今邑彩のレビュー一覧

  • 卍の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ● 感想
     今邑彩のデビュー作。筆者が「中公文庫版あとがき」でも書いているが、新本格ブームの最中に出版された、本格ミステリである。筆者が改めて読んだ感想として、「意外に面白く読み耽ってしまった。」とされている。
     大きな仕掛けは、アガサクリスティの「ナイルに死す」や、坂口安吾の「不連続殺人事件」と同じ。一見、犬猿の仲に見える、安東匠と布施宵子が、実は結託しており、共犯者であるというもの。共犯であればこそ成立するアリバイトリックを、共犯者ではあり得ないと誤信させるというプロット。このプロットそのものは、使い古されたものではあるけれど面白い。
     この手の作品では、共犯者の関係をいかに自然に隠すかで

    0
    2022年07月24日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    色々なテイストのホラーを楽しめる1冊。
    何話かは読んだことがあったけれど
    再読も良き。

    井上雅彦 「よけいなものが」
    短い話だけれど、私的にはゾワゾワ度高し。

    福澤徹三 「五月の陥穽」
    これは生理的な恐怖。
    思わず叫び出したくなる。

    0
    2022年07月09日
  • ルームメイト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ルームメイトはどこへ行ってしまったのかというところから何者なのかという問題への転換、そしてそのルームメイトが殺されてしまうという展開はスピード感があり、読みやすい。春海が真犯人で実は多重人格者であったというのも想定はできるが面白い展開であった。ただ、春海が謙介の人格を取り入れるという最後の展開は蛇足のように感じた。

    0
    2022年06月19日
  • i(アイ) 鏡に消えた殺人者 警視庁捜査一課・貴島柊志

    Posted by ブクログ

    警視庁捜査一課・貴島柊志シリーズ第1作。文章が読みやすく一気読み。謎が少し残るものの作者が言う通り「怪奇と本格推理の融合」した作品でした。シリーズ化と言うことで今後の展開に期待です。

    0
    2022年06月13日
  • ルームメイト

    Posted by ブクログ

    読み始めてすぐに、気がついてしまった。
    これは読んだことがあると。
    かなり昔だったのでラストはすっかり忘れていました。こんな話だったのね〜と復習になりました。

    0
    2022年05月16日
  • 時鐘館の殺人

    Posted by ブクログ

    初読み作家さん。まずは軽く短編集からと読み始めた。刊行が古い作品ということもあってか話の大半が「これはこういう展開になるのでは」と予想していたのが当たっていて、そういう意味では最近の作品のテンプレ的なものになっているのだと思う。刊行時に読めていればもっと楽しめたのだろうなぁと感じた。それでも表題作でもある「時鐘館の殺人」のオチには思わず膝を打った。なるほど、そういうことだったか。

    0
    2022年03月20日
  • ルームメイト 中

    購入済み

    しっかり怖い!

    そうよね、そうくるよね…
    という感じ。定番の展開。
    ただ、画力があるので、怖い!やめられない。
    すごい漫画家さんだわ。ほんと。

    #怖い #ダーク

    0
    2022年02月03日
  • 赤いべべ着せよ…

    Posted by ブクログ

    イッキ読みで良かったが、結末の分かりにくさandちょっとありがちが残念かな。ただ、序盤から引きつけられっぱなしな自分がいた。

    0
    2022年01月26日
  • ルームメイト 下

    ネタバレ 購入済み

    流石の迫力

    流石、絵の迫力が凄い。
    やめられなくて、一気に読んだ。
    ミステリに慣れている人には、もう少しビックリしたかったというか、
    伏線が素直すぎると思った。

    0
    2022年01月16日
  • i(アイ) 鏡に消えた殺人者 警視庁捜査一課・貴島柊志

    Posted by ブクログ

    もっともっと怖!!!ってなるかと思ったけども。
    最初の冒頭できっとこれひっくり返るだろーなーって予想が付き、ラストであまりびっくりできなかったのはあるかなぁ。

    鏡とか、双子とかは結構ありがちな流れだよなぁ。

    と。

    ただ、読みやすくてズンズン進んでしまうほどにさきが気になるのはある!!!

