P.F.ドラッカーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経営関係の書籍で、
ドラッカーを外すわけにはいきませんね。
膨大な著作をすべて読んだ人はいるのだろうか。
わたしたちはすべてを読む必要はないでしょう。
ドラッカーの知見を早く理解し、
少しでも身につけることができれば思います。
そんなための入門として三冊が編集されています。
それは「初めて読むドラッカー」とある通りです。
まずは、ここからスタートしてもいいと思います。
ビジネス世界にいる限り
いつかどこかでドラッカーの洗礼を受けなくてはならないでしょう。
わたしはドラッカーの接するタイミングが遅かった。
できる限り若いうちにドラッカーを知ってほしいですね。 -
Posted by ブクログ
友人よりプレゼントして貰った大事な本。
自身初ドラッガー。
ゴーイングコンサーンの元、企業が成長を続けるためにある事業戦略。
その戦略のあるべき姿について、様々な角度から記述されている。
実に多くの示唆が得られる本だった。
大まかに行って、前半が分析手法や分析のポイント、
後半は分析を踏まえての方向性という構成になっている。
本書冒頭に出てくる
企業にとって行うべき仕事として挙げられている3つの仕事。
・今日の事業の成果を上げる
・潜在的な機会を発見する
・明日のために新しい事業を開拓する
この基本を押さえずに、今日の事業の成果を上げるどころか、
なんとか維持することに終始してはいないか?
・・・などなど、ドラッガーの言うことが全て正しいとは思わないが、
自社の問題点を色々と感じた。
ビジネスパーソンは、自身の勤務する企業を創造しながら読むと、
大変理解が進むと思う。
少し期間を空けて、再読したいと思う。 -
Posted by ブクログ
ドラッカー名著シリーズ、氏が63歳のときのマネジメント集大成!
上中下巻と、上巻だけでも400頁強とかなりのボリュームですが、読み応えがあって、40年近くも前に書かれたとは思えない文章には、いつも新たな気付きをもらえます。ではマネジメントって一体何?数100?はあったと思われる表現の中から、今回腹落ち感があったのは、次のフレーズ。
「われわれの次の世代の課題は、個人、コミュニティ、社会のために組織を役立たせることである。それがマネジメントの役割である。」今、本当に必要なことは、マネジメントという原則に立ち返ることなのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ個人的メモ。興味があるところだけ
イノベーションのための7つの機会
1.予期せぬ成功と失敗を利用する(2種類の月例会議を開き、1つは問題対応を議題とし、もう1つでは目標を上回った分野や予期せぬ市場からの受注を議題とする企業の例が紹介されている)
2.ギャップを探す
3.ニーズを見つける
4.産業構造の変化を知る
5.人口構造の変化に着目する
6.認識の変化をとらえる
7.新しい知識を活用する
イノベーションの原理(156頁)
1 機会分析(上記の7つの機会)
2 理論的な分析と同時に知覚的認識も必要(見て問い聞く)
3 To be simple and focused 単純化する、的を絞る ←凝りすぎべからず。
4 スタートは小さく、具体的に(変更がきくし、調整可能) ←多角化を狙うべからず
5 今ただちに有用であるものを狙う
既存企業
・得意分野でないと成功しない(既存の企業がイノベーションを行うことができるのは、市場や技術について卓越した能力をもつ分野である。新しいものは必ず問題に直面する。そのとき、その事業に通暁していなければならない。)
・イノベーションを育てるには、高い地位にある人に全面的な責任を負わせて新事業の核を担わせるのがよい(既存事業に関与しながら新規事業に取り組むのは無理。その上権力のある人が発言しないとうまく進まないし、中止することもできない)。能力のある人を用いるので報酬を下げると逃げられる危険があるが、報酬は下げないで報酬を動機付けに使うためには成功報酬が有効。
だが人事に特に工夫がいるわけではなく、日常のマネジメントで能力を発揮する人はイノベーションの分野でも成功する(優れたマネジメントというものは、どこへ行っても優れたマネジメントであり、企業家精神は個性の問題ではなく行動、原理、方法の問題である)
・イノベーションは既存事業と収益パターンが異なり、同じ物差しで測ることができないので、(自社と競争相手の)過去の経験からイノベーション独自の成功評価基準を用意し、これを用いてイノベーションの進捗や成果を定期的に点検する必要がある。
