竹内薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生命とはなにか?この壮大なテーマに対し、科学の歴史ではこう考えたというアプローチ方法で説明を試みる。
本当に自分自身のことを不思議に思ってしまう。
この「生きている」という感覚は、本当に何なのだろうか?
その根源は何で、一体どう説明したらよいのだろうか?
分子、細胞から始まり、遺伝子を通じての情報の伝達へとつながっている。
理科の授業で習った、アデニン(A)・チミン(T)・グワニン(G)・シトシン(C)も懐かしさを感じてしまった。
もちろん細かくは覚えていないが、遺伝子の中にはDNAが組み込まれており、その配列がATGCの4種だけで構成されているということを思い出した。
結局のところ、生命とは情報なのではないか?という考えはある意味で的を射ていると思う。
コンピューターは「0・1」ですべてを制御している。
あらゆる生物にも遺伝子があり、その構成は4種の記号だけというのも、ロマンを感じる話である。
コンピューターは2種の記号。人間(というか生物)は4種の記号。
所詮はその程度の違いしかないということだ。
奇跡の地球という中で偶然に生まれた生命。
その悠久の旅の中で、我々は何故か変化を繰り返し、自然淘汰されていく中で生き残り、そして今に至っている。
これを旅と表現すれば、本当に不思議な道程である。
この旅に終わりがあるのかも分からないが、今現時点を考えると、まだまだ先は長いだろうと感じてしまう。
つまり人類はまだまだ変化していくし、ある意味で進化していくはずだ。
もちろん人類以外の生命についても、変化を繰り返し、適者生存の論理によって、絶滅したり生き残ったりしていくのだろう。
そういう視点でこれらを見ていくと、生命とはなにか?人間とはなにか?意識とはなにか?などと連続して思いを巡らせてしまう。
人類は、未知なるものを解明しようと、懸命の努力を重ねている。
しかし、未だに解明できていない課題は多い。
むしろあらゆる事象の数%しか解明できていないとも言われている。
そんな巨大な壁を前にして、我々は立ち竦んでしまう。
しかし、そんな大きな壁に対しめげずに挑んで来たのが、人類の歴史なのである。
すべての謎を解明できなくても、ほんの少しずつでも進展していることが、我々にとって大事なことなのではないだろうか。
無知の知を説いたのはソクラテスか。
人類の歴史が記録として残されているものは、ほんの数千年にも満たない。
遺跡や土器などを含めても、数万年前まで遡ることが限界だろう。
人類の中で未知のものを解明しようと挑んだ軌跡を追うことは難しい。
しかしながら、我々の細胞の中には、確実にその軌跡の情報がすべて刻まれている。
そう考えると、我々人類含めてあらゆる生物は、ものすごいことをしているじゃないか。
生命が誕生して何十億年か分からないが、そのすべてがこの小さな細胞の中の遺伝子の中のDNAに刻まれているのだから。
人類のような複雑な生物ですら、最初は数十億年前の小さな細胞から始まったと考えると、本当に感慨深い。
一体我々の細胞は何度コピーされ、変異して、今に至っているのだろう。
生命とは何か。
それを定義することは永遠の課題だと思うが、本書では「進化する能力を有するもの」という説を最有力としている。
この言葉も深いし、面白い!
