千葉敏生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
非常に面白かった。資本主義や金融のような大きなシステムに対する違和感、それに無意識的に従属することで大金を得ながら、人間性や人生の目的を持たない会社人への違和感が、描かれていた。
その違和感は怒りやカラダの不調となって、筆者に現れており、それに耐えきれなくなったために会社を辞めることになる半生が描かれている。
きっと筆者は、「本質的なこと、真っ当なこと、自分の納得できる目的に向かって、まっすぐに自分の知識や時間を投入することで価値を出したい!」と考えるような正義感の塊なんだと思う。そこに強く共感したし、好感を持てた。
Youtubeも観たが、そのキャラクタそのままのイメージだった。真っ当だ -
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9月4日のNHKスペシャルは「1兆円を託された男 ~ニッポン半導体 復活のシナリオ~」という番組でした。恥ずかしながら視聴するまでファブレスとファウンダリの違いがわかっていませんでした。つまり半導体会社の世界ランキング1位NVIDIAと2位のTSMCの違いです。慌てて積読だったこの本を開きました。自分の世代の理系の優秀な奴らはNECとか富士通とか日立に就職しています。そろそろ会社から離れ始めた彼らと飲むと日本の会社の半導体事業戦略の失敗と通産省(また経済産業省になる前!)の失策を吐き出すように語ったりしています。そんな日本半導体の成功と凋落も本書のテーマの一部ですが、もっともっと大きな物語、興
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Posted by ブクログ
『The NVIDIA Way エヌヴィディアの流儀』を読み終え、率直に感じたのは「表面的な成功物語ではなく、逆境と信念の積み重ねがここまでの企業を築いた」という重みである。以前に読んだ『エヌビディア 半導体の覇者が作り出す2040年の世界』に比べれば、本書の厚みとリアリティは桁違いだ。やはり創業者ジェンスン・フアンをはじめ、多くの関係者の肉声を拾い上げているだけに、企業の内側に流れるダイナミズムがこれでもかと伝わってくる。
印象に残ったのは、NVIDIAが「GPU」というカテゴリそのものを発明した過程である。単なる半導体メーカーではなく、GeForce3やCUDAを通じて「プログラム可能な -
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Posted by ブクログ
展開の早さに理解が追い付かなかった。
が、なんだかすごい奴だということはわかった。
イギリスはロンドンの貧しい家庭に生まれた少年、高校を退学になるような奴、
しかし数学が得意で名門スクールに入り、さらに、
その数学のチカラと根性でシティバンクが開催したゲームで勝利し、
シティバンクで働くようになる。
すると彼のトレーディングは連戦連勝、利益の何パーセント高のボーナスで
一気に億万長者にのし上がる。なんで儲かるのかは読んでてもわからなかったけど。
しかし日本・丸の内に異動してから何かが壊れる。食べ物はおいしいが上司が悪い。
マイクロマネジメントで神経をやられる。
そうなったらあとはいかに辞めるか -
Posted by ブクログ
・いったん何かを創造し始めれば、すべてのものには意図があることに気づく。
・もっと成功したいなら、もっと失敗する心の準備が必要。
・失敗から教訓を持つためには、失敗に責任を持つ必要がある。
・失敗できる環境を作る。
・創造力の発揮に必要な能力は、周囲に前向きな変化を起こせるという自信と、行動を起こす勇気だ。
・勇気とは、小さなステップの積み重ねに過ぎない。
・イノベーションに必要な三要素
ビジネス(経済的実現性)、技術(技術的実現性)、人間(有用性)
※3つのバランスが大切
→人間中心の考え方は軽視されがち、見逃されがちなのでここから考えるとイノベーションが生まれやすい
・人間中 -
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Posted by ブクログ
現代社会は要素が多いため予測不可能になり、程度はあれ崩壊は避けられない
その状況下で、各分岐に対して破滅しない選択肢をとることでいずれリターン勝ちする、みたいな本
確率分布とリターンの分布次第やろと思ったし、
システム崩壊側にかけた時に実際にとれるリターンはいうほど無限大でもないやろと思ったりしたが
システムの崩壊は避けられないとしたときのリスクの取り方は考えさせられた
(リスク選好しつつ退場しないよう最低の保証を合わせる、という自分がふわっと好きな戦略はバーベル戦略という名前らしい)
著者は金融トレーダーらしいしもっと金融での具体例あれば信頼性増したような
医療や社会崩壊をネガに捉えてな