竹内薫のレビュー一覧

  • 科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか―

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     イギリスの「ネイチャー」とアメリカの「サイエンス」。この二大科学雑誌を中心に,科学について語る。両誌の歴史,科学にまつわるスキャンダル,日本の科学の未来まで。
     なぜ英米のこの二誌が抜きんでたのか,アインシュタインの人生を概観することで要領よく説明。ドイツ語の凋落はやはり戦争のせいだな。
     ピアレビューの制度が20世紀の初めの方まではなかったというのは意外。南方熊楠はネイチャーに51本も論文が掲載されてるが,それは査読が始まる前。
     著者の竹内氏には確か遅くできた子供がいたけど,その出産のときホメオパシーに遭遇した体験談があった。助産師が妻を産気づかせるために砂糖玉をくれて,それで陣痛が強

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    2012年04月28日
  • 科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか―

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    最後の章の原発がらみの論考が秀逸だ.イデオロギー偏重の絶え間ない反対意見に麻痺して,正常な科学的判断ができなくなったことは事実だろう.地元の電力会社元幹部から聞いた話だが,技術系社長が原発事故は起こると正直に述べたことが大問題になった由.事故は起こるものだという常識がマスコミや反対ゴロには理解できないようだ.科学的なリテラシーが不足しているのだ!

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    2012年03月29日
  • シュレディンガーの哲学する猫

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    哲学の本は、自分の体験に照らし合わせて共感する(したつもりになる)ことも楽しみのひとつだと個人的に思っているので、この本は入りやすかった。
    難しいところもあったけど、知的好奇心を刺激された。小林秀雄の本を読もうと思う。

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    2013年03月22日
  • 科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか―

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    私は竹内氏の書いた本はほぼすべて読んでいるが、本書は中でも政治的・社会的メッセージ性が強い本だと思う。そしてその見解は示唆に富んでいる。著者の背景に裏打ちされた提言は一読の価値あり。
    ・イギリスの一部の大学には、同じ講座に二人の教授がいる。一人は実力で這いあがった人、もう一方は上流階級出身のお金に余裕がある人。
    ・ネイチャーは商業誌で、サイエンスは学会の機関紙。
    ・ネイチャー編集部には変わった編集長が多い。ローラ・ガーウィンはハーバードを出てからオックスフォードに入り、ケンブリッジ大学でも博士号をとったが、いつのまにか音楽家になり、ペンタゴン・ブラスというバンドでトランペットを吹いている。

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    2012年03月02日
  • もしもあなたが猫だったら? 「思考実験」が判断力をみがく

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    普段から「思考実験」する事が大好きなので、とても楽しく読むことができました。
    まぁ、私の場合は「妄想」なんですけどね…。

    この本を通して「思考実験」をすることで、今まで当たり前だと思っていたことが実はいくつもの偶然が積み重なって保たれてることであったり、自分の常識が他の人(または生物)には非常識だったりすることが分かり、視野が少しだけ広くなった気がします。
    難しい話も出てくるのですが、とても楽しく読めました。
    他の著書も読んでみたいです。

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    2012年02月12日
  • 科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか―

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    イギリスのネイチャー誌、アメリカのサイエンス誌を紹介、比較しながら科学そのものの面白さを紹介する。筆者は自身をサイエンスライターと説明するが、まさしく僕のような科学ファンには心地よい文章である。安心感がある。
    最終章で東日本大震災後の非科学的な反原発ブームに極めて冷静に釘をさしながら、なんとか派とか御用なんとかといった低俗な論争に巻き込まれないように、いい意味でスマートに振る舞っているように感じた。
    1992年10月23日号サイエンスに今上陛下の論文が掲載された。DNA二重らせんモデルの研究でロザリンド・フランクリンの研究が盗用され隠蔽された事件。韓国人学者のES細胞スキャンダル。などの紹介あ

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    2012年02月07日
  • 科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか―

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    本書は「新潮45」で連載されていたコラムを加筆修正してまとめたものである。自然科学の学術業界の全般的な話題を一般読者にわかりやすく説明している。前半では「ネイチャー」と「サイエンス」という二大科学雑誌の占める役割と性質について、後半では疑似科学や捏造の話題を通して「科学はどうあるべきか」ということを考察している。そのため、タイトルから想像するような内容ではなかったものの、それなりに興味深く読んだ。著者は非常にわかりやすく科学を解説してくれる。彼のようなサイエンスライターが日本でももっと増えてほしいと思う。そうすれば、一般の人々ももっと科学に興味を示してくれるだろう。

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    2012年01月25日
  • 科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか―

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    休み中のもう一冊。サイエンスライター竹内薫氏の著書。全体的に面白かった。ネイチャーとサイエンスの特性をわかりやすく一般向けに解説。ネイチャーは商用紙でサイエンスは学会誌。故にネイチャーの方が話題に敏感。売らねばならない。ただ、著者が本当に言いたかったのは、普通の日本人に対する科学に対する興味の乏しさへの警鐘。科学の話題における日本のマスコミのレベルのあまりの低さを憂いています。

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    2012年01月03日
  • 自分の価値(ステイタス)を高める知力(インテリジェンス)

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    ネタバレ

    繰り返しの重要性を説いているところに、感銘を受けました。
    「検証こそが次なる飛躍のためのバネであり、「型」を破るきっかけになる」(p.135)
    とあります。やりっぱなしにしない、検証の機会を持って、繰り返し強化していく、ということを意識したいと思います。

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    2011年10月08日
  • ホーキング 虚時間の宇宙 : 宇宙の特異点をめぐって

