竹内薫のレビュー一覧

  • 虚数はなぜ人を惑わせるのか?

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    ものたりない。
    虚数の性質・意味を様々な角度から説明してくれるけど、シュレディンガー方程式を始め、方程式における虚数の物理的な意味をもう少し掘り下げて説明してほしかった。
    「こんな使われ方もしてるんですよー」だけで終わっては、結局、虚数はわけのわからん存在のままになってしまう。

    交流回路でなぜ虚数を使うと上手くいくのか、交流回路での虚数の意味を説明してくれる本にまだ出会ったことが無い。どの本を見ても、「計算上便利だから」「そうした方がいいから」の域を超えてくれない。

    分からなくても使えればそれでいい、ということか。

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    2020年11月28日
  • まだ誰も解けていない 科学の未解決問題

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    科学の世界で未だ解けていない問題12個紹介されている。それぞれが分厚い本になるような内容を数ページにまとめている超簡単な本。ポアンカレ予想、進化論、麻酔、心脳問題あたりが面白かった。が、いずれも詳細は別の本で知識を補いたいところ。

    読みやすくするためか、ところどころユーモア的なものが差し込まれているが、ただでさえ限られたページなのでやめてくれと。

    00 ソファ問題…直角の廊下の曲がり角を曲がれるソファの最大面積はいくらか、というクイズ的なもの。

    01 ポアンカレ予想…これは解決済み。コーヒーカップとドーナツは同相。(どちらも穴がひとつだけ)粘土でできてたとして、ちぎったりせず、穴を残した

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    2020年10月08日
  • 面白くて眠れなくなる遺伝子

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    警察の遺伝子捜査の話、メンデルの話など知らないことが沢山あります。
    ガン家系というのも本当に食生活によるところなのかもしれません。

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    2020年10月05日
  • 虚数はなぜ人を惑わせるのか?

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    タイトル通り、惑わされています。二乗してマイナス1になるという、ありえない数を使うと、いろいろなことが科学的に説明できる。なぜ?納得できる答えを求めて書籍を買い漁るも、いまだ答えは見えず。

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    2020年09月21日
  • 面白くて眠れなくなる遺伝子

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    面白くて眠れなくなることを期待して読むとがっかりする。さらっと遺伝子のとっかかりがつかみたい人にはおすすめ

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    2020年09月15日
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり

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    19世紀末の英国で書かれた奇想小説。2次元の平面世界であるフラットランドの数学者である主人公の正方形が前半はフラットランドのその奇妙な世界を解説、後半は3次元世界からやってきた球と遭遇するという話。次元の解説は判りやすく、フラットランドの描写も興味深い。ただ風刺小説としての傾向が強く、フラットランドの世界は持つ辺の数による厳格な階級社会であり、中でも女性は辺を一つしか持たない最下級の存在である直線とされ差別されているという、スィフトを思わせるディストピアとして描かれている。作中、女性はかなり酷い扱いだが翻訳は原作の差別的表現を削除した改訂版とのことなので、オリジナルがどれほどのものなのか気にな

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    2020年09月11日
  • もしもあなたが猫だったら? 「思考実験」が判断力をみがく

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    ネタバレ

    <目次>
    まえがき  思考実験って何なの?
    第1日  もしもあなたが猫だったら?
    第2日  もしも重力がちょっぴりだけ強かったら
    第3日  もしもプラトンが正しかったら
    第4日  もしもテレポーテーションされてしまったら
    第5日  もしも仮面をつけることができたら
    第6日  もしも小悪魔がいたならば
    第7日  もしもアインシュタインがただしかったらならば
    あとがき  リアルな世界の脆弱さ

    <内容>
    科学哲学の本。「もしも…」で物理学の理論を証明していこうというもの。日本では脆弱な科学読み物として成り立っている。最近こういう本が増えてきた。リベラルアーツの再考がされてきたからかもしれない(ただ

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    2020年08月17日
  • 竹内薫の「科学の名著」案内 感染症、AI新時代を生き抜く科学知識の身につけ方

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    前作読んで面白かったので、続編となる今作も手に取ってみた。
    時節柄タイムリーな話題が多いのだが、正直そのタイムリーな話題を主に取り上げている1章の記載にモヤモヤが募った。これを読むだけだと、著者は取り上げている専門家が具体的にどういったことをしているから批判されているのか、あまり分かっていないのかなと思ってしまう。
    上記点は気になるが、取り上げられている本は前作につき面白そうなものが多かったので、書店で探していきたい。

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    2020年08月08日
  • 竹内薫の「科学の名著」案内 感染症、AI新時代を生き抜く科学知識の身につけ方

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    科学に関する本の紹介集。後半は日経新聞の書籍紹介記事や科学と関係ない自分の読書遍歴などで水増ししている。感染症や人工知能に関する詳しい解説を期待して読むと物足りないが、書籍紹介として割り切って読むなら、非常に多くの本を紹介していて悪くない。

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    2020年07月29日
  • 教養として知っておくべき20の科学理論 この世界はどのようにつくられているのか?

