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Posted by ブクログ
20代の頃読んだ際は、殺人、近親相姦などあまりのダークストーリーぶりに黒手塚爆発しており、もしかして後編は読まなかったのかもしれない。
今改めて読むと戦後のGHQ占領時代の社会を活写した名作だと思えてきた。
下山事件に似た鉄道轢死事件に手を貸したGHQのスパイ天外の実家は地方の大地主で、不義の子奇子たちに事件当日の行動を目撃されてしまう。そのため、目撃者の一人涼子は殺され、異母妹奇子は成人するまで座敷牢に閉じ込められる。当時の農地改革によって大地主が没落していく姿や社会的な大事件をからめ物語は展開してゆく。後編も楽しみである。
★★★★
Posted by ブクログ
手塚治虫の問題作として知られる、村社会を中心に戦後日本の暗部を描いた作品。
青森の地方旧家である天外家は、かつて大地主であったが戦後の農地改革によりその繁栄は衰退の一途にあった。天外家の次男である仁郎は戦場から復員し、四女として「奇子」が生まれたことを聞かされるが、奇子が不義の子であることに気付き、一族に近親相姦や封建的な慣習が蔓延ることに強い嫌悪感を覚える。
そんな仁郎もまた、GHQのスパイとして殺人事件に関わることになるが、証拠を隠滅する現場を奇子に見られてしまう。家名が汚されることを恐れた天外家は、奇子を生きたまま土蔵の地下室に幽閉することを決め、奇子は閉ざされた空間で1人生きることを余儀なくされる…
「八つ墓村」と「日本の黒い霧」を合わせたような作品で、すげぇドロドロやけどめちゃくち面白い。正義感が強く好青年に描かれてる三男の伺郎も奇子のことを犯し続けるあたり業の深さが感じられる…あと詳細に描かれている田舎の古い慣習はリアリティがあって勉強になる。(昔は近親相姦とか幽閉とか割とあった話らしい。。)
ただ終盤は若干消化不良的。
どうやら打ち切りの様な形で終わらせざるを得なかったのが原因で、本当は成長した奇子の目を通して戦後の裏社会を描こうとしていたらしいが、肝心の奇子にスポットが当たり切らないまま終わってしまったのが残念。
あとこの年齢になって気付いたんやけど、手塚治虫って絵めちゃくちゃ上手いのな…
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少年・青年マンガ
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