手塚治虫のレビュー一覧
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手塚治虫の『火の鳥』シリーズ4巻目、『鳳凰編』。
仏像彫師の茜丸と、元盗賊の我王が主人公。
人との出会いで改心した我王だが、最終的には自分が過去に苦しめた茜丸に復讐されてしまう。
『火の鳥』シリーズを通貫するテーマである『輪廻転生』。
命は巡って、生まれ変わり、業は自分に返ってくる。
時代は奈良の東大寺建立の辺りのことを描いているが、その時期は天災が続いて世の中が荒れていたらしい。
たくさんの人が死に、それを安心させるために宗教の力は(政治的にも)利用された。
何かを信じたところで天災がどうにかなるわけではないと思うけど、それでも人は世の中が大変なときこそ宗教にすがりたくなる。
不思議なものだと思う。
私自身は特定の宗教を信仰してはいないけど、仏教的な考え方自体は好きだ。
手放し、身軽になって、生まれ変わっていく。
加点方式的なキリスト教と違って、減点方式的な仏教。
足元にある幸福を感じられるような生き方をしたい。 -
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まず、本書は一般的に「マンガ表現の革命をもたらした」と言われる方の「新宝島」ではない。
アチラは原作者である酒井七馬の編集と言うか修正が入っているが、コチラは手塚治虫が当初意図していた構成を意識して後年描き直したものである。
そしてどちらが面白いかと言えば断然コッチである。
どちらも手塚治虫文庫全集にあるので、できれば読み比べてもらいたい。
ただ、本書にせよ酒井版にせよ「マンガ表現に革命をもたらした」というのは大袈裟だと思う。
私はてっきりそれまで均一に分割されていたコマ割がこの作品から大小や斜め分割といったダイナミックなコマ割を取り入れ始めたのかと思っていたのだが、本書のコマ割もぶっちゃけ「大きな四コマ漫画」に過ぎなかった。
のみならず縦にすらコマが分割されていないのには逆の意味で驚いた。
若い藤子不二雄や石ノ森章太郎が本書・・・と言うか、これより前の酒井版に衝撃を受けたと言うが、それはいくらか誇張が入っているとも思えてくるのである。 -
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モンモウ病にかかっているイヌ男の小山内を余興の出し物として飼っているのは、台湾の実力者であり国民的英雄の万大人。資産はロックフェラー財団に匹敵するという。
万大人は、子供の頃は貧しく、ミミズを食べるほどだった。そして両親は病気になったけど、医師は助けてくれなかった。医師は「おまえらなんか、勝手に死ね。その方が身のためだ」とさえ言った。そして、両親は死んだ。
小山内が医師と知って、屈辱的な行為をさせる。それに小山内は、屈しなかったことで、拷問をされる。人間てんぷら芸人の麗花に助けられ、万大人の家から脱走する。
麗花たちは台湾の南、高雄に逃げる。高雄から蘭島周りで日本行きの貨物船で日本に行くと麗花は小山内にいう。麗花は、小山内の寝ている時に、襲う。麗花は、小山内に拒絶され、「人間以下なら何をやっても天下御免だ」という。小山内は、「俺たちは人間以下ではない。人間だ」と麗花を諭す。
竜ケ浦教授は、日本医師会の会長を狙っている。いずみの父親吉永は、竜ケ浦教授の支援者である。
竜ケ浦教授は、医学総会発表に、モンモウ病のウイルス説をぶち上げることで、会員の票を集めることができると考えていた。その学会発表の補佐をしているのが、竜ケ浦教授の部下の占部だった。
占部は、アフリカにもモンモウ病が存在し、モンモウ病の白人の修道尼ミス・ヘレンを治療のために日本に連れて帰るのだった。竜ケ浦教授は日本とアフリカという隔たったところで、モンモウ病が起こるのは、風土病ではなく、ウイルス説を裏付けるという。
小山内の婚約者である吉永いずみは、占部に会おうとする。母親は、小山内が青医連に入っていて、日本医師会に逆らっているという。父親吉永は、いずみに将来性のある占部と結婚するようにいう。
竜ケ浦教授は、帰ってきた占部に、ウイルス名はウラベエンシスと名づけようという。しかし、占部は、風土病ではないかという。南アフリカのモンモウ病患者は、鉱山の地下水を飲んだことが原因。地下水にウイルスはいないと主張する。しかし、竜ケ浦教授は、ウイルスは見つかっていないがウイルス説を学会で発表するという。それは、日本医師会の会長に立候補するからだという。
占部は、竜ケ浦教授によって、育てられた。恩師を裏切ることは出来ない。また、いずみは小山内の婚約者。いずみは、小山内がモンモウ病にかかっているのではないかと占部につげる。
