井上荒野のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東京のとあるスポーツジムを舞台にした人間悲喜劇。
『手紙とカルピス』
女をとっかえひっかえするナル男の話。
『オリビアと赤い花』
3歳の子供がいる37歳の主婦。
ジムのエアロビに通い、実年齢より若く見えることにプライドを持っている。
出会い系サイトで釣った男と待ち合わせをして、他人のふりをしながら相手を観察することが趣味。
キャラクタは一番とがっていて、物語として起伏はないけど情緒のある話だった。
『運動靴と処女小説』
脱サラして古本屋を始めた中年男がジムの受付と不倫する話。
『サモワールの薔薇とオニオングラタン』
家の外に出ると体が不自由になる母親を”介護”する女の話。
共依存的な母娘関係がメイン。
設定がうまいなと思う。
『クラプトンと骨壷』
『運動靴と処女小説』で不倫してたジムの受付が主人公。
作品の中で一番ストーリー性の高い、毛色の違う作品。
途中で読めたけどさ。
『フラメンコと別の名前』
ある日突然、別人になった妻に戸惑う夫の話。
それぞれ雰囲気のある物語だったけど、登場人物に悪い意味でクセがありすぎてまったく感情移入できず。
こういうの、好きな人は好きなんだろうけど…。
読んでいるときは不快さの方が強いのに、妙に心に残るのはそれだけ作品に力があるのか。
物語としては面白いけど、幸せになれる話ではない。
江國さんのエッセイに出てくるから同じ類かと手を出した人だけれど、『ベーコン』といい、もっとどろりとしている。