井上荒野のレビュー一覧

  • 不恰好な朝の馬

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    奇妙な状況に置かれた男女いっぱいを描く連作短篇。連作短篇だというだけで☆が0.5個増しになってしまう。面白かったです。

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    2011年05月12日
  • ベーコン

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    冷静に考えるとどのお話も普通じゃない状況なのだけど.でも,いやに淡々と流れていく感じが不思議.食べ物が各ストーリーのタイトルになってるし,それらを食べたり作ったりする場面も出てくるのだけど,なぜかあまりおいしそうに感じられませんでした.

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    2011年03月24日
  • 不恰好な朝の馬

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    実家に帰るとなって、節電に心がけねば、というわけで、本を買った。
    作者と、帯で。
    『恋愛なんて結婚なんて家族なんて馬鹿みたい。と思うとき、この小説を読んでみてほしい』
    と帯に書いてあったから。

    しかし、恋愛したいー結婚したいーというような内容ではなかった。

    残念。。。

    だけど、寂しくて強いお話群は割と好ましいものでした。

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    2011年03月20日
  • 不恰好な朝の馬

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    それぞれの短編集に出てくる人が少しずつ繋がっているお話。
    私は、ちささんが好きだなと思った。
    最後の選択がどういう心情で選ばれたのかは、
    ちょっとよくわからないけど。

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    2011年03月19日
  • ナナイロノコイ

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    数々の賞を獲っている人気女流作家たちのライト感覚の恋のお話7編。
    いくつかの短編に共通しているのが、いとも簡単に不倫に走ること。
    女流作家にとって不倫はもうこの時代テーマではなく
    単なるディティールの一つなのでしょうね、良い悪いは別にして。
    そんな中で印象に残ったのが、唯川恵さんの「手のひらの雪のように」と藤野千夜さんの「ビルの中」
    この2編は不倫ではなく“まっすぐな想い”が気持ちいい。

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    2011年02月18日
  • 切羽へ

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    この前、夫の不倫を描いた本(夜明けの街で)を読んで、本をシェアしている嫁さんの前で何となく居心地悪かったのだけど、こちらは本の紹介によると「静かな島で、夫と穏やかで幸福な日々を送るセイの前に、ある日、一人の男が現れる。夫を深く愛していながら、どうしようもなく惹かれてゆくセイ」って妻の不倫を描いた本のようで、今度居心地の悪い思いをするのは君のほうだという感じで、手にする。
    ところが、そういう邪な考えや或いは艶かしい描写への期待からすると全く肩透かしの、これは何とまあプラトニックな人への思いを描いた物語なことか。
    私には懐かしい言葉で綴られる長崎県の島と思しき田舎の生活と人々。
    狂おしいほどの激情の迸りも目くるめく恋愛の陶酔感も明け透けな愛憎の行き交いもなく、淡々と綴られる心理描写。
    時折いきなり垣間見せる心の中の滓…。
    今時こんなナイーブな男女の恋愛関係は無いよなというのが正直なところではあるけれど、精巧な文章での語り口は美しい。
    満ち足りた生活を送っていても、夫婦の中ではお互いに入り込めない領域も必ず残っているもので、そう思った時に、セイを見守る陽介さんの、ひりひりするような胸の内が、何も描かれてはいないにも拘らず、私には強く印象付けられる。

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    2024年02月14日
  • 夜を着る

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    作者・井上荒野(あれの、と読むらしい)の本は初めてです。
    2008年に直木賞を受賞していることも知らずに買いました。

    短編集。200ページにも満たない薄い文庫本。

    女性が書いたハードボイルド、とでも言うのかなあ。
    かなり「がんばっている」というか、「かっこつけてる」というか。
    いや、「強がっている」という方が当たってるかな。

    そんな都会的な女性の強さと寂しさを表現しながら、
    背景であったはずの「旅」に主題が移ることで、
    (作者にとってはもともとの主題が「旅」なのだろうが
    読んでる方としては一旦主人公に心を奪われるので)
    その「旅」の終わりとともにストン、と唐突にピリオドが打たれる。

