竹内薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ19歳の時に出会った「存在と時間」があまりに理解できなくて、初めて自分の理解域に限界を感じて、ものすごく自分自身にガッカリしたことを思い出しました。
だけど、今でもやっぱり分からない。哲学って難しい。
入門書なので、原書に比べれば平易に書かれている筈なのに、やっぱり「成る程!」ってなれないモヤモヤが残る。
これは!なエッセンスを感じることは出来たから、とりあえず良しとしたいなあ。
今作の中では、大森哲学が分かりやすいし、ロマンチックで良かったな〜。ちょっと作品探してみたいな。
以下、間違った理解かもしれないのでご注意ください〜汗
メモメモ( ^ω^ )φ
◉ウィトゲンシュタイン◉
【言語ゲーム(言語なしには有り得ない世界)】
ある言葉の意味を考える時、絶対的な本当の意味を指すことは不可能!相手が対象物を知らない時、写真や絵もない場合、どうやって意味を説明しうる?=意味に対応するモノは存在しない!
【私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する】
【世界の意義は、世界の外になくてはならない】
【人は、語り得ぬものについては、沈黙しなければならない】
◉サルトル◉
【百万人の飢えた子供達にとって文学は何の意味があるか?】
人間は存在することに、そもそも選択の余地がない。強制的にこの世に生み出され、人生を生きる中で人間を形成して行く。人間は、自身という存在を将来に投企し、あらゆる行動を自ら選択・履行(≒engage)しながら生活している。=【自由の刑に処せられている】
【君は自由だ。選びたまえ。つまり創りたまえ】
第三者に助言を請う時、私たちは意識的にせよ無意識的にせよ、助言者が何を言うのか既に分かっているはず。つまり、誰かに相談するという行為は、他人の助言を求める体裁を取ってはいるが、自分自身で答えを選んでいることになる。
青い鳥症候群/私にはできたはずだ。周囲が、状況が、友人達が、恋人が、私の中に本来あるはずの可能性を見出してくれないだけなのだ。
◉ニーチェ◉
【神は死んだ】ーー現代日本人には理解し難い感覚。価値観が転倒する体験。
【永劫回帰】ーー同じことが永遠に繰り返す=来世の否定、新たな可能性の欠如。
=精神崩壊。
◉フッサール◉
私達は世界を一転集中的にのみにしか認識し得ない(志向性)=情報を無意識に取捨選択する能力を持っている。
我思う=現象学の出発点。この世界がマトリックスの世界で無いと、どうして確信できる?しかし、VRが発達してなお、それを認識している「私」の存在は否定し得ない。だからこそ、「我思う、ゆえに我あり」は成立する。
◉ハイデガー◉
存在物が「ある」ことへの懐疑ではなく、そもそもの「存在物」への懐疑。
◉大森荘蔵◉
幽霊は見えるが触れ得ぬものとして存在している。
客観的事実のみが存在していると断ずる科学信仰は、それまで人々の中にあった豊かな自然像をタブーとして圧殺してしまった。
この世界が「現実」であると認識する私達は、それを証明できない。嘘か真かを判断するのではなく、目の前の「現実」に対する一つの態度を決めるしか無い。
ウィトゲンシュタインのように、目の前の「意味」を「表象(人によって見え方の異なる写し)」として捉えてしまうと、「表象の意味」「表象の表象の意味…」という無限ループに陥ってしまう。→大森哲学は、この問題を「表象なんてない!私達はその風景を直に見ている!」と断じることで解決。
過去の思い出も、過去のシーンを表象として見ているのではなく、過去の出来事を「直に」見ている。直に近くすることはできない亡き人を、直に思い出す、つまり、思い出の中にその人がいるのである。 -
Posted by ブクログ
何か昨日(2014/4/9)は日本中が科学とはなんぞや(ではないかな?)、と沸き返っていたようだ。科学的な理論をすべきだと、科学的でなさそうな人もたくさん指摘している。
しかし、科学の最前線は未解決問題にあるのだ(そうだ)。
本書はそういう例をあげて科学の愉しさを語る本。冒頭には、未解決だったが解決された「ポアンカレ予想」。皆が妄想だと小馬鹿にしていたが、なんだかどうもよくわからん、調べてみようとなったら大当たりだった、と。示唆的ですね〜。
さて、これは例外で、あとは未解決の問題が並ぶ。
進化論って本当なのか(再現できないから確かめられない)。うなぎはなんであんなに遠くで産卵するのか(プレート移動であそこまで行っちゃったのでは)。全身麻酔はどうして効くのか(共通の分子構造がない)。などなど。「性」についても、単に優良個体が受け継がれる、というだけでもなさそうだ、と。解決されていることなんか、ほんの少ししかない。だから楽しいのだ。
僕はSTAP細胞の報道を始めて聞いた時に、そんなわけねえだろ、ネイチャーが最初に突っ返したのは正しい、と思ったが、しかしそれではイカンのだ。「そんなわけねえだろ」でストップしないことが重要なのだ。僕の妄想もいつか花開くかもしれない。 -
Posted by ブクログ
地球温暖化や原子力等科学への信頼が大きく揺らいでいる現代日本が抱える諸問題を、科学史という観点から分析し、これからの日本が進むべき道を模索する。
なんだか面白そうなタイトルだと思ったのだけど、副題の『科学史入門』というのを見落としていた。科学史なんてあまり興味のわかない分野だったのだけれども、これはこれで知らないことがたくさんあるのだと驚かされた。元々欧米での科学は哲学に源流があるのだとか、『ガリレオ』は意外とヤな奴だったとかね(笑)。
何だってそうなんだろうけど、物事には正と負の両面がある。科学もまた然り。それをどう利用していくのか、日本もそろそろ真剣に考えなくてはならないのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレEテレ「サイエンスZERO」解説のサイエンスライター竹内薫氏による、理系文系それぞれのあり方について書かれた本。
前半の内容は、
文系…血液型占いを信じる。コミュニケーション能力を過信しすぎる。
理系…新発売のメカ好き。相手が関心の無いことを延々と話す。
など、軽めのあるあるネタだが、後半は、理系の著者の立場から見た、マスコミ・政治家等の文系中心組織に対する不平不満(いかに科学関係のTV番組や書籍が軽んじられているかという話)。
今の時代の最先端学問では、経済学+数学、心理学+脳科学、考古学+物理化学のように、文理両分野の知識が必須になってきている。もしかしたら、現在の理系と文系の分類方法は見直すべきなのかもしれない。
とはいえ、多くの日本人はやっぱり自分が理系か文系かを考えて生活している気がする。
だから、この本で著者が最終的に言いたいことは、理系・文系の人間が自分の領域だけに閉じこもらずに、バランス良くお互いのスキルを身に付けようよ、ということ。
そのための具体的な方法は以下の5か条
(1)聞き上手になる
(2)文系の人は科学書を読んでみる
(3)理系の人はフィクションを読んでみる
(4)情報は鵜呑みにせず疑ってかかる
(5)身に付けた知識を人に話してみる