【感想・ネタバレ】AI時代の進路の選び方 「文系?」「理系?」に迷ったら読む本のレビュー

あらすじ

2020年度から、現行の「大学入試センター試験」が廃止されて「大学入学共通テスト」に移行し、その後も大学入試制度は段階的に変わっていく見込みです。しかし、新しくなっていくはずの大学入試において、ずっと以前から変わらずに残っているものがあります。それが「文系」「理系」という区分けです。「文系」「理系」と画一的に分けるのはもはや時代おくれであるものの、現在の日本の教育システムの中では、大学受験にあたって、自分が文系なのか、理系なのかを選ばねばなりません。この本は、大学・大学院時代、文系と理系の両方の学部に携わったことのある著者が、自身の経験を踏まえつつ、中高生が「文系?」「理系?」の選択に迷った時にどう考えればよいかについてのヒントを紹介するものです。AIの到来で社会が激変する中、職業を考えるための新しい座標軸の提唱から、大学・学部・学科の選び方・対策までをまとめた、中高生のための必携書!

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Posted by ブクログ

本来ならば、この本の読者層は、文理選択に頭をもたげる高一であろうが、文理選択、大学受験を終え、悠々自適?の身で改めて当時を回顧し、俯瞰してみようと思った。そうすると、意外にも、今の私たちこそが真の読者層!?とも思える大学の現状に対する鋭い書きぶりを見ることができた。私たちは、文系、理系として入学した大学で、その枠組みを自らで破らねばならないと感じた。もうその枠組みは過去の大日本帝国時代の負の産物であるからだ。今こそ私たちは、新しい世の中に羽ばたくために、新しい価値観を吸収せねばと痛感した。

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2024年07月05日

Posted by ブクログ

AI時代の進路の選び方って表紙にある通り、これから何を学んでいきたいのかを考えるヒントになる一冊。数学、プログラミング、コミュニケーション。それと探究型学習。メモメモ。

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2021年09月09日

Posted by ブクログ

子ども向けということもあり、ビックリすることは書かれていなかった。

とはいえ、数学➕プログラミング、そしてコミュニケーション力の大切さを痛感させられる。

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2024年06月07日

Posted by ブクログ

まず「文系の学部ってどんなのがあるの?理系の学部って?」という状況でこの本を読んだのだけれど、第一歩として読むのにはとても良かったと思う。
細かいことは、やはりある程度目星をつけて大学に資料請求して確認ということになるけれど、その前に基本的な考え方が学べたのでありがたかった。我が子も自分でも読んでいた。

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2023年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これからの時代を生きるあなたへ。

文系・理系という分け方はもう通用しない、かもしれない。でも、大学入試がまだ変わっていない今は、文系・理系という分け方もまだ残る。けれど、変わっていく未来を見て、自分はさてどうするか。

文系・理系という分け方は、明治時代にプロイセン式の一括教育システムを導入した名残。今は幕末のような時代の転換期だから、明治維新の時の英語のように、これからのポイントになるスキルがある。それが英語に加えて、「数学+プログラミング」と著者はいう。

AIに仕事を奪われる、ということに不安を感じている人は、これからは「AIを使いこなす側にまわる」か「AIにできないことをする」という言葉に希望を感じてほしい。数学とプログラミングを頑張ってもいいし、コミュニケーションを磨いてもいい。未知のものに居場所を奪い取られるのではない、新たなパートナーと共生する時代になるのだ。

とにかく好きなもの、追い求めたいものを見つけて、取り組むこと。大学入試の変革はここに書かれた道からちょっとずれていくかもしれないが、進路を選択するのに迷っていたり燻っていたりする人にはぜひ読んでほしい。

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2020年05月03日

Posted by ブクログ

プログラミング、数学、コミュニケーション力、英語、探究。そしてホームスクーリング。


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数学のなかで、しっかりやっておいたほうがいいと私が思うのは、確率・統計です。これからの時代は、あらゆる分野で大量かつ多様な集積であるビッグデータの活用が進みます。その意味で、社会に出てからもっとも重要で役に立つのが確率・統計だといえます。(p.84)

より自分にあった学びを求めるなら、家庭で学習を行う「ホームスクーリング」という選択肢もあります。ホームスクーリングには、親が先生役となって勉強を教えるものや、親のサポートを受けながらインターネットで在宅講座を受講するものなど、さまざまなスタイルがあります。
ただこれには、親が子供の教育に学校まかせにせず、全面的に引き受ける覚悟が必要であり、親の時間的、労力的負担が多大であるという難しさがあります。でも、本格的に行うことができれば、ホームスクーリングは圧倒的に高い教育効果が見込めます。
音楽家やスポーツ選手が、自分の子供にその専門技能を教えるのも、一種のホームスクーリングです。同様に、数学の得意な親が、子供に高度な数学教育をみっちり行うといったパターンもあります。
自分の能力にあったきめ細かい学びによって、向いていることや得意なことをとことんとがらせることができるのも、ホームスクーリングのメリットです。学校外の場所でも質の高い学びが可能だということは、知っておくといいかもしれません。(pp.118-119)

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2019年09月19日

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