今邑彩のレビュー一覧

  • つきまとわれて

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    淡々と、読み進めていけた感じです。よもつらひさかのように、恐さはあまりありませんでした。前の話に出てきた人が、次の話にも出てくると言う設定のようでしたので、立て続けに恐さが続くのは不自然と思いますので、仕方ありませんが。それでも、話の構成や、裏の裏を読まないと真相に辿り着かない感は好きです。

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    2013年11月27日
  • つきまとわれて

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    短編集。
    必ず前の作品の登場人物が次の作品で何らかの形で関わってくる…登場人物のリレー小説みたいな感じ。
    内容は、あちこちに一昔前の気配を感じて面白い。トリックなんかの決め手もまた少し古めかしかったり…。今邑さんらしい雰囲気の話が多い。
    作中の話に、少女Aの殺人と同じような話あり。設定は色々と似ていないんだけども根本は同じ。

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    2013年11月24日
  • 卍の殺人

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    オーソドックスな本格の雰囲気が感じられて個人的には好みの作品です。様々な要素が詰め込まれた割には綺麗に纏められていて、文章も読みやすく楽しめました。これを機に他の作品も読んでみようと思います。

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    2013年11月19日
  • 盗まれて

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    ルームメイトの著者と知り、購入しました。短編で読みやすく、ゴーストライターの話はひっくり返されて、さらにひっくり返された感じで良かったです。読んでる途中に、展開がわかってしまう物語はありましたが、それでもこの想像力は羨ましい。他の著書も読んでみたいです。

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    2013年11月27日
  • 鋏の記憶

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    連作短編集。
    可もなく不可もなく面白い。
    作者も巻末で書いている通り、表題の鋏の記憶が一番設定とか面白い。
    けど、どうにもこの人の作品、どれも初めて読んだ気がしないんだなぁ…。もしかしたら中学位の頃に読み漁った中にあったのかな? 懐かしくて、既視感。

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    2013年11月07日
  • 鋏の記憶

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    物を触っただけで持ち主の容姿や内に秘めた心情や体験を感知できる超自然的な現象、『サイコメトリー』をもつ女子高校生の紫と親戚の桐生進介(警察官)が事件を解決する連作短編集。ホラー的な事件や一風かわったミステリー事件、はたまた心暖まる事件など本格的な感じじゃないところが逆に読みやすかった。良い意味で今邑作品らしくない一冊です。

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    2013年10月25日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    プロットはよく練られていますし、密室と女子大生連続殺人が有機的に繋がるところは良く出来ていました。
    ただ、真相が判り易かったので、伏線があからさま過ぎたかなと思いました。
    怪奇の存在でもある『絵』がほとんど事件に絡まなかったのも不満でした。

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    2013年10月01日
  • 赤いべべ着せよ…

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    クラスメイトを読んで以来、私の中で注目の作家さんなのですが、この作品はいまひとつでした。
    犯人は確かに意外でしたが、わっとびっくりするような展開もどんでん返しもなく物足りなかったです。
    まだまだ読んでない作品が沢山あるので、期待します!

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    2013年09月11日
  • ブラディ・ローズ

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    美しい薔薇には棘がある
    著者が神代植物園を訪れて描いたという薔薇の記述は、その美しさを読者に伝える。
    西洋的なイメージがある薔薇だが、実は東洋の血を掛け合わせて作っているために、謎めいて魅惑的な花になったのだそうだ。
    可憐な要望の中に鋭い棘をもっているために、正反対の代名詞であったり、死、美などのイメージを持って語られることもある薔薇。
    本書ではその薔薇が咲き誇る屋敷の中で殺人事件が起きる。

    雪子という第一の夫人が亡くなった。
    屋敷の住人たちは何かにつけ、雪子、雪子と懐かしむ。
    どれだけ彼女は美しかったのだろう、どれだけ素晴しかったのだろう。
    彼女の魅力は屋敷の皆を虜にした。
    一方、第二夫人

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    2015年03月18日
  • 時鐘館の殺人

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    ミステリ&ホラー
    表題作は初出が93年なのでちょうど20年前。
    それを含む6編の短編集。

    多くのミステリがこの間に刊行され、映画やドラマが作られて来た。
    そのため、ある程度慣れ親しんでいれば、かなり早く結末の予想がつくものもある。
    『隣の殺人』はそのひとつ。
    とは言っても、ちょっとした刺激を求めて想像力を働かす主人公の姿は不気味さがある。

    面白かったのが『恋人よ』。
    これは一人芝居にもできそうだし、熱帯夜の百物語にもいい。
    じわじわとくるこの怖さはたまらない。
    今は固定電話に吹き込むよりも携帯、スマホに伝言を残すことの方が多いかもしれない。
    メールでこんな内容がきたらこわい、が、やはり人の

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    2015年03月18日
  • i(アイ) 鏡に消えた殺人者 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    従姉妹に父の愛をとられた少女が従姉妹を殺し、鏡の中に彼女を見るという小説を書いた小説家が殺される。
    今邑さんはこういうゴスでサイコなシチュエーションの雰囲気が本当にうまい。
    くどすぎない文章でしっかり雰囲気は作る。
    小説の組み立ても、キャラの配置もきちんとしていて、小説家のお手本のような小説家だ。
    ただ、お手本すぎてすれた読者はけっこう真相を見抜いてしまう。
    でも、きっちりと書いているのでカタルシス感はすごくあります。
    買って損はない作家。
    嫌な後味まで美しい。

