竹内薫のレビュー一覧

  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    父親という立場で子供と関わる自分にとって、遺伝子と気質の関係、気質と子供の性格や行動の傾向、親である自分と子供それぞれの気質の相性、それら最新の行動遺伝学が学べる知識を吸収した上で、無数の組み合わせの中の一つである自分(及び妻)と我が子の場合に、親としてどのような行動を選択すれば子供の人生がより豊かなものになるか、一つでもヒント・行動指針を得たいという思いで読み始めました。

    本書では、最新の現代科学に基づいて、子供の脳や行動は遺伝子の影響を受けており、親側が一律に理想的な子育てをすれば、子供が正しく成長するというのは幻想だということがはっきりと書かれています。ついつい親は子供を白紙のような存

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    2024年08月24日
  • 自分はバカかもしれないと思ったときに読む本

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    これは世の中に氾濫するハウツーものではない。
    発想の転換に関する本である。

    短時間で大雑把に何かをマスターしビジネスに生かすにはどうすれば良いのか…なんてことには一切触れず、何を見据えてどう心構えをして生きて行くのが良いのか。実は厳しい自己実現への道について書いてある。
    やんわりとオブラートに包んで著者自信の体験も踏まえて書いてあるので勘違いしそうだが、この内容を実践するには強い意志と根気が必要なのだ。

    コスパやタイパとかいう言葉とは無縁の世界。バカでなくなるのは実は大変な時間と労力が必要だということを忘れてはならない。

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    2024年08月22日
  • すごい物理学講義

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    過去から現在までの大きな流れを俯瞰できる良書。
    普段生活していて物理学を感じることはないが、物理学無しには現代社会が成り立たない事がわかる。
    今まで数多の物理学者が思考を重ね、今なおわからない事も多い。文系の私には一切物理学に貢献できないが、これからも新しい発見が出てくることを楽しみにしている。

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    2024年07月28日
  • THE LEARNING GAME 自分の頭で考え、学ぶ楽しさ、挑戦する喜びを教えよう

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    多くの教育関係者や親御さんに読んでもらいたい本。現在の教育が抱える問題点をズバリ指摘し、その解決法の一端を紹介している。
    (以下、主張の抜粋、感想など)
    現在の教育システムは、元々従順な軍人を育てるためにできたもの。従順な従業員を欲する因習的な企業からもニーズはあるかも知れない。しかし、時代は工業化社会から情報化社会に移り、さらにAI社会へと向かおうとしている。そこで大事なのは、忠実に指示に従う人(そんなものはAIに取って代わられるだろう)ではなく、自ら学んで新しい方向に向かえる人材。
    子どもたちは、遊びを通じて自然に学んだり創造したりできている。全てを指示するのではなく、対話しながら子どもの

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    2024年06月28日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    すごく科学や物理学についてわかりやすくて感動した。というか、世の中の考え方、常識に対する意識してを180度変えてくれる一冊でした。

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    2024年06月26日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

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    地球の生命の起源について、はっきりと自説が書かれている。生命とは何か、については、意識や記憶とは何か、といった点の議論が無いのと、有機的なものに限るというところがどうかと思うが、非常に科学者的な視点で、中立的立場での記載だな、と。わかりやすく噛み砕いて話を進めており、頭の整理によい。

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    2024年06月09日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    著名な専門家による子育て本で、親の愛情が足りていないとか、昔に比べて現代はどうのこうの、とか書かれているのを見かける度に、ちゃんとしなくちゃと感じていたけど、この本をの最初の方を読んだだけでも、スッと気持ちが軽くなった。それだけでなく、これまで読んだどんな子育て本よりも説得力があり、子供に適切な働きかけができるようになったと思う。
    誰かの経験論に振り回されて、我が子の本来の姿を直視できなくなるのが1番の悲劇だ。
    就職活動の時に散々やった自己分析だが、この本のおかげで、あの頃よりも素直に自分を見つめ直すことができた。

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    2024年05月12日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    蛙の子は蛙。遺伝というと「あきらめろ」というニュアンスが強い。そこをググッと逆方向に押し上げてくれるポジティブな本であった。

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    2024年05月05日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

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    優れた科学啓蒙書だな、と思った。こういう本を読む楽しさを引き出す巧みな文体で訳されてもいる。こんな大それたタイトルの本を書ける人になるのは奇跡だけど、読む人が著者と同じように生命とは何かについて考えるのを楽しむことはできる。素朴な問題ほど、偉大な科学者も普通の人と同じようなことに思いを巡らせている。一見当たり前のことの不思議さに気付かせてくれたりもする。そういう身近な感覚を伝えてくれる本は素晴らしいと思う。

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    2024年04月06日
  • ペンローズのねじれた四次元〈増補新版〉 時空はいかにして生まれたのか

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    ネタバレ

    竹内薫は嫌いだが、内容はわかりやすく面白い。

    ただ、古い時代の人を馬鹿にするような書き方は全く賛同できない。我々は『知っている』だけで、
    当時と同じ知識、教育では彼らを超える成果は上げられないだろうに、それを馬鹿にするのは愚か。
    考えとデータを積み重ねて、データを説明するのによりもっともらしい答えを導いていくのが科学。それがわかっていないような書き口には、他者を馬鹿にする(:自分が圧倒的に優れている or 自分が天才の側だという)著者の人間性が表れている気がして、やっぱり嫌い。

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    2024年03月23日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    子供への期待や願望を押し付けている親が多いような気がする。いつも怒っているゆとりのない親に子供の幸せを願うことはできても寄り添うのは難しいのかなと思う。子供の特徴を理解する前にまずは自身の特徴に気が付いてから、自身の特徴と子供の特徴に合わせた環境作りを整えないといけないなと思った。

