竹内薫のレビュー一覧

  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    本書の刊行から20年ほど経っている現在では、Critical Thinking (批判的思考)などの呼ばれ方で本作のようなノウハウが謳われているように感じる。本作で「仮説」というワードが乱立しているが、それほどまでに「仮説」を用いなければ、私たちの定説は頭にこびりついたままなのだ考えるとある意味恐ろしい。なぜ、人々は天動説を疑わなかったのか。その答えはこの本に詰まっている。私たちの現在の日常生活に跋扈する「天動説」に対して、私たちは正しく疑わねばならないだろう。

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    2024年12月16日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

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    単細胞から始まった全ての生命は、その存在を他の生命に依存している。生き物を構成する細胞もまた生命であり、ありとあらゆる生命が自然の驚くべき機構により、種やスケールの枠を超えて連動している。究極的には、原初のたった1つの生命体が今日まで地球全体に広がってきた一つの物語だと捉えられる。

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    2024年12月16日
  • オヤジも目覚める! ChatGPT革命 生成AIで何が変わる? 何が問題?

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    ネタバレ

    今まで知らなかったAIがらみの考え方が、語り口調で楽しく書かれていて、とてもためになった。

    この本を読んだ直後に、職場のAI研修を受けたのだが、この本で、大規模言語モデルなどの専門用語を先に聞いていたお陰で、なんとかついていくことができた。私のように、IT機器に苦手意識がある初心者は一度読んでみるといいと思う。

    AIによってなくなる可能性のある仕事第1位に、私が今やっている一般事務があがっていた。もう危機感しかない。なくならない仕事にランクインしていて興味のある、コンサルタントや教師にシフトできるようにしなきゃとやる気が高まった。

    これからは、自分の仕事の分野に関する読解力と、ポストエン

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    2024年11月21日
  • 自分はバカかもしれないと思ったときに読む本

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    タイトルだけ見ると卑屈な人間が手に取るように見えてしまうのと、子供に薦めた時に「どう言うこと?」と言われてしまいそうで少し困ります(苦笑)
    とても前向きで品の良い文章で、1.5時間ほどであっという間に読めてしまいました。新しい視点を与えてくれたりあやふやだった考えに自信を持たせて貰えたりと、明るい気分で読み進めることができました。元々が14歳の世渡りシリーズでの発刊であったと知りなるほど。読んでいる最中に「大人にも当てはまるけど、随分中高生向けっぽいな」と感じたわけがわかりました。

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    2024年11月16日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

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    それぞれの章でそれぞれ面白かったが,なにより「情報」の章が良い.
    コンピュータ・サイエンス系の目から見た情報と全く異なる様相の情報を教えてもらえる.

    もちろん,科学技術に関する楽しさも伝わってくる.
    「教科書」を見て「授業」を受けるときの,あの「やりたくないなぁ」という感じ.同じ対象なのに「わくわくする,面白い,知りたい」という感じになる.
    例えばポケモンを全く知らず興味のない人に,ポケモン図鑑という教科書を渡して覚えてねと授業をしようとすると,その人は「やりたくないなぁ」になると思う.だけどポケモン大好き人間に上手に『何がおもしろいのか』を伝えられちゃってハマっていしまったら気がついたら深

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    2024年09月27日
  • 怖くて眠れなくなる科学

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    気張らずに、さくっと科学と触れ合える本。
    学校の授業も、先にこういうのから入って、その学問の分野を追求するとこんな発見があるよ。を先に伝えた方が興味の度合いも、学習意欲と大きく変わってくるのに。残念

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    2024年09月11日
  • 面白くて眠れなくなる素粒子

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    素粒子などを考える時に、モノとして考えるのではなく、コトとして考えなさいというのは、とても分かりやすいと感じた。
    物理学の最先端が、わからないところも含めてわかった気がした。

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    2024年09月07日
  • 教養バカ わかりやすく説明できる人だけが生き残る

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    相手が頭に「絵」を描きやすいように伝える。すごくシンプルで分かり易いなと思いました。

    私自身も人に伝える事が多い仕事をしているため、話し方や言葉選びなど気を付けているのですが、「あれ、これ伝わったかな?」と思うことは多々あります。

    本書でも伝えている、読書で言葉を取り入れることや、使っている言葉の言い換えをしてみるなど、ちょっとした工夫を普段の会話に取り入れてみたいなと思いました。

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    2024年09月06日
  • 超圧縮 地球生物全史

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    その名の通り、生物の進化を一冊にギュッと詰め込んだ本。とは言え、そこまではしょっている感じもなく、絶滅のトリガーとなった5回の大災害とその後どのように復興&自然選択による進化がなされたのかよく分かります。そして、英語の原書を海外赴任中に読んでいたことに途中で気付きました。。

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    2024年09月04日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    科学的な常識と呼ばれる物も仮説に過ぎないという話を羅列して、それぞれの信じた仮説の世界が人の数ほどあるから衝突するのも分かり合えないのも当たり前。同じ言葉でも意味が違うから。そんなことを説教臭く書かずにまとめてあるところが好感が持てる。

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    2024年08月30日
  • 自分はバカかもしれないと思ったときに読む本