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    2013年08月04日
  • 卍の殺人

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    人物描写が足りなかった故にキャラクターに愛着が湧かなかった点や、緊迫感が出るような描写が足りなかった点、察し易いプロローグだった点がマイナス要素でした。
    しかし、「奇怪な館」や「複雑な関係を持つ富豪一族」など、クラシックなミステリーは大好きなので楽しく読めました。卍館をトリックに活かしていますし、細かい伏線を綺麗に回収しているので、なかなか良く出来ていると思います。

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    2013年07月30日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    ネタバレ

    3+ 

    本格+怪奇。
    前作に比べ若干キャラが立ってきた貴島柊志シリーズ2作目。

    あとがきで“エピローグは別に読まなくてもいいです、そういうのが楽しめる人のために残しました”とあるが、結局読まなきゃ楽しめるかどうかもわからないので困る。忘れてくださいと言われてもそう簡単に忘れられないし。しかもどう考えてもエピローグありきの本編の構成・バランスだし(エピローグがないとあれやこれやが投げっぱなしに)。

    確か『ルームメイト』(映画化おめでとうございます)でもモノローグ○は読まなくてもいいみたいなことをあとがきで書いていたが、これはつまり、初出時にそういう風に(怪奇エンドっぽくというか、カーっぽく

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    2013年07月14日
  • 鋏の記憶

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    まあ、普通。ただこの時間に読んでるとちょっと怖いねwww短編だから読み易くはあったけど、わざわざ超能力者を主人公に据える必要があったかな、と。あと、紫でゆかりと読むのが最後まで頭に定着せず、主人公の女子高生のキャラが立たなかった。

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    2013年07月06日
  • 鋏の記憶

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    今邑彩さん独特のヒヤリとかゾゾゾとかチクリとするような感覚はなく、
    なんだかよくありそうな感じにまとまってるなー。
    でも読みやすいし、サイコメトラーな感じは好きだな。

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    2013年06月10日
  • 双頭の蛇

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    『蛇神』、『翼ある蛇』でも書かれていた話が再びリピートされ
    やたらと長い神話ネタコラムを読んだ後はちょっと話が進み
    話がピークに差し掛かろうとすると本が終了するという
    悪しき慣習がここでも繰り返されていました。。。。

    最近のテレビでよく見る、人をイラッとさせるパターンである
    話のボリュームが10ある話をやっていて
    1〜3の話をした後にCMが入り、
    CMの前にやっていた3からはじまって5まで進んだところでCM、
    CM前の5から話が始まって、7で終わってまたCM、
    CM前の7から始まって8まで進んだところでまたCM、
    CM明けは1から8までの振り返りをやって9に入り
    盛り上がった所で「はい今週は

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    2013年04月29日
  • 卍の殺人

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    先日の中四国読メのオフ会でこの作者を薦められて、デビュー作から順番に読み始めようと本を買って読み始めると、作者の訃報をネットで発見。こんなタイミングで読み始めたのは何か意味があるんだろうか、もちろん無いだろうけど。とりあえず建物の形態とタイトルからトリックは単純でわかりやすいが、読みやすいので、刊行順にこの先も読み続けようと思う作家の一人となりました

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    2013年04月13日
  • 卍の殺人

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    再読。
    訃報を知り思わず手に取りました。
    今邑さんのデビュー作です。
    タイトルにもある卍の形の屋敷を舞台にした館モノ。
    物語の舞台は88年頃ということで、一昔前の昭和を感じさせます。
    伏線も分かりやすく犯人は結構直ぐに分かってしまうのですが、卍形の屋敷の構造を活かしたトリックはなかなか面白いです。
    文体の読みやすさや余白を残した終わり方はデビュー作からだったのかと改めて思います。
    正直なところ本格ミステリとしては荒削りで詰めが甘い部分もあるにはあるのですが、後の今邑さんらしさの片鱗が伺え、ここがスタートで次第に昇華されていったのだと感慨にふけってしまいます。
    ご冥福を心からお祈りします。

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    2013年03月18日
  • 鋏の記憶

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    物に触っただけで、物の記憶を読み取ることのできるサイトメトラーの女の子が、従兄の警視庁の刑事と物に残された事件を解明する短編ミステリー。
    短編だからか、どんでん返しがなくて、少しがっかり。でも、ほのぼのとした感じはよかった。

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    2013年02月24日
  • 「裏窓」殺人事件 警視庁捜査一課・貴島柊志

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    貴島シリーズ2作目。
    このシリーズは「怪奇とミステリの融合」という試みで書かれているとの事ですが、1作目に比べて怪奇色は弱め。
    「裏窓」というキーワードでヒッチコックのあの作品が頭に浮かびましたが、作中でも良いスパイスを与えてくれている印象。
    著者はあとがきにて「エピローグは蛇足のようなもの」と言っていますが、私はこの蛇足こそが好きなんですよね。
    貴島の背景もまだヴェールに包まれたまま。
    次作もこのまま読み進めます。

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    2013年02月14日