あらすじ
別れたつもりでいても、細い糸が繋がっている。ハイミスの姉が結婚をためらう理由は別れた男からの「幸せな結婚ができると思うな」という嫌がらせの手紙だったというが……。表題作のほか、幼い頃に家出した母に纏わるあり得ない記憶を辿る「帰り花」、ある絵画に隠された秘密に迫る「吾子の肖像」など前の作品の人物が登場する異色の短編集。〈解説〉千街晶之
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
短編集ですが、1話にでてきた登場人物が、2話で語り手として登場し、2話にでてきた登場人物が、3話で語り手として登場するというふうに作られています。
今度は誰が語り手として登場するんだろうと思いながら読みました。
Posted by ブクログ
前の作品の人物が次の話では主役で登場するという、ホラーテイストの連作短編集。
個々とても完成度が高い上に、リレー式の登場人物の「その後」もわかって大変面白い。小気味良く、秀逸な作品集。
Posted by ブクログ
短編集として、とてもおもしろかった。
物語が少しずつつながって広がっていき、物語が現実にまで浸食してくるような気持ちになった。
今まで読んだ短編集の中では1、2を争う作品。
Posted by ブクログ
前のストーリーの脇役が次の話で主観になる
一風変わった連作短編集。
連作とはいえそれぞれのストーリーは独立している。
…が、最後にあ〜そこに繋がるのね、的な。
一つ一つがいい具合に巧くできていて
短い中で大きな事件がある訳じゃないんだけど
どんでん返しがしっかりあって面白い。
短編はあまり得意ではないが連作はいいな〜。
谷川史子の漫画とか思い出す。
個人的には
「吾子の肖像」と表題作の「つきまとわれて」が好きかな。
「吾子の肖像」は絵画に遺した或る画家の密かな想い。
「つきまとわれて」は或るストーカーの忘れられない想い。
短編で★5は久しぶりかも。
Posted by ブクログ
タイトルが!
今流行りのストーカーみたいなのかと思ったけどそうではない(こんなん流行って欲しくないけど)、時代背景か短編か分からんけど、そんなにしつこくないような…
大事件ってほどではないけど、ゾワッとするような短編集。
基本、人は死なん。はじめのを除いて。
短編集やけど、それぞれの話に出ていた人物が次の話に登場するというリレーみたいな感じになってる。
話自体は、独立してるんやけど、人物リレーがええ感じ。
それぞれの話に謎解きはあって、そうか!とは思うけど、仄暗い感じの終わり方。
サラサラやないけど、ドロドロまではしてなくて、トロトロ?…
表現難しいけど、そんな感じです!
(語彙力磨こう〜!)
Posted by ブクログ
短編の登場した人物が他の短編の人物と繋がっていく感じが面白かった。最初は今邑さんの(個人的な
表現になってしまうが)ふわふわとした薄暗い世界観が広がっていたが、登場人物の連なり、関わりをみていくうちに題となっている「つきまとわれて」という言葉が浮かび、薄い紐で繋がっていく感じがした。前にも今邑さん以外の作者の作品でこのようなつながりの本を読んだが、それとはまた違った面白みがあった。
Posted by ブクログ
おまえが犯人だ★★★★
帰り花★★★★
つきまとわれて★★★★
六月の花嫁★★★★
吾子の肖像★★★★
お告げ★★★
逢ふを待つ間に★★
生霊★★★
Posted by ブクログ
私の好きなタイプの短編集。
人間のえぐみが出てます。
「おまえが犯人だ」も、最初に考えていたこととは違う方向に帰結しているのがおもしろく、殺人の目的なんて、本当は犯す本人でさえ、曖昧なものかもしれない。
正義をふりかざす一方で、自己満足があるのではないかと・・・。今回の話に関しては、どちらも確実にあるパターンでしたが。
次の「帰り花」も、犯人の目的が本当はなんなのか。誰が犯人なのか、結果から追うパターンもいいなと思う。
総合的に、また読み返したくなるタイプの短編集でした。
Posted by ブクログ
面白い
ホントに面白い
短編なんだけど、登場人物が微妙に重なってて
解決した話なのかな?と思ったら最後につながってて
ひとつひとつは気楽に読める不思議なんだけど不思議じゃなかった話
やはり今邑さんは上手いね♪
Posted by ブクログ
前の作品の登場人物が次の作品に登場するという、リレー形式の連作短編集。
とは言っても1つ1つの作品は独立した形で楽しめる良作揃い。
短い物語の中でも今邑さんお得意のどんでん返しがしっかりと含まれていたりと、捻りが効いています。
次は誰が出てくるのか?というのも読んでいて楽しめる。
表題作、「吾子の肖像」「生霊」が特に好みでした。
最終話まで読み進め、ああここでそうくるのか!といった感。
構成が良く練られていて、連作短編としての楽しみを感じさせてくれる作品でした。
やっぱり今邑さんは良いなあ。
Posted by ブクログ
ミステリー短編集。
前作の登場人物が、次の物語の主人公になり、人物の関係は繋がっている。
しかし、物語のテーマはそれぞれ違っていて、それぞれの章で楽しめる。