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    平成25年1月に著者の後書きがあるのでオリジナルは10年以上も前に書かれた作品が文庫化され、さらに新装版になったもの。軽いトーンでありながら柔らかい頭を持つことの大切さが実話や例題を元に示されて楽しめる。2時間程度で読めるのも良い。深刻さがない書き振りで、中年を超えた(自分のような) 人にも希望を与えてくれる。

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    2024年07月27日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    本のタイトルから内容が気になり買った1冊。
    ページ数も多く、分厚い本ではあったが和訳の仕方に違和感も然程なく読みやすい内容であった。
    子育てする者として「万能の子育て法なんてない、だってみんなそれぞれ(遺伝子レベルで)違うんだから」と改めて気づかせてくれた内容。
    遺伝子で子どもの気質は決まるかもしれない。ただその中で親として何が出来るのか、何をするべきかを考え、自身が考える"子どもにとっての理想の上司"となれるように日々子どもを見つめ、全力で愛していくことが大切。子どもは親にとっての所有物ではないことを強く意識して、一人間として尊重し粘り強く対話を重ねていけるような親であり

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    2024年07月17日
  • われわれは仮想世界を生きている AI社会のその先の未来を描く「シミュレーション仮説」

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    思ったより著者の自分語りが多かったのと、ゲーム世界に慣れ親しんでいる人でないとピンとこない表現もけっこう多めかも。(自分はピンとこなかった。)部分的には資料集のように時々読み返したい部分も。5章とか。値段相応のボリューム感。

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    2024年07月11日
  • AI時代の進路の選び方 「文系?」「理系?」に迷ったら読む本

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    本来ならば、この本の読者層は、文理選択に頭をもたげる高一であろうが、文理選択、大学受験を終え、悠々自適?の身で改めて当時を回顧し、俯瞰してみようと思った。そうすると、意外にも、今の私たちこそが真の読者層!?とも思える大学の現状に対する鋭い書きぶりを見ることができた。私たちは、文系、理系として入学した大学で、その枠組みを自らで破らねばならないと感じた。もうその枠組みは過去の大日本帝国時代の負の産物であるからだ。今こそ私たちは、新しい世の中に羽ばたくために、新しい価値観を吸収せねばと痛感した。

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    2024年07月05日
  • オヤジも目覚める! ChatGPT革命 生成AIで何が変わる? 何が問題?

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    生成AIの進化の現状について説明と課題、そして付き合い方を説く一冊。比較的軽い文体は好みが分かれるかもしれないが、PC慣れしている程度の文系である自分にとってはとてもわかりやすく、読みやすい。
    めんどくさいPC業務に取りかかる前にはまずAIを活用しようと思う。

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    2024年06月29日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

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     細胞活動を知りたい場合のイントロダクションとしてかなり良い。平易な文章でイメージが湧きやすく書かれている。
     随所に著書であるポールナースの思想が現れているのもよい。生命全体で生命の謎を探究し、理解を深めていくことが肝要なのである。
     特に好きな箇所は、人は孤独では無く、細胞一つ一つに生命があり、何億という集合体である、というような言及だ。今ここにいる状態でも我々一人一人が、細菌や単細胞生物の宇宙なのである。

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    2024年06月27日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    ネタバレ

    99・9%は仮説
    思いこみで判断しないための考え方

    「超ヒモ理論」が正しいに違いないのは数学的に美しいからという話は聞いたことがありましたが、「超ヒモ理論」が正しいのは、賢い人たちがよってたかって研究しているからという理由ははじめて聞きました。笑
    ホーキンスは実存を超えたところで、数学的に正しいかどうかで判断しているっていうのもフムフム。
    既に正しいと証明されている理論もいつ覆るのかわからない仮説であるというのが本書の主題です。
    いろいろな科学史エピソードが盛り込まれていて楽しくさらっと読めました。
    1つ印象に残ったのは、日本では科学史を教えないというお話です。まがりなりにも科学を本業とする

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    2024年06月07日
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり

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    三体で次元を落とされる地獄を味わった後、フラットランドでは強烈なビクトリア時代のミソジニーを味わう…
    女性を無力化する仕組み満載の二次元世界の設定にびっくりだけど、教育を与えず、無能だと思い込ませていればヨシ…つまり3次元の現実と同じです。

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    2024年05月29日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    自分に足りない部分を知るための育児本、その2
    遺伝のほうが環境よりだいぶ大きいから、それを受け入れて自分らしく生きられるようにするのが一番。親は人望の厚い上司になれ。
    外交性、情動性、自制心。納得。

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    2024年05月21日
  • シュレディンガーの哲学する猫

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    福岡旅行の際に寄った古本屋で購入した一冊。私が持っているのは徳間書店のもので、帯に筒井康隆のコメントがあり思わず手に取った。著者の本は始めて読んだけれど、科学哲学者という文理融合した理解があるからこそ科学の哲学のようなものを感じた。個人的にも無限とか稠密性と量子力学とか数学・物理は突き詰めていくと考え方次第=哲学っぽいなあと思うことがあったので何となく共感できた。

    最近の哲学を知りたいと思ったきっかけはキルケゴールや現象学から来ていたので、ニーチェ、フッサール、ハイデガーと聞きたい名前に出会えたことはもちろん、薄くではあるけど有名な思想に触れられてよかった。シュレ猫とのやり取りも心地いい。引

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    2024年04月29日