竹内薫のレビュー一覧

  • すごい物理学入門

    Posted by ブクログ

    新聞のコラムとして投稿した記事をまとめたもの。平易な文章で宇宙や量子力学の最前線を紹介してくれている。前著のすごい物理学講義を読んだ後だからか、大まかな内容だなと感じたけど初手としてはその魅力に触れる意味で最適かなと。

    最終講義が秀逸。著者の学問の意味、自然科学と人文学の垣根を超えたシンクロなんかを諭してくれて、人間の好奇心、探求心は果てしないし心が躍る。そう、未知のことへの挑戦は人間の性なのだ。人間も自然のほんの一部、自由意志なんてものはないのではという不安を、自然の一部である脳ニューロンの決定という自然の法則に従っている限り自由なのだと。読んでいると浮遊感がすごい。スピノザの一元論(汎神

    0
    2022年11月13日
  • WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

    Posted by ブクログ

    神経解剖学者のジル・ボルト・テイラーさんの最新刊。
    彼女が37歳の時に脳出血を起こし、それから8年のリハビリを経て復活し、その体験を語ったTEDの講演が世界中の賞賛を得たことで有名な方。

    原題は「WHOLE BRAIN LIVING」。
    邦題は「ホール・ブレイン 心が軽くなる「脳」の動かし方」

    神経解剖学者さんの本だから、きっと科学寄りの内容なのだと思って読み始めたら、違いました。脳出血によって、一時的に左脳の機能が完全にストップした経験から、人間の脳の中には4つの性格が潜んでいるというのを説明し、そして、その4つのキャラを見極めることで、人生をより良く生きるにはどうすればいいのか、という

    0
    2022年11月09日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

    Posted by ブクログ

    メモ:「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」。

    生命とは①生殖し、遺伝システムを持ち、システムが動的(変動可能)な、②(細胞などで)物理的に区切られた、③化学的・物理的・情報的な機械的構造をもつもの。

    0
    2022年11月05日
  • ペンローズのねじれた四次元〈増補新版〉 時空はいかにして生まれたのか

    Posted by ブクログ

    ペンローズの宇宙論
    「共形サイクリック(循環)宇宙論」(略してCCC)
    Conformal Cyclic Cosmology

    宇宙そのものが循環する


    0
    2022年10月31日
  • すごい物理学講義

    Posted by ブクログ

    物理学史の総まとめ
    ウィットに富む



    二十世紀初頭、合理的知性を充分に備えたあらゆる人びとにとって(要するに、アルベルト・アインシュタインただ一人にとって)、これはきわめて自然な推論だった。

    0
    2022年10月31日
  • シュレディンガーの哲学する猫

    Posted by ブクログ

    面白かった。哲学の入門書的な性格のものなので、こればかり読んでてもどうかと思うのだが、改めて手に入れたいなと思う。
    ウィトゲンシュタインのところで、言葉は、それぞれがその意味を存しているのであって、そこに一般的な概念を重ね合わせようとするからわからなくなる、というくだりは成程!と結構腑に落ちた。

    0
    2022年09月23日
  • 超圧縮 地球生物全史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世界的ベストセラーとなったユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」「ホモ・デウス」を思い出す。

    何かのサイトで紹介されていた本書、気になり購入し、台風14号の影響による大雨で外出も出来ない休日を利用して読んでみました。

    地球に生命が誕生してから38億年の歴史が約300Pに集約されていました。

    地球が誕生してからの過酷な歴史、絶滅と進化を繰り返してきた生命の歴史。

    知らないことばかりで非常に興味深く読み終えることが出来ました。

    レビュー
    【目次】
    1章 炎と氷の歌
    太陽が生まれた瞬間
    生まれたころの地球
    コンロで煮えたぎる鍋のように
    生命の誕生
    三〇億年の支配者
    宇宙でもっとも危険な

    0
    2022年09月20日
  • 謎解きアドベンチャー カオル少年と物理の塔

    Posted by ブクログ

    物理学への導入という意味で、小学生にも興味を持たせる内容かな、と思う。

    実際の理論はそれぞれ難しいけれど、
    それと身近なものを結びつけて
    解説してくれている

    0
    2022年09月17日
  • わが子をAIの奴隷にしないために(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    第四次産業革命が進行中の現代を俯瞰して、将来を担う若者たちの教育システムをどうするべきなのかについて、著者が強調しているのは、従来の記憶型の詰め込み教育ではダメだという点だ.AIが進化すると意識を取得する段階に達することが予測されるが、現状ではまだ先の事と言われている.年配者がAI先進者の若者と互角に対抗することは無理なので、AIの欠けている想像力と人間コミュニケーション力を教示してやるのが、生き残る道だと言っている.その通りだと思う.Most likely to succeedの紹介があったが、見てみたい.

    0
    2022年09月11日
  • WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

    Posted by ブクログ

    人間の脳を大きく4つに分類し、それぞれの機能、特徴も、それぞれどう使えば良いかをまとめた本。
    とても面白かった。人間は感じる事が出来る考える生き物ではなく、考える事が出来る感じる生き物である。キャラ1の考える左脳、キャラ2の感じる左脳、キャラ3の感じる右脳、キャラ4の考える右脳があり、それぞれが連携して対応する。
    緊急事態が起こったらBRAIN(呼吸に集中する、認識する、正しく評価する、尋ねる、舵を取る)して、一旦リセットする。とても奥が深い内容である。
    自分はキャラ1とキャラ4が強く、キャラ3がかなり弱そう。キャラ3を強化出来てたらいいなと思います。

