ナシーム・ニコラス・タレブの作品一覧

「ナシーム・ニコラス・タレブ」の「反脆弱性」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
    4.0
    1~2巻1,980円 (税込)
    「万にひとつ」が明日来る――。『まぐれ』『ブラック・スワン』のタレブが、経済、金融から、テクノロジー、人生、健康、そして愛まで、この不確実な世界で不確実性を飼いならし、したたかに生き延びるための唯一の考え方「反脆弱性」について語り尽くす。
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    4年ぶりに再読。
    将来の事は誰も予測できないので、将来を予想して計画を立てて安定するよう管理するよりも、ある程度の変動はある物と考え、変化に耐えられるよう備えていく方が結果的に良くなる事を、種々事例をあげつつ、前者を実践している実在の人物を批判している本。
    ボリュームは多く、事例説明が多いので中々読みにくい感はあるが、自分が実際に感じ取っている事と似通っているので、この本の主張は正しいと私は思います。
    この後ようやく下巻に入るが、時間をかけて読み進めていきたいと思う。

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    2021年12月18日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    非常に面白い。

    反脆弱性、反脆さは耐久力や頑健さを超越する。衝撃を糧にする。

    土地の反脆弱性について。著者の故郷であるベイルートは8回破壊され、8回再建したらしい。今回の爆発で、9回目ということか。

    人間の反脆弱性について。心的外傷後成長。心的外傷後ストレス障害とは逆で、過去の出来事で心に傷を負った人々が、それまでの自分より強くなるという現象。

    逆に、脆さについて。暇な人は時間を無駄にしてしまう、忙しい人はどんどん仕事をこなす。怠惰が人をダメにする。

    システムが反脆ければ、事故やトラブルによってシステムは強くなる。飛行機事故によって、飛行機業界全体は同じ事故のリスクを減らすことができ

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    2020年09月17日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    タイトルの反脆弱性というのは、脆弱性の英語「fragility(もろさ)」の対義語がないことから、著者が作り出した造語“Antifragility”の日本語訳。

    あらゆる物事は、脆弱、頑健、反脆弱の3つに分けることができ、この本で最も大切とされているのは、この反脆弱性です。

    反脆弱性と言われ、ぱっと頭に浮かんだのは、心理学の「レジリエンス」でした。
    また、先日読んだ「ネガティブケイパビリティ」も、「不確実性に耐え抜く力」と捉えれば、こちらに当てはまると思っていましたが、この本ではそれらは「頑健さ」というカテゴリーになります。

    反脆弱性とは、簡単に言えば、「不確実性を糧にして成長すること」

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    2020年07月19日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    コロナ危機を受けて再読した。本当に素晴らしい本だと思う。ブラックスワンの頃から読んでいないと分からない部分も多いと思うが、この本に書いてあることは類を見ないクォリティと革新性だ。タレブはかなり昔から物事のオプション性の危険性と対処の仕方を様々な形で話している。冗長である事や細かな間違いを全体に反映する事ができる事が非常に重要であること、合理的な手法や様々な仮定の上に成り立つエセ科学的な理論の危険性を繰り返し指摘し、脆弱ではない事とはどのような事かを説明する。その内容は圧倒的だと思う。パンデミック後の社会を考える上で非常に重要だと思う変わらないだろうと思いつつ、この本の偉大さに感じ入る。

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    2020年06月20日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    「貧子は困苦に当って、己れを鍛練し
     富子は安逸に流れ、己れを柔弱にする」

     ここには、本書のテーマの「反脆さ」という概念が
     表現されてるように思いますね。

    ◇久しぶりに、自身の考え方に影響を与えてくれる
     本に出会えました。

     著者の前2作から、本書も、その延長だろうと
     たかをくくってましたが、全く違いました。

     前2作(『まぐれ』『ブラック・スワン』)は
     本書の一パーツにしか過ぎませんでした。

    ◇本書は「反脆さ」という概念についての本です。

     もろいの反対なのですが、その概念を表す語句が存在しません。
     (「もろくない」や「頑健」ではない)

     「雨降って、地固まる」
     

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    2020年01月25日

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