今野敏のレビュー一覧

  • 一夜―隠蔽捜査10―(新潮文庫)

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    「隠蔽捜査」シリーズの13冊目。

    今回の話の中心は小田原で起きた人気作家・北上輝記の誘拐事件。
    犯人からの接触がなく捜査が膠着する中、北上の友人の作家・梅林賢が捜査への協力を申し出て……というお話。

    今回もスピーディーに進む話に惹き込まれてズンズンと読み進む。
    竜崎も最初の頃からするとかなり常識的になってきて、立場をわきまえ出過ぎないようにしているのが伝わる。
    なので竜崎は捜査本部で弁当食べて作家と喋っているだけにも見えるが、その梅林との会話を通して語られる、作家の胸中、その世界の人間関係や自他の作品に対する思いなどは、作者さんの実感かどうか知らないが、なかなか複雑で興味深いところがある。
    竜崎から信頼を得て現場を切り盛りする板橋課長の振る舞いが絶妙で、所轄の内海副署長もなかなか味がある。

    ストーリー展開については、色々な会話を通じて呈される違和感がヒントになって私のような鈍い者でも事件の構図は明かされる前に知れた。
    ちょっと無理があるような流れにも思えるが、そこまで積み重ねられた作家の世界の話が効いて、犯人の気持ちについてはなんとなく分かるような気にさせられた。

    「おまえは、俺が警察官であることに、何か不満があるのか?」と問われて、「ない」とだけ即答する冴子さん、面白い。
    長男くんも相変わらずだね。

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    2026年10月21日
  • 捜査組曲 東京湾臨海署安積班

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    短編集なので事件そのものに奥深さはないが、普段脇を固めている課長や石倉などの心中もわかり楽しく読める。いつも安積の心の声で敬遠されてる村雨さんの心意気(心中)にグッときた!

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    2026年10月20日
  • 脈動

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    久しぶりの鬼龍光一シリーズでした。
    憑き物とか、お祓いとか、全く信じてないが、お話しとしては面白くできている。

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    2026年10月18日
  • 分水―隠蔽捜査11―

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    竜崎の姿勢や見方は、相変わらず面白くて、、、
    たまに、新たな発見をさせてくれる。

    でも、少しストーリーが雑かなぁ
    ライターがユーチューバーにバカにされて、強請られて、カッとなって殺しちゃう
    そもそもの放火の教唆が議員秘書って、、、

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    2026年10月18日
  • 安恒(琉球空手シリーズ)

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    サラリと。琉球空手シリーズも、もう6作目か。すべて読んでるだけに、既視感強い。ただ、このシリーズ、登場人物が魅力的で読後感よい。沖縄の苦難と対比した薩摩の嫌らしさ、今回も健在。

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    2026年10月16日
  • 新装版 戦場 トランプ・フォース

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    このシリーズ読んだことなかったなーと思って読んでみたら、初版は2010年、この改版は2026年7月発行だった。アクション中心、戦い中心で、拳法も多いし登場人物も多くて半分くらいは頭が混乱したけど、後半は、黒幕はこの人か?もわかり動きがわかりやすくなって読みやすくなった。でも知らん国の名前が出てきたりすると、途端に頭に入らなくなるんだなー。

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    2026年10月13日
  • 鬼龍

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    ネタバレ

     タイトルを頼りにオーディブルで。

     もっと強烈な小説かと思ったが「鬼とは?」を主軸に、鬼退治修行をする主人公を描く。

     エロ要素も盛り込まれているのだが描写が真面目。

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    2026年10月11日
  • 無明 警視庁強行犯係・樋口顕

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    ネタバレ

    以前に単行本で途中まで読んで途絶えていたのを、文庫であらためて読んだ。

    なんとするすると読めるものか。
    気持ち良いほど読みやすい。

    シリーズものなんだろうな、と思いつつ、単発で読んでも困らないのはありがたい。

    それにしても、なぜ初動であれほどいろいろと見逃したのだろう?
    新庄氏はベテランのくせに無能を曝け出しただけかのような描かれ方だな。
    最後、ちゃんと落とし前をつけたようなのは、キレイ過ぎる気もしなくはないが。

    とはいえ、読後感やよし。

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    2026年10月11日
  • 一夜―隠蔽捜査10―(新潮文庫)

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    隠蔽捜査シリーズは、スピード感ありで一気に読んでしまう。ちょっと竜崎部長のキレが少なくなってきたのか、人間らしくなってきたのか。。ちょっと寂しいような。

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    2026年10月04日
  • ニンジャ 公安外事・倉島警部補

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    ネタバレ

    表題作でもある「ニンジャ」をたまたま「偽りの捜査線」というアンソロジーで読んだことによってこのシリーズ、そして今野敏作品に興味を持つきっかけになった。なので、それが収録されている記念すべき作品集だと個人的には思っている。
    「ケースオフィサー」も「戸惑いの捜査線」で先に読んでいた。白崎さんは本当に良いキャラ。

