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だれもが興奮できる究極の世界原理! わたしたちは、こんな驚きの世界に生きている! 時間は存在しない、ビッグバンの先にあるもの、無限の終わり……最新物理学をあなたに。 これほどわかりやすく、これほど感動的な物理本はなかった。長い物理学の歴史から導き出された最前線の宇宙観。 「メルク・セローノ文学賞」「ガリレオ文学賞」受賞の名著! 「物理学の進化」は「物理学の歴史」そのものだ。天才物理学者による世界一わかりやすい物理学と、その全体像!
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Posted by ブクログ
「量子とはなんぞや」という疑問から本書を開いた。エンジニアの端くれとして日々データと格闘しているが、最先端物理の難解さに中盤までは頭を悩ませた。しかし、読み終えた今、胸を満たしているのは圧倒的な浪漫である。本書で「量子」の存在が、確率の雲のようにモヤっと腑に落ちた。驚いたのは、空間も時間も滑らかなも...続きを読むのではなく、極限まで分解すれば映画のフィルムのような「離散的(コマ送り)」な粒だということだ。水も空間も光もすべて「場と粒」という同じ物質であり、時間はその場の関係性から後から発生している。このゲシュタルト崩壊のような宇宙の姿に鳥肌が立った。歴史好きの自分にとって、本書は古代ギリシャから続く「知性の紆余曲折の歴史」として最高に面白かった。今ある事象だけでなく、そこに至る経緯を知ることの大切さは、科学も人間の歴史も同じだ。例えば、古代ローマも初期は合理的で最善な選択(法やインフラ)をしていたが、政治に宗教を取り込んだ辺りから硬直化していった。物理学も「未来はすべて決まっている」という古い決定論に縛られていた時代は、冷たい宗教に似ていたかもしれない。しかし、量子力学が明かした現実の世界は違っていた。サイコロ1個のミクロの情報量すら、地球上の全データセンターで処理しきれない天文学的な量になる。人間を物理的にハッキングするようなSF的支配や瞬間移動が不可能なのは、宇宙がそれほど複雑で、規律ある確率で守られているからだ。パラレルワールドのような別の世界は存在しない。だからこそ、過去の経験値から明日を想定し、何者にも邪魔されずに自由意志で決断する「この瞬間」が、宇宙で唯一無二の価値を持つ。「完璧な正解が誰にもわからないからこそ、そういうこともあり得るという余白を持って楽しむ」。ロヴェッリの詩的で温かい文体から、そんな生き方の哲学を受け取った。世界の見え方が変わる、生涯忘れられない一冊。
特に前半の科学史が面白すぎてあっという間に読んでしまった 後半の量子重力理論は自分には難しくて中々進まなかったけど、何度も噛み砕いて表現を変えて説明してくれることで入ってきたし、何より物理が門外漢の人達にも物理の素晴らしさ・面白さを知ってほしいという筆者の熱い思いを感じた 文学や哲学までも自在に操っ...続きを読むて引用してくるところが、知の巨人だと思って感動した
過去から現在までの大きな流れを俯瞰できる良書。 普段生活していて物理学を感じることはないが、物理学無しには現代社会が成り立たない事がわかる。 今まで数多の物理学者が思考を重ね、今なおわからない事も多い。文系の私には一切物理学に貢献できないが、これからも新しい発見が出てくることを楽しみにしている。
ニュートン力学から相対性理論、量子力学へ。そして、それらを統合するループ量子重力理論へ。そこには物理のことを何も知らない門外漢でも驚嘆するような世界を覗くことができる。一般相対性理論では、空間は単なる空っぽのスペースではなく実態として存在し、歪んだりよじれたりする。量子力学では、微視的な世界を説明し...続きを読むてくれるそうだが、そこで起こっていることは確率論的かつ離散的であり、起こった結果は言わば偶然の産物に過ぎないらしい。 そして20世紀を代表するこの2つの物理学の理論の関係性について考えると、明白な矛盾が認められるそうだ。この矛盾を解決する理論の一つとして、ループ量子重力理論の紹介がなされる。 そこには、我々が日常感得している世界とは似てもにつかぬ驚異の世界がある。物理学の素養がなくても十分に楽しめる。世界の見方を変えてくれる一冊。