    0
    2022年09月10日
  • 体感する数学

    Posted by ブクログ

    数学の幅広い分野が、日常と結びつけて誰でも読めるように書かれていた。ポアンカレ予想がなぜ宇宙の形を予測できるのかがわかった。しかし、例が具体すぎてあまりピンとこないものもあった。

    0
    2022年08月22日
  • すごい物理学講義

    Posted by ブクログ

    古代から21世紀にいたる、宇宙の真理に迫る営みを、見通し良く、格調高く、崇高さすら読者に覚えさせるような文学的イメージも駆使して書かれている。ただ、量子力学の一応の成立よりあとの話は、やっぱりとっつきにくく、難しい。選ばれた物理学者(と、それを志す者)だけしか、その雰囲気を味わうことすら許されない高みにあるような気がする。

    0
    2022年08月20日
  • すごい物理学入門

    Posted by ブクログ

    カルロ・ロヴェッリといえば、ベストセラー「時間は存在しない」の天才物理学者
    個人的には「科学とは何か」に次いで2冊目

    こちらは「世界一わかりやすく美しい『七つの講義』」が売り文句
    対象者は一応(ワタクシのような)初心者向け

    ついつい備忘録を書きたくなるが、本書はそんなことより圧倒的な何か大切要素が詰まっており、
    未だかつて体感したことのない不思議な感覚の理系書籍である
    何が凄くてベストセラーとなったか…について、私なりの分析を踏まえご紹介したい

    まず一番驚くのがものすごく凝縮されているのにも関わらずしっかり伝わる凄さ…だ
    そう、ギュッと凝縮しているのにバンバン伝わる
    素晴らしくコン

    0
    2022年08月06日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

    Posted by ブクログ

    タイトルで思わず手に取ってしまった本。語り口も柔らかく、内容も初心者向けでよい。タイトルへの答えも著者としての回答をきちんとしている。良い本です。
    章で分けて説明していくのもわかりやすい。生命とはなにかは明確な答えのでないとてもむずかしい問題なんだなと改めて思う。コンピュータやシステムが難しいと言われているが、生命に比べたら複雑さはまだまだ所詮人間の理解できるレベルなんだろう。つまり、人間の理解を大きく超えてくると、機械が生命に見えたり、意識を持ったりするとということなのかもしれない。(人間から見てそう見えるようになるという意味)

    0
    2022年07月07日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

    Posted by ブクログ

    シュレディンガーの著書『生命とは何か』のオマージュという事だが、原作を読んでいないので、関係性が分からず。ただ、そのテーマを考える時、シュレディンガーが生命の秩序を保つ上で「遺伝」の重要性を指摘する他方、著者のポール・ナースは、ノーベル賞受賞者であるハーマン・マラーの定義「進化する能力を有するもの」という言葉を引く。その上で著者が示す三つの原理は、進化、境界をもつ物理的な存在、代謝を構築する機械。

    遺伝子単位、分子レベルで生物を定義すると、人間にはとても綺麗に線を引けない例外的な存在があり、それも含めて、秩序が保たれている。有機無機を包含しながら、今、ここにある物質と事象により構成される要素

    0
    2022年07月06日
  • わが子をAIの奴隷にしないために(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    今まで読んだAIの本で、一番面白かった。
    このテの本を読む時は、
    「分からないだろうな」と想定して読んでます。
    もちろん今回も分からない事は多かった。
    でも、面白かった。
    なんというか、
    人間的で笑、スピード感がありました。

    0
    2022年06月22日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

    Posted by ブクログ

    生物の目的は「自分を永続させること」にあり、その方法は「生殖」し「遺伝子を残すこと」。つまり生物としての人間が人生でやるべき唯一のことは、遺伝子を残すことだと解釈しました。一方で、生物は自然淘汰によって進化し、その進化は「生き残れなかったものたち」のおかげでもある、とも書かれていました。自分が後世に遺伝子を繋いでいく人間なのか、生き残れずに途絶えていく人間なのか分かりませんが、どちらにせよ、それは自然淘汰のシステムに従ったあくまで正常な選別プロセスなのだと理解しました。つまり、子孫を残せてもいいし、残せなくてもいい。どんな結果になろうと、それは人類の進化に少なからず貢献している…と解釈しました

    0
    2022年05月30日
  • すごい物理学講義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本では超ひも理論(超弦理論)が有名だが、本書は「ループ量子重力理論」の信奉者だ。古代ギリシャからアインシュタインの一般相対性理論までの物語はなかなか面白かったが、量子力学になった途端難解の極み、とは言っても超弦理論も似かよったものだが、とても納得いくものではない、挙句の果て時間は存在しないなんて言い出すんだもの。どっちの理論も決め手に欠くもので量子力学はまだまだ発展途上の学問のようだ。

    0
    2022年05月05日
  • すごい物理学入門

    Posted by ブクログ

    前提知識がなくても自然界の物理法則の概要がなんとなくはイメージできるようになる本。
    物理学をしてこなかった人からしたら世界の見え方がガラッと変わるだろう。
    本書の言葉でもあるが、「科学は見方」である。
    理系アレルギーみたいな人にとっては難しい理屈や数式に拒否反応があるのかもしれないが、科学とは視覚的なものであり、見方が身につくことで豊かになるものだと、感じさせてくれる。
    物理学から更なる感動を得るために、もっと勉強していきたいと思えました。

    0
    2022年03月31日
  • 隠れていた宇宙(下)

    Posted by ブクログ

    上巻で息切れして、下巻はしっかり読めなかった。
    若い頃に読めたら良かった。
    今若い人はこれが読める事を思うと「巨人の肩の上」とはこういう事だなぁと思う。

    0
    2022年03月08日