今野敏のレビュー一覧
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ネタバレSTシリーズ、黒崎編。
色シリーズもこれで最後。頑なに無口な黒崎さん。武道も極めてるし、確かに潜入捜査にはうってつけなのかもしれない。最後の赤城さんが話した黒崎さんに対する人物評が良かった。無口だけに他人をよく見ていて、事前調査も怠らず、綿密な戦略を立てる。武道の達人は、戦略家でもあるわけですね、さすが空手道を極めてらっしゃる著者さんならではの言葉です。
警察側の人間以外のキャラが総じてしょぼい感じを受けたのは残念なところだけど、STの特性を生かしたトリックの看破、プロファイリングはさすが。黒崎さんの潜入捜査がどう事件と絡んでくるのかしらと思っていたが、なるほど別件逮捕に使われたのか。組対との確執も絡み、刑事課とSTのチームワークの良さがよく出ていた捜査だったと思う。面白かった。 -
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実在した空手家、「本部朝基」を主人公にした、小説で、ノンフィクションではないが、「本部」が、生きていた当時の資料を、もとにしている。琉球貴族の家庭の、次男である朝基は、長男とは違い、十分な空手の練習を、させてもらえず、身分が邪魔して、試合相手をしてくれる人も、少なかった。そんな青年時代をおくった朝基も、立派な空手家になり、沖縄から、日本本土にでて、空手の指導者にまでなった。そのころ、琉球空手は、形を変えて、本土に普及しつつあった。そんな状況に心悩ませつつ、彼は、「自分は、本来の姿の、空手を伝えていくことに、一生を捧げよう」と誓うのだった。薩摩に占領された琉球で、名ばかりの武士に落とされた人々に、「お前らに、おれたち貧乏人の、何がわかる!」と罵られた朝基。その言葉を、真正面から受け止めるのは、辛いだろう。しかし、「おれたちも、彼らも、同じ人間なのに」と、悲しくなる本部。この作品は、一人の人間の人生を通して、当時の沖縄の、時代背景を描いている。
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空手の話です。今野さん、なんと空手道場もやってるらしい。。
時は廃班置県後の沖縄。まだ武士が、武士の魂を捨てられず、時の流れに流されるまま、どうやって生きていくべきか悩んでいたあの頃。
一人の琉球王朝の末裔、本部朝基、通称サルが主人公。
手(てぃ)と呼ばれる武術にたけ、その技を磨くことだけを志とし、今日もサルは掛け試し(今で言うストリートファイティング?)に出かける。。。
私、全く空手の事は知りません。沖縄が発祥の地だということも知りませんでした。。。中国から伝わって、手→唐手→空手と。。。
朝基の、身のこなし、息遣い、技、どれをとっても読んでるだけで手に取るように分かる。思わず型をポーズしてたり(笑)やらずにはいられないのだ。
空手の極意や、奥深さを、空手道場を主催している著者だからこそ伝えられるのだろう。朝基が求めた、真の強さとはなんだったのか。。
空手伝承の先駆者、実際の人物、本部朝基をモチーフに、今野さんの空手ワールドが楽しめます。空手を知らない私でも面白かった。