今邑彩のレビュー一覧

  • 盗まれて

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    電話や手紙をテーマにした9編の短編集。
    今邑彩さんのミステリはホラーとミステリの中間のような独特のひんやり感があって好きです。「盗まれて」「情けは人の…」「ゴースト・ライター」がお気に入り。「茉莉花」は「よもつひらさか」で既読でした。

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    2012年05月12日
  • 卍の殺人

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    この作者のデビュー作ということで若干の古さは否めないが、相変わらず安定した内容でさくさくと読めました。途中で犯人はわかったのですが、トリックは見抜けず本格ミステリーとしてもなかなかです。この作者の作品
    すごく読みやすいのですが、短編だとすごく傑作感が漂うのに、長編になると途端にすごく話が軽く感じてしまうのが不思議。軽いからこそ長編でも飽きずに読めるのですが。

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    2012年02月13日
  • 盗まれて

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    うーん、内容も被っているし(茉莉花の話、他の本にも同じの入ってたよね?)今回は期待以下ということで星3つ。

    個人的には、ポチの話が好き。時効もなんだかドラマでいこういうのありそうっていう安定感が好きだった。時効の話で読後感がぐっと良くなったかも。
    でも読後感うんぬんよりも、今邑さんの「おぉ・・」っていう本格派が読みたいよう。

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    優秀なゴーストライターだった夫が本当の「幽霊」になってしまった!?困り果てる売れっ子作家に、夫の幽霊から電話が・・・(「ゴースト・ライター」)
    中学時代の同級生から15年の歳月を越えて送られたきた手紙とは(「時効」)

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    2012年01月30日
  • 「死霊」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    今邑さんの本は短編しか読んだことがなく長編は初めて!少しトリックやら結末が読めてしまったのですが、今邑さんのどんでん返しはやっぱり好きです!密室の殺人事件から派生する事件やらが面白かったかな。

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    2012年01月28日
  • 卍の殺人

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    話の展開とかトリックは普通だけど、舞台となる館がすごく魅力的。見取り図も、本格好きにとってはたまらない。でも、せっかくの後半のどんでん返しとその後が雑なのが、惜しい。

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    2011年12月17日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    貴島柊志シリーズ2作目。

    本格ミステリとホラーが融合したこのシリーズ。前作に続き、本格らしいトリックと意外な犯人像で楽しめたが、ホラー的な要素を考えると前回の方が良かったかなぁ。今回のは何だか無理矢理ホラーを加えた感がしないでもない。シリーズ2作目が故の難産だったのか。1作目よりも主人公の存在感が出てきたし、雰囲気的には好きな感じなので、今後のシリーズに期待。

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    2011年12月15日
  • 卍の殺人

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    ネタバレ

    今邑彩のデビュー作ということで期待して読んだ。
    この作家の小説はいつも最初から最後まで引き付けられて一気に読んでしまうが、これは途中すこしダレてしまった。
    話し自体はミステリーでよくある「館で起る殺人」で、特に新鮮さはない。
    途中まではお約束通り殺人が起こり、犯人が判明するものの…という展開。ここまでは正直退屈だった。
    しかし物語の主人公である亮子が一人で東京に戻ってから真相が次々に明るみになるのが面白く、今までの退屈さが嘘だったかのようにグイグイ読めてしまった。
    なんとなく真相は予想出来ていたものの、やはりこの作者の小説の醍醐味はラストのどんでん返しだなぁと改めて感じた。

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    2011年11月23日
  • 卍の殺人

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    ネタバレ

    うーん、デビュー作なのでどんでん返し感が少ない。
    だんだんと匠の本性が見え隠れする怖さや、最初のモノローグがゾクゾクしたけれど、それ程でもないかな。
    卍の館ということで出てくる人物の特徴的(金田一耕助のような)な設定が個人的に好みだったけれど、あまりその謎めいた絡み合う人間関係も描かれ切っていない気がして、星3つ。

    デビュー作の改訂版とかではなくて、早く新作読みたいな。

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    2011年11月08日
  • 繭の密室 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    都内のマンションの飛び降り事件には他殺の疑いが出てきたが、その部屋は完全な密室状態だった。刑事・貴島は6年前の事件を思い出す。が、その事件の関係者も不可解な死に巻き込まれていた…。

    貴島刑事モノの4作目で、シリーズ最終作。どの作品も意外性にあふれ、ミステリーとしては優れていると思うけど、貴島刑事にいまひとつ魅力がないのが残念。シリーズに名前を冠するほどならもっとキャラを立てればいいのに…。
    (C)

