竹内薫のレビュー一覧
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サイエンス作家である著者が、ご自身の奥さんや子どもの様子を観察し、科学的に分析して(多少怪しいのもいくつかあるけど)記述したもの。
浪人時代、竹内氏の「99.9%は仮説」を愛読していたこともあり、購入しました。
父親と母親の認識の違いは埋めるのは難しい。それを考慮したうえで、最低限の知識を持ち、妊娠・出産・育児で大変な思いをしているパートナーに寄り添いできることをすることが父親の務めだろう、と。そのように解釈しました。
ただ、表題と内容の整合性がよくわからず。何を意図してその表題なのかは残念ながら私の読解力ではわかりませんでした。
ルソーのくだりは、彼が理想を述べて自分では全く実践して -
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さすが竹内薫。凡百の産婦人科医、助産師、発達心理学者、芸能人、漫画家による育児書にはないナルホド感を味わいながら読める。冷たい教育指導でもなく、ベタベタに粘る母性愛の押し付けでもなく、最新の科学知識と先輩パパママのアドバイスがほどよく混ざった感じに好感を持った。
私にも著者とほぼ同い年の子供がいて、育児体験がよく似ている、ということを割り引いてもいい本。
特によかったのが、誰にもわかってもらえない新米ママの辛さが(私の場合は今更だけど)ようやく腑に落ちる形でわかったこと。そうか、そういうことなのか~。もちろん、知識としては知っていたことだけど、生理面からホルモンの働き、心理面から不安感孤独感、 -
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ネタバレ「怖い」という疑問には首を捻るが、色んな知識が軽く書いてあるので、楽しく読めた。
他の科学本と内容が被る事も多いが、「怖い」というアプローチなのでまた違った面から知る事ができます。
一番面白かったのは、宇宙の真空空間に生身でほおり出された場合の死因は、体の破裂でもと凍死でもなく窒息死だという事でした(空気が膨らむので肺は損傷するが、皮膚は意外と丈夫なので破裂には時間がかかる。-273度だが、熱を伝導する空気が無いので体温を奪われない。結果、窒息するまでの2分間は宇宙空間で生身でいられる)
ただし、太陽からの有害な紫外線は半端無いので、目と皮膚は太陽光線からしっかりガードしないといけないそうです -
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ネタバレ科学に興味のある人はもちろん、科学嫌いの方にも是非読んでもらいたい一冊です。難しい数式はなく、平易な文章で書かれていますので、読みやすかったです。
本書は世界を代表する2大科学雑誌「ネイチャー」と「サイエンス」の比較を通じて、科学を正しく、わかりやすく伝えるということの重要性を問いかけているように思えます。特に東北大震災後の原発事故の報道や、トンデモさんのデマを見ると強く感じます。
トンデモさんといえば、本書でも疑似科学の話題にも触れています。筆者は「人類の科学レベルでは解明できないことは無数にある。超能力や超常現象だって、100年後には反証可能となり、ふつうの能力や現象として、学校 -
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イギリスの「ネイチャー」とアメリカの「サイエンス」。この二大科学雑誌を中心に,科学について語る。両誌の歴史,科学にまつわるスキャンダル,日本の科学の未来まで。
なぜ英米のこの二誌が抜きんでたのか,アインシュタインの人生を概観することで要領よく説明。ドイツ語の凋落はやはり戦争のせいだな。
ピアレビューの制度が20世紀の初めの方まではなかったというのは意外。南方熊楠はネイチャーに51本も論文が掲載されてるが,それは査読が始まる前。
著者の竹内氏には確か遅くできた子供がいたけど,その出産のときホメオパシーに遭遇した体験談があった。助産師が妻を産気づかせるために砂糖玉をくれて,それで陣痛が強 -
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私は竹内氏の書いた本はほぼすべて読んでいるが、本書は中でも政治的・社会的メッセージ性が強い本だと思う。そしてその見解は示唆に富んでいる。著者の背景に裏打ちされた提言は一読の価値あり。
・イギリスの一部の大学には、同じ講座に二人の教授がいる。一人は実力で這いあがった人、もう一方は上流階級出身のお金に余裕がある人。
・ネイチャーは商業誌で、サイエンスは学会の機関紙。
・ネイチャー編集部には変わった編集長が多い。ローラ・ガーウィンはハーバードを出てからオックスフォードに入り、ケンブリッジ大学でも博士号をとったが、いつのまにか音楽家になり、ペンタゴン・ブラスというバンドでトランペットを吹いている。
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イギリスのネイチャー誌、アメリカのサイエンス誌を紹介、比較しながら科学そのものの面白さを紹介する。筆者は自身をサイエンスライターと説明するが、まさしく僕のような科学ファンには心地よい文章である。安心感がある。
最終章で東日本大震災後の非科学的な反原発ブームに極めて冷静に釘をさしながら、なんとか派とか御用なんとかといった低俗な論争に巻き込まれないように、いい意味でスマートに振る舞っているように感じた。
1992年10月23日号サイエンスに今上陛下の論文が掲載された。DNA二重らせんモデルの研究でロザリンド・フランクリンの研究が盗用され隠蔽された事件。韓国人学者のES細胞スキャンダル。などの紹介あ -
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本書は「新潮45」で連載されていたコラムを加筆修正してまとめたものである。自然科学の学術業界の全般的な話題を一般読者にわかりやすく説明している。前半では「ネイチャー」と「サイエンス」という二大科学雑誌の占める役割と性質について、後半では疑似科学や捏造の話題を通して「科学はどうあるべきか」ということを考察している。そのため、タイトルから想像するような内容ではなかったものの、それなりに興味深く読んだ。著者は非常にわかりやすく科学を解説してくれる。彼のようなサイエンスライターが日本でももっと増えてほしいと思う。そうすれば、一般の人々ももっと科学に興味を示してくれるだろう。