竹内薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
竹内薫さんと言えば『99.9%は仮説』が有名で、昔それを読んでとても面白かった。が、タイトルオチしている感が否めなかった。一方でこのベストセラー後に出版された表題の本は、あまり話題にならなかったけれども、内容はこちらの方が断然面白い。読者に考えることを要求するから、より深く理解することが出来る、という工夫のおかげだろう。
タイトルが語るその心は、人間は光の「3原色」でモノを観ているが、猫は「2原色」で観ているから、果たしてテレビやスマホ、水彩画なんかはどんな色に見えているのだろうか、というものだ。ちなみに鳥は「4原色」。ほかにも暗黒エネルギーや量子テレポーテーションなど興味深く、しかも出版後1 -
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"こんな国では、いわゆる「立体」が存在しないことには、すぐに気づくだろう。(中略)三角形や四角形やその他の図形を見分けることぐらいできるはず。そう思うだろう?ところが違うんだ。そんなもの見えるどころか、ひとつの形と別の形を区別することすらできない。見えるのは直線だけ。"
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(以下、長くメンドくさいですが、要するに超オススメです)
1次元、線。
2次元、平面。
3次元、立体。
4次元、、、、
我々は何次元に生きているのか?というのは中々に面白い問題です。宇宙兄弟にもでてきた野口宇宙飛行士の「3次元アリ」の話とも遠からず。メタに考えることの難しさと面白 -
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現在の物理学や天文学による判明した世界観を理解したいと思った時に手に取った本。著者はサイエンスゼロという番組で日頃最新科学を解説してきている中で2016年晩秋にそれとなく宣伝された。多少中学高校の物理・地学の手習いがあった方が良いが、そういうのがあれば極めてわかりやすい内容。当時発見されたばかりの重力波に関する話を中心に超ひも理論や宇宙のはてに関する話など現在の天文学におけるオーソドックスな世界観がどの様なものであるか解説してくれる。ニュートンの様な精細な図や少々の数式があれば言うことないのだが、一般向けでの文字ばかりの説明としては最上級の出来ではないでしょうか。
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Posted by ブクログ
ネタバレ・第Ⅰ部…ネイチャーとサイエンスの違い
・第Ⅱ部…2誌を巻き込んだ科学史上の事件
・第Ⅲ部…日本の科学のあるべき姿とは
・特別鼎談…(天文学)中川貴雄・(生物学)中垣俊之・著者
「新潮45」に連載された「科学の興亡 ネイチャーVS.サイエンス」を加筆修正したもの。メッセージ性の強い書名で少し腰が引けてしまうが、実際のところ評論と言うより科学エッセイに近い。
読者自身に科学的な視点で物事を考えてもらうことを目標に据え、常に中立的立場から率直な物言いがなされているところが評価できる。
私は幼少時代に「子供の科学」を買い与えられていたものの、結局ほとんど手をつけなかったような科学嫌いだが、本書は -
Posted by ブクログ
やはりこの著者は科学エッセイがおもしろい。「バカヤロー経済学」は、正直結構首をかしげざるを得ないところが多かったのですが、この本は文句なくおもしろかったです。唯一、タイトルが内容とあまり合っていないように思える点だけが不満でしょうか。
この本は、元々月刊誌に連載された「科学の興亡 ネイチャーvsサイエンス」というエッセイ集をまとめて書籍化したものだそうで、そのため各章の内容が完全に独立していて、いわば11本のエッセイ+巻末鼎談という構成になっています。そして、内容も、題名から想像されるような日本の科学教育を弾劾するようなものでは全くなく、イギリスの科学誌「ネイチャー」とアメリカの科学誌「サイエ