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    2011年10月22日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    自殺と見えた密室からの女性の墜落死。向かいのマンションに住む少女は、犯行時刻の部屋に男を目撃していた。少女に迫る、犯人の魔の手…また、同時刻に別の場所で起こった殴殺事件も同一人物の犯行とみられ―。衝撃の密室トリック、貴島シリーズ第二作。

    衝撃の密室トリックというから期待して読んだのに…という感じ。残念ながら途中から「犯人はこいつでは?」とわかってしまう人が多いのではないだろうか。
    (C)

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    2011年10月01日
  • 大蛇伝説殺人事件

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    途中はなんだか上代文学についての本を読んでいる気になって、なかなか進みませんでした(笑)
    しかも、あんなに長々と上代文学の話をしていたのに、殺人にはあまり関係ないという…。


    でも、後半は今邑さん独特のテンポのよさですらすら読めました!

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    2011年08月02日
  • 「死霊」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    私が信用しているミステリーの「目利き」に教えてもらった一冊。そんなことでもなければ一生読まなかったでしょうね、これ。なにせタイトルが「死霊」だもんね(笑)。で、中身はタイトルほど怪しくはありません。一応、正統派の推理小説。一発で相手を殴り倒すハードパンチャーではないけれど、手数を多く出して判定で勝つって感じの作家かな。それにしても、「死霊」はないよなあ。くどいけど(笑)。

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    2011年07月29日
  • 繭の密室 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    ネタバレ

    完全にミスリードされた感。なるほどなープロローグが本編の事件と同じ時間軸じゃなかったとはなあ。
    江藤は心底嫌な奴だと思っていたけど、エピローグ読むと…こりゃあ歪みもするわと思いました。江藤の母が怖いよ!そして弟も順調に…ああ。タイトルの本当の意味はエピローグで解る、と。

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    2011年07月26日
  • 繭の密室 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    不思議さや不可解さというよりも、現代に生きる日常の歪みのような者の恐怖をえぐった作品かな、と。その点ではいつもの今邑さんよりは恐ろしさやアッと驚くどんでん返しが少なかったと思い、星3つ。
    トリックでの謎解きや、倉田と貴島の会話はいつも以上に楽しめたのですが、やっぱり今邑さんに期待しているのはびっくりどんでん返しなわけで、ちょっと物足りないかなぁ・・・。

    また新作に期待!5巻では貴島の過去(?)が明かされるらしいですしね!

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    2011年07月21日
  • 繭の密室 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    今回は他のシリーズと比べて、ホラー的な要素がなかったです。ただ、エピローグがホラー的ではないのですが、不気味でした。


    作品のなかで「暴力は暴力しか生まない」という言葉がありましたが、本当にそのことがよく表されていると思いました。

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    2011年07月04日
  • ルームメイト

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    今日、また東京出張で、これまた前に嫁さんが買っていた本を抜き出して出掛ける。
    冗長な語り口で、工藤先輩の石や神社に関する薀蓄は何なのと思いながら、あり得ない設定のお話にまあまあサクサク読めたけど。
    あとがきの後にあったモノローグがねぇ…、衝撃のとか、後味がチョー悪いとか書いてあって、迷った挙げ句に読んだけど、なんだい結構フツーじゃん。
    そのことのほうが後味悪いぞ。。

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    2023年04月03日
  • つきまとわれて

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    この作品は珍しく全部の話が一貫していて、短編集でありながらすこしずつ繋がっています。
    ただ、私的に個々の話のインパクトがよもつひらさかや鬼に比べて、薄かったと思います。

    ただ、最後のクラブのママさんの話が帰り花の真相を明かすことになるので、最後まで読むことをオススメします。

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    2011年06月16日
  • つきまとわれて

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    短編集。前の作品の登場人物が次の作品にも登場する。繋がってないようで、繋がっているような…。
    「つきまとわれて」「吾子の肖像」が好きかも。

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    2011年05月31日
  • 「死霊」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    シリーズ三作目。前二冊より面白い。
    結末が気になるドキドキ感もあったし、アリバイ崩しや事件の真実はそのドキドキ感を裏切らない出来だった。

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    2011年05月25日
  • 「死霊」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    ネタバレ

    社会人になってから初めて1冊読み終わった・・・。

    久しぶりの今邑さんの新作だが、正直よく分からなかったなぁ。
    いつも通り最後の最後でどんでん返しをしてくれるのだろうと期待しながら読んだけれど、結局どういうことなんだこれ、みたいなもやっとした感じ。すっきり全ての謎が解けるというよりも、2つの事件が少しだけ絡んでる、っていう印象。理解出来る人には「おぉ」ってなるのかもしれないけど今回は私はあんまり今邑ワールドに浸れず。残念だー

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    2011年04月30日