竹内薫のレビュー一覧

  • 量子重力理論とはなにか 二重相対論からかいま見る究極の時空理論

    KKN

    購入済み

    誰も知らない量子重力

    今までにない量子重力の解説書である。

    ハイライトは第3章の二重相対論とスナイダー理論である。
    この理論は知らなかったので新鮮だった。

    1,2章は相対論と量子論を論じているので多くの人が既に知っているだろうが、
    3,4章は多分多くの人が全く知らない内容だろう。

    この2章を読むだけでもこの本を手に取る価値がある。

    物理科を出た人なら3章から始めても良いと思う。

    ともかく他の本で読んだことがない内容なので読む価値はある。

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    2020年12月31日
  • シュレディンガーの哲学する猫

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    ソフィーの世界のように哲学を物語で紹介している
    本著の方が哲学の中身に踏み込んでおり読み応えがあった
    ウィトゲンシュタイン、サルトル、ニーチェ、ソクラテス、カーソン、サン=テグジュペリ、ファイヤアーベント、廣松渉、フッサール、ハイデガー、小林秀雄、大森壮厳と名を連ねる
    彼らの思索を一気に並べ読むと言葉は違えど重なり合う部分などの気付きがあり、それぞれの理解を深める助けとなった

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    2020年11月13日
  • 竹内薫の「科学の名著」案内  文系でも面白い! 世の中の見方が変わる90冊!

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    絶望的に理系科目が苦手なのだが、読み物として理系の内容に触れることは好きだったりする。そんな私には、この本は指南役として本当に最適だった。読みたい本がたくさんできたし、そもそも論として、竹内先生ご自身が書かれた本ももっと読みたいと思った。私のような理系音痴にも、科学っておもしろいかもってワクワクさせてくれる楽しい本でした。

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    2020年11月05日
  • すごい物理学講義

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    原題「現実は眼に映る姿とは異なる」のループ量子重力理論の解説書であり、3つのテーマが織り込まれながら、展開されていく。
    ①一般性相対理論と量子力学を統合する可能性がある理論「ループ量子重力理論」について
    ②「ループ量子重力理論」に至るまでの物理学の歩みをギリシア時代から遡る
    ③哲学と物理の関係、特に世界を認識してきた概念について

    訳者の力量も素晴らしく、読みやすく、非常に知的満足度の高い良書だった。幾分、③が冗長であったが、ヨーロッパの読者を想定した内容なので、そこは理解できる。

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    2020年10月26日
  • すごい物理学入門

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    近年の物理学が何を解き明かしてきたのか、そして今、何が未解明なのか、を非常に分かりやすく解説してくれます。ざっくりと流れを掴めるので入門編の本として非常によいです。
    科学を突き詰めると、哲学的な問題に行き着くことを改めて理解。

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    2020年10月13日
  • コマ大数学科特別集中講座

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    竹内薫・科学ブックガイドから。とりあえず、たけしすげー。同じく映画監督もやっている大物芸人というと、松本人志が浮かぶけど、その作品の品質差とか、時事ネタにおける発言の深さの差とか、如実に表れてしまっている気がした。数学的素養、地頭って、やっぱり大事なんだね。

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    2020年09月28日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    【99.9%は仮説を読んで】
    この本は、科学作家の竹内薫さんが書いた科学的な考え方の本です。

    「思い込みで判断しないために」という副題のもと、世の中にあるさまざまな仮説の具体例が示されています。

    個人的に面白かったのは、「科学は、いつでもまちがいを潔く認めるもの」という一説です。
    批判的思考などと聞くと、疑ってかかるイメージをしがちですが、それは科学的思考とは言えません。
    良いデータ、悪いデータの両方の側面を見ること。こういう態度でものごとに接するとアイデアも豊富に生まれるのではと思いました!

    他人と話すときも、考えを否定するのではなく、「この人はどんな仮説の中に生きているんだろう?」と

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    2020年09月01日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    タイトルからわかる通り、ほとんどのことはいつでも覆りうる仮説だという話。また、科学が決して万能ではなく、例えば飛行機が飛ぶ原理はよくわかってないことなどがある。
    ガリレオが望遠鏡を披露した時のリアクションのように、常識はいろんな人に深く根をおろしていてなかなか抜けない。
    仮説がひっくり返るというところで、本の中に取り上げられている冥王星は実際に惑星から格下げされている。
    人と人のコミュニケーションがうまくいかない時は、この互いの仮説が違っていることを認識したほうがいい。

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    2020年08月06日
  • わが子をAIの奴隷にしないために(新潮新書)

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    数学的な論理思考とともにプログラミングを学ぶほうが良い。
    巻末に参考文献が紹介されている。
    気になった本をメモしておく。
    ・『ゼロから作るDeep Learning-Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装』
     斎藤康毅 オライリー・ジャパン
    ・『文系プログラマーのたねのPythonで学び直す高校数学』
     谷尻かおり 日経BP社
     『プログラマの数学 第二版』結城浩 SBクリエイティブ
    ・『実存主義とは何か』J・P・サルトル 伊吹武彦訳 人文書院

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    2020年07月24日
  • シュレディンガーの哲学する猫