最後は思いがけない締めくくり方で、うまいなと思った。
オススメされた一冊であるが、ミステリー好きに勧めたい。
Posted by ブクログ
短編集だから、そこまで高い期待値で以て読み始めなかったのに、いやいや、確かに読みきりの短編だけど少しずつ繋がっていて、予想以上に楽しめた。
さくさく読めるし、今邑さんらしいゾクッと感がいい。悪意とか、負からくる「ゾクリ」もそのひんやり感がよくて好きだけど、好意とか愛情とかからくる「ゾクリ」が結構あって、これもまた、純粋な、正しい形ではないと理解しつつも、いいなと思ってしまう、そんな不思議な短編集。
Posted by ブクログ
全部がつながってて 面白かった。
『帰り花』に少し悲しい思いをしたものの、『生霊』で少しだけ安心した。
つながってはいるけれど、ひとつひとつが独立したお話なので、いくつもの濃いミステリーが味わえる一冊。
Posted by ブクログ
登場人物がちょっとずつ重なっているけど個々の話としては独立している短編集。
ほとんど後味悪い話なのですが淡々とした文章で何故かスッキリ読めてしまう(笑
「おまえが犯人だ」「つきまとわれて」「六月の花嫁」「吾子の肖像」がイイ感じに後味悪くて好きですね。
Posted by ブクログ
吾子の肖像がよくできてるなと思った。法月さんの生首に聞いてみろ的な感じ。短編なのに、どこかで登場人物が繋がっていておもしろい。帰り花と生霊が最後繋がるのも良い。
Posted by ブクログ
短時間で一気に本を読みたい時に選ぶ作家さん。
今回もグワーっと一気読み。
短編集なのだけれど、ある章で登場した人物が他の章の主人公などとして話が進行する趣向が凝らされた1冊。
今まで読んだ今邑作品の中で1番好きかも知れない!
Posted by ブクログ
連作短編集ですが、全作を通じて共通の人物が登場するのではなく、他の作品で脇役として登場した人物が、別の作品では主人公として登場するといった形式で、面白いなと感じました。
ストーリー的には、短編集ということもあり、凝りに凝ったトリックといったものはありませんが、どんでん返しもあり、楽しい作品に仕上がっているのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
高水準の短編集。各話の登場人物がゆるやかにつながりつつ、大仕掛けはほどこされていないので、短編内の謎を上回る思わせ振りな前ふりとかなくてすんなり読める。もっとたくさん作品を読みたかったなぁとかえすがえすも残念だ。
Posted by ブクログ
短編集でありながら、前の話に脇役で出てきた人が次の話の主人公に…という感じでつながっている構造の短編集。
で、最初ざーっと読んだ時に3話目の主人公が前の話のどこで出てきた人なのかが分からず
分からないまま、ミステリ好きの友人にこの本を貸したら
人物繋がり一覧を作って、返してくれたので
その一覧を片手に、もう一度頭の中で人間関係を整理しながら再読。
人間関係を忘れないうちに再再読して、やっと
それぞれの登場人物の人物像にまで気が回るようになって
やっと、楽しめたー!という感じ。
構成が凝っているだけに、この人はこういう性格なのね
とか、こんな感じのひとなのかなーとか
物語を味わえるまでにだいぶ労力が必要だったな…
Posted by ブクログ
タイトルからどんなに怖い作品なんだろうとワクワク。実際読んでみると軽めのサスペンスでした。読後感はすっきりしてますが、もうちょっと怖くても良かったなあ。前作に出てきた人物が次にも登場するという形式が良かった。特に最終話に出てきた人物の繋がり方はなるほどと思いました。
Posted by ブクログ
淡々と、読み進めていけた感じです。よもつらひさかのように、恐さはあまりありませんでした。前の話に出てきた人が、次の話にも出てくると言う設定のようでしたので、立て続けに恐さが続くのは不自然と思いますので、仕方ありませんが。それでも、話の構成や、裏の裏を読まないと真相に辿り着かない感は好きです。
Posted by ブクログ
短編集。
必ず前の作品の登場人物が次の作品で何らかの形で関わってくる…登場人物のリレー小説みたいな感じ。
内容は、あちこちに一昔前の気配を感じて面白い。トリックなんかの決め手もまた少し古めかしかったり…。今邑さんらしい雰囲気の話が多い。
作中の話に、少女Aの殺人と同じような話あり。設定は色々と似ていないんだけども根本は同じ。
Posted by ブクログ
この作品は珍しく全部の話が一貫していて、短編集でありながらすこしずつ繋がっています。
ただ、私的に個々の話のインパクトがよもつひらさかや鬼に比べて、薄かったと思います。
ただ、最後のクラブのママさんの話が帰り花の真相を明かすことになるので、最後まで読むことをオススメします。
Posted by ブクログ
怖いような怖くないような
不思議なお話しが詰まった短編集。
ちょっと推理モノっぽいところもあります。
前作では端役だった登場人物が
次のお話しでは主役だったりして面白かったです。
最後も『流石っ!!』な終わらせ方をしてくれます。