竹内薫のレビュー一覧

  • われわれは仮想世界を生きている AI社会のその先の未来を描く「シミュレーション仮説」

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    知人に勧められて読みましたがとても面白いと思いました。本書はもしかすると賛否がかなり分かれる本かもしれませんが、それは著者の主張の真偽にどこまでこだわるのかによるのかもしれません。逆に言うと私は、著者の主張であるシミュレーション仮説自体の真偽はどちらでもよく、この仮説自体が純粋に面白いので、自身の想像力をかきたててくれるという意味で本書を高く評価したいです。

    自分の備忘のため、著者の提示するステージ論を以下に書きます。2022年時点で考えると、ステージ5、6がだいぶ現実味を帯びてきているというところでしょう。
    ステージ0:テキストアドベンチャーと<ゲームの世界>
    ステージ1:初期のアーケード

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    2023年05月08日
  • すごい物理学入門

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    相対性理論や量子力学などが描く世界は、私達が日常ありありと感じている世界とは途方もなくかけ離れている!それが高校時代に理科・数学に挫折した文系人間の私が得た本書の感想。
    一般相対性理論の視点では、空間は不動の入れ物ではなく、動いている巨大な軟体動物の中に私たちは蹲っているようなもので、それが縮んだり曲がったりしているそうである。一方、量子力学的な視点では、あらゆる場は、細かな粒子状の構造になっており、物理的空間も量子でできているという。そして近年ではこの一般相対性理論と量子力学を統合しようとする試みとしてループ量子重力理論が提唱されているという。この理論によると、もはや空間の量子というものは存

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    2023年04月15日
  • すごい物理学講義

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    読んでいて内容が完全に理解はできないものの、物理学の世界から大御所の実績を交えながらSF映画の世界に突入していく感覚が味わえる読み物でした。

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    2023年03月21日
  • 超圧縮 地球生物全史

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    地球に38億年前に生命が誕生して以来、数多くの名前も知らぬ生物が生まれ繁殖し、環境の変化に適応出来ずに絶滅して行った。我々人類もその中の一種類にしか過ぎないと言うことを痛いほどガツーンと思い知らせてくれる。SDGsの議論など空しく思えてくる。我々はもっと謙虚であるべきなのだ。

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    2023年02月27日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

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    たまたま書店で手に取り購入。感銘を受ける。
    細胞、遺伝子、進化などのわかりやすい解説、ノーベル賞受賞学者の地道な研究の積み重ねや成果が出た時の喜びなどがよく伝わる。後半では科学によって生み出される生命の知識の深化がもたらす我々の未来を展望し、生物とは何かについて自論を展開する。一文一文が深い頷きをもたらし、驚きに出会う。是非多くの人に読んでもらいたい1冊。

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    2023年01月13日
  • すごい物理学講義

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    物理学を題材にしながら文学的な風情も十分に堪能できる、かつウィットにとんだ筆致で内容は力不足で理解ができなくても読ませる。特に著者の専門分野であるループ量子重力理論を後半は解説しており、深遠なる科学の世界に引き込まれていく。

    空間も時間も存在せず、量子のループによる相関的なものにでしかない。プランク長という最小の単位が存在しており、空間や時間は離散的なものである。こう書いていても、何だか雲をつかむような内容で現実の感覚からはかけ離れておりどうもしっくりこない。それだけ難解で未だ発展途上の学問であるのでしょう、文系の私はエッセンスのみ感じることができて現状満足気味です。

    科学とは真理を明らか

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    2022年10月30日
  • 超圧縮 地球生物全史

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    まずタイトルと表紙がとても素敵だと思いませんか。注釈のページが薄灰色なのも良いですね。読む時はしおりを2つ用意しましょう。頻繁に本編と注釈を行き来する事になります。画像検索しながらちびちび読みましょう。楽しいです!

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    2022年10月21日
  • 超圧縮 地球生物全史

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    サピエンス全史以上の読書体験。タイムマシンで地球誕生から滅亡までの生物の趨勢を眺めた気分。とても壮大なのに全く飽きない。『かつてこの星には人類という生き物がいた…』そんな火の鳥の呟きが聞こえてきそう。

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    2022年10月16日
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり

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    パズルぽいファンタジー

    ちょっと奇妙な異世界物語。語り部はいるけどヒーローはいない。モノの見え方を想像しながら読んでいくのがとても新鮮に感じました。

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    2022年08月07日
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり

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    二次元界(フラットランド)に住む四角形が主人公の物語。

    ある日、主人公の四角形氏はほかの次元に行って帰ってくる。数学者である彼は次元の違いを理解する。お話としてはそれだけだが、二次元の世界の歴史や文化、そこに住む図形たちの生活を四角形氏が丁寧に説明してくれ、異世界を描くファンタジー作品として読みごたえがある。
    ほかのファンタジーと一線を画すのが、この世界の「認識」の仕方について多くを割いているところだろう。二次元界の住人は四角形も三角形も円もそのまま見ることはできない。見えるのは線と点である。何角形かで身分の決まるフラットランドで、図形の彼らがどう図形を認識するのかということが説明される。こ

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    2022年06月25日
  • すごい物理学入門