    シリーズを追ってきた人向けの短編集なので人を選ぶと思うけど、どの話も短くまとまっていて良かった。

    しかし林春美を持ち上げすぎ。最後の話みたいに余程の美人だから一目見たかった的な描写が不快。公安は暇なのかよ。あと多分信用してはいけないキャラなんだと思う。

    公安機動捜査隊の輪島も記号的な悪役にされて気の毒。

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    2026年10月03日
  • リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    主人公らしからぬ性格で笑えた。いつも人の顔色を伺い、自分がどう思われているかばかりが気になり、褒め言葉をもらっても皮肉なのかと勘繰る。なのに、周りからは、堅実でこいつに任せいたら間違いないっという信頼をされている。その評価も過大評価だと本人は思っていて、ただ自分は臆病だから堅実なのだと思っている。竜崎さんに比べるとキラリとした魅力は感じないものの、犯人の心を掴む技など、他の人にはない魅力がたくさんある。

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    2026年10月02日
  • 黙示

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    松濤の高級住宅街で、盗難事件が発生した。被害者は、資産家でIT長者の館脇友久。しかしなぜか、盗まれた骨董品について、口を濁す。詳しい話が広まると、命が危ないというのだ。
    なんとか館脇から話を聞くと、盗まれたのは古代イスラエルのソロモン王が所持していた“ソロモンの指輪”だという。指輪に関するさまざまな伝説に困惑しながら、捜査を進める萩尾たち。館脇が雇った私立探偵の石神達彦や、以前の事件で知った美術館のキュレーターにして贋作師の音川理一も加え、推理ディスカッションを繰り広げる。その一方で、萩尾が声をかけた捜査1課の刑事の暴走により、事態は紛糾していくのだった。
    萩尾たちの仕事は窃盗事件の解決だ。彼らが相手にする犯人は、職業的犯罪者であることが多い。捜査の方法も、犯行現場から手口を見抜き、関係者に当たっていくのが基本となる。とにかく地道なのだ。
    そんな萩尾たちが、現実離れした事件に挑む。ソロモンの指輪、『山の老人』、アトランティス、オリハルコン……。

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    2026年10月01日
  • 職分

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    警視庁捜査三課、等犯係の萩尾警部補とコンビの武田秋穂。

    盗みのプロたちを相手に鍛えた腕で捜一の事件に呼ばれ、解決のヒントを見つけたり、花形ではないと思われていても三課のプロとして活躍する感じ、楽しめる一冊でした。ハギさんが良い刑事だし、秋穂も良い後輩で、全体通してイヤな感じが全くない。

    短編なので気楽に読めたのもあるかもです。

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    2026年09月30日
  • 署長シンドローム

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    『隠蔽捜査』のスピンオフ作品。
    竜崎伸也が去った大森署に、新たに着任してきたのは絶世の美女藍本小百合署長。
    とにかく彼女の美貌を見ると、出てくる奴が皆んなデレデレに骨抜きになるのが笑える。
    正直、スケールの大きな事件が起こっているけれど、彼女のキャラクターが強烈なので、あまり切迫感が感じられないままいつの間にか事件が解決した印象。
    彼女の天然は本物なのか計算なのかも気になる。




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    2026年09月28日
  • ヘッドライン(スクープシリーズ)

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    シリーズ第二弾。現実にはこんな上手くいかないのだろうが、この上手くいく感じが気持ちよくて、続きを手にとってしまう。このまま順調に進むのか、関係性が変わっていくのか今後のストーリーも楽しみ。

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    2026年09月22日
  • 一夜―隠蔽捜査10―(新潮文庫)

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    シリーズ13作目になるが、伊丹と竜崎のキャラクターにさらに磨きがかかりより個性的にしている。解説にもあるが、竜崎の妻も個性的でおもしろい。

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    2026年09月17日
  • エムエス 継続捜査ゼミ2

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    初めて読んだ今野敏作品。設定が面白そうだったので読んでみた。
    ディベートのような理屈っぽいやりとりの応酬や、相手の話を聞こうとしない刑事とのやりとりが続き、読んでいてストレスがたまった。

    今野敏作品はこうした理屈っぽいやりとりが多いのか、それともこの作品ならではなのか。ほかの作品も読んで確かめてみたくなった。

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    2026年09月17日
  • 探花―隠蔽捜査9―(新潮文庫)

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    読みやすくスラスラと進んでしまった。
    レガシーを尊重する部分と、自らのポリシーを貫く部分。このバランスはとても勉強になる。

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    2026年09月17日
  • 天狼 東京湾臨海署安積班

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    コイツ、サイコパスってヤツかも→サイコパスはこうだからコイツもこうするはず→やっぱり!
    はちょっと安易すぎかもとは思った。

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    2026年09月17日
  • 分水―隠蔽捜査11―

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    竜崎シリーズ。
    本書は11になってるけど、スピンオフとかを含めたら、もう何作目なのか、もはや分からない。
    鎌倉で起きた地元の政治家宅の放火事件。
    火事自体は小火だったものの、相手が大物政治家と言うことで、何故か竜崎が捜査本部の鎌倉署に出向く。
    防犯カメラはなかったものの、YouTuberなどの発信した画像から、一人の人物の不審な行動に警察は目をつけるが、その人物が翌日あっさり他殺されてしまう。
    これで、物語が大きく動くのか?と思いきや、同じところをウロウロしてる感じ。
    殺人事件の捜査より、政治家親子の対応に追われてる印象が強く、そこに本部の刑事部長は必要か??と思わずツッコミたくなった。
    他のシリーズに比べ、竜崎の飄々とした感じや悩みのない感じは面白いが、今作は事件の内容と竜崎の存在のアンバランスさを感じてしまった。
    事件の内容も動機も解決に至るところも、かなり手抜き感がありすぎ。

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    2026年09月14日