今邑彩のレビュー一覧
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ネタバレ金雀枝の花が満開に咲くころ、1年に1度、かれらがこの館を訪れる。また、あの季節が廻って来た…。完璧に封印された館で発見された、不条理キワマル6人の死。過去にも多くの命を奪った「呪われた館」で繰り広げられる新たな惨劇、そして戦慄の真相とは。(紹介文参照)
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古本屋で購入した1冊。装丁から古めかしくて、本格的な匂いが漂っている作品だなぁと思う。
初め、登場人物が多そうで覚えられるか不安だったが、過去の記述と現在と未来で分けられているので、すんなりと頭に入ってきた。そこが本当にすごいと思う。
今回は全然犯人が分からず(というかどう -
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「蛇神」シリーズの最後の一冊です。(初めの2作読んで無い・・)
少年少女の行方不明事件を特集したテレビ番組を見た喜屋武(きゃん)蛍子は、そこに映った一つの写真に目を止めた。行方が解らなくなった元恋人を探しに訪れた日の本村の神社で、立ち入り禁止の奥で見かけた少女に似ていたのだ。蛍子は、その少女をさがしてる両親に連絡を入れ・・。
日の本神社では、大祭がまじかに迫っていた。お印(蛇のような肌)が出た新庄武は、三人集の役柄を一人でやる事になった。日女の役は、神社の宮司・神(みわ)聖二の養子の神日美香がやることに。彼女もお印を持った人間だった。大祭が目前だったが、人々の思いが交錯する。そして大祭が -
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読者への挑戦、アンソロジー第二弾
好みのシリーズだが全三巻で終わってしまうらしいので残念
今回の7作品は有名なものが多く、著者それぞれの短篇集のタイトルになっているものもいくつかある
中でも中西智明は、絶版文庫の「法月綸太郎の本格ミステリアンソロジー」に収録されている、という事すらよく知られている傑作
・仁木悦子「横丁の名探偵」★⭐︎⭐︎
超短編。トリック1つだけの勝負、やや弱いかな
・石沢英太郎「アリバイ不成立」★★⭐︎
複数の容疑者たちがお互いのアリバイを主張する、と来ればあのパターンだな!
という予想を覆され★ふたつ
・巽昌章「埋もれた悪意」★⭐︎⭐︎
双子のなぞなぞは知ってい -
Posted by ブクログ
ネタバレネットでおすすめされていた一冊。過去に忌まわしき一族の殺し合いが行われた豪邸で、再び殺人事件が起こる、というお話。グリム童話や明治時代に嫁いできたドイツ人の幼妻、遺産相続などなかなかにワクワクさせてくれるテーマだったものの、どれも扱い方があっさりめでそこまで惹き込まれる展開ではなくてちょっと残念だった。いとこたちが9人もいたせいかキャラがただでさえ多く、しかもその血筋と関係ないキャラクターたちも出てくるので覚えきれないし、雑に殺されるために出てきたとしか思えない人もいるのが引っかかってしまった。伏線は一応あったけど、そこまで凄い!って感じのどんでん返しもなかった。とにかく全部あっさりしてる話だ