千葉敏生のレビュー一覧

  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    ネタバレ

    反脆弱性=失うものよりも得るもののほうが多い=ダウンサイドよりもアップサイドのほうが多い=(よい意味での)非対称性=変動性を好む。289p

    オプション=非対称性+理性 300p

    【7プラスマイナス2回、失敗する】p389
    鉄則をまとめる
    ①オプション性を探すこと。もっといえば、オプション性に従って物事をランクづけすること。
    ②できればペイオフに上限があるものではなく、ないものを探すこと。
    ③ビジネス・プランではなく人間に投資すること。つまり、キャリアを通じて6〜7回(またはそれ以上)方向転換できる人を探すこと(ベンチャー・キャピタリストのマーク・アンドリーセンの手法のひとつ)。人間に投資す

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    2018年01月28日
  • 情報と秩序 原子から経済までを動かす根本原理を求めて

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    ケビンケリーのテクニウムの話と通じるところがあると感じた。物質が持つ、計算能力。情報とは秩序。最後の章がまとめになっていて、理解の一助となった。

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    2018年01月21日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    上巻より悪口が多いかな?ということで★4つ
    結論の抽出内容が、この本のすべて。ただし、意味を理解し味わうためには、本を最初から最後まで読まなければならない。
    「すべてのものは変動制によって得または損をする。脆さとは、変動制や不確実性によって損をするものである。」
    さて、2018年のバブルへの対象方法はどうするべきか?暴落の確率を計算するよりも、暴落した場合の保険をかけておくことが重要。自分事で保険がかけれるか?デブのトニーになって、暴落しても大儲けするOPTIONを検討しよう!

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    2018年01月13日
  • 神は数学者か?──数学の不可思議な歴史

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    この世界のいろいろな物事を説明し予測できてしまう「数学」は人類が発明したものなのか、それとも発見しているものなのか、という視点から数学の歴史を振り返る。
    明確な結論はもちろん出ない。しかし人類が世界を前に数学的概念を作り出してそれを使って眼の前に広がる、あるいは目に見える範囲をずっと超えた世界も含めて表現しようとしてきたこと、そしてそれが驚くほど成功していることは間違いない。世界が数学で表現できて我々の生活がその恩恵をいつも受けていることは、普段は何気なく当たり前と感じてしまうが改めて考えてみると純粋に驚きを禁じ得ない。この「普通の事を改めて考えてみる」のを徹底するのが数学であり哲学だ。この本

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    2018年01月07日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    タレブ氏は奇しくも金融危機直前に『ブラック・スワン』を著しその発生を予見(そして大儲け)したわけであるが、本書『反脆弱性』は黒鳥どもの扱い方を記した本である。テーマは「反脆さ(anti-fragile)」である。例えば氷は物質的安定さを持つ一方固体としての脆さがあり気体は流動性ゆえ反脆さがある。少量の毒やストレスはむしろ体に良い、などは現実的感覚に近いだろう。タレブ氏の語る「反脆さ」は至るところに見られる。生物、経済、政治、国家などなど。変化や死を前提にしたシステムの強さ(≒反脆さ)はなかなかの哲学的な事を語っており、シリコンバレーのエコシステム然り、量子論や遺伝子工学にも共通する概念である。

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    2017年08月28日
  • プーチンの世界―「皇帝」になった工作員―

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    ネタバレ

    戦略家としてだけでなく、様々な顔を持つプーチンの研究本。読み応えのある、お勧めの1冊。これを読むと、「では、プーチンの弱点とは何か」を深く考えさせられる。

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    2017年08月27日
  • 偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか

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    チャールズ・ダーウィンやケルヴィン卿、ライナス・ポーリング、フレッド・ホイル、アルベルト・アインシュタイン。偉大な科学者が犯した失敗を偉業とともに紹介している。失敗といっても寝坊して学会に遅刻したとか、そんなレベルではない。あくまでも仕事(研究)での失敗だ。高度な失敗であるため、科学に疎い人は、何が失敗なのか分からないと思う。それでも、種の起源のダーウィンから相対性理論のアインシュタインまで、異なる分野の科学者だと思っていたが、どんどん繋がっていく様は意外性を感じられる。一般人が楽しみで読む本ではないが、科学史に興味がある人は読んでおいて損はない。

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    2020年06月02日
  • 職場の人間科学

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    センサーデータを使って職場のパフォーマンスや人間関係を解析していく、ピープルアナリティクスの分野の良書。
    アメリカの企業での実証事例が掲載されていて、データを企業の成長に活用していこうという取組みが面白いと感じた。

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    2017年03月20日
  • 決定力! 正解を導く4つのプロセス

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    読書スピードが遅い自分は読み終わるのに1週間程度かかってしまった。
    そのくらいボリュームのある内容。

    人生には決定がつきもの。
    仕事上では大きな決断をする立場ではないが、「彼氏と別れるかどうか」「引越しをするべきかどうか」など、自分にも身近なテーマにも応用できる内容だった。
    目からウロコの連続。
    人生に迷ったとき、また転職、結婚などの節目にも読み返したい一冊。

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    2017年03月03日
  • スイッチ!

