【感想・ネタバレ】AI時代の進路の選び方 「文系?」「理系?」に迷ったら読む本のレビュー

あらすじ

2020年度から、現行の「大学入試センター試験」が廃止されて「大学入学共通テスト」に移行し、その後も大学入試制度は段階的に変わっていく見込みです。しかし、新しくなっていくはずの大学入試において、ずっと以前から変わらずに残っているものがあります。それが「文系」「理系」という区分けです。「文系」「理系」と画一的に分けるのはもはや時代おくれであるものの、現在の日本の教育システムの中では、大学受験にあたって、自分が文系なのか、理系なのかを選ばねばなりません。この本は、大学・大学院時代、文系と理系の両方の学部に携わったことのある著者が、自身の経験を踏まえつつ、中高生が「文系?」「理系?」の選択に迷った時にどう考えればよいかについてのヒントを紹介するものです。AIの到来で社会が激変する中、職業を考えるための新しい座標軸の提唱から、大学・学部・学科の選び方・対策までをまとめた、中高生のための必携書!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これからの時代を生きるあなたへ。

文系・理系という分け方はもう通用しない、かもしれない。でも、大学入試がまだ変わっていない今は、文系・理系という分け方もまだ残る。けれど、変わっていく未来を見て、自分はさてどうするか。

文系・理系という分け方は、明治時代にプロイセン式の一括教育システムを導入した名残。今は幕末のような時代の転換期だから、明治維新の時の英語のように、これからのポイントになるスキルがある。それが英語に加えて、「数学+プログラミング」と著者はいう。

AIに仕事を奪われる、ということに不安を感じている人は、これからは「AIを使いこなす側にまわる」か「AIにできないことをする」という言葉に希望を感じてほしい。数学とプログラミングを頑張ってもいいし、コミュニケーションを磨いてもいい。未知のものに居場所を奪い取られるのではない、新たなパートナーと共生する時代になるのだ。

とにかく好きなもの、追い求めたいものを見つけて、取り組むこと。大学入試の変革はここに書かれた道からちょっとずれていくかもしれないが、進路を選択するのに迷っていたり燻っていたりする人にはぜひ読んでほしい。

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2020年05月03日

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