千葉敏生のレビュー一覧

  • 神は数学者か?──数学の不可思議な歴史

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    数式を使わずに、数学とは何かを歴史から掘り起こして説明している。文系頭には最高の数学説明書。数学は発見か発明か、というのが背後にある大きな命題。発見であるということは、もともと自然の中にある規則的なものを数学という形で表すことができることを「発見」したという意味。逆に発明であるということは、ヒトの頭が数学を作り出した、という意味。神は発見か発明か、という問いと同じだ。神が自らの想像で人間を作ったのか、人間が自らの想像で神を発明したのか。
    アルキメデスやピタゴラス、ガリレオ、ニュートン、ラプラスなど、数学が得意でない私でも一応は知っている人々の話を通して、カオスや非ユークリッド幾何学、ひも理論ま

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    2023年10月06日
  • ダマシオ教授の 教養としての「意識」―――機械が到達できない最後の人間性

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    『ビジョンとともに働くということ』(山口周 中川淳)で【ソマティック・マーカー】を知り、その関連書を読みたいと思って手に取った『ダマシオ教授の 教養としての「意識」 機械が到達できない最後の人間性』(アントニオ・ダマシオ)。

    ソマティック・マーカーというのは、本書著者が出した《意思決定において情動的な身体反応が重要な信号を提供するという仮説》であり、

    簡単に言えば、《人が何かを実行しようと思った時の判断には、身体感覚や感情が不可欠》というものです。

    「え、大事な事を体の感覚と感情で決めちゃっていいの」と思いますが、

    過去の経験によって生まれた情動(身体感覚)・感情を記憶する部分である眼

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    2023年09月01日
  • スタンフォード式 人生デザイン講座 仕事篇

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    コロナにより変わった生活様式。人生と仕事、夢とお金、どのようにバランスを取って満足ゆく人生を送るのか、新しい仕事をどのように切り開いてゆくのか、明快に書き記した本。

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    2023年06月11日
  • スタンフォード式 人生デザイン講座 仕事篇

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    正直、こういう「〜大学式」シリーズの邦題の安直なネーミングの仕方にはうんざりしかけていたけど、この本は中身は骨太で、安心した。さかのぼって前著も読んでみたいと思う。ハードルは低く、好奇心を持って、人々と話し、やってみて、物語を語る。

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    2023年05月22日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    上巻に引き続き、伝えたい1つのメッセージが一貫していて面白い。おそらく下巻の結論部分がそのメッセージなので、なんなら結論だけ読んでも学びはあると思う。

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    2023年05月11日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    antifragile(反脆い)という新概念をものすごく丁寧に、体に染み込ませるように教えてくれる1冊。冗長と感じる人もいるかもしれないが、好きなところだけ読めばいいのではないかと思う。

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    2023年05月11日
  • デザイン思考が世界を変える〔アップデート版〕 イノベーションを導く新しい考え方

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    「デザイン思考」とは何かを、その世界の第一人者である著者、ティム・ブラウンが説明した本。

    デザイン思考の概念や歴史に関する説明がメインで、具体的な方法論等が書かれた本ではないが、情報技術の発達により社会が急激に変化し、問題がより複雑化している現代において、取り入れるべき考え方だなーと思った。

    プロジェクトを推進する時には、現場での洞察から着想を得て、すぐにプロトタイプの作成に取り掛かり、テストを行いながらフィードバックを受け改良を重ねていくというアプローチは、場合によってはとても有効だと感じた。

    生活や仕事にこのプロセスを全て導入するのはハードルが高いかもしれないが、「簡単なプロトタイプ

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    2023年04月03日
  • スタンフォード式 人生デザイン講座

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    デザイン思考を人生に取り込む具体例がたくさん知れて大変勉強になりました。

    ただ、読んでいるとワクワクしてきてクリエイティブに生きてやるぞ〜っと思うのですが本を閉じると途方に暮れます。

    自分の中にある「行き詰まり思考」だったり、「職場そのものが抱えている行き詰まり」なんかに直面した時のプレッシャーがすごいです。

    たぶん、問題を知覚できてしまい、デザイン思考をフル活用させて進んで行くことができるかもという可能性を知ってしまったからこそ感じるプレッシャーなんじゃないかなと思います。

    デザイン思考で突破していこう!っていう同じノリで話し合える仲間というのは意外といませんで、ルーティンワークと不

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    2023年02月20日
  • スタンフォード式 人生デザイン講座

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    各章ごとに『行き詰まり思考』から『こう考え直そう』という部分が列挙されていて、今自分が何をすべきか明確にしやすい。人生は一通りではないから、とりあえず決めた一点に集中し、違ったら再度修正すればいい。

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    2023年02月19日
  • アメリカの中学生が学んでいる 14歳からのプログラミング

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    プログラミングをはじめたいけど、そもそもプログラミングってなに?という人にオススメです!←私もそうだったので。
    html,CSSなど、初歩のところまで最後は書いてあります。ページ数に対して文量も多くないので読みやすいです。

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    2023年01月02日
  • 決定力! 正解を導く4つのプロセス