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    スイッチ!!変われないを変える方法

    本書の中で一貫していわれているのは、意識というなの「象使い」、感情という名の「象」、そして環境という名の「道筋」をいかにコントロールすればやる気のスイッチが入るか。象、象使い、道筋は比喩だが、それぞれの「性格」を解説していて、それがもたらした結果を実際の事例を交えて紹介しており、非常に理解しやすい。

    アクショントリガーがにわか習慣につながる、というのはすぐに使えるテクニック?だなと感じた。

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    2016年11月06日
  • 偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか

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    チャールズ・ダーウィン、ウィリアム・トムソン、ライナス・ボーリング、フレッド・ホイル、アルベルト・アインシュタインという、天才科学者が犯したと思われる失敗を宇宙物理学者の著者が挙げた一冊です。失敗ではあるのですが、将来の人間たちに残された課題だと思えば、当時の人たち、そして私たち現代の人間にとって大きな業績を残した彼ら天才科学者の栄光は色あせることはないでしょう。

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    2016年05月21日
  • スイッチ!

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    1:you must be mirroring success thing. 2:you make a in front of your eyes. 3:you looking for your simple destination. 4:it wake up for sympathy or passion.(the mounted gloves) 5:step by step to minimum goals. 6:you must be growing your mind set. 7:it change your circumstance. 8:it used to be your ne

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    2016年04月13日
  • スイッチ!

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    個人の行動・習慣を変える啓発本だけでなく、他人や社会への影響を及ぼすコツが得られる良書。定期的に見直したい。ブライトスポット(成功事例)を見つける、大事な一歩の台本を書く、目的地を指し示す、感情を芽生えさせる、変化を細かくする、人を育てる、環境を変える、習慣を生み出す、仲間を集める。

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    2016年06月20日
  • スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。―未来を思索するためにデザインができること

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    読むのにすごく時間がかかるのは、訳が悪いせいということにしたいところなんだけれど、ひょっとすると、デザインに携わっている人たちの考え方自体をあまり理解していないせいなのかもしれない。慎重に読んでいくと、この本が、とっても重要なことを言っていることがわかってくる。

    本の流れとして、自分たちが今デザイン界の中で気になっていることに名前を付けてみよう。それらを並べてみよう。並べたところから何か共通のメッセージを取り出せるのだろうか?取り出せた。って感じ。

    デザインは、商業主義の共犯者という面をどうしても持ってしまう。純粋に理性的な、精神的な、純粋左翼的なアプローチで白いピュアな物体を作り出すんだ

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    2016年02月02日
  • 普通の人たちを予言者に変える 「予測市場」という新戦略

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    どのような条件がそろうと、予測市場というものが機能し、有効であるかということが理解できます。また、巻末のアメリカでの予測市場とその法整備の状況や変遷がとても参考になりました。

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    2015年11月04日
  • 偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか

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    ダーウィン、ケルヴィン、ポーリング、ホイル、アインシュタインという、歴史上の偉大な科学者たちの「世紀の過ち」を取り上げ、なぜ彼らが間違いを犯したのか、なぜそれは修正されなかったのかについて検証されたもの。技術の未発達や宗教的なバイアスも大きな要因だが、それ以上に競争、間違いを認めたくないという感情、単純な見落とし、過剰な礼賛など、実に人間ぽいことが積み重なっての出来事なんだなあ。これ、企業経営にもかなり当てはまることだと思う。ただ、後の世から見れば結果的に間違いだったことでも、それを検証しようとする動きは科学の発展に大きく貢献している。実力がないと「世紀の過ち」も起こせないのである。

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    2015年10月05日
  • 偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか

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    天才科学者たちの偉大なる失敗のエピソードはどれも読み応えがありました。
    それにしても、私は相対性理論のことはな〜〜んにも知らなかった(他のこともだけど)ということが今さらですが、よくわかりました。

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    2015年09月17日
  • 偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか

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    ダーウィンの「パンゲン説」、ウィリアム・トムソン(ケルヴィン卿)の地球の年齢、ライナス・ボーリングのDNAの三本鎖モデル、ホイルの定常状態宇宙論、アインシュタインの宇宙項を偉大なる失敗と名付けて、その失敗を行った偉大なる科学者の偉業と失敗を巡るストーリーを順に紡いだもの。これらの「失敗」があまりにも偉大であるがゆえに一般化には向いていないので、「失敗」という観点でパッケージ化してみたものの思ったよりもエッジが立っていない印象を受けた。進化論、地球論、生命科学、宇宙論、といった現代科学の基礎を広くカバー(あとは量子論が足りないくらい)をしているところはいいところ。各科学理論に関する当時の論争に関

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    2017年11月23日
  • 職場の人間科学

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    生産性を上げる一つの指標として挙げられるのが、
    双方向のコミュニケーションが活発に行われているか否か。

    以前はアンケート等、
     取得に膨大な手間隙がかかる
     そのときの気分で回答するので信憑性が疑われる
    といったマニュアルを使った解析しか出来なかったが、
    昨今の技術の発展により、データ解析から定量的に測れる
    ようになってきた。

    具体的なインプットデータは"センサー"。
    著書ではソシオメトリック・バッジを使って、
    労働者のコミュニケーションを見える化し、
    かつ効率的な動線(最終的にはオフィスレイアウト)まで
    研究・提言しようとしています。
    ※まだまだ研究段階ではあるが。

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    2014年12月22日
  • 決定力! 正解を導く4つのプロセス

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    『アイデアのちから』『スイッチ』で有名なハース兄弟の最新作。今回は、よりよい意思決定のためのテクニックを、プロセスの形に整理して紹介。一つひとつのテクニックは、他の自己啓発本にも載ってそうなありきたりな内容だが、この本はそれをWRAPプロセスという形に整理することで、一つひとつのテクニックを鵜呑みにして使うのではなく、なぜそのテクニックを使うのか、他にどんなやり方があるのか、ひいては自分でうまいやり方を考えることも可能にしている。
    何かを決断する時に、「~するべきかどうか?」という二者択一的な思考をしている人におすすめ。

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    2014年11月12日