井上荒野のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
古いビルにの最上階に住みながら、その地下で喫茶店を営む夫と妻。
夫と妻、交互に語られるお話は、常連客に仲睦まじく振る舞う姿とは裏腹に、それぞれが秘密を胸に、お互いの胸の内を探り合いながらの日常を映す。
『僕らは三本脚の椅子のようなもので、四本目の脚としてミノルが必要だという気分』という、結婚五年目というのに、この不安定で倦んだ関係…。
井上荒野って、こういう男女の機微を描かすと巧いよねぇ。
ただ、巧いとは思うけど、世の中の夫婦って、こんなに駆け引きしながら暮らしているのか?って、凄く現実感は薄い。
確かに心に疚しいところがあれば、これもありかもしれないけど、こんなやり取りしてたら、夫婦って続か -
Posted by ブクログ
恋愛小説は苦手な私なので、長編は無理だと思い
短編ばかり集まったものならどうだろうと思い購入。
好きな作家さんのお話が収録されているからというのも
ありました。
読みながら、やはり私は恋愛小説は無理だと再認識しつつ、
それでも印象深いお話や気に入ったお話に出会えました。
それだけでも大収穫かもしれません。
情景が思い浮かべにくい作品から、
読んでいて自分の目の前にスクリーンがあって
そこで話の映像がしっかり流れているくらい
鮮明に思い浮かべるものもあり
さまざまでした。
恋愛小説が苦手な人にも、このくらいの量ならば、
よみやすくていいと思います。 -
Posted by ブクログ
死の床についている男ぐるいの女性、艶とそれに関わる女性たちのお話
艶と直に関わるのはもちろん男性ですが、それぞれの男性というフィルターを通して見える艶は女性なら気にしたくないの気にせずにはいられない存在だと思います
艶と関わるどの女性も現実と向き合うことを避けているところがあり、
本能に従って現実を生きている艶に心を揺さぶられるのかな?と思ったり
“他人を傷つけるとかこの世から消し去ってしまうとか、そんなひどいことをするにはそれに見合う分量の思いや感情が必要なはずだ”
誰かを傷つける自分では、自分を愛せなくなるから嫌だという自己愛もあるかもしれない
映画化されますが大竹しのぶさんの役、本