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    こんなにコンパクトにまとまった一冊に物理学の概要が学べる。しかも、読んでいて理解した気分になれるほどにわかりやすい。訳者後書き含めても150ページに、広大な宇宙全体の法則を謎とく旅に連れて行ってくれる素晴らしい本。
    一般相対性理論、量子論、宇宙の構造、素粒子、量子重力理論、ブラックホールをめぐる確率と熱について、これら6つの講義と最終講義で自然界における人間とは何者か?について学べる。
    繰り返し読んで、暗記したい。そして、何かの折に、この本の一節を交えた会話をしてみたい(気が早いか・・・)。
    イタリアの経済紙『イル・ソーレ・24オーレ』の日曜特別紙面「ドメニカ」で連載した記事に手を加えたものと

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    2022年03月28日
  • WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か

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    本人によると、生命とは自然淘汰を通じて進化する能力、としている。細胞、遺伝子、自然淘汰による進化、化学としての生命、情報としての生命の5つに分けて説明している。非常に分かりやすいので、生命のついて語る際には必需品であろう。

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    2022年03月20日
  • 科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか―

    mac

    ネタバレ 購入済み

    国力に直結する科学力

    ・人や組織が、世界に通用する仕事をするために必要なのは、第一に使っている言語での「流暢さ」であろう。
    言語を自由に使いこなせないと、アイディアは枯渇し、コミュニケーションもうまくいかず、
    多大なストレスが生じ、大きな成果が生まれることはない。
    ・社内英語公用化の弊害は、(英語で思考することが普通でない場合)
    常に頭の中で、日本語と英語の直訳作業を強いられることにある。
    ハンデが大きすぎて、本領発揮とはいかないのだ。
    人間の脳がいくらマルチタスクに向いているといっても、
    直訳という、常に余計な作計な作業をすることに何の意味があるだろう。人間の論理的思考の大部分を司る言語は、
    付け

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    2022年09月30日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    今、なぜこんなにもヒトは信じるのだろう?と疑問が湧く。まあまあつっこめる。ただ、突っ込むと怒りだしたりするし、水を差して嫌われるってもの。だいたいヒトってのは自分も含むわけだし、程度差はあれ、なにかそうじゃないなって心はどこにも向くものだ。

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    2022年02月11日
  • すごい物理学講義

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     この本は最高だった。やはり本物の物理学者の本を読むことが重要だとしみじみ思った。

    2022/02/17再読した。
    まだ完全に理解できないが、やっと一般相対性理論や量子力学が少し理解できた。
    器としての空っぽの空間は存在しないこと、
    時間と空間は切り離すことはできず、時空間は量子的であること

    小さなものの限界があるし、無限も限界があること
    これらのことを理解せずに私たちは日常生活を送り、何かを信じて思考停止するのだ。
    だからいつも感覚で扇動されるのだ。

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    2022年02月17日
  • すごい物理学入門

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    文系でも理解できるように書かれているので是非物理が苦手な人にもおすすめ。

    機械学習に必要な数学の勉強のためヨビノリのYouTubeの動画を見始め、なんとなく気になった相対性理論の授業も閲覧。

    「直感に反する事柄を、論理的に理解するのが物理」とヨビノリが話していて、なんだかおもしろくて物理に興味をもったので買って読んでみた。

    それまで全く物理に興味はなかったものの(というか苦手意識が強かった)、物理学者の発明まで至る考え方は、イノベーション的な考え方と繋がるもんだな、、、と感じ、改めて色んな分野の本を読むことの大切さに気付かされた本。

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    2021年10月03日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    科学哲学に関して、例えを多く用いてとてもわかりやすく書かれていた。
    学問的なことよりも、一般人の身の回りに起こることに関連づけた内容が主となっているため簡単に理解できる内容が続いている。
    反面、文章の量に対して質量が他の本と比較して劣るので学問的な知識を深めたい人には向かず、初学者や教養を身につけたい人向けなのかなと感じた。
    大学の講義の第1回目に出席した気分になる。

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    2021年06月09日
  • すごい物理学講義

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    物理の歴史を知るのは面白い。

    現代に至るまでに過去の人々がどのような思考で、自然を論理的に説明しようとしてきたのか。

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    2021年05月31日
  • すごい物理学入門

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    入門編なのでページ数も少なく、
    数時間で読み終えることが出来た。

    宇宙物理は興味あるテーマだが、
    素人の自分には難解な理論が飛び交い理解が困難だが、少しずつ学んでいきたい。

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    2021年05月30日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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     日本人は科学と言えば、客観的で正しいことを教えると考えがちだが、実は科学といえども仮説の集まりにすぎないことを説いてくれる啓蒙書である。すなわち、まだ反証されていない仮説の集まりが科学という訳だ。なので「99.9%は仮説」というタイトルになったのである。
     唯一の真理と思われていたことが実は違っていた、というような話は天動説、エーテル(光や磁力などを通す媒体)の存在などなど、たくさんある。前頭葉を切除するロボトミー手術を開発したポルトガルの医師エガス・モニスはノーベル賞まで受賞していたのである。主流の考え方が後に否定される例は山ほどあるようだ。つまり、科学も不確実なのである。
     かのノーベル

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    2021年01月28日