    女性的な生々しさが印象に残った。
    あまり得意ではないけど文章のテンポはあうようなので、
    直木賞受賞作も読んでみようかな。

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    2010年10月17日
  • だりや荘

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    どろっどろである。
    七角形ぐらいになってて、しかも親子二世代にわたっててもうぐちゃぐちゃ。
    どちらかというと静謐とした文章の中にそういったどろどろが描かれており、そのギャップがなんだかはらはらする。大変なことが起こりそうで。

    まぁでも、リスクとか背徳感に裏打ちされた恋愛って魅力的なのかもなぁ。
    人間は禁忌を破りたい生き物なんだろうな。

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    2010年08月27日
  • ナナイロノコイ

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    江國香織と角田光代作品が目的で購入、実際読んで好きだなと思ったのは「帰れない猫」と「ビルの中」。女の人の"ほんのちょっとの意地"がかわいい。

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    2010年07月07日
  • 森のなかのママ

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    いくつになってもまるで少女のように振舞う自由なママ。
    そんなママを見る娘の視点で書いてある、ほんわかとした作品。
    実は結構内容はシビアなところがちょっと怖かったり・・・・・;;

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    2010年04月01日
  • 森のなかのママ

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     開いた時、大きめの活字と上下の空白に面食らう。絵本みたい。絵はないけど。
     内容も、ヒロインは20歳だけど、もし中高校生なら少女小説でも通りそう。
     高名な画家のパパは5年前に亡くなり、パパの絵を展示した美術館の番をしながら、
     美しいママ(60)と、下宿人のおじさん(68)と暮らす女子大生のオハナシ。
     下宿人のおじさんへの片思いとか、幼馴染のBFとか、ママの取り巻き連中とか。
     パパの愛人だった人との絡みとか。ユーモアをまぶして、少しだけ切なく。
     ドロドロではない、さらりと軽い、キレイな物語。

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    2010年03月31日
  • 学園のパーシモン

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    9/12 私、井上荒野はまだまだスキなものとそうでないものがあるなあ、と思った作品。作品のテーマやキャラは嫌いじゃないんだけどうねうねしていてもぞがゆく感じる。わりとシャキッとした感じのものの方がこの人の姿勢を気持ちよく読めるのかも。

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    2009年10月04日
  • だりや荘

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     これが、姉妹でなかったとしたら平凡な話なのだろう。いや、姉妹であっても平凡なのかもしれない。「姉と、妹夫婦。残酷なかたちしかしれない幸福がある」と、帯には書いてある。残酷なのに幸福なわけは、たぶん姉妹の隣、すぐ隣にある死。だとしたら、幸福は生そのものなのだろう。

     姉の椿の狂おしいほどの愛情はなんだろう。迅人への愛ではない。妹・杏への愛情だ。椿は、杏の半身であることをやめない。杏の半身としてしか生きられない。椿が愛してやまないのは杏その人であって、杏もきっとそうなのだろうと思う。迅人はあくまで、姉妹の愛情をつなぐだけの役割にしか過ぎない。男の身勝手さを描いているようで、彼は彼である必要はない。杏を深く愛するからこそ、椿を愛する。椿が杏の姉だから、と迅人はいう。まるで迅人がふたりの女を動かしているかのように見えるが、最後に疲れ果ててしまう迅人は、姉妹にすべてのパワーを吸い取られてしまったのだ。姉妹の愛を完結させるだけの迅人。

     親の血が流れている、と椿は自分を醜く思う。そうであれば、杏だって醜いはずだ。だけれど、杏こそが神聖化されている。つまりは、椿は自分を愛する手段が杏を愛することであり、杏を愛する迅人を愛することなのだ。すこしずつでも、外へ気持ちを向けようとしたってうまくいかない。一方、杏は外に気持ちを向けられるのに、うまくいかない。

