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「絶対ない」は絶対ない――。『まぐれ』『ブラック・スワン』のタレブが、経済、金融から、テクノロジー、人生、健康、そして愛まで、この不確実な世界で不確実性を飼いならし、したたかに生き延びるための唯一の考え方「反脆弱性」について語り尽くす。
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Posted by ブクログ
何か漠然と世間的にもそうあるべきだよねと思い描いていたことに、これでもかとストップをかけるような内容だった。言語化することがもてはやされる昨今の中で、現実の複雑で不確実かつあいまいな世界を、全て理論的に説明できると思い込むことの危険性を説いていたことに強く共感した。何から何までフレームワークに収めて...続きを読む整理することができるほど、世の中は確実性に溢れてはおらず、常にランダム性をはらんでいることを忘れてはいけない。
現代社会は要素が多いため予測不可能になり、程度はあれ崩壊は避けられない その状況下で、各分岐に対して破滅しない選択肢をとることでいずれリターン勝ちする、みたいな本 確率分布とリターンの分布次第やろと思ったし、 システム崩壊側にかけた時に実際にとれるリターンはいうほど無限大でもないやろと思ったりした...続きを読むが システムの崩壊は避けられないとしたときのリスクの取り方は考えさせられた (リスク選好しつつ退場しないよう最低の保証を合わせる、という自分がふわっと好きな戦略はバーベル戦略という名前らしい) 著者は金融トレーダーらしいしもっと金融での具体例あれば信頼性増したような 医療や社会崩壊をネガに捉えてなかったりと、人間の完全な管理を是としない感じはかなり親近感と好感がもてた 自分が少数派の考え方である認識なので、 「自分の考えを行動に移さないやつはアホ」を実行できればと思う 主旨とは関係ないが、 労働意義が自分の中で消化できてないのは、エージェンシー問題が基準として重く正しく見えちゃってて、 自分が労働の受け手側になった時に、自然近辺のタスク以外を感謝してないからかもしれない などと思ったり
非常に面白い。 反脆弱性、反脆さは耐久力や頑健さを超越する。衝撃を糧にする。 土地の反脆弱性について。著者の故郷であるベイルートは8回破壊され、8回再建したらしい。今回の爆発で、9回目ということか。 人間の反脆弱性について。心的外傷後成長。心的外傷後ストレス障害とは逆で、過去の出来事で心に傷を...続きを読む負った人々が、それまでの自分より強くなるという現象。 逆に、脆さについて。暇な人は時間を無駄にしてしまう、忙しい人はどんどん仕事をこなす。怠惰が人をダメにする。 システムが反脆ければ、事故やトラブルによってシステムは強くなる。飛行機事故によって、飛行機業界全体は同じ事故のリスクを減らすことができる。経済は巨大な一つのシステムになっているので、連鎖倒産などが起こる。つまり経済のシステムは反脆くない。 物事を決めるときに、いくつも理由があるときは、それをしないほうがいい。理由をいくつも挙げて自分を説得しようとしているからだ。これは人生において使えると感じた。 この本を読んで、多くの人が思うことを自分も思った。 これからは反脆く生きよう、と。 人はいくらでも強くなれる。その意思があれば。
タイトルの反脆弱性というのは、脆弱性の英語「fragility(もろさ)」の対義語がないことから、著者が作り出した造語“Antifragility”の日本語訳。 あらゆる物事は、脆弱、頑健、反脆弱の3つに分けることができ、この本で最も大切とされているのは、この反脆弱性です。 反脆弱性と言われ、ぱ...続きを読むっと頭に浮かんだのは、心理学の「レジリエンス」でした。 また、先日読んだ「ネガティブケイパビリティ」も、「不確実性に耐え抜く力」と捉えれば、こちらに当てはまると思っていましたが、この本ではそれらは「頑健さ」というカテゴリーになります。 反脆弱性とは、簡単に言えば、「不確実性を糧にして成長すること」です。 これだけで考えれば、なんだレジリエンスと一緒ではないかと思うかもしれませんが、 反脆弱性は、「能動的に小さな失敗をすることで、成長していくこと」を言います。 人は快適性・利便性・効率性を求めて、リスクやストレスを避けている、と著者は説きます。 また、こうしてリスクを避け続けると、ブラックスワン(システムが一気に崩壊すること)にでくわし、大きな損失を生み出します。 (この箇所を読んで、この本がコロナウイルス関連本の中にあったことの意味がなんとなくわかりました。) 全体を通して読んでいて、この本が素晴らしいと思った点は、筆者が自分の主張と行動を合わせていることでした。 一見、普通なことのようにも思えますが、言っていることとやっていることが矛盾している人はかなり多くいます。 リスクを負うべきだと言いながら、自分だけオプションをもらいながら安全圏にいる人など、数えればきりがありませんが、著者が本の中でバッサバッサと力強い言葉で切り付けていく様は、痛快で、英語がもう少しできたら原本で読みたい、と思うほどでした。 文章に力がこもっていて、日本語訳にもそのエッセンスが見事に詰め込まれていて、文章の奥ゆかしさを改めて実感させられました。 大切なのは、著者の考えを知り、自分ならどうするべきかを導き出すことだと思います。 知識を得るだけでは、脆いと思います。行動に移し、身銭を切り、失敗を繰り返すことで経験は磨かれ、自分だけの経験則(ヒューリスティック)は作られていくのだと思います。 「反脆さ」という考えを知ることにとどめることなく、自らも「反脆弱性」を身につけていきたいですね。
