あらすじ
行動遺伝学×発達心理学が教えるわが子にぴったりの子育て法とは――?内向性・外向性、情動性、自制心…一人ひとり違う子どもの「気質」にベストな対応ができる本!勉強も、やる気も、人間性も…子どもに「最適な環境」を与えるために、「親にできること」がわかります!◇あなたの子どもに合った「学習スタイル」は?◇ 社会性を育む「親子の会話」 ◇「自分の強み」を自覚させるには◇「できるはず」なのに「やらない」のはなぜか◇「子どもを変えようとする」より「子育て戦略」を変える◇「人と会うと元気になる子」と「一人の時間が必要な子」◇子どもがわくわくする「ごほうびシステム」◇「たらする計画」で行動力を身につける◇親の「心の平穏」を保つ方法◇生まれか、育ちか――科学からの答え子どもの本当の「気質」がわかるチェックリスト付き!
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Posted by ブクログ
「子供を思い通りにしようということはその子の持って生まれたものという動かし難い事実を無視すること。子供にとって重要なのは、自分の気質と傾向にどう対処するかを彼ら自身が学ぶこと。その過程で彼らを手助けすることが親としてあなたにできる最善策の一つ。」
「我が子に傾げられる最高の贈り物は、彼を十分に解放し、本当の自分自身になれるようにすること。彼らに備わっている独自の遺伝情報を歌わせ、その歌が私たち自身のものとは異なるかもしれないことに気づき、たとえそのコンサートが参加したくない類のものだったものとしても、とにかく我が子のコンサートを心からたのしむこと。」
というフレーズがとても心に残ったし、育児の指針にしたいと思った。親のコンプレックス解決やあれをやらせたいとか、自分の子供ならこれくらいできるだろうという親の勝手な思い込みじゃなくて、子供の資質を見てそれに寄り添ってあげることが大事!ということがよくわかる本。
Posted by ブクログ
うちの子はまだ小さいからもう少し大きくなったら再度読み込みたい。
遺伝が子どもの気質のほとんどを決めるのだから、親はそれを見極め認め、その気質でこの社会をサバイブするための手助けをするのが仕事だ。
うちの子は作者の子と同じで情動性が高く外交性が低いように見えるので、社会では苦労しそう。作者の息子の病院のエピソードは泣けた。落ち着くルーティンを一緒に見つけてあげたい。
Posted by ブクログ
遺伝が大きいということ、子育てのしやすさには親と子の相性が大きく関係していることがよくわかった。もうすぐ第一子が生まれるので、自分の気質を客観的に踏まえた上で、子どもがどのような気質なのかを観察、理解して、適切なコミュニケーションを取れるようにしたいと思った。
Posted by ブクログ
父親という立場で子供と関わる自分にとって、遺伝子と気質の関係、気質と子供の性格や行動の傾向、親である自分と子供それぞれの気質の相性、それら最新の行動遺伝学が学べる知識を吸収した上で、無数の組み合わせの中の一つである自分(及び妻)と我が子の場合に、親としてどのような行動を選択すれば子供の人生がより豊かなものになるか、一つでもヒント・行動指針を得たいという思いで読み始めました。
本書では、最新の現代科学に基づいて、子供の脳や行動は遺伝子の影響を受けており、親側が一律に理想的な子育てをすれば、子供が正しく成長するというのは幻想だということがはっきりと書かれています。ついつい親は子供を白紙のような存在だと勘違いしてしまう…というくだりが特に印象的でしたが、子供は白紙ではなく、母と父という二人の親のDNAの一部をそれぞれ受け継ぎ、その子自身に特有の遺伝的気質が既に書き込まれている楽譜のようなものであると考えれば、出来るだけその楽譜に沿った形で子供が豊かな音楽を奏でられるようにサポートしていくことが親の本来の役目だと思うことができました。
また、「親は我が子の行動をコントロールすることはできない」という考え方を子育て観の根底に持っておくことも、とても重要だと感じました。最終9章に記載されている内容ですが、例え話として、子供をパートナーや親友と同じように考えてみると良いという話はとても刺さります。パートナーや親友は、その人のことを好きだから一緒に行動を共にしているわけであって、お互いに高めあったり話し合って良い関係を築いていくということはするが、「相手を思い通りの形に変えよう」とは思わないはず。親と子供の関係でも、そのようにある種のリスペクトを持って個人として尊重し、愛し、その個性が花開くようにサポートすることを心から楽しむ姿勢が大切だと感じました。