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    理学博士竹内薫、文筆家竹内さなみによる哲学の入門書。ただの解説書ではなく、作家と哲学者の言葉を語る不思議な猫を主人公にして、物語風に書かれているので、少しは敷居が低くなっていると思います。サルトル、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、小林秀雄など古今東西の哲学者たちの思想をそのまま説明、解説するのではなく、著者が掘り下げながら、著者の考えを展開しています。その辺は注意が必要。

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    2020年07月14日
  • 99.996%はスルー 進化と脳の情報学

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    両生類はヒトよりゲノムの数が多いとか、ダンバー数、フレーム問題、ヒューリスティック、ブーバキキ効果…。私には馴染みのない言葉が沢山出てきた。スルーの定義もされてて、スッキリした。SNS疲れがなんだっていうんだという気持ち。ヒトっていうのは無意識に、無意識の選択をしてるんだなあ。

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    2020年06月14日
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり

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    次元が変わると世界観がこうも変わるのかという気づきがありとても面白かった。2次元の世界フラットランドの仕組みは数学の観点でとても興味深かったが、3次元に比べとても窮屈に感じられた。とはいえ4次元に比べると3次元も窮屈なのかな?

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    2020年05月25日
  • 99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

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    科学とは仮説でできている!理系を目指す学生は必ず読んでおきたい一冊。個人的にはたまに出る話し言葉に加え、語尾がカタカナの「ゾ」が使われていることが面白かった。

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    2020年05月23日
  • 竹内薫の「科学の名著」案内  文系でも面白い! 世の中の見方が変わる90冊!

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    「書評本の書評」みたいで変な感じだけど、このところ“理系への憧憬”みたいなものがあって、読むべき本探しの目的で手に取った。『プリンンキピア』『種の起源』みたいな超古典から、現代数学の良書まで、紹介される科学本はどれも魅力的にうつる(宇宙だけは興味の範囲外だけど…)。既読は、たぶん『統計でウソをつく方法』(名著‼)くらい。

    「基本的に『ガリ勉』は天才にはならない」「(明治の日本で)実験などが必要でお金がかかる学問を『理系』と呼んで、特にお金がかからないものを『文系』と呼んだ」……、ちょいちょい挟み込まれる小ネタも味わい深い。

    「そうそう!」と妙に納得感があったのが、大学の数学科について触れた

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    2020年04月29日
  • すごい物理学講義

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    この前読んだブルーバックスの本よりは分かり易かったな。こう言う本て日本人が書くより外国人が書いた方が全体の掴み方とか構成とか分かりやすく面白い気がするのだが気のせいか。日本はひも理論が優勢だが、この人はループ量子重力理論。正直違いは良く分かってないが、世界を理解しようと言う物理学の美学は伝わってきた。しかしこう言う事を四六時中考えている人は凄い。最後は哲学だなと思った。空想が追いつかない。数学って凄い。

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    2020年04月15日
  • 「ファインマン物理学」を読む 普及版 電磁気学を中心として

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    ファインマン物理学の電磁気学に的を絞ってわかりやすく解説してるんだけど面白い、丁寧に理解しながら読んでいくと面白い。もっと理解を深めて定着させようと思えば高校の数学をちゃんとやっておけばよかったなと思う。数式の操作とかパッと見ての理解っては難しいので。
    ただ全く何も知らなかった電磁気学にとっついて概要をなんとなくでも把握できた。
    電場と磁場、マクスウェル方程式といった電磁気学の基礎的な方程式、重力や相対性理論などなど。

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    2020年03月31日
  • 面白くて眠れなくなる遺伝子

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    「なんでかな?」と思っていたが調べたことが無かった雄の三毛猫の生まれる確率がものすごい低い理由がとても分かりやすく心に残った。今とてもホットな話題なので知れてよかった。

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    2020年03月06日
  • 竹内薫の「科学の名著」案内  文系でも面白い! 世の中の見方が変わる90冊!

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    科学系でこのような本は珍しいと思い、購入。
    あとがきで著者も書かれてるが、粗筋紹介というより本の内容+自分の考えが良い感じにブレンドされていたと思う。紹介系の本なのに、読まなくて良い本が入っているのも面白い。
    紹介されたものは読んだことない本が多かったので、今度気になったものを書店で探してみよう。

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    2020年03月05日
  • すごい物理学講義

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    良かったことは、相対性理論に初めて面と向かったこと。残念だったことは、本書の主題はループ量子重力理論であって、相対性理論ではなかったこと。つまり、これはワタシが本書の序盤戦(に出てくる相対性理論)で苦戦し、本丸(ループ量子重力理論)までたどり着けなかったということ。
    それでも、投げ出さずに最後まで読めたのは、物理学と哲学には共通するものがあるという著者の指摘に共感できたから。時間と空間に関する議論は物理学のものだけではなく、古くから哲学者が取り上げてきた。その事実をデモクリトス、ダンテからプルーストまで引用して語っている。
    第9章には「科学とは、「技術」を提示するより前に、まずもって「見方」を

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    2020年03月01日
  • 面白くて眠れなくなる素粒子

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    わかりやすくという意図は十分に伝わるけど、想像力が付いていかないと、やはり難しい分野。technical termがどんどん飛び出して来るし。
    残念ながらら眠くなることはしょっちゅうでした。

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    2020年01月25日