今邑彩のレビュー一覧

  • ルームメイト 下

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    むちゃくちゃ面白い。多重人格ミステリの可能性の一端として誰もが思い浮かべるアイデアではあるが、それをここまで精緻に編み上げられる人はそうはいまい。オチもすばらしい。漫画に起こした武富健治の気迫も凄まじい。良かったです!

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    2015年04月26日
  • 人影花

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    ホラーミステリ短編集。単行本に収録されていないものがまだこんなにあったとは……嬉しい限りです。
    お気に入りは「鳥の巣」。恐怖が一番じわじわと迫りくる一作でした。ネタとしてはありがちな話なんだけど、そんなことをまったく感じさせない圧倒的な迫力です。
    「人影花」もいいなあ。予想できるような展開なんだけど、そこからが捻りもあって見事。そしてラストにはぞくりとしたものが残ったり。

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    2014年10月20日
  • ルームメイト 下

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    ネタバレ

     深田恭子と北川景子出演の映画も話題になった今邑彩原作小説のコミカライズの完結巻!
     実力のある方が作画するコミカライズはやはり一味もふた味も違うなぁ、という感想。「鈴木先生」のときは、その膨大なネームのインパクトに隠れがちだった(?)武富健治の「画力」の部分を、まざまざと見せつける作品となりました。「武富健治、絵で魅せる!」
     同時期に連載された武富作品「惨殺半島赤目村」との比較という観点から言うと、「赤目村」は閉じた田舎での事件をモチーフにしていますが、こちらの「ルームメイト」は、都会ならではのルームシェアを事件の発端として選んでいるところも対比的で面白いです。また「赤目村」は全編、村の中

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    2014年07月16日
  • 時鐘館の殺人

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    面白かった。全部面白かったけど、時鐘館の殺人→隣の殺人→生ける屍の殺人→恋人よ→黒白の反転→あの子はだあれの順番で好きです。

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    2014年06月23日
  • i(アイ) 鏡に消えた殺人者 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    読みやすかったです。
    最後の方は気になって止まらなかった。
    なんとなく途中で結末が見えてきていたけど、それでも面白かった。

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    2014年06月18日
  • 金雀枝荘の殺人

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    過去の事件の謎にひかれるかのように集まった
    学生たち。
    一族にふりかかった事件の謎とは?
    そこにやってきた招かれざる客とkれば疑わざるを
    えないでしょ(笑)

    最後まで読んだら、ついつい冒頭に戻ってしまうのもいい。

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    2014年06月01日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    貴島刑事もの2作目。
    彼の過去も少しずつ明らかになっていく。
    事件は、タイトル通り、映画「裏窓」のような目撃が
    重要なポイントになっている。
    少女が見たものと、その後の女子大生殺人事件の
    関係は?
    ホラー的な描写がありつつ、事件の謎は現実的に解決
    されるというのがいい。

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    2014年03月23日
  • i(アイ) 鏡に消えた殺人者 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    今邑作品は、昔に『ルームメイト』を読んだきりだったの
    だけど、思っていた以上に読みやすかった。
    ホラーちっくな要素を含んだミステリなのに、暗さが
    あまり感じられず、スムーズに作品に入り込める。
    作品の面白さはもちろん、城島刑事の魅力も大きい。
    彼の過去が気になる。シリーズが進めば全てが明らかに
    なるのかな。

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    2014年03月23日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    【怪奇と本格派を合わせて見た】みたいな…今邑彩のオハコですね。
    怖いけど計算された怖さ。まとまった美しい様式的な怖さ。
    さー!パキパキ物語をうめてっちゃうよ!というような、職人靈を感じてしまう。
    つまり、安心の信頼ホラー。
    中身に触れると、外国で手に入れた不気味な絵があり、それが飾られたマンションの部屋の住人が転落死する。それは連続女学生殺人事件の先触れだったというもの。
    主人公は貴島刑事(今回彼が母親似であること、父は本当は彼女こそ連れ出したかったのだという回想あり。でも自分に似ているからかーちゃんを美人ってどういう)で彼の視点からと、[目撃者]である純子の側から事件は展開して行く。
    この純

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    2013年09月27日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    レビューではいまいちみたいだけど、私的には面白かった!