読んでいて内容が完全に理解はできないものの、物理学の世界から大御所の実績を交えながらSF映画の世界に突入していく感覚が味わえる読み物でした。
物理学を題材にしながら文学的な風情も十分に堪能できる、かつウィットにとんだ筆致で内容は力不足で理解ができなくても読ませる。特に著者の専門分野であるループ量子重力理論を後半は解説しており、深遠なる科学の世界に引き込まれていく。 空間も時間も存在せず、量子のループによる相関的なものにでしかない。プラン...続きを読むク長という最小の単位が存在しており、空間や時間は離散的なものである。こう書いていても、何だか雲をつかむような内容で現実の感覚からはかけ離れておりどうもしっくりこない。それだけ難解で未だ発展途上の学問であるのでしょう、文系の私はエッセンスのみ感じることができて現状満足気味です。 科学とは真理を明らかにしているものではなく、常に不確定で巨人の肩に乗りながら真理を追い求める、自分たちの無知を徹底的に突きつけられながらも諦めきれない人類の性を表している、といったこと。ロマンを感じずにはいられないです。 ここで、学問の険しさとそれでも学ぶ意義を音楽に関連ずけた名文をリマインド。 リーマンの数学を理解し、アインシュタインの方程式を完璧に読み解く技術を会得するには、長く険しい道のりをのり越えていかなければならない。それは、熱意と努力を要する旅路である。とはいえ、ベートーヴェンの後期四重奏からどれが好きな曲を選び出し、そのたぐいまれな美しさを十全に把握しようと願うなら、それ以上の労苦を覚悟する必要があるだろう。いずれの場合も、一旦努力をなされたあとは、十分な見返りが待っている。科学と芸術はわたしたちに、世界にまつわるなにか新しいことを教え、世界を見るための新しい目を与えてくれる。わたしたちはそうやって、世界の厚みを、深さを、美しさを理解する。偉大な物理とは、偉大な音楽のようなものである。それは心に直接に語りかけ、事物の本質に備わる美しさや、深さや、単純さに目を向けるよう、わたしたちを誘ってくる。(P140) 訳者あとがきにもあるが、日本では超ひも理論が「量子重力理論」として頻繁に取り上げられており、ちょくちょく目にする。しかし、内容ちんぷんかんぷんなのでどこか一般書で概要掴んどきたいな、そしてまた、カルロ・ロヴェリの書籍に戻ってこよう、この人の文章は胸を高鳴らせる、好きだ。
この本は最高だった。やはり本物の物理学者の本を読むことが重要だとしみじみ思った。 2022/02/17再読した。 まだ完全に理解できないが、やっと一般相対性理論や量子力学が少し理解できた。 器としての空っぽの空間は存在しないこと、 時間と空間は切り離すことはできず、時空間は量子的であること 小...続きを読むさなものの限界があるし、無限も限界があること これらのことを理解せずに私たちは日常生活を送り、何かを信じて思考停止するのだ。 だからいつも感覚で扇動されるのだ。
物理の歴史を知るのは面白い。 現代に至るまでに過去の人々がどのような思考で、自然を論理的に説明しようとしてきたのか。
科学解説書は好きでたまに買ってよみますが、この本で初めて量子論の触りが、ほんのほんの少しだけ感じる(分かったとは口が裂けても言えない(^^))ことができました。品位があって、正面きって物事を説明している凄く良い本です。
「自らの無知に対する確固たる自覚こそ、科学的思考の核心である」 なんという謙虚な。真摯な言葉でしょう。 科学には「Why」は原動力になるのですね。
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