竹内薫のレビュー一覧

  • ペンローズのねじれた四次元〈増補新版〉 時空はいかにして生まれたのか
    やがて輪廻へと導かれる宇宙の真理、ビックバンから始まってブラックホールの消滅に至る宇宙の終焉は新たなビックバンへと繋がっていく。
    私たちが体感する三次元は時折四次元の顔を覗かせているのではなかろうか。解明する知力はないけど、言葉にできない体感はまさに宇宙とリンクしているに違いない。無常の世界を生きる...続きを読む
  • すごい物理学入門
    物理学の入門を理解したというよりも、これが物理学の入門なのかということが分かった。難しい。でも面白い。

    読み終わってから2週間もたってからレビューを書こうとすると、かなり忘れてしまっていることに気付く。
    とりあえず付箋を付けた部分。
    ・ニュートンが定義した「空間」と、重力を帯びている「重力場」が実...続きを読む
  • ペンローズのねじれた四次元〈増補新版〉 時空はいかにして生まれたのか
    勢いのある筆致である。説明は厳密ではないし、端折られている部分も多いが、ペンローズの天才ぶりは伝わる。ローレンツ収縮の実際、ブラックホール特異点の一般性スピンネットワークが時空をつくる、共形循環宇宙論・・・天才としか言いようのない、アイデアの数々に触れられ、刺激を受けた。
  • 量子重力理論とはなにか 二重相対論からかいま見る究極の時空理論

    誰も知らない量子重力

    今までにない量子重力の解説書である。

    ハイライトは第3章の二重相対論とスナイダー理論である。
    この理論は知らなかったので新鮮だった。

    1,2章は相対論と量子論を論じているので多くの人が既に知っているだろうが、
    3,4章は多分多くの人が全く知らない内容だろう。

    この2章を読むだけ...続きを読む
  • シュレディンガーの哲学する猫
    ソフィーの世界のように哲学を物語で紹介している
    本著の方が哲学の中身に踏み込んでおり読み応えがあった
    ウィトゲンシュタイン、サルトル、ニーチェ、ソクラテス、カーソン、サン=テグジュペリ、ファイヤアーベント、廣松渉、フッサール、ハイデガー、小林秀雄、大森壮厳と名を連ねる
    彼らの思索を一気に並べ読むと言...続きを読む
  • 竹内薫の「科学の名著」案内  文系でも面白い! 世の中の見方が変わる90冊!
    絶望的に理系科目が苦手なのだが、読み物として理系の内容に触れることは好きだったりする。そんな私には、この本は指南役として本当に最適だった。読みたい本がたくさんできたし、そもそも論として、竹内先生ご自身が書かれた本ももっと読みたいと思った。私のような理系音痴にも、科学っておもしろいかもってワクワクさせ...続きを読む
  • すごい物理学講義
    原題「現実は眼に映る姿とは異なる」のループ量子重力理論の解説書であり、3つのテーマが織り込まれながら、展開されていく。
    ①一般性相対理論と量子力学を統合する可能性がある理論「ループ量子重力理論」について
    ②「ループ量子重力理論」に至るまでの物理学の歩みをギリシア時代から遡る
    ③哲学と物理の関係、特に...続きを読む
  • すごい物理学入門
    近年の物理学が何を解き明かしてきたのか、そして今、何が未解明なのか、を非常に分かりやすく解説してくれます。ざっくりと流れを掴めるので入門編の本として非常によいです。
    科学を突き詰めると、哲学的な問題に行き着くことを改めて理解。
  • コマ大数学科特別集中講座
    竹内薫・科学ブックガイドから。とりあえず、たけしすげー。同じく映画監督もやっている大物芸人というと、松本人志が浮かぶけど、その作品の品質差とか、時事ネタにおける発言の深さの差とか、如実に表れてしまっている気がした。数学的素養、地頭って、やっぱり大事なんだね。
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~
    【99.9%は仮説を読んで】
    この本は、科学作家の竹内薫さんが書いた科学的な考え方の本です。

