竹内薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最近、萌え系美少女のイラストを掲載した学問の入門書が増えています。
が、あたしの見る限り、そうした入門書のほとんどが、萌え系美少女のイラストを載せただけの、ただの入門書だというのが現状です。
つまり、ふつうの難しい説明や、ふつうの化学式の隣に、文章や式とはなんの関係もない女の子の絵がただ描いてある、という本がほとんどなんじゃないかと。
で、個人的には、そういう本に「萌える○○」ってタイトルをつけるのは「違う」って思うんです。
だって、それって、絵には萌えるかもしんないけど、元素周期には萌えないもん! 絵の横にふつうの難しい説明が書いてあっても、全然それを読む気になんないもん!
というわけで、「オタクブームに乗ったところで、所詮専門家は専門家、難しいことしか書けないんじゃん」と思っていたわけですが…これはなかなか☆
全編マンガになっていて、その中で、ねこ耳少女が量子論の解説をしてくれます。
で、1話ごとに、簡単な(? たまに難しいけど)解説文もあって、わかりやすくて親切☆
マンガの中での解説は確かにあやふやなんだけど…
例えば
「(量子は)粒なんだか波なんだかわかんないようなことをするの」
「アインシュタインは波っぽいものが実はツブツブなんだっていう論文を出したんだけど」
「(超ひも理論では、2種類のひもが)ず〜っとうねうね動いてるんだって。そのうねうねの動きがちょっと変わると、いろんな世界の素になるんだって」
みたいなw
ちゃんとわかるというよりは、まずはニュアンスだけをつかむみたいな感じ。
でもだからこそ、「ホントの入門書」として最適なんじゃないかなぁと思います。
現にあたし、高校では物理はいっさいやってないから、「量子」自体知らなかったんだけど、なんとなくのイメージはつかめたような気がするし。
今までだったら、入門書さえ読めなかったんだけど、今ならなんとなく、入門書くらいなら読める気がする!
うん、というわけで、これはなかなかいい入門書だった☆ -
Posted by ブクログ
サクッと読める本。
ネイチャーとサイエンスで比較するとこんな違うのかーと改めて実感。
ちなみに私はネイチャー派。
ネイチャーダイジェストは愛読してます。自分の専門分野以外とか、科学関連のニュースなんかも分かりやすく楽しく読めるから。
高校生向けのネイチャーダイジェストとかあったら、もっと科学に興味持つ学生が増えるんじゃなかろうかとか思った。
あと、女子向けとか。
作るの楽しそう。
エネルギー問題もグループワーク的なもので勉強したから親近感あったな。
超電導の先生とかも概ね同じようなこと言ってたけど、風力発電に携わる先生はもっと現実的に前向きだったような。。。 -
Posted by ブクログ
シュレーディンガーというから、てっきり科学中心本かと思ったら哲学本。
シュレ猫=ミステリアス、みたいな意味で登場させたらしい。物語は著者の妹さん、哲学は著者*竹内薫さんが書いているみたい。
一番なるほどと思ったのは(唯一理解できたというのが正しい)、ファイヤアーベントの「何でもあり」という辺り。
オカルトも最新科学も両方知ること。そして選べるほどの知識量になったら、そこから自分なりの答えを選択していくべきだ、と。
著者*竹内薫さんが主張している理系/文系の垣根を取っ払うことの大切さの哲学版みたいなの。
てなわけで、次は著書『文系バカ 理系バカ』読んでみたい。あと最近オカルト本として名高い『奇跡のリンゴ』とか。 -
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以前読んだ『面白くて眠れなくなる数学』は、ちっとも面白くなかったですが、こちらの本は面白かったです。
眠れなくなるほどではなかったですが(笑)。
素粒子の本を書いている人というのは、たいてい、その道の専門家なので、どうしても話が難しくなりがちだと思います。
その点、この本の著者の竹内さんは、学生時代、素粒子を専門にはしていたものの、専門家にはなっていないせいか、いかに噛み砕いて説明するか、という点に力を入れており、とても読みやすかったです。
素粒子に関する入門書、あるいは、一般の人が素粒子について知りたいときに読む本として適していると思いますし、この話題を、これ以上易しく説明した本は、もしかしたらないかもしれません。 -
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構造的に工夫がなされていた。小説的箇所と解説的箇所が交互にやってくる。
ファイヤアーベントのくだりが特に印象的。
科学哲学を愉快に面白く語る数少ない本なのでは?
夢を見るのは、現実(私たちが暮らしているらしいこの世界のこと)を特徴づけるために必要なのである、みたいなくだりが面白い。小説だって、映画だって、ゲームだって、現実(私たちが暮らしているらしいこの世界のこと)を補完する装置なのかもしれない。
ヘーゲル、ウィトゲンシュタイン、フーコー、ソクラテス、大森壮厳、フッサール、廣松渉 … …オカタイ彼らも「猫」といっしょならこわくない?!