    貴島シリーズ3冊目だったけど(4作目を先に読んでます)、その中では一番好き。

    まさかあの元刑事が殺人に関わっていたとは!?人柄もキャラも良い人で、今後のシリーズでも出てきたら良いな、と思っていたのに…。

    まさかのどんでん返しに、驚きよりもショックな気持ちが大きかった。
    いまむらさん、こんな人まで犯人にしちゃうの!と。


    まぁ、とにかく良かった。
    久しぶりの★5つ。

    いまむらさんは、伏線が分かりやすく読みやすい。

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    2013年05月15日
  • 鋏の記憶

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    再びストック全部 読み切ってしまいました。
    今邑女史の『鋏の記憶』。
    これも短編で纏まっていて、ストーリーに連続性があるもののそれぞれが独立した話になっているので通勤時のお供にちょうどいいかもしれません。
    サイコメトリの能力を持った少女と警察官が周囲で起こる謎を解明していくのだけど、真実を暴く事がいつも最善とは限らない・・・と認識させられる場面もありました。(特にタイトルにもなっている『鋏の記憶』)

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    2013年04月23日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    再読。ヒッチコックの「裏窓」をモチーフとしながら描かれるミステリ。
    謎解きの面白さもさながら、迫りくる犯人のサスペンス感は圧巻。まさしく「裏窓」だなあ。そして一通りの謎が解かれて事件が解決したかに思えた後の、あの真相。さらにホラー風味を残した結末まで、とことん好みの一作です。

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    2013年04月13日
  • 卍の殺人

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    再読。卍型をした奇妙な屋敷で起こる連続殺人。奇妙な執着に囚われたかのような一族の雰囲気も、実に奇々怪々です。しかし嫌だなあ、こんな家庭は。
    とにかく人間関係のどろどろとした醜さがこれでもか、というほどに描かれて、事件はそれほど派手でもないのに禍々しさがいっぱい。そして最後の最後に明かされる真相がまた悪辣ったらありゃしない。……はい、こういう雰囲気大好きです。

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    2013年03月17日
  • 赤いべべ着せよ…

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    辛い出来事が起こると、人は冷静な判断が出来なくなるんですね。
    とても仲が良かった友人同士でも、その絆がもろく崩れてしまう。

    誰が大切な命を奪ったのか。
    犯人が捕まらない中で、みんなが疑心暗鬼になっている。
    人を疑うのは怖い事だなぁって思いました。

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    2012年10月15日
  • ブラディ・ローズ

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    久し振りの今邑本。
    やっぱり手放しで面白い!

    妄想と現実が混ざり合っていて、どこからどこまでが本当の事なのかわからなくなります。
    結局、どのキャラクターも一筋縄ではいかない曲者だった・・・と読み終わった後に思ったのでした。

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    2012年10月15日
  • 赤いべべ着せよ…

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    ネタバレ

    子とり鬼のわらべ歌と鬼女伝説が伝わる街に娘を連れ帰郷した千鶴は、幼馴染の娘が22年前に起きた殺人事件と似た手口で殺されたのを知る。その後次々と起こる幼児殺人事件。鬼の正体は一体誰なのか?
    親としての辛さ、変わりゆく友人の気持ち。
    鬼よりも人間が一番怖いと感じたお話です。

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    2012年08月08日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    シリーズ第1弾はずっと前に読んで記憶が薄いが、たしかオカルトちっくだけど実はちゃんと現実に即した事件、みたいな話だったと思う。
    今回もそうだと思っていたので、なんだか霊的な感じがするけど実際にはちゃんと説明のつくトリックがあるはずと思いつつ読んだモノの、やっぱわかんなかった。それだけに答えが知りたくてどんどん読み進んでしまった。あ~おもしろかった。
    最後の最後に付け足し的なエピソードが入っているのも嫌いじゃない、っていうか好きだ。

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    2012年04月18日
  • つきまとわれて

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    短編集として、とてもおもしろかった。
    物語が少しずつつながって広がっていき、物語が現実にまで浸食してくるような気持ちになった。
    今まで読んだ短編集の中では1、2を争う作品。

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    2012年04月04日
  • ブラディ・ローズ

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    初めての今邑さんの作品。
    前々から興味を持っていた作者だけに期待は大。
    読み進めていくうちに次第に虜になっていく。

    読み始めたら止まらない、の言葉通り、一気に読んでしまった。
    ゆっくりとした調子でストーリーは始まっていく。
    けれどいつの間にか目の離せないことに。
    いつ加速したのか読んでいて気付かなかった。

    最後の最後、エピローグまで油断しないで読んでほしい。
    そして個人的には、エピローグの更にその後が読みたい…

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    2012年03月27日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    ミステリーなのか、ホラーなのか、サスペンスなのか…。

    エピローグまでで括るなら、かなりすっきりしたサスペンスだとおもった。
    エピローグをいれるとまた話は違ってくる。

    エピローグの意図が未だ読み取れません…。
    正解なんて、ないのだろうけど。

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    2012年02月18日