    「思い込みで判断しないために」という副題のもと、世の中にあるさまざまな仮説の具体例が示されています。

    個人的に面白かったのは、「科学は、いつでもまちがいを潔く認めるもの」という一説です。
    批判的思考など...続きを読む
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~
    タイトルからわかる通り、ほとんどのことはいつでも覆りうる仮説だという話。また、科学が決して万能ではなく、例えば飛行機が飛ぶ原理はよくわかってないことなどがある。
    ガリレオが望遠鏡を披露した時のリアクションのように、常識はいろんな人に深く根をおろしていてなかなか抜けない。
    仮説がひっくり返るというとこ...続きを読む
  • わが子をAIの奴隷にしないために(新潮新書)
    数学的な論理思考とともにプログラミングを学ぶほうが良い。
    巻末に参考文献が紹介されている。
    気になった本をメモしておく。
    ・『ゼロから作るDeep Learning-Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装』
     斎藤康毅 オライリー・ジャパン
    ・『文系プログラマーのたねのPythonで学び直...続きを読む
  • シュレディンガーの哲学する猫
    理学博士竹内薫、文筆家竹内さなみによる哲学の入門書。ただの解説書ではなく、作家と哲学者の言葉を語る不思議な猫を主人公にして、物語風に書かれているので、少しは敷居が低くなっていると思います。サルトル、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、小林秀雄など古今東西の哲学者たちの思想をそのまま説明、解説するのでは...続きを読む
  • 99.996%はスルー 進化と脳の情報学
    両生類はヒトよりゲノムの数が多いとか、ダンバー数、フレーム問題、ヒューリスティック、ブーバキキ効果…。私には馴染みのない言葉が沢山出てきた。スルーの定義もされてて、スッキリした。SNS疲れがなんだっていうんだという気持ち。ヒトっていうのは無意識に、無意識の選択をしてるんだなあ。
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり
    次元が変わると世界観がこうも変わるのかという気づきがありとても面白かった。2次元の世界フラットランドの仕組みは数学の観点でとても興味深かったが、3次元に比べとても窮屈に感じられた。とはいえ4次元に比べると3次元も窮屈なのかな?
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~
    科学とは仮説でできている!理系を目指す学生は必ず読んでおきたい一冊。個人的にはたまに出る話し言葉に加え、語尾がカタカナの「ゾ」が使われていることが面白かった。
  • 竹内薫の「科学の名著」案内  文系でも面白い! 世の中の見方が変わる90冊!
    「書評本の書評」みたいで変な感じだけど、このところ“理系への憧憬”みたいなものがあって、読むべき本探しの目的で手に取った。『プリンンキピア』『種の起源』みたいな超古典から、現代数学の良書まで、紹介される科学本はどれも魅力的にうつる(宇宙だけは興味の範囲外だけど…)。既読は、たぶん『統計でウソをつく方...続きを読む
  • すごい物理学講義
    この前読んだブルーバックスの本よりは分かり易かったな。こう言う本て日本人が書くより外国人が書いた方が全体の掴み方とか構成とか分かりやすく面白い気がするのだが気のせいか。日本はひも理論が優勢だが、この人はループ量子重力理論。正直違いは良く分かってないが、世界を理解しようと言う物理学の美学は伝わってきた...続きを読む
  • 「ファインマン物理学」を読む 普及版 電磁気学を中心として
    ファインマン物理学の電磁気学に的を絞ってわかりやすく解説してるんだけど面白い、丁寧に理解しながら読んでいくと面白い。もっと理解を深めて定着させようと思えば高校の数学をちゃんとやっておけばよかったなと思う。数式の操作とかパッと見ての理解っては難しいので。
    ただ全く何も知らなかった電磁気学にとっついて概...続きを読む
  • 面白くて眠れなくなる遺伝子
    「なんでかな?」と思っていたが調べたことが無かった雄の三毛猫の生まれる確率がものすごい低い理由がとても分かりやすく心に残った。今とてもホットな話題なので知れてよかった。