コロナ危機を受けて再読した。本当に素晴らしい本だと思う。ブラックスワンの頃から読んでいないと分からない部分も多いと思うが、この本に書いてあることは類を見ないクォリティと革新性だ。タレブはかなり昔から物事のオプション性の危険性と対処の仕方を様々な形で話している。冗長である事や細かな間違いを全体に反映す...続きを読むる事ができる事が非常に重要であること、合理的な手法や様々な仮定の上に成り立つエセ科学的な理論の危険性を繰り返し指摘し、脆弱ではない事とはどのような事かを説明する。その内容は圧倒的だと思う。パンデミック後の社会を考える上で非常に重要だと思う変わらないだろうと思いつつ、この本の偉大さに感じ入る。
「まぐれ」「ブラックスワン」のタレブの本。 この人の本は久し振りに読んだけど相変わらずのキレキレ。文句なしにおもしろい。 反脆弱性の概念は一見分かりにくいのだが、 ながーい上下巻を通してイヤと言うほどエッセンスを語られるのでおぼろげながらも言いたいことは掴めてくる。 今まで教えられてきた...続きを読むリスクの観念とか、 投資の観念からは際立って異なるかんがえかたなので、 タレブの言っていることは頭では理解できるものの、 どこまで実践できるかというとなかなか難しい。 でも、今後本を読む際に、批判的な見方やタレブ的な見方をする事もすごく大事という観点をもてたのは良かったと思う。 ブラックスワンよりだいぶ難しい気がするので、 タレブファンにはオススメ。いきなりこれから読むと面食らうかな。
上巻につづき、おすすめの本です。 七面鳥問題というものがあります。 七面鳥はかいがいしく世話をしてくれる飼い主からの愛を毎日感じて生きています。今まで毎日受けている世話という"データ"によると、今後もずっとこの幸せな生活が続くことが予測できる、と七面鳥は考えました。この幸せが終...続きを読むわりを告げる、という証拠はどこを探しても見つからないのですから。しかしクリスマスイブがやってくると、七面鳥は屠殺されて飼い主の食卓に並びましたとさ。 著者は、今までのデータを元にして今後を予測するのはとても困難であることの例として、この七面鳥問題を挙げています。"証拠がない"ことは、"ないことの証拠"ではないのです。 馬鹿馬鹿しいと思うかもしれませんが、実際多くの人はこの七面鳥と同じような間違いをおかしています、 例えば2008年頃の投資家達。彼らはこの成長が終わる"証拠はない"、として、今後もこの成長が続くと"予測"していました。しかしリーマンショックによってその成長は終わりを告げます。 この七面鳥の誤謬からわかるように、現実世界という極めて複雑なシステムにおいては、予測というのはほぼ無意味です。どんなにデータがあっても、この予測不可能性は原理的にかわりません。 上下巻を通して、著者はこのような世界でどう生きていくか、についての方針を与えます。 この下巻の付録にはグラフを用いたわかりやすい解説があり、本編でなんとなくの理解で終わっていたものも、数学的、視覚的な表現で理解を深められるようになっています。
セネカの非対称性の思想やマット・リドレー引用箇所の非線形性のメリットを捉える事ができれば不確実な現代社会でも十分生きていけるのかもしれないが実践することはそんなに簡単ではない事を注意すべきか。技術が科学よりも先に来るという捉え方には大いに納得できた。大変面白かった。
本書で語られる基本的な概念については、前作「ブラック・スワン」とそこまで大きく変わるものではない。ただ、本書が前作と大きく異なっているのは、不確実性と倫理に関する問題である。 本書では、不確実性をうまく利用して、自らはダウンサイドのリスクを取らずにアップサイドの果実だけを手に入れるような存在が徹底...続きを読む的に否定される。その根底には、そうした存在が倫理的な観点から許されざるものである、という著者の強い意志がある。 腹を切って死ぬべきなのは誰か?そろそろ血が流されるべきなのかもしれない。自戒の念も込めて。
『THE SINGULARITY IS NEAR』の著者レイ・カーツワイル氏のことを、タレブ氏は「対極にある」(要は「嫌い」)と言っているが、私は両者とも大好きで現代を象徴する思想家であり実践家だと思う。タレブ氏は連続性を断絶させる不確実性を「ブラック・スワン」という概念を以って説明してみせたが、本...続きを読む書ではさらに昇華し、「反脆弱性」という新語を用いて非線形におけるダウンサイドとアップサイドの非対称性を見事に解き明かす。 タレブ氏の発言はやや棘があり誤った認識も見受けられるが、無責任で言いっぱなしのエージェンシーたちへの痛烈な批判は痛快だ。ダウンサイドが限定的かつオプション性がありアップサイドが∞であることを見極められるリスクテイカ―こそ世界を変える者たちだ。『ブラック・スワン』がエポックメイキング的概念であったように、彼らの行動を讃え推奨する『反脆弱性』の理解は転換点をもたらしえるかもしれない。
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反脆弱性
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ナシーム・ニコラス・タレブ
望月衛
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