文理融合の必要性も説かれていたなあ。
好きな方向の本ばかり読みがちな私には耳が痛い。 -
Posted by ブクログ
ところどころ、面白い話が載っている。
・物理学者には、「理論屋」と「実験屋」の他に、理論からどういう実験をやれば良いか・正しいか検証できるかを計算する「現象論屋」がいる。。(
・超ひも理論によると、素粒子はブラックホールと同じ。(重さ、回転、電荷以外の毛が無い)
・量子場のイメージを説明しようと試みている。励起 〜 デジタル
・現在の素粒子の表と、対応する超対称性粒子(スカラークォークやグルィーノなど)の表が見やすい形で整理されている。
・究極理論(量子重力理論) 超ひも理論、ループ量子重力理論(スピンネットワーク)
・プランク時間、プランク長。時空の泡。
・時空の泡のところで、唐突にツイッターベヴェーグンク(Zitterbewegung 質量を持つ粒子の光速ジグザグ運動)がDirac方程式から出てくるが起源が分かっていないという話が出てくるが、これはヒッグス場の効果そのものだと思うのだが。 根源的には、時空の微細構造に帰結されるべきことだろうが、現象論的には現状のヒッグス場で説明できなければ、ヒッグス機構自体がおかしいと思われる。 -
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シュレディンガーの猫ってのは、
箱の中の猫は生きてる状態と死んでいる状態のなんかの理論で、
なんとなくタイトルに惹かれて読んでみたら、
なかなか本気の哲学書だった。
しかし、今までイメージしていた哲学書とはちょっと違う。
一つ目は、ストーリーがあって、そして哲学がある。
ストーリーベースというのは、ソフィーの世界でもやったことではあるけど。
シュレ猫のキャラクターも好きだし、
テレビの中の学者に悪意を感じるし、
(それはこの本の言いたかった文系とか理系とか
そんなもので推し量るなという主張を見事に引き立てている)
Sonyのグラストロンをやけに推す、
そして時事問題でせめてくる。
親戚のおじちゃん、おばちゃんのような温かさのある哲学書。
二つ目に、
哲学って言うと、西洋の哲学者が思い浮かぶ。
考える葦であるとか。
本書では日本人の哲学者というか、
先生って表現がいいかもが登場してきて、
これがまた難解でだいぶ理解はできないけど、
理解できるところは面白い。
小林秀雄先生の本とか読んでみたいけど、
途中で投げ出すだろうなきっと。
三つ目に、
科学を哲学に昇華させている点。
著者が(アマチュア!?)科学者なのだから、
科学者が哲学するとこうなるのか。
「宇宙を記述するアインシュタイン方程式の一編の詩としての美しさに一生、接することがない。」
で締めくくる一説はとても好きだ。
廣松渉先生の停年退官にあたっての文章もユーモアがあって、
切なくて涙がでる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「人」「病」「宇宙」「地球」「科学者」「兵器、疑似科学」にまつわる怖い話とエトセトラに章毎に分かれているんだけど、「宇宙」にまつわる怖い科学ネタがダントツで面白かった。
眠れなくなるほど怖い話では無いが、考えても考えても想像ができないほど広い宇宙やブラックホールの中に入ったらどうなるのか?とか面白いネタを怖くない語りで説明してくれる。
科学は好きなので面白く一気に読破しました。
雑学にもなるし、人に教えたくなるネタがたくさんあります。
以下面白かったところメモメモ。
・右手を動かすか、左手を動かすかランダムに選んでもらうが、選ぶときに右脳を磁場で刺激すると右手を上げ、左脳を刺激すると左手をかなりの確立で上げる。これを応用して携帯なんかに磁場を放出する機能などをつけると無意識に行動が操られる。かも。
・インフルエンザの仲間には「H5N1型」という化け物がいる。1918~1919年にスペイン風邪が流行り数千万人が亡くなった。その「スペイン風邪」よりもはるかに怖い強毒性をもったいるのが「H5N1型」。なので新型インフルエンザ大騒ぎになる。
・日本ではポリオ(急性灰白髄炎)で年間4人前後の発症がある。世界では「不活化ワクチン」を使っているが「生ワクチン」を使うのは日本人だけで、100万人に1人の割合で生ワクチンを飲みポリオが発症する。日本ではワクチンの副作用で国が訴えられて賠償命令が出るケースが多から副作用より確率は低いが発症する「生ワクチン」を使うのか?それか製薬会社との癒着で不活性ワクチンを使わない裏国策かも。
・地球では月に向いている部分の界面が盛り上がるが、月と反対側の界面も盛り上がる。これが潮汐力。ブラックホールの中に入ると強い潮汐力でわしづかみにされたような力が働き、分子レベルで前後に長くなりスパゲッティ状になってしまう。
・実際の危険率は低くても大災害が思い浮かぶものは怖い。飛行機事故と自動車事故は比べると統計でははるかに自動車事故の危ないが人間は飛行機事故の方が怖く感じる。統計が示す数字に比例して怖くなるのではなく、むしろその逆であることは、理性と感情が、人間の心の2つの相反する側面であることを示している
・血液型性格判断は日本、韓国、台湾では当然のように信じられているが、アメリカやヨーロッパでは血液型性格判断はほとんどない。科学的に見ても赤血球の表面のタンパク質が、性格に影響を与える脳の「配線」に関係するのか理解できない。 -
Posted by ブクログ
文理両道。これこそが本当に頭の良い人。これがこの本の言いたいことであり、同意できる。
本の内容自体は☆3つくらいだが、自分は文系人間であるが、理系の知識にもっと興味をもち、知的好奇心の幅を広げていきたいと思わせてくれた、またお勧めの文献も知ることが出来た為☆4。
頭にガツンと来たのは、「ものづくり日本の根底にある学問が物理学なのだ」ということ。物理学を敬遠してどんどん人材がいなくなる日本。また地震が多いのにかかわらず専門家である地学者が減っている日本。将来技術で世界に誇れるものを生み出せる可能性が減っているのだと思うと空恐ろしい気分になる。自分は専門家には今更なれないが、理系情報にも興味を持って動向を知っておくぐらいはするべきだと感じた。科学雑誌も興味がある特集は読むように心がけたい。
また日本の教育について、横並びを好む風土が何かに秀でた人材を作りにくくしているということについても、問題意識を得た。政府は特別な人間を作るような教育は推し進めず、ハコモンだけを一生懸命作っている。使いこなす人材がいないのにハコモノだけ作ってもしょうがない。