今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「隠蔽捜査」シリーズの5冊目。
最初の頃は正論だけの唐変木に思えた竜崎だけど、話が重ねるに連れ、相変わらずの正論なれど、伊丹がどういう人間か、戸高がどういう人間かなどを見極めながら話を進める姿に、この物語としての面白味は少し薄れるけど、反面の安心感は出て来た。
最初の頃、こういう正論だけで話が進めば苦労はしないよなぁと思えた話だけど、これで話が通っていく様が段々好ましく思えてくる。
帯に「4つの事件」とあったので短編集かと思っていたら、隣の所管での殺人、管内での轢き逃げ、おとり捜査を巡っての麻取りとの確執、異国での飛行機事故による娘の彼氏の消息不明などが一遍に起こり、所轄の署長としての身辺が一挙に慌ただしくなるという話。
優先順位をつけて一つひとつ片付けていく中、それらがひとつの線につながっていく様がスピード感もあって一気に読ます。 -
Posted by ブクログ
この烈日からドラマオリジナルキャラだった水野が加わった。安積ばかりではなく、読者としても水野が安積班にどのように溶け込んで行くのかが心配だったが、彼女でなければ務まらない役割があるようだ。
『隠蔽捜査+2~3.5』が面白かったので、今年(2014年)の一月末から読みだした安積班シリーズ。Bookoffで手に入れることが出来た11冊を3週間かけて読んできたが、最後を飾る?烈日は、良い意味でドラマ向けの物語りで、是非、原作に忠実な脚本でドラマ化して欲しい作品だった!
とにかく登場人物の人間関係が清々しく、俄か安積班ファンにとってはたまらない。いつもは、安積が一人称の主人公として進む物語りが、「開花予想」では記者の友紀子、「烈日」では村雨、「白露」では桜井と一人称の主人公が入れ換わり、夫々の視点から描かれる安積のキャラクターが新鮮だ。
『隠蔽捜査』でも、妻の冴子に唐変木と言われる竜崎が、物語りの進行と共に徐々に人間的に変化してゆく姿が楽しかったが、この『烈日』でも、安積が、相手の気持ちと自分自身の気持ちに徐徐に気がつき、成長してゆく。もしかしたら、『烈日』は、安積の成長譚なのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
新しく庁舎が建てられた東京湾臨海署の刑事課に、新たな刑事が配属された。安積班にやって来たのは水野真帆という鑑識課出身の女性だった。歪に膨張した水死体を前にしても、怯む事なく捜査を進める水野。しかし、初任課で同期だった須田は彼女に対して何か思う所があるらしい。新顔の女性刑事は、安積班の一員として活躍する事が出来るのか―――(「新顔」より)。安積、村雨、桜井、そして東報新聞社会部の女性記者・山口、それぞれの物語を四季を通じて描く、安積班シリーズ、待望の文庫化。 (内容紹介より)
新顔
海南風
開花予想
烈日
逃げ水
白露
凩
厳冬
この短編集、刑事ものというより、それぞれの登場人物の思いが綴られた物語のような気がしました。
いつもこういう時どういう表現をすればいいのか悩んで、それでもわからなくて結局こう言ってしまうのですが、とってもおもしろかった。
好きです、この本。
みんななんて魅力的な人たちなんでしょうね。
安積班は強い絆で結ばれているんだなあと、あらためて思いました。
その安積班に新しく加わった水野さん。
若くて美しい女性。
元々TVドラマオリジナルのメンバーでしたが、後付(?)で小説にも登場となりました。
こんなメンバーの中で一緒に働いてみたいね。
あ、下町ロケットでも同じこと言ったっけ(笑)。