     結局、男は消費される。それがわかっている男はどれだけいるのだろうか。いや、迅人のようにわかっていない男ばかりだろう。男は女を消費しているように思っているかもしれないけれど、真に消費されるのは男なのだ。

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    2009年10月07日
  • 森のなかのママ

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    こういうジャンルあるなと思った本。
    女の子っぽい気分になりたいときに読めばよいかも。めったにないが。
    そうでないとき読むといまいち遠巻きになってしまう感じ。

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    2009年10月07日
  • ナナイロノコイ

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    あまり、ぱっとしなかった・・・。
    印象に残ったお話があまりありませんでした。江國さん以外の作家さんも読むきっかけになればと読みましたが・・うーんという結果。

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    2009年10月04日
  • ズームーデイズ(小学館文庫)

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    「ズームーデイズ」は主人公が8歳年下のテレビマン、ズームーと同棲していた30歳からの7年間の様子を振り返る形で描いたものである。
    恋愛渦中にいる間もどことなく冷めているのだが、さらに冷めた視線で当時の出来事を描いている。
    過去に新人賞受賞しデビューしたものの、最近では小説を書けないでいる女性作家が主人公である。
    妻子ある男性カシキとの恋愛を続けながらも、テレビの司会に起用された時に知り合ったアシスタントディレクターのアルバイト、ズームーと同棲する。
    主人公はズームーを「愛そうとしてみる」のだが・・・。

    やがて彼女は父親(全身小説家・井上光晴氏)と同じくがんの宣告を受ける。
    父親は宣告を受けて1年後に再発、3年後に亡くなった。
    自分の命もたぶん、父親と同じくらいだろう。
    宣告を受けて悲嘆にくれるかと思えば、かえって「生きる価値のない人間から先に死ぬ」のだから、死んでも別に構わないと諦観している。
    2人の男と恋愛しながらも、どこか自分を掴めないでいて「暴走」したり「突然、何かを始めたり」する様が切ない。
    また、亡くなった父親を「父神様」とし、父神様の思し召しでこうなった・・・などと随所に描かれるところを読むと、「ああ、父親が死んでも二世の軛から逃れられないんだなあ」と二世作家の悲哀を感じさせる。

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    2009年10月04日
  • ズームーデイズ(小学館文庫)

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    感情を制御できないくらいののめり込む恋愛をしない(したことない)あたしは、主人公のアームー(30代前半♀不倫+同棲中)はどうしようもないアホ女としか思えません。何がしたいのか分からん。自分自身は何もしないくせに、周りの男に求めてばっかり。
    ただ、「恋人」とか「愛」とか、「目に見えないモノ」に名前を付けて安心したがるのは人間の性(現に主人公は、ズームーと暮らした7年間という時間に「ズームーデイズ」という名前をつけていつくしんでいる)で、そんなことにこだわる必要は必ずしもないんだな、と思った。

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    2009年10月04日
  • 森のなかのママ

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    ちょっと(というかすごく?)不思議なママを中心に、主人公も含めその周りの人たちが振り回されたりなんだり…?なんか、よくわからないけど、なかなかおもしろかった。

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    2009年10月07日
  • だりや荘

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    荒野 なんて名前に惹かれて買ったのです。今年の直木賞作家ですし。
    内容は意に反して(笑)、完璧な恋愛小説。
    美しく神秘的な姉、可愛くて活動的な妹、妹の旦那の三角関係+α。なんだか昼メロ的なドロドロしたストーリーのようですが、静謐で抑制された語り口のせいで綺麗な物語に収まっています。
    そこに疑念は有っても、憎しみ合いが無いせいもあるのでしょうが。

    悪くは無いですが、私の守備範囲の外のようです。

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    2016年08月07日
  • しかたのない水

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    東京近郊のフィットネスクラブに出入りする人たちの屈折した恋愛模様みたいのかしら。ロマンチックではない恋愛小説。なんだか乾いた感じ。

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    2009年10月04日