P.F.ドラッカーのレビュー一覧
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ネタバレそもそも非営利組織といわれると日本ではNPO(以前ではNGO)を思い出してしまいます。それはつまり、大義のためのボランティア団体というイメージでした。
本著の非営利組織とはそうした狭小な定義ではなく「企業以外の組織」としています。学校、病院、協会、組合など、およそ思いつく営利目的でない団体におけるマネジメントを懇切丁寧に説いています。
営利と非営利で分けていますが、根本的なマネジメントは同一です。違うのは、非営利組織のほうが大義だったり自己実現といった精神的な分野をミッションの上位に置いているところでしょうか。
本著では非営利組織のミッションや成果、戦略、イノベーションに合わせて、さらに -
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邦題、『「経済人」の終わり』は、原題 ”The End of Economic Man” の直訳。
「経済人」とは、人間を「自らの経済的利益に従って行動するもの」とする、アダム・スミスに由来する規定。
資本主義も社会主義も、人間の本性をそのように捉えた上に成り立っており、ここでいう「経済人」の終わりとは、資本主義及び社会主義の破綻を意味している。
本書が世に出たのは1939年4月。ドラッカー29歳の処女作で、ドイツのポーランド侵攻(同年9月)の直前、まさに第二次大戦前夜に出版された。
この時代、急速に勢力を伸ばしてきたファシズムを分析し、いち早く自由主義の立場から反論を投げかけている。
なぜ -
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1日1頁。1月1日から12月31日まで1年分。
聖書のように、毎日少しずつ読んで、短い文章から真実の言葉に触れる。
ドラッカーの様々な本から集められた、正しいマネジメントへのヒント。
地味と言えば地味な本だが、これを使って今年はフルに活用させていただいた。
買ったきっかけは、原書である The Daily Drucker をテキストとした英語の学習の和訳の参考書として。しかし、上田先生の訳がぶっ飛び過ぎていて、あまり参考にならなかった部分もあった。
それから、これをネタに、1週間に1頁、学習個所を決めて、みんなでSkype上で議論するという勉強会。6月にはじめて、半年続いている。
そんな -
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ネタバレ【書評】
自由と平等を達成し、大衆の福祉を向上するために経済的満足を最優先に希求するという社会的教義—経済至上主義たる「経済人」の秩序。それは「魔物」を退治出来なかったがゆえに大衆の支持を失った。ファシズムはそのような「経済人」秩序に引導を渡すことに成功した。脱経済至上主義を目指し、新しい人間観として組織に至高の価値置く「英雄人」を打ち出した。大衆は絶望から理性を放棄し、「不可能を可能にする奇跡」をファシズムに期待した。ファシズム全体主義に不満であるがゆえにそれを支持する宗教的信仰をみせた。しかし、ファシズム全体主義の提示した、人間の犠牲を正当化する概念は社会と相容れず、自己矛盾を抱えた観念 -
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ネタバレ本著が名著といわれ優れた古典といわれている意味が読んでみて初めて分かりました。
面白いうえに非常に役に立つ!
時代を越えても物事を企画運営して管理していく「マネジメント」は普遍のものです。
それを優れた「社会生態学者」である著者の視点を通して喝破されているのだから、本著が名著であるのは自明のことでした。
ユニクロの柳井さんいわく、20代のうちにドラッカーは読んでおくべきだそうですが、こういった著書はある程度の人間経験がないうちに読んでも身に付かないと思います。
経験なくして本著を読んでも、字面をなぞるだけのような気がします。
ある人が先日「オレ、ドラッカーハ、ガクセイノコロ、ゼンブ -
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非営利組織においても、企業においても、組織にとって必要なことは同じだ。
正しくマネジメントされなければ、組織がその機能を果たすことはできない。
だから、本書で言っていることは、主著「マネジメント」と変わるところがない。
さらに、非営利組織で業績のあった人たちとの対話も収録されているので、ずい分読みやすい。
だから、ドラッカーのマネジメントを学ぶ上では、入門書としてもいいのかもしれない。
ドラッカーは現代の世の中を、無数の組織が絡みあって成り立つ、新種の多元社会と定義している。
その中で、最も身近なものが企業である。しかし、企業は本来の目的からしても、そこに集う者どうしのコミュニティーたりえな -
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本著は経営学の最高の古典、経営の原点、経営の常識と言われています。経営のために必ず読まなければならない本を一冊あげるならば本著だといわれています。
確かに原理原則が丁寧に説明されてあって、どの章も考え深く構成されています。
本著は一回読んだだけでは真髄に触れるまでいかないでしょう。経営者であるなら自分自身の自己啓発というか成長や改革改善につれて、感銘を受ける箇所が変わってくるように思えます。
今読み終わって印象に残った部分はおそらく二回目読んだときは輝きを失い、別の箇所が輝いている、といった書です。だからこそ古典といわれるのでしょう。要再読。
以下印象に残った文章。
・企業の目的は、 -
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ネタバレドラッカーさんの自伝書。
ドラッカー好きにとってはたまらない一冊だと思う。
ドラッカーさんは数多くの名著・名言を残しているが、どのような人生の中でそのような考えに至ったかを知ることができる。
その中でも最も印象的だったのは、ナチズムの中で悪について考えたとき「無関心が最大の悪」だという結論に至った点である。
接点があったかどうかわからないが同じ時代を生きたマザー・テレサも同じことを言っている。
<注目した箇所>
■ドラッカーが中年の将校の職案内をした時の話。プライドを傷つけることになったとしても、真実を受け入れなければならないことを示している。それが長い信頼関係につながる。p43
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非営利組織の経営に関して体系的にまとまった非常に貴重な文献。
NPOにはミッションやリーダーシップ、成果やマーケティング戦略が重要という点は企業経営とまったく変わらないし、むしろそれ以上にプロフェッショナルな経営が求められていることを痛感した。
特に、企業とちがってNPOは募金を募る相手先のステークホルダーが圧倒的に多数存在するので、マーケットリサーチからセグメンテーション、ポジショニング、ターゲッティングなどのマーケティングプロセスが実は非常に重要という点は腹に落ちた。
多くのNPOがこのプロセスをすっ飛ばしていきなり宣伝や販売活動をはじめてしまうのは、一般企業にもありがちかも知 -
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企業の場合、成果を測る指標は簡単。まずは収支。
非営利組織の場合はそうではないだけに、
いかにミッションの設定とトップマネジメントのリーダーシップと
ボランティアの能力開発と組織づくりが大事か。
ということが書いてある。
アメリカの教会やガールスカウト、病院、大学の事例をもっての
経営思想だから日本には合わない、とも思わない。
ちょっとこのくらいはやってみようよ、やってみたいよ、と思う。
非営利組織にいる人もそうでない人も
こういう考え方があるのを知っているのと知らないのとでは大違い。
4年前の私に特に読ませたいのは
マーケティングについてコトラーさんとの対談、
非営利組織の戦略のまとめ