本書では化学的アプローチで、生命とは何かを解き明かしているが、最終章で語った言葉が非常に印象的だ。
【今日地球上にある生命の始まりは、「たった1回」だけだったのだ】
生命は何度も何種類も生まれた訳ではない。
本当にたった1回生まれただけなのだ。
それが増殖を繰り返して今に至っている。
悠久の旅とは、まさにその通りなのだと思う。
(2023/6/10) -
Posted by ブクログ
フジで7年半続いた深夜テレビ番組「たけしのコマ大数学科」に出演していた、ビートたけしとサイエンスライター竹内薫の対談集。番組でとりあげていた高校数学以上のその問題とその解説の紹介ではなく、あくまで出演者2人の数学にまつわる対談であり、深夜とはいえかなり数学マニア向けに作られたバラエティ「コマ大」の本当の面白さはDVDでしか味わえないようだ。ただしこれを読むとたけしがかなりガチな数学好きで数学的知識があることがわかる。映画の全体構成を考えるうえで似たような場面の省略の仕方に因数分解を使って考えるという話をしていたが、実際に式をたてて云々ということをしたのではなく、自然に考え方が数学的になるということだと思う。こういう話を聞くと数学はひとつの言語なのだな、という気がする。対談の中でも、面積を持たない「点」とか「線」という概念がある数学はフィクションで、そこに現実に長さや質量がともなう物理はノンフィクションだ、という話が出てきて、文系の自分には理数系とひとくくりで考えがちなこの2つの差の話などは面白かった。エピソードで一番笑ったのは、隣のやつのチン●はどうして大きく見えるのか、というのをたけしが三角関数で証明するくだり。自分のチン●は真上から見下ろすので、15度下を向いているとして実寸の26%に見えるというもの。だから相手のが4倍までは大丈夫という笑。さすが。
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方程式を理解すれば、物理学の美しい世界とやらが見られるのね。そうですかそうですか、という話ではない。物理学はちょっと…と苦手意識たっぷりでも突き放されることなくわかりやすく面白いエピソードにどんどんページをめくってしまう。その面白いと思う好奇心についても、物理学として最終章で語られている。宇宙の話は言わずがな面白い、時間と熱の関係など日常で考えたことなどなかったけれど、これからは頭の片隅で意識してしまうであろう。最初に触れる物理学の入口がこうだったら、もっと早くに違う世界が見えていたんだろうな。これを期に少しず物理学に触れていこうと思う。
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Posted by ブクログ
わかりやすく書いてくれているが、私には難しいところが多々あった。それでも充分に、生命の複雑で緻密でシンプルな小さくて壮大なすごい世界を感じた。
現在も蔓延るコロナについても書かれている。
どんなに科学者が人類全体の為に頑張っても、知識もなく聞き入れる耳もない大衆に無駄にされてしまう悲しさ、悔しさ。何事も疑うことが悪ではない。自分に不都合な情報を一切合切、耳に入れないず反対することが悪に感じた。
人間も一生命体。他の生命体をおろそかにせず、どうすれば「よりよい」世界になるのか、知識を入れ、疑い、考え、試行錯誤して、「よりよい」生き方をした人間になりたいと矮小ながら思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルの通り超圧縮、ハイスピードで地球生物の全史を振り返ってくれた。
多分、さまざまな足元の発見によって、我々が学生時代に学んだものからはかなりアップデートされているのがよくわかった。
専門的な言葉をなるべく避けて、絵なども交えながら説明してくれていたのが良かった。
今後数千年のあいだに、人類は消滅する!
地球の歴史からすると、人類による炭素急上昇のグラフは、ピークは高いが幅は針のように狭く、長期的には検出できなくなる。
先史時代、太古の昔の出来事により、遺伝的な多様性が足りないこと、現在の生息地の喪失による絶滅負債、人間の行動や環境の変化による少子化、より局所的な、小さな集団が直面する、ほかの集団から孤立する問題などが組み合わさり、人類は絶滅する! -
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この素晴らしき生命というもの。
ノーベル賞受賞者による生物学の本。親しみのわく語り口で、少年時代の思い出を楽しく読んでいるうちに、自分も一度は考えた「生きているとは?」「生命とは?」という問いを一緒に解きほぐしていくことができる。中学1年生で頬の内側の細胞を観察したことを思い出した。あの時、自分の身体にある「細胞」と出会ったのだ。
文系だから、生物学は苦手だから、と敬遠せずに手に取ってほしい。身近なものを使ったユーモラスな例えと、実験の苦労やワクワク感をいきいきと語る文章を読んでいたら、そのようなことは忘れてしまう。そして読んだ後は、この生命の奇跡と大きなつながりに感動を覚えるだろう。
また新たな科学の名著が誕生した。 -
Posted by ブクログ
ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースさんの書籍。
細胞とは何か、遺伝子とは何か、進化とはどういことか、そして、今私たちが「生きている」と思っているものの基本的な仕組みがどうなっているのかを、非常にわかりやすい柔らかい言葉で書いてありました。
そして、それを踏まえて「WHAT IS LIFE?(生命とは何か)」という問いへの答えに挑戦してくれています。
ひとことで表わせるような簡単な言葉にはならないし、読み終わった私には、やっぱりよくわからないけれど、考えるためのヒントをたくさんもらいました。
生命活動に関する本はいくつか読んでいるので、「生命の定義」みたいなものは知っているけれど、いったい「何なの?」、いったい「何故生まれたの?」という問いはこれから先も続くんでしょう。
著者のポール・ナースさんの、生き物への愛情や、生命活動の謎を解き明かすための情熱みたいなものが感じられて、書籍のジャンルのわりに、とてもとても温かみを感じる本でした。
「WHAT IS LIFE?」というタイトルの本は、過去の科学者によって何度か書かれているとのこと。新しくわかったことを盛り込みつつ、著者の思った「WHAT IS LIFE?」を大切に見せてくれた、そんな感じがしました。
余談)
ところで、この本の前に読んだのが、脳卒中から回復した神経解剖学者のジル・ボルト・テイラーさんの著書「奇跡の脳」だったんですが、たまたまですが、翻訳者が同じでした。
竹内薫さん。ん?どっかで聞いたことがある名前のような…、と思ったら、NHKのサイエンスZEROに出ていた方ですよね。あー、そうか、彼はサイエンスライターの方だったのか〜!
