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2次元=平面世界(フラットランド)の住人に、3次元=空間世界(スペースランド)はどう映るのか? 4次元以上の世界は、どう想像できるのか?「次元」の本質をとらえた古典的名著、待望の新訳!アイドゥン・ブユクタシによる3次元の外へ誘う写真シリーズ《フラットランド》 特別収録
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Posted by ブクログ
トップスリーに入る、すごく好きな本。 私が想像できないものもたしかにどこかに存在しているんだと思わされた。
パズルぽいファンタジー
ちょっと奇妙な異世界物語。語り部はいるけどヒーローはいない。モノの見え方を想像しながら読んでいくのがとても新鮮に感じました。
二次元界(フラットランド)に住む四角形が主人公の物語。 ある日、主人公の四角形氏はほかの次元に行って帰ってくる。数学者である彼は次元の違いを理解する。お話としてはそれだけだが、二次元の世界の歴史や文化、そこに住む図形たちの生活を四角形氏が丁寧に説明してくれ、異世界を描くファンタジー作品として読みご...続きを読むたえがある。 ほかのファンタジーと一線を画すのが、この世界の「認識」の仕方について多くを割いているところだろう。二次元界の住人は四角形も三角形も円もそのまま見ることはできない。見えるのは線と点である。何角形かで身分の決まるフラットランドで、図形の彼らがどう図形を認識するのかということが説明される。この説明を通して、読者はふと三次元に住む自分の視界は二次元でしかないことに思い至る。そういう仕掛けの本なのだ。 感覚では捉えられない高次元を四角形氏はアナロジーにより理解した。それを追体験した読者も理性によって、三次元の世界から飛び出すことができるようになるだろう。目の前の世界が広がるような壮大な読書体験ができた。 また、フラットランドは文化的にかなりのディストピアである。19世紀に書かれた本で、著者が風刺としてそう書いているのか、何の気なしにそういう世界を作ったのかは分かりかねたが、風刺と思って面白く読んだ。
"こんな国では、いわゆる「立体」が存在しないことには、すぐに気づくだろう。(中略)三角形や四角形やその他の図形を見分けることぐらいできるはず。そう思うだろう?ところが違うんだ。そんなもの見えるどころか、ひとつの形と別の形を区別することすらできない。見えるのは直線だけ。" ---...続きを読む------- (以下、長くメンドくさいですが、要するに超オススメです) 1次元、線。 2次元、平面。 3次元、立体。 4次元、、、、 我々は何次元に生きているのか?というのは中々に面白い問題です。宇宙兄弟にもでてきた野口宇宙飛行士の「3次元アリ」の話とも遠からず。メタに考えることの難しさと面白さが物語仕立てで楽しめます。 ノーラン監督の「インセプション」では高次元や現実の多層構造を映像や物語で、同監督の映画「インターステラー」では、高次元空間を映像として、表現していました。またアニメ「インサイドヘッド」では、ゴミ処理炉(?)でどんどん次元が下がっていき最後は線になりかける、というシーンも。 (高/多)次元を言語で表現するのはかなり難しいため、映像表現自体で説明(解釈)させることはすごい。でも、それ以上に言語表現(と少しの平面図解)だけで、(高/多)次元を表現してる本書はすごい。 多次元を生き抜くために大切なのは、 ・自分の生きている世界は、自分が考えているよりも高/多次元である可能性があると認識すること。 ・言語や視覚だけではなく五感をフル活用して、その世界を捉えるよう働きかけること ・そして、自分の生きている世界よりも高/多次元な世界が存在する可能性があると認識すること
三体で次元を落とされる地獄を味わった後、フラットランドでは強烈なビクトリア時代のミソジニーを味わう… 女性を無力化する仕組み満載の二次元世界の設定にびっくりだけど、教育を与えず、無能だと思い込ませていればヨシ…つまり3次元の現実と同じです。
主人公は二次元世界に生きているため、三次元の存在を知らないし、立体を見ることはできない。その主人公が「三次元の福音」を受けるべき存在として選ばれ、三次元世界を経験する。 三次元世界で見る平面は、二次元世界の存在から見ると「内部」なんだなぁ、と。二次元世界から見る線も、一次元世界の存在から見ると内部な...続きを読むのも理解できた。 ということは、四次元世界の存在には私たちの内部が見えちゃうということ、なんだろう。 二次元の世界にない「上」という方向。三次元の私の世界にないどこかの方向のどこかの空間を知る四次元の存在に想いを馳せた。 ところで特別収録の「アイドゥン・ブユクタシによる三次元の外へ誘う写真シリーズ≪フラットランド≫」もめちゃくちゃ良かった。ほかの作品も見てみたい。
次元が変わると世界観がこうも変わるのかという気づきがありとても面白かった。2次元の世界フラットランドの仕組みは数学の観点でとても興味深かったが、3次元に比べとても窮屈に感じられた。とはいえ4次元に比べると3次元も窮屈なのかな?
フラットランド(二次元)の住人の正方形が、スペースランド(三次元)の住人である球から三次元の世界を教えてもらうが、言葉の説明では理解できず、実際に三次元の世界に連れられて初めて分かった。そして、三次元の住人に対して、より高次元の四次元を見せてくれと懇願された球の困惑。正方形がラインランド(直線)、ポ...続きを読むイントランド(点)の住人へ世界はもっと広いと説明しても、理解してもらえない。
30年前、高校生だった頃に読んだ本(正確にはこの本そのものではなく、そのアイデアを紹介する読み物)の再読。当時、「その次元では見えないはずのものを、より高次の次元から見るがごとくメタ的に認識していることの不思議さ」に心を奪われたのを覚えている。今はその新鮮さを同じように味わうことはできなくなってしま...続きを読むったが、次元のもつ普遍的な不思議さについては十分追体験することができた。
初めて読んだ時よりは理解できた。 初めて読んだ時と今回,共通する感想は訳者の前書きがピーク。 そして、前書きを読んでこの本を読んだ後に思う事は私はアホで、理系じゃないって事。 ふぇーん、賢くなりたい。 頭も良くなりたい。
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フラットランド たくさんの次元のものがたり
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エドウィン・アボット・アボット
竹内薫
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