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    説明が若干苦しいところもあるが、ホーキングの思想を追っていく過程でなされる、大胆なほど平易な記述はさすがといったところか。

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    2011年08月21日
  • シュレディンガーの哲学する猫

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    著者の竹内薫さんの本が好きだった昔、一度読んだ。当時読んでて意味が分からない箇所が多かったがなんか哲学ってかっこいいと思った本。
    年を取ってちょっとは理解できるようになったかな?と思ったが、まだ私には難しかった。
    説明パートとドラマパートが並行して進んでいく。
    もうちょっと二つの接続を密にして、ソフィーの世界みたいな感じになれば良かったのにと思う。
    大森荘蔵という哲学者をこの本ではじめてしったのだが、一度書いた本を読んでみたいと思った。

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    2011年07月06日
  • シュレディンガーの哲学する猫

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    まさに哲学の入門書。広く浅くって感じだけど、読みやすくてよかった。また今度読みかえして理解を深めたいなー

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    2011年06月07日
  • 量子重力理論とはなにか 二重相対論からかいま見る究極の時空理論

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    量子論、相対論からの流れを明快に説明しており非常に分かりやすかった。
    ド・ジッター空間の計算に関して疑問が残る部分もあったが、大まかな内容は理解出来たと思う。

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    2011年04月23日
  • シュレディンガーの哲学する猫

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    科学作家として有名な竹内薫氏が書いた哲学の入門書。ただし、いわゆる「哲学入門」みたいな本では取り上げられない人も多く、人選という意味では新鮮である。ベースが小説になっており、その中に登場する本として哲学解説が出てくるという劇中劇のような形をとっている。小説部分はなんとなくその章に出てくるトピックに関係を持たせようとしている。やはり構造が独特なのと、人選が「正統派」ではないために人を選ぶ本ではある。

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    2011年01月17日
  • アバウト アインシュタイン 70のミステリー

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    面白いです。
    小難しい理論もわかりやすく、単純化されているので
    すんなり分かったつもりにさせてくれます。

    ちゃんとアインシュタインの生涯を追っているところにも
    共感を覚えました。

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    2011年01月08日
  • ホーキング 虚時間の宇宙 : 宇宙の特異点をめぐって

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    【キーワード】宇宙論、ブラックホール、物理学、ホーキング

    ホーキングの理論について興味があって読んでみましたが、予想に反してホーキングの性格や生い立ちなど物理学以外の情報もたくさん見られ、「ホーキングはこういう人だったのか!」という発見がありました。

    レベルは物理好きの高校生が読める程度でしょうか。章を追うごとにだんだん難しくなり、最後の数十ページは大学で物理をやってた自分でも何回か読み返さないと理解できませんでした。

    それでも著者は工夫して、難解な理論をなるべく平易に伝えようとしていたのがわかりました。宇宙(特にブラックホール)や物理学に興味がある高校生にぜひ読んでほしい本です。

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    2010年08月26日
  • ホーキング 虚時間の宇宙 : 宇宙の特異点をめぐって

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    [ 内容 ]
    宇宙に始まりはあったのか?
    宇宙に終わりはくるのか?
    ブラックホールに落ちた物質は、消滅してしまうのか?
    そして、鍵を握る虚時間とは?
    全ての物理量が無限大に発散する理論物理学の最大の問題、特異点に挑む車いすのニュートン。

    [ 目次 ]
    冒頭ショートショート 異星交遊記
    序章 ホーキングの「常識」
    第1章 宇宙には時の始まりと終わりがあるか―特異点をめぐって
    第2章 ブラックホールだってしまいにゃ蒸発する
    第3章 宇宙の端っこが丸いと神様の出番はなくなる?
    終章 賭けに負けっぱなしではあるけれど(情報のパラドックス)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ 

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    2010年05月23日
  • 『ネイチャー』を英語で読みこなす : 本物の科学英語を身につける

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    [ 内容 ]
    科学英語を学ぶための最適の教科書。
    科学の現場でつかわれている科学英語の独特の語彙や言い廻しを、『ネイチャー』の選りすぐりの例文を読み解きながら学んでいく。
    世界中の研究者が読んでいる科学雑誌『ネイチャー』が読みこなせれば科学論文の読み方・書き方、科学用語など、本物の科学英語が自然に身につく。

    [ 目次 ]
    プロローグ―「ドリアン・グレイ」という名のネズミ
    1 解説編・『ネイチャー』を解体する(『ネイチャー』って? 科学雑誌『ネイチャー』の読み方(正攻法 裏技編) 『ネイチャー』の広がり)
    2 実践編・『ネイチャー』を読む!(『ネイチャー』のトピックスを英語で読む) エピローグ

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    2010年05月22日
  • 自分の価値(ステイタス)を高める知力(インテリジェンス)

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    ■知力
    ①幅広く勉強している人は、広い分野の特殊な発想法を習得することができる。
    ②危機感がなくなると、人はお客さんが望んでいることに気付かなくなる。
    ③多くの人はマナーは「型」であると思っているが、実のところモヤモヤしている「知恵」の領域に入るものだ。
    ④社会というものは全体として保守的なのだ。保守的な社会で何が通用するかとうと、結局、権限を持っている所が出している資格なのだ。
    ⑤区切りをつけずにやめてします人は、だいたい次のすってぷに進めない。

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    2010年04月11日
  • 理系バカと文系バカ

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    理系、文系という枠に自ら閉じこもるのではなく、融合を目指してほしいと解いている。ただし日本のエリートは文系が多いので、理系離れが加速していることを憂えるというのが本来の主題。マスコミに理系が圧倒的に少ないというのは、確かに怖い。

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    2018年10月14日