ということで、興味の連鎖。今度、竹内薫さんの本を読んでみよう〜。 -
Posted by ブクログ
新聞のコラムとして投稿した記事をまとめたもの。平易な文章で宇宙や量子力学の最前線を紹介してくれている。前著のすごい物理学講義を読んだ後だからか、大まかな内容だなと感じたけど初手としてはその魅力に触れる意味で最適かなと。
最終講義が秀逸。著者の学問の意味、自然科学と人文学の垣根を超えたシンクロなんかを諭してくれて、人間の好奇心、探求心は果てしないし心が躍る。そう、未知のことへの挑戦は人間の性なのだ。人間も自然のほんの一部、自由意志なんてものはないのではという不安を、自然の一部である脳ニューロンの決定という自然の法則に従っている限り自由なのだと。読んでいると浮遊感がすごい。スピノザの一元論(汎神論)にも言及しており、ここにも人文学と自然科学の融合が垣間見れる。
「統合情報理論」にも食指を伸ばすしかなくなるな。知識欲がリンクして、これこそが学ぶ楽しみですね。
P130
いいえ、そうではありません。私たちを形づくっているものの何ひとつとして、自然の法則に従わないものはありません。・・・私たちが自由であるいうとき、・・・それはつまり、私たちの内部にある、脳のなかで起こっていることによって私たちの行動が決定づけられており、外部から強要されたののではないということです。「自由である」とは、なにもなにも私たちの行動が自然の法則に左右されないということではなく、私たちの脳の中で作用する自然法則に従っているということなのです。
とはいえ、ループ量子重力理論なんてものを自分で語れるくらいに理解できるのは、もっと専門的な書籍に挑戦するしかないのでしょう。
”P146「世界に対する新しい視野」を身につけること”は一朝一夕ではか叶わないが、在野の人間として愚直に真摯に歩んでいきたいと勇気づけられました。 -
Posted by ブクログ
神経解剖学者のジル・ボルト・テイラーさんの最新刊。
彼女が37歳の時に脳出血を起こし、それから8年のリハビリを経て復活し、その体験を語ったTEDの講演が世界中の賞賛を得たことで有名な方。
原題は「WHOLE BRAIN LIVING」。
邦題は「ホール・ブレイン 心が軽くなる「脳」の動かし方」
神経解剖学者さんの本だから、きっと科学寄りの内容なのだと思って読み始めたら、違いました。脳出血によって、一時的に左脳の機能が完全にストップした経験から、人間の脳の中には4つの性格が潜んでいるというのを説明し、そして、その4つのキャラを見極めることで、人生をより良く生きるにはどうすればいいのか、という、むしろ心理学的というのか、人生訓的な本でした。
左脳にある考える部分が「キャラ1」、左脳にある感じる部分が「キャラ2」、右脳にある感じる部分が「キャラ3」、右脳にある考える部分が「キャラ4」。
右脳は基本的に「今、この瞬間」だけを生きていて、左脳は基本的に時間の流れを見渡して分類したり予測したりする。几帳面で機能的な「キャラ1」と臆病で不安症の「キャラ2」が左脳、脳天気で幸せを生きている「キャラ3」と世界と繋がって全てを包み込む「キャラ4」が右脳。
人はそれぞれ、脳の中に4つのキャラが存在して、キャラが交代しながら暮らしている。なので、自分の中の脳のキャラを把握して、適切な場所で適切なキャラを出せれば生きやすくなるよ。大変な事態が起こった!なんて時は、90秒間深呼吸して、そして「脳の作戦会議」を開けるようにすればいいよ。 ということが書いてある本でした。
ともすれば、ちょっとスピリチュアルな匂いもしそうな内容だけれど、実際に脳を研究していた研究者で、数年間の「左脳の機能を失った」経験のある著者の言葉には説得力がありました。
