今邑彩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一年前のクリスマス、当主、田宮弥三郎が所有する館で、田宮家の一族と関係者の六人が異様な死に方をする事件が起こった。あれから一年、その事件をめぐって、館に集まった一族の者たちは、突然現れた不審な男とともに、一年前の事件、そして大昔に起こった事件を推理していくことになり……というのが、物語の導入。
先の読めない展開のミステリでもあり、どこか哀しい余韻が残るホラーでもあり、妖しげな香りを放つ幻想性もあって、と様々な魅力を持って、まさに、翻弄される、という言葉が似合う作品でした。ひとつの枠組みからすこし外れたところで、凛と咲く佇まいに憧憬を覚えました。 -
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Posted by ブクログ
大学衛通うために部屋を探している晴海は、不動産屋で、J大学に通うために部屋を探してるという麗子に出合い、ルームシェアをしないかと誘わる。
検討の末、ルームシェアをすることを決めた。
麗子は徐々に変わっていき、数か月後、突如いなくなってしまった。
失踪した麗子を探すために大学の先輩に協力を仰ぎ、探し始めると、
ある事件に巻き込まれてしまうことに・・・。
ってことで、ミステリーサスペンスですねー
読みやすくて、読んでる最中、デジャブですかねー
読んだことあるような錯覚になりましたが、
読んだのは初めてでした(笑)。
ミステリー好きだと先読みできちゃうような優しめのミステリーですが、
それでも面 -
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Posted by ブクログ
「いつかの朝に」で知った今邑彩さん。最近ハズレが多かったので、きちんと読ませてくれそうだなーってことでこれ。
どうやら亡くなった後に未収録の短編を集めて出されたみたい。
それにしても裏切らないなー。どの話もすごくハマる。ゾクゾクしてラストにああ!ってなる。読んでいて楽しい。
個人的には「人影花」と「私に似た人」「鳥の巣」あたりがゾクゾクした。「人影花」なんて、意味がわかると主人公最悪やな、ってなったしな(笑)
読後感の良さはラストの「いつまで」かな。「もういいかい……」もある意味読後感はいいかも。
いやぁ。面白いなぁ……今邑さん、ハマりそう。 -
Posted by ブクログ
刑事・貴島柊志シリーズ 第3弾。
プロローグ
第一章 死体は夜歩く
第二章 死者を追って
第三章 死体が殺した
第四章 もう一人の死者
第五章 再び密室
第六章 やっぱり死体が殺した
第七章 まだ終わっていない
第八章 死霊は囁く
不動産会社を経営する奥沢と上山、そして奥沢の妻・千里が密室状態の邸宅から遺体で発見される。
奥沢と上山は鈍器で撲殺されたようで、千里は泥だらけ。
しかも奥沢は電話で「死体が生き返った」との謎の言葉を残していた。
奥沢は愛人に妻を殺害して保険金を搾取する計画を話していた。
奥沢達の不可解なアリバイ工作と過去の事件の女性の影がちらつ