竹内薫のレビュー一覧

  • ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語 人類帝国衰亡史

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    原題:THE DECLINE AND FALL OF THE HUMAN EMPIRE

    本書は「ローマ帝国衰亡史(The History of the Decline and Fall of the Roman Empire)」になぞらえて、ホモ・サピエンスの起源から絶滅の予兆までを描いた、壮大な叙事詩である。全体は「台頭」「洞窟」「脱出」の3部、全12章からなり、各章の冒頭には「ローマ帝国衰亡史」からの引用が記されている。
    第1部「台頭」では、人類の祖先である初期ホミニンの登場から始まり、他の人類たちの特徴と、その中でホモ・サピエンスがどのようにして他の人類を凌駕し、最終的には地球を支配す

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    2025年11月04日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    「子供を思い通りにしようということはその子の持って生まれたものという動かし難い事実を無視すること。子供にとって重要なのは、自分の気質と傾向にどう対処するかを彼ら自身が学ぶこと。その過程で彼らを手助けすることが親としてあなたにできる最善策の一つ。」
    「我が子に傾げられる最高の贈り物は、彼を十分に解放し、本当の自分自身になれるようにすること。彼らに備わっている独自の遺伝情報を歌わせ、その歌が私たち自身のものとは異なるかもしれないことに気づき、たとえそのコンサートが参加したくない類のものだったものとしても、とにかく我が子のコンサートを心からたのしむこと。」
    というフレーズがとても心に残ったし、育児の

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    2025年11月03日
  • ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語 人類帝国衰亡史

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    とても面白いのだが、いくつか疑問は残る。
    最大のものは、以下の理屈。
    いつか人は絶滅する。それを回避するためには、宇宙に行こう、という結論。

    人口増加のスピードが緩くなっており、今後、人口は減る方向に向かう。
    その理由として、女性の教育、男性側の精子の減少、といったことがある。

    ここ最近において、人類が地球を大きく改造できるようになった理由は、単純に数が多かったから。数が多いことで簡単には絶滅せずにすみ、技術も蓄積された。確率論として天才も生まれ、技術を発展させた。

    この数が減ると、天才が生まれづらくなる。結果として、科学技術が発展しなくなる。
    数が減ると、小さな場所で小さな集団で暮らす

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    2025年10月29日
  • すごい物理学入門

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    たった150ページとは思えないくらい内容が濃かった。それぞれの章はほぼエッセイくらいであり、相対性理論や量子力学から見える世界観がなぜそうなのかを細かく詰めている余地はない、いわば結論と結論から見える世界の広がりに特化した本だが、表現が巧みで好奇心をくすぐる書き方になっている。センスオブワンダーのお手本。

    入門レベルの話とはいえ読者を思考に促すことにかけては手を抜いておらず、時間は客観的には存在しない、熱があるところに時間は発生する、といった一見突飛もないフレーズから、時間、自我、自由といった物理学の哲学的な側面まで目配せしているため読んでいて頭の柔らかい部分がものすごく刺激される。

    世界

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    2025年10月24日
  • WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

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    元々読んだことのある「奇跡の脳」の作者ジルボルト・テーラーの二作目「ホール・ブレイン」、俺の夏休みの宿題だった。

    脳神経科学を切り口にして、心理学、スピリチュアル哲学と統合的に考えることが出来る、とても素敵な本。本も買ったけど、audibleで2回聴いた。

    「4つのキャラ」は、人間理解、映画鑑賞などで、共通言語になるね。案外、心理臨床にも使えると感じた。

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    2025年08月15日
  • 隠れていた宇宙(上)

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    難解ですが、諦めることなく再読して理解したい。
    最高に面白く、楽しくて興味深い最新宇宙論。
    検証方法すら確定していない、宇宙哲学とも言うべきか?!

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    2025年05月20日
  • フェイクニュース時代の科学リテラシー超入門

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    子供に読ませたい本。私自身はいわゆる理系の人間で科学リテラシーは持っている方だと思っている。フェイクニュースを無闇に拡散したりしたこともないし、騙されて財産を失ったこともない。はず。メッセンジャーRNAとか遺伝子組み換えとか、新しいものが出てきて、ヨメが疑ったり敬遠すればするほど「理解が間違っているに違いない」と思い調べるクセがついているおかげだと思う笑。子供たちはさらに科学が進んで複雑で難しくなったものが氾濫した中で自分を守らなければならない。大変だと思う。自分が便利になるため、楽しむため、騙されないために、科学リテラシーを身につけてほしいと願う。みんなが科学リテラシーを身につければ世の中は

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    2025年05月19日
  • THE UNIVERSE IN A BOX  箱の中の宇宙―――あたらしい宇宙138億年の歴史

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    書評がとても良さそうだったのとカバーの色が目立っていたのでつい買ってしまった。買ってから、「箱の中の宇宙」と言うのがコンピュータの中の宇宙、つまりシミュレーションのことだと知って、正直がっかりした。宇宙のことが読みたかったのであってシミュレーションとか技術?なんかに興味ないのよと思ったのであった。
      いやいやいやしかしこれは面白かった!