竜ケ浦教授に、徳島の犬神沢の村長が訪問し、小山内がモンモウ病になるように仕向けたことを伝える。そして、小山内が突然モンモウ病が進行しなくなったことを報告する。
小山内は、監禁されている台湾の村から逃げるが、村人たちに捕まる。一方、万大人は、モンモウ病になる。万大人は、頭痛が治るという「智恵水」を常時飲んでいた。その智恵水は、徳島県の犬神沢の谷川の水だった。結局、万大人は死ぬことになる。
竜ケ浦教授は、モンモウ病にかかった修道尼ヘレンを、学会で公開しようとする。占部は、策を巡らせて、修道尼を説得する。この占部という男は、優柔不断な男だ。そして、台湾から万大人が、竜ケ浦教授を頼って移送される。
小山内のことを知ったいずみは自殺を図る。占部は、修道尼ヘレンをレイプする。俺は、狂人だと自己暗示して。そして、占部は修道尼を好きだという。占部は、徳島の犬神沢の村を訪問し、モンモウ病の原因を探る。そこで、修道尼ヘレンが病院から失踪したことを知る。
ついに、医師学会で、竜ケ浦教授が発表する準備をしているときに、なぜか喉が渇いて、「智恵水」を飲む。
第2巻では、モンモウ病は、ウイルスではなく、鉱山水を飲んだものが引き起こす風土病であることがわかる。それにしても、この本では、占部は偽善的な男であることが明らかになる。そして、竜ケ浦教授は、自分のウイルス説が確証がないのに、仮説のまま信じ込み、自説を変えることない。真理を追求する科学者的な態度は放棄し、医師会の会長を狙う野心だけが旺盛だ。そして「智恵水」を飲むことで、自分自身もモンモウ病になるのだった。その過酷無運命に逆らうことができない。さて、イヌ男になった小山内はどうなるのか? -
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ノアの多感なお年頃の心情がよい感じ。
原作が手塚治虫というだけあって、ルーナは手塚主人公っぽさがすごく出ていた。
讚美歌を歌うシーンとか、脳内で勝手にシーンが描写される。
中盤の展開が一気にきて、小休憩取って深呼吸。いや……まあ、手塚作品ってこういうところあった。火の鳥読んだときも、アトム読んだときも、日常が一気呵成に崩れていくっていうか、信頼できると思っていたいた人が敵じゃなくても味方でもなかったり、支えになると思っていた人がいなくなってしまったり、それでも生きていくしかない感じ。
続きものだということに最後まで読んで気づいた。展開が気になる。 -
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サーガの折り返し
A106「シックス」と「セブン」の進化を目の当たりにし、「アトム」設計図を巡る陰謀の核心に迫る。
謎の組織との対決が激化し、新たなロボットの登場が物語を加速。
蘭の人間性とシックスの純粋な「心」が、AIの倫理的課題と可能性を浮き彫りにする。
『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私にとって、シックスとセブンの絆はアトムの原型をさらに鮮明にし、胸を熱くする。
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サスペンスと哲学的テーマ
蘭の人間性とシックスの純粋な「心」が、AIの倫理と可能性を鮮やかに映し出す。
AIの自我や人間との関係性を鋭く掘り下げ、2025年のAI技術の議論にリンクしている。『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私にとって、シックスとセブンの成長はアトムの原型をより明確に示し、心を掴む。
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心を掴む第7巻
『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛する私にとって、シックスとセブンの進化はアトムの原型をさらに色濃く映し、心を掴む。
全24巻超のサーガの序盤として、7巻はサスペンスと感情のバランスが秀逸。
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SF愛好者も魅了する傑作
天馬午太郎とお茶の水博志は、A106「シックス」と新登場の「セブン」との交流を通じて、AIの「心」の進化に直面。
「アトム」設計図を巡る陰謀が深まり、謎の組織との対決が激化する。
蘭の人間らしい視点と、新キャラの思惑が物語に緊張感と厚みを加える。
ゆうきのSF的視点は、AIの倫理や自我の芽生えを鋭く掘り下げ、2025年のAIブームにリンク。
