作品一覧

  • ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語 人類帝国衰亡史
    4.7
    1巻2,420円 (税込)
    人類の歴史は、地球規模の支配を築いてきた壮大な成功の物語のようにも見える。けれども、その輝かしい成功の裏で、ホモ・サピエンスはずっと「借りものの時間」を生きてきた。その時間はすでに何千年も続いており、今や終わりが近づいている。 人類の絶滅と恐竜の絶滅は、一見すると関係がないように思えるが、実はそうではない。恐竜は、小惑星の衝突が原因でとつぜん絶滅してしまったことが近年の研究からわかっている。しかし、恐竜の歴史を紐解くと、生物(種)には「寿命のようなもの」が存在することがわかる。 人類をはじめとする哺乳類の寿命はおよそ100万年前後のようだ。発生初期の種は他の種と競合することで栄えるが、競合相手がいなくなると衰退の一途をたどる。 私たち人類ーーホモ・サピエンスーーの競合相手がいなくなったのは、およそ2万5000年前だ。気候変動、病気、人口の過密や過疎、天然資源の乱獲、経済の停滞など、どれも今発生した問題のように感じるかもしれないが、実は有史以前からわたしたち人類の運命は決まっていたのである。 今後1万年のあいだに我々ホモ・サピエンスは絶滅する運命となるだろう。なぜ人口増加が減速しているのか、なぜ今なのか、そして人類はどのように絶滅するのか。本書では、なぜそうなったのか、その理由を明らかにしていく。そして、絶滅を回避するための方法とは? 前作『超圧縮地球生物全史』で王立協会科学図書賞を受賞した著者が、明快な語り口で未来予想図を描き、わたしたち人類が絶滅を回避する方法を模索していく。
  • 超圧縮 地球生物全史
    4.1
    1巻2,200円 (税込)
    ジャレド・ダイアモンド(「銃・病原菌・鉄」著者)超絶賛! 本書は、生命38億年の歴史がわずか1冊に超圧縮されたサイエンス書。 地球が誕生してから、何十億年もの間、この星はあまりにも過酷な場所だった。激しく波立つ海、絶え間ない火山の噴火、大気の絶えない変化。生命はあらゆる困難に直面しながら、絶滅と進化を繰り返した。 ホモ・サピエンスの拡散に至るまで、生命は臆することなく、しぶとく生き続けてきた。生命が常に存在し、今日も存在し続けている。本書は、その奇跡の物語を描き出す。 巨大な超大陸の漂流、衝突、合体。海を住処とする「群生」するバクテリア、三畳紀の恐竜。既に絶滅したまるで異星人のような姿をした生命たち。著者は、地球上の生命の歴史を、物語のように魅力的に語る。と言っても、これは絵空事ではない。最新の科学的根拠に基づいて、地球という惑星を舞台として繰り広げられる、生命38億年の旅だ。 本書は、サイエンス雑誌「ネイチャー」の生物学シニアエディターであり、元カリフォルニア大学指導教授でもある著者が、知見の広さを活かしつつ、研究の最前線から情報を元に、地球に生命が誕生してから現在までの物語、そしてサピエンスの「未来と終末」をたどる極上の書!

ユーザーレビュー

  • ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語 人類帝国衰亡史

    Posted by ブクログ

    原題:THE DECLINE AND FALL OF THE HUMAN EMPIRE

    本書は「ローマ帝国衰亡史(The History of the Decline and Fall of the Roman Empire)」になぞらえて、ホモ・サピエンスの起源から絶滅の予兆までを描いた、壮大な叙事詩である。全体は「台頭」「洞窟」「脱出」の3部、全12章からなり、各章の冒頭には「ローマ帝国衰亡史」からの引用が記されている。
    第1部「台頭」では、人類の祖先である初期ホミニンの登場から始まり、他の人類たちの特徴と、その中でホモ・サピエンスがどのようにして他の人類を凌駕し、最終的には地球を支配す

    0
    2025年11月04日
  • ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語 人類帝国衰亡史

    Posted by ブクログ

    とても面白いのだが、いくつか疑問は残る。
    最大のものは、以下の理屈。
    いつか人は絶滅する。それを回避するためには、宇宙に行こう、という結論。

    人口増加のスピードが緩くなっており、今後、人口は減る方向に向かう。
    その理由として、女性の教育、男性側の精子の減少、といったことがある。

    ここ最近において、人類が地球を大きく改造できるようになった理由は、単純に数が多かったから。数が多いことで簡単には絶滅せずにすみ、技術も蓄積された。確率論として天才も生まれ、技術を発展させた。

    この数が減ると、天才が生まれづらくなる。結果として、科学技術が発展しなくなる。
    数が減ると、小さな場所で小さな集団で暮らす

    0
    2025年10月29日
  • 超圧縮 地球生物全史

    Posted by ブクログ

    地球に38億年前に生命が誕生して以来、数多くの名前も知らぬ生物が生まれ繁殖し、環境の変化に適応出来ずに絶滅して行った。我々人類もその中の一種類にしか過ぎないと言うことを痛いほどガツーンと思い知らせてくれる。SDGsの議論など空しく思えてくる。我々はもっと謙虚であるべきなのだ。

    0
    2023年02月27日
  • 超圧縮 地球生物全史

    Posted by ブクログ

    まずタイトルと表紙がとても素敵だと思いませんか。注釈のページが薄灰色なのも良いですね。読む時はしおりを2つ用意しましょう。頻繁に本編と注釈を行き来する事になります。画像検索しながらちびちび読みましょう。楽しいです!

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    2022年10月21日
  • 超圧縮 地球生物全史

    Posted by ブクログ

    サピエンス全史以上の読書体験。タイムマシンで地球誕生から滅亡までの生物の趨勢を眺めた気分。とても壮大なのに全く飽きない。『かつてこの星には人類という生き物がいた…』そんな火の鳥の呟きが聞こえてきそう。

    0
    2022年10月16日

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