    この方の本はホラー色の強いミステリーが多いので、ヒヤヒヤドキドキが楽しいんだけど、今回はラスト1ページで少しだけひんやりを残して終わる普通のミステリーでした。

    鏡の足跡のトリックはさすが!!!!!!、と、唸ってしまったけども。

    面白いし読みやすいし、怖くないので怖がりさんにもおススメです!!!!!

    0
    2021年10月17日
  • i(アイ) 鏡に消えた殺人者 警視庁捜査一課・貴島柊志

    Posted by ブクログ

    鏡を使ったトリック面白かったです。今邑作品はまだまだ良い作品があるので今回こんな評価になってしまいましたがこの作品もページをめくる手は進みました♪

    0
    2021年10月03日
  • 赤いべべ着せよ…

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    意外性はあまりない。
    けれども、ミステリーやホラー要素は抜群。
    かなり読みやすく一気読みしてしまった。
    が、先が気になると言うよりは「あぁ、たぶんこういう展開なんだろうなぁ」って気持ちで読んでしまったのは残念?

    0
    2021年09月05日
  • i(アイ) 鏡に消えた殺人者 警視庁捜査一課・貴島柊志

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み始めてすぐ、これは面白い作品になりそうなにおいがプンプンしていましたが、中盤辺りから読むペースが格段に落ちてしまいました^^;

    「i鏡に消えた殺人者」ってタイトルからしてミステリー好きにはツカミはOKって感じ。

    密室で殺された砂村悦子(作家)の部屋に残された謎、彼女が残した未完の遺作「ミラージュ」の内容と巻頭で語られた彼女の幼少時代。

    現実にはありえない事が起こった感満載のにおわせ。

    警視庁の貴島刑事がその謎を解き明かす。
    (あっ、本作の主人公って貴島刑事なんだと今この瞬間に気づきましたσ^_^;)

    でも、なんか貴島刑事が謎解きをし、スカッとした気分を味わえなかった...

    確か

    0
    2021年06月04日
  • 少女Aの殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少女Aから義父に性的虐待を受けているとの手紙がラジオ番組に届く。条件に当て嵌まるのは三人。一体少女Aは誰なのか?という話なのだけれど、こういうあらすじを見ると候補者の中に少女Aがいてほしかったなと思う。

    0
    2021年03月23日
  • 蛇神

    Posted by ブクログ

    「角川ホラー文庫」ってことで身構えて読んだけど、そこまでホラーじゃなくて安心しました。
    伝説の部分とか適当に読んでしまったり、気持ち悪い描写もあったけど次作が気になるという点は魅力だった。

    0
    2021年03月05日
  • 繭の密室 警視庁捜査一課・貴島柊志

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    貴島の過去が出てこなかったが、個人的には無くて良かった。
    江藤が「彼も被害者の1人だ」的な気持ちも分かるが、個人的には江藤にはもっと酷い目に遭ってほしかった。
    段々と面白くなってきたのでまだまだ読みたいと思えるシリーズでした。

    0
    2021年02月11日
  • 人影花

    Posted by ブクログ

    シンプルで登場人物が少ないのでサクサク読める。最初の電話の話、どうなるか全く予想できずにドキドキした!! 最後のいつまで、も悲しい話だけど、別れを選ばなかった夫のおかげか読後感は悪くなかった。

    0
    2021年02月05日
  • つきまとわれて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    吾子の肖像がよくできてるなと思った。法月さんの生首に聞いてみろ的な感じ。短編なのに、どこかで登場人物が繋がっていておもしろい。帰り花と生霊が最後繋がるのも良い。

    0
    2020年08月30日
  • ブラディ・ローズ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    編んでいた靴下をほどいていく終わり方が怖い。
    自分だったら、いかに自分には優しく歓迎してくれていたとしても、前妻にあんなに辛く当たってたひとたちなんて信用出来ないけどな。

    0
    2020年08月26日
  • 時鐘館の殺人

    Posted by ブクログ

    短編集でホラー風味ありサスペンスありで面白い。
    とある作家が自身の作品(いわゆる作中作)を読んだ読者から挑戦状を叩きつけられる、という表題作の設定にワクワクした。
    おすすめは黒白の反転。
    真相が分かった瞬間の後味の悪さがいい。
    元女優の峰夏子が引退後も女優で居続ける理由にゾッとしてほしい。
    時鐘館の殺人が気に入った方は、ぜひ「よもつひらさか」も読んで欲しい。
    本気でオススメできる短編集なので。

    0
    2020年06月17日