竹内薫のレビュー一覧
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人間の脳を大きく4つに分類し、それぞれの機能、特徴も、それぞれどう使えば良いかをまとめた本。
とても面白かった。人間は感じる事が出来る考える生き物ではなく、考える事が出来る感じる生き物である。キャラ1の考える左脳、キャラ2の感じる左脳、キャラ3の感じる右脳、キャラ4の考える右脳があり、それぞれが連携して対応する。
緊急事態が起こったらBRAIN(呼吸に集中する、認識する、正しく評価する、尋ねる、舵を取る)して、一旦リセットする。とても奥が深い内容である。
自分はキャラ1とキャラ4が強く、キャラ3がかなり弱そう。キャラ3を強化出来てたらいいなと思います。 -
Posted by ブクログ
カルロ・ロヴェッリといえば、ベストセラー「時間は存在しない」の天才物理学者
個人的には「科学とは何か」に次いで2冊目
こちらは「世界一わかりやすく美しい『七つの講義』」が売り文句
対象者は一応(ワタクシのような)初心者向け
ついつい備忘録を書きたくなるが、本書はそんなことより圧倒的な何か大切要素が詰まっており、
未だかつて体感したことのない不思議な感覚の理系書籍である
何が凄くてベストセラーとなったか…について、私なりの分析を踏まえご紹介したい
まず一番驚くのがものすごく凝縮されているのにも関わらずしっかり伝わる凄さ…だ
そう、ギュッと凝縮しているのにバンバン伝わる
素晴らしくコンパクトにまとまっている(文庫本としても全く厚くない)
そして「量子力学」や「一般相対性理論」などの複雑難解な物事をこれほど柔らかくほどいて説明できるというセンスはお見事
なんだかまるでエッセイでも読んでいるような緩めの心構えで大丈夫なのだ(理解できているかは別だがイメージと概要は掴める)
一つ例を挙げてみる
アインシュタインの理論が理解できなくても、以下の内容は理解できる
〜アインシュタインによって、宇宙は爆発とともに誕生し、空間は出口のない穴に沈みこみ、時間は惑星に近づくほどゆっくり流れ、果てしなくひろがる星間空間は海面のように波立っているという、驚きに満ちた世界のようすが記述された〜
神秘的で美しく、イメージが湧くはずだ
そして理系の本なのに、著者が誰であるか全く見えないようなお堅い教科書的な書ではなく、彼の個性がきちんと見える
だからといって、昨今にありがちな「いかに理系の苦手な方にも受け入れてもらえるか」に力を注いたような涙ぐましい努力が見え隠れする書とは全く違う(笑)
いくつかの詩を挿入させたり、(先日読んだ某書では清少納言を絡めておられた…ような)文系要素を押し込んできたり、
はたまた小説家を気取った著者のプライベートが語られたり(ありがたい反面、ちょっと無理があるなぁと感じることも…でも別にクレームではございません)
しかしながらカルロ・ロヴェッリの場合、哲学的でセンスの良さが光り、揺れのある感情さえも物理学の中で大切にする…
恐らくユーモアと愛情に溢れた人物なのではないだろうか
そしてこれは私の偏見なのだが、イタリア人らしさをしっかり感じることができる
(読みながら「ベーネベーネ」と何度も偉そうに頷いておりました)
このような心に響く科学の本があるとはちょっと驚き
世の中の仕組みを知る
自然を知る、世界を知る、宇宙を知る…
すなわち己を知ることに繋がる
そうすることで何か人間としての生き方さえも学べ、この地球で生きるための義務や姿勢さえも感じることができる
広く深く
押し付けがましくなく
自然なのに圧倒的な…(ちょっと盛り上げすぎだけど)
そんな魅力的な内容であった
ただ、「一般相対性理論」とは何ぞや…というピンポイント知識の為だけの書籍としては物足りないのでそういう期待をして読む本ではないかな
そこを求める人にはちょっと満足できないかも
とりあえず次の「すごい物理学講義」も読んでみたい
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生物の目的は「自分を永続させること」にあり、その方法は「生殖」し「遺伝子を残すこと」。つまり生物としての人間が人生でやるべき唯一のことは、遺伝子を残すことだと解釈しました。一方で、生物は自然淘汰によって進化し、その進化は「生き残れなかったものたち」のおかげでもある、とも書かれていました。自分が後世に遺伝子を繋いでいく人間なのか、生き残れずに途絶えていく人間なのか分かりませんが、どちらにせよ、それは自然淘汰のシステムに従ったあくまで正常な選別プロセスなのだと理解しました。つまり、子孫を残せてもいいし、残せなくてもいい。どんな結果になろうと、それは人類の進化に少なからず貢献している…と解釈しました。
