今野敏のレビュー一覧
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ネタバレアラブ系の男が行き倒れ。
東京湾臨海署安積班が捜査に乗り出す。
アラブ系の男ということで、テロの疑いが濃厚な中でも原因不明の病名での行き倒れということで、バイオ・テロ疑惑が深まる。
介抱したり、接触の疑いのある人間の割り出し、追跡。お台場という一過性の強い現場での捜査は難航する。
あれやこれやの勘違いが緊迫したなかでもおかしい。
極めつけは・・・
問題の病原菌とは、警視庁のキャリア、の仕掛けた・・・
えっ? そんなこと有り?という結末。
現場を知らないキャリアというのは何を考えるのやら、という典型という終わり方。
バイオ・テロ・・・恐ろしいです。炭疽菌や天然痘やワクチンが常備されていない伝染 -
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シリーズ3作目。2作目が待てなくてフライングだけどこっちを先に。
※シリーズ2作目であっていました。フライングじゃなかったです。
今回は中国警察部隊も登場しての、大掛かりな仕掛けに挑む。
確証が持てず何度も迷子になりそうになるが、
今野さんは一つ一つ立ち止まって確認してくれる。
今野さんの筆は、急かさないし、独りよがりに暴走しない。
逮捕劇の緊迫を経て、、、そして、読後、あったか。
マル暴の話なのにね!?
個人的に神野&岩倉が好きなので、要に登場してうれし。
諸橋がお茶を飲んでくれて、またうれし。
防波堤がやっと貸出し可になったのでやっと読めます。
雨降りなので、明日まで我慢。 -
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ネタバレSTシリーズ、黒崎編。
色シリーズもこれで最後。頑なに無口な黒崎さん。武道も極めてるし、確かに潜入捜査にはうってつけなのかもしれない。最後の赤城さんが話した黒崎さんに対する人物評が良かった。無口だけに他人をよく見ていて、事前調査も怠らず、綿密な戦略を立てる。武道の達人は、戦略家でもあるわけですね、さすが空手道を極めてらっしゃる著者さんならではの言葉です。
警察側の人間以外のキャラが総じてしょぼい感じを受けたのは残念なところだけど、STの特性を生かしたトリックの看破、プロファイリングはさすが。黒崎さんの潜入捜査がどう事件と絡んでくるのかしらと思っていたが、なるほど別件逮捕に使われたのか。組対と -
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実在した空手家、「本部朝基」を主人公にした、小説で、ノンフィクションではないが、「本部」が、生きていた当時の資料を、もとにしている。琉球貴族の家庭の、次男である朝基は、長男とは違い、十分な空手の練習を、させてもらえず、身分が邪魔して、試合相手をしてくれる人も、少なかった。そんな青年時代をおくった朝基も、立派な空手家になり、沖縄から、日本本土にでて、空手の指導者にまでなった。そのころ、琉球空手は、形を変えて、本土に普及しつつあった。そんな状況に心悩ませつつ、彼は、「自分は、本来の姿の、空手を伝えていくことに、一生を捧げよう」と誓うのだった。薩摩に占領された琉球で、名ばかりの武士に落とされた人々に
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空手の話です。今野さん、なんと空手道場もやってるらしい。。
時は廃班置県後の沖縄。まだ武士が、武士の魂を捨てられず、時の流れに流されるまま、どうやって生きていくべきか悩んでいたあの頃。
一人の琉球王朝の末裔、本部朝基、通称サルが主人公。
手(てぃ)と呼ばれる武術にたけ、その技を磨くことだけを志とし、今日もサルは掛け試し(今で言うストリートファイティング?)に出かける。。。
私、全く空手の事は知りません。沖縄が発祥の地だということも知りませんでした。。。中国から伝わって、手→唐手→空手と。。。
朝基の、身のこなし、息遣い、技、どれをとっても読んでるだけで手に取るように分かる。思わず型をポ