あらすじ
別れたつもりでいても、細い糸が繋がっている。ハイミスの姉が結婚をためらう理由は別れた男からの「幸せな結婚ができると思うな」という嫌がらせの手紙だったというが……。表題作のほか、幼い頃に家出した母に纏わるあり得ない記憶を辿る「帰り花」、ある絵画に隠された秘密に迫る「吾子の肖像」など前の作品の人物が登場する異色の短編集。〈解説〉千街晶之
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Posted by ブクログ
短編集ですが、1話にでてきた登場人物が、2話で語り手として登場し、2話にでてきた登場人物が、3話で語り手として登場するというふうに作られています。
今度は誰が語り手として登場するんだろうと思いながら読みました。
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前の作品の人物が次の話では主役で登場するという、ホラーテイストの連作短編集。
個々とても完成度が高い上に、リレー式の登場人物の「その後」もわかって大変面白い。小気味良く、秀逸な作品集。
Posted by ブクログ
前の作品の登場人物が次の作品に登場するという、リレー形式の連作短編集。
とは言っても1つ1つの作品は独立した形で楽しめる良作揃い。
短い物語の中でも今邑さんお得意のどんでん返しがしっかりと含まれていたりと、捻りが効いています。
次は誰が出てくるのか?というのも読んでいて楽しめる。
表題作、「吾子の肖像」「生霊」が特に好みでした。
最終話まで読み進め、ああここでそうくるのか!といった感。
構成が良く練られていて、連作短編としての楽しみを感じさせてくれる作品でした。
やっぱり今邑さんは良いなあ。
Posted by ブクログ
何とも言えない嫌〜な感じが漂う表紙。『つきまとわれて』というタイトルもストーカー殺人とか変質者の話を連想させるが、内容はホラーミステリーの短編集。全体的にどの話もダークな雰囲気。
それぞれの短編は微妙な連携を保っており、ある話の登場人物が他の作品に登場したりする。そのため、短編集でありながら、リレー式に話がつながっている。
中でもちょっと印象的だったのは、『逢ふを待つ間に』という話。
ある男が妻を亡くしたという。話を聞いてみるとそれは生身の人間ではなく、『マリッジゲーム』というパソコンゲーム上での妻のこと。
このゲームはロールプレイングでインストール後に3人のタイプの違う女性が現れ、一番気に入った女性を選び、結婚する。そして申告した条件で住まいを選び、生活を始める。彼女のデータには『病気度』『ストレス度』などが常に表示され、毎日の会話や食事を元に数値が変わってゆく。(ストレス度が8になると家出するらしい)
ネタバレはできないが、男のゲーム上の妻はあることで死んでしまい、男は妻にもう一度会いたいと悔やみ続けているのだ。『そんなバカな』と思うが、ゲームにハマっている若者なら、ありえる話かな…結婚願望の無い人も最近は多いみたいだしね。