一言でいうと、「俺って将来結婚できんのかな…って思ってたけど、何か別に結婚できんくてもいいっぽい」ということです。全く本旨とはズレていると思いますが、ネクラな自分はこのように開き直ることができました。
専門用語も一定程度出てくるため理解できない内容もありましたが、大枠としては理解できました。研究の面白さ・凄さ、科学的態度の崇高さが伝わってくる本でした。
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Posted by ブクログ
「生命とは何か」というワードで検索するとたくさんの本がヒットする。それだけ普遍的かつ根源的な問いなのだろう。本書はそれらの類書の中で大きく二つの特徴がある。最新の知見まで網羅している一流科学者による最新の著書であるということと、想定読者の間口をかなり広く取ろうとした、ある意味入門書であるという2点である。触れられている内容は高度なものも含まれてはいるが、バランス感覚の優れた著者なのであろう、狭いところに踏み込みすぎることなく生命に関わりのある複数の分野を横断し案内してくれる好著である。
とは書いたが、個人的には若干物足りないと感じる部分もあった。特にとても新しい情報が書かれているわけではないからである。
しかしそれは当たり前で、新しいことを知りたいならそれこそ次々に出版される新書や論文を読めばよいのであって、この本のやりたいことはそういうことではないのである。逆に、新しすぎるところを無理に入れていない分、この先も陳腐化する部分がないといえる。この本の目指しているところは、この先何年も「生命とは何か」と素朴に疑問を持った人に答える水先案内的な古典となることなのであろう。
章立ても非常にシンプルかつ合理的だ。前半3分の2まではステップを5つに分け「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」と視点を変えて生命を概観していく。そして最後の2章ではこれらを踏まえて統合的に、そして未来に向けての生命論を展開する。とてもエレガントかつストーリーテリングな展開で、著者の知の深さを随所で感じることができる。
唯一不満があるとすれば、参考文献リストがなかったことである。原著にないなら訳者が用意してくれるとよかった。この本を勧めたい相手は、背伸びをしたい中学生から高校生、視野を広げるべき大学教養課程くらいまでをまず想定するので、やはり本書だけではわかりにくいところも多くあると思う。それを補えるような各分野の代表的な良書を上げてあればなお良かったと思った。 -
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ネタバレ日本が今後世界と競争していくには科学技術の向上が不可欠だが、最近のスマホ漬けや本を読まない人が増えてきた状況に危機感を覚えた著者が選ぶ科学の名著90冊を紹介している。前半の16冊では引用も含めて詳しく解説、後半では2006年から日本経済新聞に連載されている「今週の3冊」の短い書評が収録されている。
「あとがき」でも触れているが、紹介された科学本を元に著者自身の科学観を語っているという。特に原発に関する著者の意見は納得のいくもので、将来的には再生可能エネルギーが主流になるだろうが、電池の高性能化が不可欠なのでそれまでは原子力発電をつなぎとして使い地球温暖化を止めるべき、という持論を述べている。 -
Posted by ブクログ
『時間は存在しない』のカルロ•ロヴェッリ。
解説では、リベラルアーツ的な知の在り方を考えさせられたというようなことが書かれていたが、読んでいると最近読んだ哲学書との重なりが見えてきて、面白い。
自由意思とは何か。
まさか物理学の本でもこの問いに触れるとは思わなかったのだけど、ある本では「偶然性」と述べていたように、この本の言葉を使うとすれば「確率」の一つなのかもしれない。
一般相対性理論と量子力学の世界の見え方?の違いも、面白い。なのに、両方それぞれもっともらしく、またその考え方があったから、進んだものがある。
「世界の圧倒的な傑作といえるものは、いずれもその真の素晴らしさを理解しようと思ったら、一定期間の修業を積むことが求められます。努力をすれば、純粋な美という褒美を手にできるだけでなく、世界に対する新しい視野もひらけるのです」