私の中の4つのキャラを切り分けることは難しいけれど、何かの時に、思い出して、今はどのキャラが考えているんだろうか?と考えてみてもいいと思いました。
キャラ1とキャラ2がメインで、たまにキャラ3がはしゃいでるって感じかなぁ。マインドフルネスとかをやれば、キャラ4に会える気がする。
(そして、実は「奇跡の脳」を読んでいないので、これから読もうと思っている私であった。TEDも今一度見直してみました。何度見ても泣ける〜。) -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界的ベストセラーとなったユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」「ホモ・デウス」を思い出す。
何かのサイトで紹介されていた本書、気になり購入し、台風14号の影響による大雨で外出も出来ない休日を利用して読んでみました。
地球に生命が誕生してから38億年の歴史が約300Pに集約されていました。
地球が誕生してからの過酷な歴史、絶滅と進化を繰り返してきた生命の歴史。
知らないことばかりで非常に興味深く読み終えることが出来ました。
レビュー
【目次】
1章 炎と氷の歌
太陽が生まれた瞬間
生まれたころの地球
コンロで煮えたぎる鍋のように
生命の誕生
三〇億年の支配者
宇宙でもっとも危険な物質
終末論的な災害
驚異のバクテリア
スペシャリストと分業制
もっと奇妙なこと
地球上の生命は……
2章 生物、大集合
超大陸の分裂
海綿のたゆまぬはたらき
肛門の発達がもたらしたもの
逆境の時代の回復力
奇妙な美しさを持つ生き物
食べられない方法を探す
「内側がない」動物
三葉虫はすごい
風変わりな生き物たちの動物園
頭足類の化石の歴史
カンブリア紀の生命の開花
化石記録に名を記した最初の魚
3章 背骨のはじまり
小さな生き物ののぞみ
「鎧」で防御する
逃げろ!
オズの魔法使い
体のほとんどが尻尾
脊椎動物の進化
人間はとても大きい動物
悪夢のような生物
「鎧をまとったヤツメウナギ」のように
全く新しい動物
最強の捕食者
最古の脊椎動物の微笑み!?
議論の余地
4章 渚に打ち上げられて
魚でごったがえした海
最初の樹木
緑に覆われる大地
葉っぱの下の小さなドラマ
ちょっと変わった魚類
保守的なシーラカンス
捕食者たち
四肢動物の足跡
絶滅の危機
足のある奇妙な総鰭類
パンゲア大陸の暗くて蒸し暑い森
彼らは、いつの日か……
5章 羊膜類あらわる
陸地の奪還
西部戦線のように
ヒカゲノカズラと石炭
両生類の繁栄
新世界に移住するための「宇宙服」
水の支配からの脱却
負債を返すとき
草食動物の奮闘
ディメトロドンの背中の帆
地球上を闊歩した樽型の生物
競争が激化した世界
追い詰められる陸上生物
絶滅、絶滅、絶滅
三葉虫の旅立ち
ほとんど生き残らず
生命は戻ってくる
6章 トライアシック・パーク
数千万年の復興
勝ち残ったものたち
は虫類のカーニバル
脚を失うトカゲ
五メートルの怪物
ワニのような「ハイウォーク」
空への進出
最古の恐竜たち
超大陸の分裂・生命の宝くじ
7章 空飛ぶ恐竜
五トンの怪物
恐竜の呼吸はすごい
史上最大の陸上動物
恐竜が成功したもう一つの鍵
恐竜、空へ飛びたつ
離陸する二つの方法
オルドビス紀のそよ風
小型ほ乳類のパラシュート飛行
始祖鳥の翼
命の灯火
飛べない鳥たち
無数の鳥たちのさえずり
菜食主義のワニ
花を咲かせる植物の登場
たった一撃で……
大絶滅、姿をあらわすほ乳類
8章 素晴らしきほ乳類たち
むかしむかし……
鼓膜の誕生
人間は耳が悪い
逃げ出した魚の顎関節
小さく、毛深く
カモノハシやハリモグラの祖先
代謝の速い活動的な動物
体重に匹敵する昆虫を食べよ!
