今邑彩のレビュー一覧

  • 「死霊」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    貴島シリーズ3作目。
    今作はホラー的怖さより、人の心の奥底に秘められた歪みや黒い欲望といったものの怖さがありました。
    張り巡らされた『縁』の糸。
    絡み取られ、逃れる術を持たなかったのか。
    抗わず共に堕ちていくのは心の弱さ、浅はかさか。
    今邑さんは歪んだ人物像を描くのが本当にお上手ですよね。
    アリバイ崩し、密室の謎解き等、ミステリとしての面白さも勿論味わえます。
    死体が殺した?いや、まさか。
    この奇怪な状況をどう着地させるのかというのも興味深かったです。
    貴島も存在感が増してきた気がします。

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    2013年02月14日
  • 鋏の記憶

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    今邑さんの短編集では珍しい コンビものシリーズ連作短編集
    いつもと違う感じで新鮮・・ ではあるけど らしさは?というと
    うーむ・・?てカンジ^^ 悪く言うとどこにでもあるレベルの作品(え・・

    宮部みゆきを彷彿させる超自然ネタが 主人公の設定にあるので
    そのへんがビミョー
    面白くもあるけど なんとなく紫というキャラがイメージ浮かんでこない感じ
    進介は対照的にいい味出てると思うが・・^^

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    2013年02月09日
  • 卍の殺人

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    デビュー作とのことで期待薄ではあったものの、予想はつくけど飽きさせない持って行きかたはいつもの通り。
    どう展開してもなぜか大丈夫的な安心感がある。

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    2012年12月20日
  • 赤いベベ着せよ…

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    ホラーというよりサスペンス。
    分かり易くてサクサク読めるが、深みがほとんどない。

    この著者の作品の中では、これが比較的評価が高かったために残念。

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    2012年11月22日
  • i(アイ) 鏡に消えた殺人者 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    作家・砂村悦子が殺された密室状態の部屋には、鏡の前で途絶える足跡の血痕が。遺された原稿には、「鏡」にまつわる作家自身の恐怖が自伝的小説として書かれていた。鏡のなかから見つめているのは、死んだはずの「アイ」―!?貴島刑事が鏡に消えた殺人者に挑む、傑作本格ミステリ。

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    2012年10月07日
  • ブラディ・ローズ

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    私にしては珍しく2日で一気に読んでしまいました。
    読みやすく、先が気になる内容です(^^)
    ルームメイトと同様にラストにまだ続きを思わせる終わりかたでした。

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    2012年08月15日
  • 卍の殺人

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    その邸はふたつの長い棟が卍形に組み合っていた。住人も建物同様にふたつの家族に分かれて、微妙な関係を保つ。亮子はこの邸を恋人の安東と共に訪れた。だが第一夜に早くも惨劇が起きた。続いてまた事件が。

    今邑彩のデビュー作というので読んでみた。本格推理というのかもしれないが、「推理小説を書くためだけが目的の」あり得ない極端すぎる設定、人物造形に感情移入できなかった。筆力の確かさは感じられたが、それだけだった。
    (C)

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    2012年08月06日
  • 赤いべべ着せよ…

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    本屋に行くと今邑さんの本を探すことが日課になっているので、見つけた時は嬉しかったなー!!もちろん即購入です。

    今回はタイトルが古めかしくて、昭和な雰囲気かな?とワクワク。
    出だしがどこかのドラマを見ているようでにやりとしてしまった。設定は古くて(古いいい過ぎ?笑)私好み。
    ただ、あんまりぞくぞくする感じが無かったのが残念。犯人も途中で予想がついたし。子供が殺されるというのも心情的に気持ち良い殺人では無いな、と思う。推理に集中出来ないよね:(

    最後のエピローグが今邑さんの醍醐味ですが、今回も「な~る」という感
    じ。最後の最後できちんと話にオチをつけてくれるところはさすがです。
    早く新作書いて

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    2012年08月01日
  • 「死霊」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    読んだのに、また買ってしまった。
    二度目でも、面白い。最後のどんでん返しがある。
    今邑シリーズは、文庫本で出ているものは読んでしまったかな。