第3章のチェックシートでは、子供の気質、そして親としての自分の気質も大凡把握し、これまで感覚的だったり思い込んでいた自分と子供の相似点・相違点をより正確に捉えることもできました。この本で学んだ知識・考え方も組み合わせて、自分と子供という唯一無二の関係性の中で自分なりのしなやかな子育てを模索していこうと思わせてくれる、とても科学的かつポジティブな子育て本でした。
Posted by ブクログ
著名な専門家による子育て本で、親の愛情が足りていないとか、昔に比べて現代はどうのこうの、とか書かれているのを見かける度に、ちゃんとしなくちゃと感じていたけど、この本をの最初の方を読んだだけでも、スッと気持ちが軽くなった。それだけでなく、これまで読んだどんな子育て本よりも説得力があり、子供に適切な働きかけができるようになったと思う。
誰かの経験論に振り回されて、我が子の本来の姿を直視できなくなるのが1番の悲劇だ。
就職活動の時に散々やった自己分析だが、この本のおかげで、あの頃よりも素直に自分を見つめ直すことができた。
Posted by ブクログ
子供への期待や願望を押し付けている親が多いような気がする。いつも怒っているゆとりのない親に子供の幸せを願うことはできても寄り添うのは難しいのかなと思う。子供の特徴を理解する前にまずは自身の特徴に気が付いてから、自身の特徴と子供の特徴に合わせた環境作りを整えないといけないなと思った。
Posted by ブクログ
「育て方が悪い」と親が責められることがあるけど、子どもの性質は9割が遺伝と聞くと、ちょっと気が楽になる。確かに、上の子と下の子で、全然性格が違うし、同じ対応をしていても、とらえられ方が全く違う。
子どもの遺伝による性質を知って、より良い方に向いていくようにできたらいいなと思った。
Posted by ブクログ
久々に夢中になって読んだ子育て関連の本。
最近子育て関連の本を読んでも「またこの手の話か〜」「そんな当たり前のことを改まって書かなくても〜」「みんな同じようなことばかり言ってるな〜」というひねくれた感想ばかりだったが、本書は私の中で久しぶりの大ヒット。新しい気づきがいくつもあり、納得感も高く、非常に勉強になった。出会えてよかった。必ず読み返したい本。
Posted by ブクログ
本のタイトルから内容が気になり買った1冊。
ページ数も多く、分厚い本ではあったが和訳の仕方に違和感も然程なく読みやすい内容であった。
子育てする者として「万能の子育て法なんてない、だってみんなそれぞれ(遺伝子レベルで)違うんだから」と改めて気づかせてくれた内容。
遺伝子で子どもの気質は決まるかもしれない。ただその中で親として何が出来るのか、何をするべきかを考え、自身が考える"子どもにとっての理想の上司"となれるように日々子どもを見つめ、全力で愛していくことが大切。子どもは親にとっての所有物ではないことを強く意識して、一人間として尊重し粘り強く対話を重ねていけるような親であり続けたい。
Posted by ブクログ
自分に足りない部分を知るための育児本、その2
遺伝のほうが環境よりだいぶ大きいから、それを受け入れて自分らしく生きられるようにするのが一番。親は人望の厚い上司になれ。
外交性、情動性、自制心。納得。
Posted by ブクログ
子どもは親の遺伝子を受け継いでいるが、脳の配線が異なることがあるから、親の期待通りに育つとは限らない。
この言葉を理解すれば親は子育ての悩みから開放される。
Posted by ブクログ
子供には産まれつきとくせいがあり、何をしようと育て方のせいではない
育てる人と、方針のすり合わせをする必要がある
言葉のご褒美は大切
チアリーダーのように派手に褒める
シールでご褒美
叱る時は端的に短くその場で
Posted by ブクログ
遺伝が9割だという話はなるほどと思ったが、では我が子はどういったタイプで、どういうところを伸ばしてあげようかという話は、振り分けが難しくてこの本の方法で分類することが自分にはできなかった。ただ、カテゴライズして我が子を見るのではなく、この子の元々の気質を大切にしながら子育てをしようと思えたことが重要だと思った。