【感想・ネタバレ】量子コンピューターが本当にすごい Google、NASAで実用が始まった“夢の計算機”のレビュー

あらすじ

量子力学の原理を使って複数の計算を同時に行い、スパコンを圧倒的に凌ぐ計算能力を持つ量子コンピューター。少し前まで「実現はするのは百年後」と目されていたが、2011年、カナダのD‐Wave社が突然、量子コンピューターの発売を発表。当初はその真偽が疑問視されていたが、2013年にGoogle、NASAが導入を決定。この快挙、実は日本人が開発した「量子アニーリング」方式の賜であった。暗号を軽々と解き、航空機のバグを即座に見つけ、今後社会をがらりと変えていく夢の計算機。量子コンピューターの凄さを、文系も楽しめるように基礎の基礎から解説する。

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Posted by ブクログ

量子コンピュータに限らず、きちんと一般的なコンピュータの解説から説き起こされており、コンピュータとはどういうものなのか、の解説になっている。
これだけコンピュータ(スマホも含めて)が生活に入り込んでいる今、一般教養としてひろく読まれるといいと思う。
IT 業界にいる人でも知識の整理を兼ねて読んでみるといいのでは。

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2015年05月28日

購入済み

難しい話を読みやすくして◯

元々難しい話なので、簡単に読ませる努力が「関西弁」のボケ、突っ込みを折り込んだ文章に現れています。整数の二進法から、虚数を用いた1、-1、i、-iの4つの単位を計算することで計算速度が飛躍的に上がる、と理解したのですが、間違ってたらごめんなさい。難しいことを数式無しで読みたい方にはおすすめです。

#タメになる

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2021年12月26日

Posted by ブクログ

量子コンピュータへのアプローチを計算とは何かというところから分かりやすく解説してあります。過去から現在までの数学界の偉人達の色々なエピソードも興味を引き立てられます。

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2016年07月24日

Posted by ブクログ

バベッジやチューリングなど現代のコンピュータを形作った偉人を数多く登場させ、コンピュータの歴史を振り返るところから話が始まり、コンピュータの基本的な動作原理なども説明して、量子にたどり着く、量子とはエネルギーやモノなどの最小単位で粒子でもありかつ波でもあり、その存在は確率的との説明を研究者を紹介しつつ説明する。途中、暗号の話(チューリングが活躍する)も挟んでいよいよ量子コンピュータ、カナダのD-Wave System社が世界初の商用量子コンピュータを開発したが、この分野では日本の技術も使われているとのことです。また、2015年2月には日立製作所がアニーリング(計算結果を揺すって計算を繰り返して最適解を求める)専用の集積回路を作ったとのこと、日本の技術に期待できそうです。量子についての説明がやや足りない気がしました。

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2015年08月02日

Posted by ブクログ

量子コンピュータの話は後ろの70ページ程度なので本格的な話を期待する人には向いていないだろうが、ざっくり知りたい人には軽めの文章で良いと思う。D-Waveのざっくりとした解説がわかりやすい。。

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2021年11月06日

Posted by ブクログ

読みやすいが、説明を簡単にするためにイメージでの説明を多用しているため、かえって理解しづらいところがある。
また、幅広い知識を披露しているが間違いも多い。
ナホバ族→ナバホ族、真珠湾攻撃で暗号がバレていた→そういう説も無いことはないが、普通言うなら、ミッドウェー海戦の紫暗号 など
理論部分にもきっと誤りがあるような気がする(証明できないが)

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2018年04月15日

Posted by ブクログ

計算とは何か、コンピュータがやってること、量子とは何か。
とっても判りやすくて面白かったが、肝心の量子コンピュータは最後1/4位で、しかもそこが判らんかった。
あと、変な関西弁での自己ツッコミは、リズムも狂うし邪魔なだけ。

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2016年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実現するのは100年後と目されていた量子コンピューターが、
数年前からNASAやGoogleで使われ始めたとのこと。
スーパーコンピューターが一千万年かかる問題を、
量子コンピューターはすぐに解くことができるというくらい、
この技術は凄まじいようです。

本書では、「計算とは何か」という
ごくごく基礎の部分から説明しはじめて、
「コンピューターとは何だろう」
「量子とは何だろう」というように、
量子コンピューターを理解するに向けて
知識を深めていくようになっています。
文系のひとでもついていける、
という形式ではありますが、
それはそれ、ある程度の数学や物理学の知識(記憶)と、
数学的なアタマを使って数式や説明を
自分のアタマで考えていく行程が要求されます。
ぼくはまあ、さらっと読んでしまって、
ちゃんと考えなかった部分、
そして、ついていけなかった部分もありました。
よって、検証はできませんでしたが、
書いてあることを信用して、
なんとなく、量子コンピューターについては
わかったようなつもりになっています。
(留保つきの知識ですね)

物理学や数学のいろいろな偉人の業績という
正統なエピソードもそうですが、
そういうひとたちのちょっとした余談的なエピソードも
面白かったりしました。
いろいろな天才がいるなあ、という。

たとえば、フォン・ノイマンという、
現代のコンピューターのあり方を作ったような学者は、
8ケタ同士の掛け算を暗算できた、という逸話には
へえ!と驚きました。

そういう読み物のところが面白いのですけれども、
先述のように、やはり数式などを考える部分は厄介ですし、
量子アニーリング技術の説明のところなども難しくて
ちゃんと理解できなかった。
そういう部分をしっかり理解する読書にならなくとも、
うっすらとでも掴めればいい、
さらっとでも量子コンピューターを知りたい、
という文系のひと、
つまりぼくみたいなひとには、
まだぎりぎりで読めるかなとは思いました。
難しいところがあることを承知で、
手に取ってほしい本です。

実用されている量子コンピューターは「D-WAVE」といいます。
ものすごい寒さの中でしか作動しないようで、
家庭機としては普及しないでしょうが、
最先端のコンピューターの世界を知りたいと思う方は
たくさんいらっしゃるはずです。
気になる電力はスーパーコンピューター「京」の1/1000程度だそうです。
いまに、スパコンって、ずいぶんと不効率なしろものだったなあと
言われる時代が来るでしょう。
といっても、スパコンを知るひとがどれだけいるかっていう話ですが。
(もちろん、ぼくも知らないです)

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2016年11月02日

Posted by ブクログ

量子コンピュータについては、別に分かりやすくない。コンピュータという切り口での数学・物理学史という意味では面白い。
あと、イラっとくるくらい関西弁使っているのは勘弁してください。ちっとも分かりやすくない。関西圏の人は、いいのかもしれないけど。

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2015年09月02日

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