【感想・ネタバレ】ブラディ・ローズのレビュー

あらすじ

美しい薔薇園を持つ屋敷の主人のもとに嫁いだ花梨。彼の二番目の妻は謎の墜落死を遂げていたが、主の妹・晶はじめ屋敷の一同は新しい花嫁を歓迎する。やがて、花梨のもとに悪意をむきだしにした脅迫状が届くようになり――。差出人はいったい何者なのか? 傑作サスペンス長篇。

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Posted by ブクログ

久し振りの今邑本。
やっぱり手放しで面白い!

妄想と現実が混ざり合っていて、どこからどこまでが本当の事なのかわからなくなります。
結局、どのキャラクターも一筋縄ではいかない曲者だった・・・と読み終わった後に思ったのでした。

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2012年10月15日

Posted by ブクログ

初めての今邑さんの作品。
前々から興味を持っていた作者だけに期待は大。
読み進めていくうちに次第に虜になっていく。

読み始めたら止まらない、の言葉通り、一気に読んでしまった。
ゆっくりとした調子でストーリーは始まっていく。
けれどいつの間にか目の離せないことに。
いつ加速したのか読んでいて気付かなかった。

最後の最後、エピローグまで油断しないで読んでほしい。
そして個人的には、エピローグの更にその後が読みたい…

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2012年03月27日

Posted by ブクログ

屋敷の誰が犯人だ?のいつものスタンスで読み進めると見事に裏切られた。ぎりぎり長編の短さのなかによい捻りをしっかり加えてある良作。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

久しぶりに今邑さんの本。
やっぱり期待を裏切らないどんでん返しぶり。
続きが気になりさくさく読めた。

これは今邑さんの二作目だそうで。
それよりなにより今邑さんが亡くなっていたということに驚き。もうこういう作品を読めないと思うと悲しいです。

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2014年12月14日

Posted by ブクログ

先日、急逝された今邑彩さんの一作。

相変わらずの上品な文章と、「薔薇の咲く屋敷」という実際にありそうな設定の端っこを描くのは相変わらず。結局、フィナーレまで犯人の検討がつきませんでした。

ちょっと手口がズルい時もあるけど、終盤でいつも予想がひっくり返される。もっともっとこの人の作品を読みたかったのに残念です。

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2013年09月14日

Posted by ブクログ

あらすじ書きに惹かれて、電車の中で読む用に購入しました。
今邑さんの作品なので、そこまでハズレでもないだろうとおもったら、これはなかなかの当たり作でした。

館モノは、この閉塞感が感じられるタッチの文章がいいです。

ネタバレは勿体ないのでしませんが、私はかなり後半まで誰が犯人だろうと背筋をゾクゾクさせながら読んでいました。

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2012年12月05日

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とても素晴らしかったです。けれど、ルームメイト等と同じように、きっとああなってしまうんだろうなーという雰囲気のエピローグが個人的には残念。勿論その部分を含めて面白いのですが、私としては不幸を予期させる終わりは今一つ好きになれません。が、そんな不安要素までも引き込まれて毎回読んでしまいます。
薔薇の説明は多少長かったです。というより、色の説明以外にももっと数を絞って沢山のエピソードの方がよかったのかもしれません。美しさを讃える文章がやや単調かと。

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2012年12月04日

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ネタバレ

美しい薔薇園を持つ屋敷の主人のもとに嫁いだ花梨。彼の二番目の妻は謎の墜落死を遂げたばかりだった。やがて、花梨のもとに悪意を剥き出しにした脅迫状が届くようになる。

プロローグからどんどん引き込まれていきました。薔薇は綺麗だけどトゲがある。美しくて妖しくて。
そんな薔薇に囲まれて何年も過ごすと、心がその妖しさにどんどん魅了されていってしまうのか。
傑作長編サスペンス。ラストの犯人の心理描写が絶妙です。