ベンチャー
・予期せぬ成功が成長をもたらす。思った通りの市場に思ったように受け入れられると思わないこと。
・売上げを40%~50%伸ばすごとにそれまでの資本構造では間に合わなくなり、資本構造の変更を要する→3年先を見越して最大の必要資金量を想定して計画しておくべし
・マネジメントシステムも同様に急激に陳腐化する→同様に3年先を見越して最重要項目を財務の観点から検討しておくべし(アフターサービス、未収金、在庫など。たいてい4つか5つまでで収まる)
・成長するにつれ、マネジメントは一人の手に負えなくなってくる。トップマネジメント・チームを前もって構築しておくべし。チームは信頼・理解を築き上げ機能するようになるまで3年はかかり、一朝一夕では機能しない。
・創業者は自分が貢献できる分野を探し、他は他人に任せること。外部の人間から客観的なアドバイスをもらうこと。
企業家戦略4つ
1.総力戦略
イノベーション機会についての深い分析と正しい理解、エネルギーと資源の集中、成功後の継続的な努力が欠かせない。リスクが大きく非常な困難を伴うので、大きなリターンを期待できる大きなイノベーションにしか使うべきではない。
2.ゲリラ戦略
a. 創造的模倣 市場志向で行動し、他社が生み出しながら放っておいた市場の需要を満たすことで成長する。
b. 柔道戦略 トップ企業が本気で守ろうとしない海岸の一部を確保し、そこで市場と売上げを手に入れると次を確保する。それを繰り返す(?多分。この戦略の内容についてはあまり詳しく書かれていない・・・)
3.ニッチ戦略
a. 関所戦略
b. 専門技術戦略
c. 専門市場戦略
4.顧客創造戦略
a. 効用戦略
b. 価格戦略
c. 事情戦略
d. 価値戦略
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内容も良かったけど、本の体裁もよかった。よくある感じの事例をふんだんに取り入れた文章なのだが、原文は事例も主張もだらっと書いてあるけど、この訳書では事例部分に上線が引かれ、一段低く書かれている。
そのため一般的な訳書にありがちな「文字がきつきつに詰まっていて息も出来ない」という見た目になっていない。
これってけっこうすごいことだと思う。 -
Posted by ブクログ
25年前に書かれたとは思えない1冊
イノベーションの7つの機会
1. 予期せぬ成功と失敗を利用する
2. ギャップを探す
3. ニーズを見つける
4. 産業構造の変化を知る
5. 人口構造の変化に着目する
6. 認識の変化をとらえる
7. 新しい知識を活用する
これだけを挙げると今更とも思えるが、本書の細かい記述やケースを見ていると、成功例も失敗例も今まさに自分の目の前で起きていることそのものである。
イノベーションというとともすれば7のような技術刷新、科学技術の進化によって新しい価値なりを与えることと理解しがちであるが、ドラッカー曰く最もインパクトが小さく、他社の追随を許しやすいのが7である。
また偶然性によって生まれるものであってマネジメントできるものではないと思いがちだが、偶然を偶然にさせないようにすることができる。
「ストーリーとしての競争戦略」でも言われる2や「ビジョナリー・カンパニー3」の衰退企業の特徴でも挙げられている1と6など現代でも言われていることをこのタイミングで見抜いていることに驚く。
(これと同時期に読んだ「デフレの正体」では5に触れている)
昔、ドラッカー本を読んだ時は意味が分からないと思ったが、今こそ読み時である。今年はドラッカーの赤本を読破したい、 -
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マネジメント 課題・責任・実践
の上巻。
上巻は第Ⅰ部、マネジメントの役割について。
マネジメントの役割とは
1.自らの組織に特有の目的とミッションを果たす。
2.仕事を生産的なものとし、働く者に成果をあげさせる。
3.自らが社会に与えるインパクトを処理するとともに、社会的な貢献を行う。
この3つについて、企業および公共サービス機関での
適用について論じている。
具体的な方法についての言及は少なく、
マネジメントに必要とされることを中心に書いてある。
読む人の仕事や立場によって、よくわかる部分、よくわからない部分、
役に立つ部分、すぐには役に立たない部分が違うと思う。
しかしながら、本書の内容は
組織に属する人全てに必要な知識、実践すべき活動であると思う。
顧客は誰か、事業は何か、自らの仕事は生産的か・・・
自らに、また自らの属する組織に問い続けるべき課題の提言が数多い。 -