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    2012年07月26日
  • 時鐘館の殺人

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    推理小説色の強い短編集だったように思う。
    終わり方も好きなものが多く、面白かった。
    一番気に入っているのは「黒白の反転」。

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    2012年07月13日
  • ブラディ・ローズ

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    今邑さんの本はさくさく読めるので、この本も序盤から作品の世界に入り浸り、一気に読み終わってしまいました。
    更に、この作品では妖しく咲く薔薇、見事な洋館と亡くなった美しい妻と魅力的な舞台道具が満載で、すっかり魅せられてしまいました。
    薔薇の描写は細か過ぎて、冗長に感じましたが…

    犯人は毎度ながら予想も尽きませんでした。今邑さんの他作品「ルームメイト」や「そして誰もいなくなる」などのように、展開が二転三転することが余りなかったのがやや残念。
    エピローグが後味悪くて、もやもやした読後感になってしまいました。

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    2012年10月25日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    自殺と見えた密室からの女性の墜落死。向かいのマンションに住む少女は、犯行時刻の部屋に男を目撃していた。少女に迫る、犯人の魔の手…また、同時刻に別の場所で起こった殴殺事件も同一人物の犯行とみられ―。衝撃の密室トリックに貴島刑事が挑む!本格推理+怪奇の傑作、貴島シリーズ第二作

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    2012年06月13日
  • ブラディ・ローズ

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    こってりとしたいやらしさが滲み出ているわりには、さっぱりと後味よろし。
    穏やかな語り口にも惹きつけてやまない魅力がある。

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    2012年06月08日
  • 卍の殺人

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    トリックなどは楽しめたけれど、視点人物が「私」であることや冒頭などから、途中で犯人が容易に推測できたのは残念。
    これで終わったと見せかけて、もう一回返してくれたのはおもしろかった。

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    2012年06月07日
  • 卍の殺人

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    卍型の館で起こる殺人
    何重かの仕掛け(殺人のトリック+α)が 用意されていて
    「ミステリはこうでなくちゃね♪」と思い出させてくれて 個人的には面白かった^^

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    2012年05月12日
  • ブラディ・ローズ

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    久しぶりの今邑さんの新作!と思ったら1990年代の本の改訂だったのかと知りがっかり…。それが今回一番のどんでん返しだった(笑)

    舞台設定と謎の手紙を誰が出したのか…。登場人物が少ないけれどよく分からないまま作者の考える通りにダラダラとひっぱられ、最後は「へー」となっている。これぞ醍醐味、ではあったが帯のあおり文句ほどの衝撃は無し。エピローグの最後の場面は結構好きだった。おまけではあるけど、話の幅(?)がぐっと深くなる気がする。そういう仕掛けが今邑さんはとてつもなく上手。

    今回は、それほどハラハラ感が無かったので星3つ。
    改訂版ではなく頼むから新作出してー!

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    2012年04月27日
  • 繭の密室 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    ちょっと物足りなかったな。タイトルの所以を最後に触れてるが、なんかとってつけたような印象で、むしろなくてもよかったような…

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    2012年04月25日
  • 盗まれて

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    短編9作、既読2作。
    短い作品はこうあるべきだと。
    オチがわかろうとも、ニヤリとしたり、ウッとなったり、しみじみ怖かったり。
    話の持って行きかた、文脈がとても好ましい。

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    2012年03月07日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    今邑彩やっぱりイイね。
    謎もしっかりあるのに、さらっと読めるのがイイね。

    料理に例えると和食って感じ。

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    2019年08月25日
  • 繭の密室 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    貴島柊志シリーズ4作目。

    本格推理モノとホラーの融合を売りにしたシリーズだと思っていたけど、今作ではホラー色は薄め。まぁ、最後に明らかになる真相は確かにホラーだったけど。タイトルの意味、納得デス。

    これがシリーズ最終作?今作以降の新作は随分出ていないようですが、まだまだ続編出来るんじゃ??特に今作は1作目に出ていた倉田刑事が再登場になるわけだけれど、貴島の過去に触れる記載はほぼ皆無。今まで立てた伏線をもうちょっと拾っていこうよ、と次作を熱望。

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    2012年04月03日