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    2024年03月21日
  • THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること

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    「育て方が悪い」と親が責められることがあるけど、子どもの性質は9割が遺伝と聞くと、ちょっと気が楽になる。確かに、上の子と下の子で、全然性格が違うし、同じ対応をしていても、とらえられ方が全く違う。
    子どもの遺伝による性質を知って、より良い方に向いていくようにできたらいいなと思った。

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    2024年03月07日
  • WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

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    面白かった。筆者の考えでは、自分自身のキャラは左脳的なキャラと右脳的なキャラだけでなく、左右それぞれを皮質と辺縁系のあたりを境として上下に分割することで、上下と左右の組み合わせから成る4つのキャラに分けられるのだという。これらのキャラは、解離性同一性障害のような精神疾患ではなく、誰もが実感できるものであり、状況や状態によって目まぐるしく変化していることがわかる。
    『奇跡の脳』でユングに触れられていたため、本書でも序盤から期待しながら読んでいたが、やはり4つのキャラは元型(ペルソナ・シャドウ・アニマ/アニムス)および自己と対応しているとのことで、我が意を得たりという思いである。

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    2024年02月20日
  • すごい物理学講義

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    ニュートン力学から相対性理論、量子力学へ。そして、それらを統合するループ量子重力理論へ。そこには物理のことを何も知らない門外漢でも驚嘆するような世界を覗くことができる。一般相対性理論では、空間は単なる空っぽのスペースではなく実態として存在し、歪んだりよじれたりする。量子力学では、微視的な世界を説明してくれるそうだが、そこで起こっていることは確率論的かつ離散的であり、起こった結果は言わば偶然の産物に過ぎないらしい。
    そして20世紀を代表するこの2つの物理学の理論の関係性について考えると、明白な矛盾が認められるそうだ。この矛盾を解決する理論の一つとして、ループ量子重力理論の紹介がなされる。
    そこに

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    2023年11月18日
  • WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

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    WHOLE BRAIN. ジル テイラー NHK

    脳には左脳と右脳それぞれに思考と感情を司る四つのキャラが潜み
    それを読み解いた稀有な体験を持つ
    ジルテイラーは実に幸運な人である
    神経解剖学を通して人間の何たるかを
    見つめていた彼女は
    釈迦に次ぐ大冒険の快挙を
    意図せずして楽しく成し遂げ
    無限大のお土産を手にし九死に一生を得て
    帰還することができたのである
    居合わせた私たちも思わぬお土産にあずかり
    同じ幸運に浴せたと言えるだろう
    誰もが持つ一つの脳内に
    左脳の三次元時空間に偏った
    五感による部分感と
    右脳の無限を視野にした唯一無二の
    全体観を並列させて
    そのそれぞれに思考と感情の個性を備えた

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    2023年10月01日
  • オヤジも目覚める! ChatGPT革命 生成AIで何が変わる? 何が問題?

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    「ChatGPT革命」なので書かれている内容はAI全般についてのこと。数式は無関係、一切無し。
    昨今のAIの進化へのAIが一つの専門分野でもある著者の「驚き」をわかり良く表現している。
    AIを理解する必要、使う必要について説得力ある記述となっている。(150ページ程度、イラストページも少なくない、文字も大きい、さっと読める)

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    2023年09月14日
  • 虚数はなぜ人を惑わせるのか?

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    7個のリンゴとか7人の侍は見せること できても、そこから抽出された「7」という数字は、モノでも人でも から、7そのものを見ることなどできないのです。 だとしたら、リアルに思われる実数にしても、しょせんは、具体的なモノや人に 付随して使われる抽象概念であり、虚数だけを不審者扱いするのはかわいそうでは ありませんか。

    虚数なんていらないと思っている方には大変申し訳ないのですが、もしも世界から虚数が消えたなら、パソコンもスマホもタブレットも、さらには、半導体を使っているエレクトロニクス製品もことごとく消えてしまいます。なぜなら、半導体(=半分導体で半分絶縁体の材料)の電子のエネルギーは

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    2023年08月24日
  • WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

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    おもしろくて一気読み!
    TEDをみて購入。
    自分の脳を内側から観察できるなんて。
    右脳、左脳が本当にぱっくりと
    綺麗にわからているのはTEDを見て知った。
    そしてこの本を読むと
    右と左で全く違う処理をしていることが
    よくわかる。
    頭の中の4人の自分。
    この本を読むと
    どんな話をしてるのか、
    俯瞰的に眺めることができそう。

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    2023年08月21日
  • われわれは仮想世界を生きている AI社会のその先の未来を描く「シミュレーション仮説」

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    ネタバレ

    古来の東洋思想と量子力学など最新科学が交わるところが、「この世界が仮想現実である」ということが疑いの余地がないと思わせる興味深い一冊。

    ・著者はビデオゲームデザイナー
    ・シュミレーシュン仮説は、この世界をビデオゲームだと考える。
    ・相対性理論は光や高速移動から同時性ははいと証明。私たちは絶対的な共通の世界ではなく、個々のデバイスによって違う世界をみているのではないか
    ・ミクロな量子力学でも観測によって結果が変わる、確率の世界になっている。ゲームと同じ。
    ・瞑想、ヨガ、仏教思想をはじめとする古代東洋伝統を調べていくと、科学で認められているよりも多くの現象が私たちの物理的世界で起こっていると確信

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    2023年06月25日
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり

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    トップスリーに入る、すごく好きな本。
    私が想像できないものもたしかにどこかに存在しているんだと思わされた。

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    2023年05月09日