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2012年09月06日

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前からファンだった今村さん。本屋にいったら文庫本の最新刊のコーナーで見つけて即購入してしまった。
最近は彼女の短編集ばかり読んでいたけど、やっぱり長編もいい。現実ばなれしたロマンチックな舞台設定が最高!!女の情念の渦巻くゴシックホラーという感じで、個人的にとても好きな作品だった。

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2012年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

編んでいた靴下をほどいていく終わり方が怖い。
自分だったら、いかに自分には優しく歓迎してくれていたとしても、前妻にあんなに辛く当たってたひとたちなんて信用出来ないけどな。

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2020年08月26日

Posted by ブクログ

美しい薔薇には棘がある
著者が神代植物園を訪れて描いたという薔薇の記述は、その美しさを読者に伝える。
西洋的なイメージがある薔薇だが、実は東洋の血を掛け合わせて作っているために、謎めいて魅惑的な花になったのだそうだ。
可憐な要望の中に鋭い棘をもっているために、正反対の代名詞であったり、死、美などのイメージを持って語られることもある薔薇。
本書ではその薔薇が咲き誇る屋敷の中で殺人事件が起きる。

雪子という第一の夫人が亡くなった。
屋敷の住人たちは何かにつけ、雪子、雪子と懐かしむ。
どれだけ彼女は美しかったのだろう、どれだけ素晴しかったのだろう。
彼女の魅力は屋敷の皆を虜にした。
一方、第二夫人はつまらない女と評され、誰かに殺されたのか、自殺なのか曖昧なまま。
そして主人公の花梨は第三夫人となって屋敷に嫁ぐ。
まもなく誰かからの脅迫状が届く。

私の推理は半分当たって半分はずれた。
雪子にまつわる話は読みが当たる。
しかし第二夫人については外れた。
狂気、逃避。
これがヒントとなる。

結末が何とも苦い。
エピローグで暗示されるものがブルリと身を震わせる。

印象的だったのが、「新しいものはその部分から古くなっていく」という言葉。
新しいものは人目を引くが、飽きられ、忘れ去られるのも早い。
これは著者自身の戒めでもあるのかもしれない。

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2015年03月18日

Posted by ブクログ

私にしては珍しく2日で一気に読んでしまいました。
読みやすく、先が気になる内容です(^^)
ルームメイトと同様にラストにまだ続きを思わせる終わりかたでした。

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2012年08月15日

Posted by ブクログ

今邑さんの本はさくさく読めるので、この本も序盤から作品の世界に入り浸り、一気に読み終わってしまいました。
更に、この作品では妖しく咲く薔薇、見事な洋館と亡くなった美しい妻と魅力的な舞台道具が満載で、すっかり魅せられてしまいました。
薔薇の描写は細か過ぎて、冗長に感じましたが…

犯人は毎度ながら予想も尽きませんでした。今邑さんの他作品「ルームメイト」や「そして誰もいなくなる」などのように、展開が二転三転することが余りなかったのがやや残念。
エピローグが後味悪くて、もやもやした読後感になってしまいました。

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2012年10月25日

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こってりとしたいやらしさが滲み出ているわりには、さっぱりと後味よろし。
穏やかな語り口にも惹きつけてやまない魅力がある。

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2012年06月08日

Posted by ブクログ

久しぶりの今邑さんの新作!と思ったら1990年代の本の改訂だったのかと知りがっかり…。それが今回一番のどんでん返しだった(笑)

舞台設定と謎の手紙を誰が出したのか…。登場人物が少ないけれどよく分からないまま作者の考える通りにダラダラとひっぱられ、最後は「へー」となっている。これぞ醍醐味、ではあったが帯のあおり文句ほどの衝撃は無し。エピローグの最後の場面は結構好きだった。おまけではあるけど、話の幅(?)がぐっと深くなる気がする。そういう仕掛けが今邑さんはとてつもなく上手。

今回は、それほどハラハラ感が無かったので星3つ。
改訂版ではなく頼むから新作出してー!

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2012年04月27日

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