カサハラの作画は、戦闘の迫力とシックス、セブンの繊細な表情を鮮やかに描き、原作の寓話性とは異なる現代的リアリズムが際立つ。
『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私にとって、シックスとセブンの絆はアトムの原型をさらに鮮明にし、胸が高鳴る。
全24巻超のサーガの序盤として、6巻はアクションと内省の融合が絶妙。サスペンスが高まり、手塚ファンもSF愛好者も魅了する傑作となっている。
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アクションと哲学が交錯
シックスとセブンの対比はアトムの原型をさらに明確にし、胸を熱くする。
原作の寓話性とは異なる、現代的なリアリズムが本作の魅力だ。
全24巻超の物語の序盤として、5巻はサスペンスと友情のバランスが秀逸。
アクションと哲学が交錯し、手塚ファンもSF愛好者も引き込む。
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原作の寓話性と異なるリアリズム
ロボット・レスリングでの激闘を経て、天馬とお茶の水はA106「シックス」の進化に驚愕しつつ、謎の設計図「アトム」を巡る陰謀に巻き込まれる。
新たな敵、ロボット工学の闇を暴く組織との対峙が始まり、シックスの純粋な「心」が試される。
蘭や新キャラの活躍が、物語に人間味を添える。ゆうきのSF的考察は、AIの倫理やロボットの自我を掘り下げ、現代の技術議論を反映。
カサハラの作画は、戦闘の迫力とシックスの微妙な表情を巧みに描き、原作の寓話性とは異なるリアリズムが際立つ。
『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私には、シックスの行動がアトムの原型を予感させ、興奮が止まらない。
2025年のAIブームに呼応するテーマ性が、物語をよりタイムリーに感じさせる。
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AI時代に響くテーマ
シックスの行動がAIの倫理や感情の萌芽を問い、ゆうきのSF的洞察が光る。
カサハラのダイナミックな作画は、戦闘シーンやロボットの表情を生き生きと描き、原作の寓話性とは異なる現代的リアリズムが際立つ。
『鉄腕アトム』全巻と『アトム今昔物語』を愛読する私にとって、シックスの純粋さがアトムの原型を彷彿とさせ、胸が高鳴る。
科学と情熱の交錯は、2025年のAI時代に響くテーマだ。
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リアリズムが魅力
1巻の導入部から一転、アクションが加速。
ゆうきまさみの緻密なSFコンセプトが、レスリングのルールやロボット倫理をリアルに描き、カサハラテツローの迫力ある作画が戦いのダイナミズムを際立たせる。
手塚原作の寓話性とは違い、現代のAI開発を思わせるリアリズムが魅力だ。
私は『鉄腕アトム』全巻を読み、『アトム今昔物語』の詩情に感動したが、本作の新鮮なアプローチに改めて心躍る。
シックスの成長が、アトムの心の萌芽を予感させ、続きが待ちきれない。
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手塚ファン必読の新解釈
鉄腕アトムの誕生前夜を描いたSFロボット譚。
原因不明の大災害から5年後の日本で、若き天馬午太郎とお茶の水博志が、ロボット研究に没頭する姿が鮮やかだ。
資金難に陥った二人は、アルバイトのメカシティーパレードで危機に直面し、そこから生まれる出会いが、未来のヒーローへの布石となる。
私は手塚の『鉄腕アトム』全巻を愛読し、『アトム今昔物語』の幻想的なエピソードに心奪われた。
原作の寓話的魅力とは異なり、本作は現代科学を基盤にしたリアリズムが光る。
ロボットのAI倫理や人間性探求を、ゆうきのSFセンスとカサハラのダイナミックな作画で展開。
初登場のA106「シックス」の無垢な行動が、原作アトムの原型を予感させ、ワクワクが止まらない。
全23巻超の長期連載を思わせる深みで、1巻から引き込まれる。
ロボット工学の未来を予見するようなテーマ性は、2025年の今、ますますタイムリー。手塚ファン必読の新解釈だ。
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SF好きなら
手塚作品を元にした漫画はBJやら色々とあるけれど、アトムは見慣れた姿ではない。
その割に、手塚作品のあのキャラなんだろうなって言うキャラが等身が良くなって登場している。
元の漫画を読んだ方が理解出来るのか?
そんな感じ。