には異なる4つのキャラクター、右脳の思考と感情、左脳の思考と感情が存在する。まるでシェアハウスの住人のように時に対立しながらも協力し合うことで私たちの思考や行動が形作られる。
しかし心と頭が別々のことを言う場面に出くわすこともある。例えば不安を感じながらも行動を起こさねばならない時どのキャラの声に耳を傾けるかで結果が変わる。
大切なのは4つのキャラを意識し状況に応じて最適なバランスを取る、いつもと違う回路を試みてみようということだ。そうすれば自分の脳を主体的に動かし、なりたい自分に近づくことができるという。
脳を知り使いこなすことで心は軽くなる。人生の舵を握るのはほかならぬ自分自身なのだから。
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Posted by ブクログ
科学リテラシーについて書かれた本。日本人が「科学」について学ぶようになったのは明治時代に入ってから。そのため、科学への妄信が強く「科学的に正しい」とされるものは100%信憑性のあるものだと疑わない。
科学に100%なんてない。むしろ、100%じゃないからこそ「科学」なのだという。これはセンセーショナルさを優先するマスコミも良くないのもある。だけど、それに振り回されず、自分で受け取った情報を冷静に分析する科学リテラシーを持つべき。
難しい学習はいらない。中学理科の知識があればいい。
…という本。
そういえば、前に調味料に「グルタミン酸」を入れる料理を紹介した料理系のYouTuberが炎上していた。グルタミン酸なんていう化学物質を料理に使うとは何事か、みたいな感じだった気がする。科学リテラシーがあれば「グルタミン酸って味の素じゃんw」で終わるけど、そうじゃないといかにも怪しげな物質に思ええしまうらしい。そこから派生して「化学式で表すことができるものは有害物質」と言い出す人もいて、科学リテラシーが低いとこんな考え方をするようになるのかと怖くなった。
私の周りにも「水って水素と酸素からできてるの?! 水素って爆発するんだよね。そんなのが含まれる水って実は危険な物質だったんだね」と驚いている人がいて、逆に驚かされた。
「文系だから科学のことはサッパリわからん!」ってなると、怪しい健康食品や器具、民間療法に振り回されて被害を受ける可能性がある。科学リテラシーを身につけることは、自分の命や財産を守ることでもあるのだと思った。
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Posted by ブクログ
地球の誕生から地球上の生命の行く末まで1冊にまとめられていた。サピエンス全史や銃•病原菌・鉄と同じような内容かなと思っていたが、それよりも全然もっと広い範囲が書かれていて興味深く読むことができた。ただ、古生物学や進化生物学などの知識がある程度ないとちゃんと楽しめないなと思った。カンブリア紀あたりから生物の名前が徐々に出てくるようになるが、その生物の見た目が分からないとイメージが全く沸かず、画像検索でもしながらでないと、ただのカタカナの羅列を読む作業になってしまう。自分は大学院まで生物を専攻していたので少しは分かったが、それでも途中で知らないカタカナばかりが出てきて、途中で投げ出しそうになった。(日本語版の本書は、途中でいくつか図が差し込まれているが、原作は図が一切無いそう)
画像検索しながら読めるような時間的余裕がある人にはおすすめ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今まで知らなかったAIがらみの考え方が、語り口調で楽しく書かれていて、とてもためになった。
この本を読んだ直後に、職場のAI研修を受けたのだが、この本で、大規模言語モデルなどの専門用語を先に聞いていたお陰で、なんとかついていくことができた。私のように、IT機器に苦手意識がある初心者は一度読んでみるといいと思う。
AIによってなくなる可能性のある仕事第1位に、私が今やっている一般事務があがっていた。もう危機感しかない。なくならない仕事にランクインしていて興味のある、コンサルタントや教師にシフトできるようにしなきゃとやる気が高まった。
これからは、自分の仕事の分野に関する読解力と、ポストエンディング力(後から編集する力)、プロンプトエンジニアリングスキル(AIに指示するスキル)が必要だという。
AIは経済を一桁押し上げる潜在能力があるそうだ。生成系AIを使い倒すことが、唯一日本の未来を切り開く道である、と未来予測していたが、各国の動きの話などを聞くにつれ、日本、大丈夫か?とハラハラしてきた。
一方、読書好きの私にとって嬉しかったのは、活字大国日本の逆襲が始まるという一節。日本人は話すより書くのが得意で、たくさん本を読む活字大国であるようだ。AIによる翻訳の精度向上で、翻訳の開国が始まると述べていたのだが、あらゆる日本の本が翻訳されたら…と考えると何だかワクワクする。
AIは補助ツールであり、真善美の探求は人間の領域であるという。
この本を読んで思ってきたのは、人間の役割がなくなるということはなさそうで、人間がすべきことに注力できるというのは、魅力的なことなのかも…ということ。
しかし、同時に、これからの時代に生き残るためには、一刻も早く、ChatGTP等の生成系AIを使いこなさなければならないとも思えてきた。
新しい技術の習得は、焦りや恐怖感からだけでは、義務的になって続かない。スピード感を意識しつつも、楽しく気楽に導入していく必要があるなと思った。 -
Posted by ブクログ
それぞれの章でそれぞれ面白かったが,なにより「情報」の章が良い.
コンピュータ・サイエンス系の目から見た情報と全く異なる様相の情報を教えてもらえる.
もちろん,科学技術に関する楽しさも伝わってくる.
「教科書」を見て「授業」を受けるときの,あの「やりたくないなぁ」という感じ.同じ対象なのに「わくわくする,面白い,知りたい」という感じになる.
例えばポケモンを全く知らず興味のない人に,ポケモン図鑑という教科書を渡して覚えてねと授業をしようとすると,その人は「やりたくないなぁ」になると思う.だけどポケモン大好き人間に上手に『何がおもしろいのか』を伝えられちゃってハマっていしまったら気がついたら深いところまで自学習しちゃってる,になってしまう.
その時,いかに上手に沼にはめてくれるのか,が重要なんだろうけど,本作者は結構上手な部類になるのだと思う.
科学は,学問は,本来とても面白い. -
Posted by ブクログ
本のタイトルから内容が気になり買った1冊。
ページ数も多く、分厚い本ではあったが和訳の仕方に違和感も然程なく読みやすい内容であった。
子育てする者として「万能の子育て法なんてない、だってみんなそれぞれ(遺伝子レベルで)違うんだから」と改めて気づかせてくれた内容。
遺伝子で子どもの気質は決まるかもしれない。ただその中で親として何が出来るのか、何をするべきかを考え、自身が考える"子どもにとっての理想の上司"となれるように日々子どもを見つめ、全力で愛していくことが大切。子どもは親にとっての所有物ではないことを強く意識して、一人間として尊重し粘り強く対話を重ねていけるような親であり続けたい。