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    2025年04月21日
  • THE LEARNING GAME 自分の頭で考え、学ぶ楽しさ、挑戦する喜びを教えよう

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    とても良い本。
    自分の好きなアドラー的な要素が濃く現れていると感じる。
    子供の世話をしっかりしないととか、ちゃんと教育してあげないととか思っている、ある意味真面目な親や教師にとっては、自分の信念ややり方を否定されている気がして嫌かもしれない。

    【親のためのメンタルモデル】
    ・マズローのハンマー:持っている道具がハンマーだけだと、全てのものを釘のように扱いたくなる
    ・リアクタンス(心理的反発)
    ・ナッジ(そっと後押しする)
    ・リフレーミング
    ・逆転の発想

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    2025年04月13日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    うちの子はまだ小さいからもう少し大きくなったら再度読み込みたい。

    遺伝が子どもの気質のほとんどを決めるのだから、親はそれを見極め認め、その気質でこの社会をサバイブするための手助けをするのが仕事だ。

    うちの子は作者の子と同じで情動性が高く外交性が低いように見えるので、社会では苦労しそう。作者の息子の病院のエピソードは泣けた。落ち着くルーティンを一緒に見つけてあげたい。

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    2025年02月28日
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり

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    ネタバレ

    これは斬新だった。次元の違う世界とのかかわり方。フィクションだが実際に高次元もこのように存在してるのではと想像もしてしまう。ストーリーが良かったというよりこの設定に新しい視点を得たような気がして印象に残った本ベスト10にははいる。

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    2025年02月28日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    まだ読んでいる途中ですが、今まで考えたことなかった問題を考えることができたり、当たり前だと思ってたことが当たり前ではなかったというような驚きもあり面白いです。

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    2025年02月24日
  • 隠れていた宇宙(上)

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    表層的ではあるが平行宇宙に対しての考え方がわかった(気がする)
    大学以来物理学や数学に傾倒出来ていなかったが、これを機に一から学び直そうと思えた

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    2025年01月26日
  • すごい物理学入門

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    以前、本書の著者であるカルロ・ロヴェッリの『時間は存在しない』に非常に感銘を受け、他の著作も読んでみたいと思っていたので、物理学についての入門書である本書なら気軽に読み進められそうだと思い購入。

    『時間は存在しない』もそうだったように、本書を読み始めてまず感じるのは、その文体の読みやすさである。
    相対性理論や量子力学も含めた最新物理学について、7つの章(講義)に分け、どんな読者でも理解できるように優しく(時には詩的に)語りかけてくるのだ。
    巻末の訳者あとがきにもあるように、本書は2015年にイタリアの出版界のベストセラーランキングにおいて(科学書カテゴリではなく)総合1位を獲得したというのも

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    2025年01月10日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    息子が4歳の壁で夫婦で悩んでいためときに読み、納得性が夫婦ともに高かった。親同士のタイプも分析できるのもよいポイント。

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    2024年12月31日
  • 教養バカ わかりやすく説明できる人だけが生き残る

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    わかるな〜

    知っていることや見たこと…あと指摘するだけ… 最後になんのオチもなく喋る。話している人はスッキリだけど聞かされるのはズッシリ。

    自分も気をつけないと。

    具体的に話せる理解力や読解力、ボキャブラリーも必要。相手にも自分にも思いやりで接したいね。

    互いに学び深化しないと…次のステージの方と会えないね。


    ぜひ〜

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    2024年12月21日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

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    ひとつひとつで生命の要件を満たしている細胞が、膨大な数集まり情報を交換しながら緻密に正確に分業を行い秩序立って生物のかたちを成している。情報交換は化学的な操作で行われる。化学物質の濃度の濃淡で空間的な情報が伝わるという話が特におもしろかった。膨大な数の化学反応がそれぞれ時間を守って少しの狂いもなく行われるのは、そのプロセスを知れば知るほど、ほとんど奇跡のように感じてしまう。
    自分が奇跡のような緻密さを保持している機械であることを実感し、また同時に、自分や人間がそれほど特別な存在ではなく、空間的にも時間的にも、連続する世界のほんの一部分なのだと感じた。

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    2024年10月21日
  • WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

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    【人間は考えることもできる「感じる生き物」】

    著者はふたつの学問分野を利用してこの着想を説明している。
    「脳の構造を研究する神経解剖学」と「心と精神を研究する心理学」

    左脳も右脳も、感情的な大脳辺縁系の細胞群を均等に分かち合っており、
    左脳、右脳各2つずつの合計4つのキャラの特徴などの説明が記載されている。

    「考えるキャラ1」左脳の大脳皮質
    ●順序だてて物事を考える。
    このキャラがいないと日常的な自分の身の回りのことや仕事はうまくできなくなる。私たちの体を「乗り物」と考えている。

    「感じるキャラ2」左脳の辺縁系
    ● 危険の警鐘を鳴らす
    脳の最も原始的な部分。今現在の経験をすぐに過去の経

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    2024年10月14日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    遺伝が大きいということ、子育てのしやすさには親と子の相性が大きく関係していることがよくわかった。もうすぐ第一子が生まれるので、自分の気質を客観的に踏まえた上で、子どもがどのような気質なのかを観察、理解して、適切なコミュニケーションを取れるようにしたいと思った。

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    2024年09月21日
  • THE UNIVERSE IN A BOX  箱の中の宇宙―――あたらしい宇宙138億年の歴史

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    THE UNIVERSE IN A BOX
    A New Cosmic History

    コンピュータシミュレーションを使った宇宙論

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    2024年09月10日