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現在、IT革命が世界を覆い、企業のグローバル化が進んでいる。
アウトソーシングが当たり前となり、企業や雇用形態も変化している。
以前は田舎社会の農業従事者が多数をしめていたのが、
現在では都市社会で働く知識労働者が増加している。
このように、経済や産業の発展が社会構造を変化させている。
これらの持つ意味は、200年前の2つの産業革命の場合と同様である。
蒸気機関による第1次産業革命と、鉄道や電報の発明という第2次産業革命。
これら2つの産業革命によって、ビスマルクの福祉国家など、
20世紀の民主主義につながる様々な理念と諸制度や、
フォードの大量生産を生んだ科学的管理法などの誕生につながった。
今日のIT革命は、2つの産業革命に酷似している。
コンピュータの発明が蒸気機関に相当し、インターネットの出現が
より影響力の大きかった、第2次産業革命に相当する。
そして歴史の教訓によると、これらを導火線として見たことのない未来がはじまる。
例えば、多国籍企業は海外に子会社をもっているが、性格上は国内企業であった。
しかし、グローバル企業には国境がなく、国民国家のくびきから放たれる。
このような変化が、新たな制度、新たな理念、新たなイデオロギーを生むのである。
以上のような経済の変化とは別に、少子高齢化といった変化も見えている。
そんな中、組織は生き残りかつ成功するためには、自らがチェンジエージェント
(変革機関)となり、変化を脅威ではなくチャンスと捉えなければならない。
このような変化の中で、個々の人間の安定を考えた場合、
経済は制約条件にすぎず、社会が重要である。
国の在り方、企業の在り方に加え、社会セクターとしてのNPOなどの活動が重要となってくる。 -
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哲学、社会、人文、政治経済、世界情勢など広範囲のテーマに関するエッセンスが惜しみなく詰まった名著。
ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー岩崎編集長絶賛の書。
しかし、内容からしてドラッカー氏は、本書を、明確に読者を”意思決定者とその候補生のために書いたものであり、哲学書ではない”と、誤解のないように言い切っている。
過去をベースに意思決定するのではなく、今日起こっている現実は何かを描写し、明日批評ではなくどんな行動を起こすべきかを決められるのは結局は自分自身ということだからなのでしょう。
いつもながら、これが15年以上前に書かれたとは思えない。
世界の大きな流れの中で、トレンドを読み、行動を起こすには、本書以上優れた著作はないかも知れない。
<以下、マネジメントとは何かについて、非常にしっくりきたので、引用>
マネジメントとは、人間学である。マネジメントとは人の心、人の本質にかかわるものである。
マネジメントとは、まさに伝統的な意味におけるリベラルアート、すなわち一般教養でなければならない。知識、自己認識、知恵、リーダーシップという基本にかかわりを持つがゆえに教養にかかわるものであり、実践と実行にかかわりをもつがゆえに教養にかかわるものである。
従ってマネジメントにある者は、心理学、哲学、倫理学、経済学、歴史など、人文科学、社会科学、自然科学の広い分野にわたる知識と洞察を身につけなければならない。 -
Posted by ブクログ
ドラッカーの本を続けて読んでいる。この本は、先週日本に出張で帰国した際に買ったもの。ドラッカーが扱う「経営」という概念は、企業経営ばかりではなく、学校や非営利組織や政府組織等も視野に入れて用いられている。それがどのようなものであれ、「組織」の経営、という概念を扱っているのである。現代社会は、それらの組織が動かしている社会である、というのが議論の出発点であり、従って、それら組織がうまく運営され成果をあげない限り社会は良くならないので、それらの組織が成果をあげるための原理原則と方法論を考えてみよう、というスタンスである。組織、および、その組織が作り出す製品やサービスや制度や政策は、ある特定の目的のためにつくられたものであり、その目的をうまく達成出来たものが、まずは生き残る。ところが、特に経済原理の働かない、社会的な組織や制度やサービスは、その目的を達した後も、生き延びてしまう。一度出来上がったシステムを壊すのは難しい、そのメカニズムの前提が変わってしまったとしても生き延びてしまう。ここに、この本の題名の「イノベーションと企業家精神」が重要である理由がある、とドラッカーは言っているのだと思う。