ほ乳類は夜に遊ぶ
脂肪とタンパク質が豊富な「乳」
恐竜がニッチを埋める
ほ乳類の進化と拡張
有袋類の長く輝かしい歴史
とっちらかった世界
バスくらいの大きさがあるヘビ
クジラは海へ……!
急速に変わりゆく世界
9章 猿の惑星
南極の長い冬の夜
奇妙な新しい贈り物
類人猿の鳴き声
直立歩行のはじまり
腰痛が大きな悩みの種
動物界のエリート戦闘機
未解決の問題
樹上も、地上も
新鮮な肉と優れた石器
10章 世界を股にかける
終わりを告げる鐘
時には近く、時には遠く
地軸の傾き
ポラリスはやがて……
一〇万年ごとの寒波
深層海流の循環システム
ホモ・エレクトゥス
火を使う
「つがいの絆」と不倫
死後の世界はない
もっとも美しい道具の製作者
私たちが本当に世界を見ることができたなら
各地に進出するホモ・エレクトゥス
サイを狩る
数奇な運命
脳を維持するためのコスト
地球には巨人がいた
ネアンデルタール人の繁栄
アフリカからやってきた種
11章 先史時代の終わり
生命の繁栄
脂肪を蓄える目的
生殖と寿命のあいだ
長老たちの知恵
悲痛な叫び
ホモ・サピエンスの進出
ある場所では死に絶え……
熱帯気候化したヨーロッパ
道具の開発、高度な技術
壊滅的な噴火
移動する人類
ネアンデルタール人との交配
ネアンデルタール人の絶滅
洞窟壁画と儀式
12章 未来の歴史
絶滅の形
ホモ・サピエンスの絶滅の可能性
たった一発の銃弾
到来する氷河時代
独り占めする人類
「絶滅の負債」を返済するとき
大氷河時代
次々と死に絶える
地球の歴史と二酸化炭素
ゆっくりと着実に
分業と効率的な生産
もっと大きく、もっと速く、もっと遠くへ
生命の進化と多細胞生物
大地に広がる菌類
花の進化と昆虫の進化
「コロニー」は超生物
植物の未来
生命は深海や地中に集中する
約八億年後の未来
エピローグ
ホモ・サピエンスが特別な理由
「第六の絶滅」か?
私たちの惑星
人類の課題
地球の「外」へ
生命は……
年表1 宇宙のなかの地球
年表2 地球上の生命
年表3 複雑な生命
年表4 ほ乳類の時代
年表5 人類があらわれる
年表6 ホモ・サピエンス
参考文献
謝辞
注釈
訳者あとがき
索引
著者について
ヘンリー・ジー【著】
『ネイチャー』シニアエディター。元カリフォルニア大学指導教授。1962年ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学にて博士号取得。専門は古生物学および進化生物学。1987年より科学雑誌『ネイチャー』の編集に参加し、現在は生物学シニアエディター。ただし、仕事のスタイルは監督というより参加者の立場に近く、羽毛恐竜や最初期の魚類など多数の古生物学的発見に貢献している。テレビやラジオなどに専門家として登場、BBC World Science Serviceという番組も製作。
竹内薫 【訳】
(たけうち・かおる)。1960年東京生まれ。理学博士、サイエンス作家。東京大学教養学部、理学部卒業、カナダ・マギル大学大学院博士課程修了。小説、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している。主な訳書に『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』(ロジャー・ペンローズ著、新潮社)、『奇跡の脳』(ジル・ボルト・テイラー著、新潮文庫)、『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ポール・ナース著、ダイヤモンド社)などがある。
☆発売たちまち1万部の大重版!!
ジャレド・ダイアモンド(『銃・病原菌・鉄』著者)超絶賛!!
「著者は万華鏡のように変化する生命のあり方をエキサイティングに描きだす。全人類が楽しめる本だ!」
「地球の誕生」から「サピエンスの終末」まで。全歴史を一冊に凝縮!
地球誕生から何十億年もの間、この星はあまりにも過酷だった。激しく波立つ海、火山の噴火、大気の絶えまない変化。生命はあらゆる困難に直面しながら絶滅と進化を繰り返した。ホモ・サピエンスの拡散に至るまで生命はしぶとく生き続けてきた。本書はその奇跡の物語を描き出す。生命38億年の歴史を超圧縮したサイエンス書!