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    白いものは反射するので、温度を下げる。土は吸収するので温度を上げる。
    ハイエタス現象=1998~2012年、温暖化が鈍化した。
    温暖化が進むかはわからないが、温室効果ガスは残り続ける。
    急激に増えている。
    スノーボール仮説。解除されたのは、二酸化炭素やメタンのおかげ。

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    2020年07月15日
  • 教養バカ わかりやすく説明できる人だけが生き残る

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    教養ある人とは知識と知識を繋げてストーリーとして分かりやすく説明できる人とのことだが、これがなかなかできない。ものを読んだり聞いたりしたときの一つ一つの事実の記憶が甘くて、ぼんやりとしか掴めていないので、曖昧な言葉にしかならず、うまく他人に説明できない…意識的に訓練していくしかないのかな…
    人間の脳は後で教えてもらえると分かっているものは覚えないというくだりにドキッとした。わからないままで放置するよりましかと思い、ここのところ度々ネット検索のお世話になっているのだが、また調べられると油断して知識として定着しにくいのだとしたらほどほどにしなければ。

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    2021年02月18日
  • すごい物理学講義

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    超弦理論とは異なる一般相対性理論と量子力学の統合を目指すループ量子重力理論。
    違いを説明出来るほど理解できず。

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    2020年05月30日
  • AI時代の進路の選び方 「文系?」「理系?」に迷ったら読む本

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    ネタバレ

    これからの時代を生きるあなたへ。

    文系・理系という分け方はもう通用しない、かもしれない。でも、大学入試がまだ変わっていない今は、文系・理系という分け方もまだ残る。けれど、変わっていく未来を見て、自分はさてどうするか。

    文系・理系という分け方は、明治時代にプロイセン式の一括教育システムを導入した名残。今は幕末のような時代の転換期だから、明治維新の時の英語のように、これからのポイントになるスキルがある。それが英語に加えて、「数学+プログラミング」と著者はいう。

    AIに仕事を奪われる、ということに不安を感じている人は、これからは「AIを使いこなす側にまわる」か「AIにできないことをする」という

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    2020年05月03日
  • 「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として

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    出端の量子力学の基礎的な話まではよかったんだけど、ボース粒子とフェルミ粒子ぐらいから分からなくなってしまった。とりあえず読み通してみたので、しっかりとした理解は長い目でまた今後。

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    2020年05月01日
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり

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    『科学道100冊』の1冊。

    原著の発刊は古く、1884年、ヴィクトリア朝時代である。
    ちょっと変わったお話で、主人公は二次元世界に住む正方形である。
    「えっと、二次元世界ってなんだ?」というところから話を始めなければならないが、タイトルにもなっている通り、フラットランド、つまり、すべてのものが平面上に存在するのが二次元世界。縦と横の世界である。
    我々が普段暮らしているのはこれに高さが加わった三次元の世界、スペースランド(空間世界)である。
    一方、次元を下げていくと一次元の世界となり、つまりは線の世界、ラインランド。さらに次元を下げてゼロ次元の世界となると、点だけの世界、ポイントランドとなる。

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    2020年03月10日
  • フラットランド たくさんの次元のものがたり

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    2次元世界の生活とそこから見た他次元を書いた本
    各次元の捉え方が面白い。

    n角形の役割の話は冗長な気もするけど、当時の生活の風刺になっているからこういうものと考えるしかない。
    n次元から見たn-1、n+1次元の描写がわかりやすい
    とはいえ3次元世界の自分に4次元を考えるのは難しかった

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    2019年12月10日
  • 虚数はなぜ人を惑わせるのか?

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    虚数に関してこんなところに出てくるよ使われているよってことを平易に書いてある。個人的に新しい知見はあったものの、だからといって好奇心を刺激されたり驚きがあったりしなかったのは内容が浅過ぎるからであろうか。
    猫に仮託して語り口を軽くしているが、読みにくくなっている印象。

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    2019年11月01日
  • 面白くて眠れなくなる素粒子

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    話題のヒッグス粒子や超ひも理論、宇宙論や量子重力論まで、素粒子論の最先端をまとめた意欲作です。

    ただ、最先端の理論を盛りだくさんに紹介したため、しっかり腹落ちするところまで至りませんでした。

    量子力学の最先端を、これだけ幅広に初心者向けに紹介する類書は見当たりません。著者に敬意と感謝を表します。

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    2019年10月05日
  • 虚数はなぜ人を惑わせるのか?

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    虚数は数学/科学的にどのような立ち位置/役割にあるのかを易しめの言葉で説明した本。良くも悪くもカッチリ理解した人向けという感じではないですね。

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    2019年09月24日
  • 虚数はなぜ人を惑わせるのか?

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    ネタバレ

    虚数をテーマに、代数学の簡単な歴史、オイラーの等式、ホーキングの虚時間など、虚数にまつわる初歩的な考え方やエピソードについて説明されている。
    個人的には、ガウス平面なる虚数軸を持つ座標で、虚数をかけることが90度回転になることや、そこから進んでマイナスにマイナスをかけるとプラスになるという説明などが面白かった。虚数についてよく分かったというわけではないが、一般向けの新書としては十分にその役割を果たしているのではなかろうか。

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    2019年09月23日