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    意思決定には、バイアスがある。
    1,視野の狭窄=選択肢を見逃す
    選択肢を広げる(W)
    買収するか否か、だけでなくそのお金で別のものを買う、という選択肢を増やす。
    選択肢の消去テスト=どちらも選べないとする、そうするとどうするか=第三の選択肢を探る
    多すぎる選択肢はかえって選べない。しかしほとんどのケースでは一つの選択肢をYesかNoで選んでいる。複数の選択肢があることを考える。
    AかBか、と言われたら両方、と答えるべき。
    ウォールマートの大半は、誰かのまねだ=他の選択肢を探るには、先達に学ぶこと。同じことでなくても類推する。
    ブライトスポット=自分の中で成功例を探すこと。
    プレイリストを使って

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    2022年12月26日
  • サッカーマティクス~数学が解明する強豪チーム「勝利の方程式」~

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    サッカーのシステム、パスコースなどを数学で解析する。あわせて戦術・戦略についても数学的に正しい方策を探ろうとするもの。
    これがオモシロイ。
    ただし正しく計算できれば、だけど。自チームの勝率が何パーセントだったら勝ちに行く方が合理的なのかなんて、そも自チームの勝率を正しく見積もれないもんね。とはいえ数学者にかかるとかなりの確率でサッカーくじで勝つことができそうだ。驚いたね。

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    2022年12月05日
  • スタンフォード式 人生デザイン講座

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    現在を把握しなければ将来を見据えられないということを学べた。

    実践的なことを混じえていたので、並行しながら自分を見つめ直せた。まさに講座であった。

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    2022年11月21日
  • ダマシオ教授の 教養としての「意識」―――機械が到達できない最後の人間性

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    久しぶりに難しい本を読んだ。理解度は半分もないが、心・感情・意識の違いや関係性が少しわかった気がする。細菌から人間含めた生命維持の複雑さを理解した上で、何を考え、耳を傾けていくかが大事とおもった。日頃、仕事で意識することが大事と言っているが、どうすれば意識できるか考えさせられた。

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    2022年10月01日
  • 数学者が検証! アルゴリズムはどれほど人を支配しているのか?~あなたを分析し、操作するブラックボックスの真実~

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    再犯防止のプログラムの話が興味深かった。再犯リスクが高いけど再犯しない人(偽陽性)の割合は黒人の方が高いからこれは人種差別プログラムとする挑戦者側と、再犯リスクの高い再犯する人を見つけ出す割合は黒人も白人も同じだから人種差別はないとする設計者側。どちらの言い分も正しく、社会のもともとの不均衡からどちらの言い分も満たすプログラムは作成不能。そう言う時にどちらを優先すれば良いのか。著者はこれに関しては社会の安全を守ることが優先なので設計者側のプログラムでいいのではと言うが、黒人に生まれて再犯しないのに長い間勾留されてもまあしょうがないか、と思えるかはわからないだろう。プログラムを作る側がより良い倫

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    2022年09月09日
  • 〈効果的な利他主義〉宣言!――慈善活動への科学的アプローチ

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    とても興味深く、面白かった。非営利活動についてのみ書かれていると思っていたが、思考のフレームワークやキャリアの考え方なども記載されており、日常生活にも応用が効く考え方であった。

    ただ筆者の主張には、やや奇抜な面があるため賛否両論のある本であろうと思う。

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    2022年05月26日
  • スタンフォード式 人生デザイン講座

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    言ってみれば当たり前かもしれないが、大切なこと。

    人生に失敗などはない。
    いや、もちろん、あるが、その意味付けを変えることはできる。
    そこから学び、前へ進んでゆくこと。

    自分を知り、身体を動かし、やってみて、
    そして少しずつ、自分の生きたい人生へ近づいてゆく。

    そう考えるととりかえしのつかない失敗なんてものはない。

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    2022年05月23日
  • クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

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    クリエイティブに生きるため、生まれ変わるための考え方や行動の仕方を、世界でもっともクリエイティブなデザインコンサルティング会社IDEOの創業者からアドバイスを受けられる本。

    自分としては、非常に良い具体的なアドバイスがもらえたといった印象。

    ただし、具体的といっても、手取り足取りで、こうすれば上手くいきます、というような即効性があるような特効薬ではないため、自己啓発的なものを求めたりすると、肩透かしをくらうかもしれません。

    アドバイスを受けて自分に合わせてカスタマイズし行動する、というスタンスじゃないとこの本の良さに気づかず、ピンとこないかもしれないです。

    色々なビジネス書などを読んで

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    2022年05月22日
  • 偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか

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    偉大な科学者達も自分のミスに気付かずに見過ごすことがあった。或いは当時の考え方(科学的常識)に合わせて修正したり、事実とは相容れない自説に固執したり、科学的な発見の裏にはミスや失敗もあった。この本で、著者は彼らの業績と共に失敗の事例を紹介する。取り上げた事例として、ダーウィンと遺伝学、ケルヴィンと地球の年齢、ポーリングとDNA、ホイルと定常宇宙、アインシュタインと定常宇宙など。
    どれほど優秀な科学者でも間違いはあるということだが、彼らも充分検討した上での主張であって、後世の科学的視点で正誤を判断されるのは少し気の毒な感じもした。

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    2022年05月19日
  • アメリカの中学生が学んでいる 14歳からの世界史

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    米国から見た歴史ストーリーを理解出来る。振り返ると歴史は因果関係を論述しやすくなる。なぜならば、過去イベントをあたかも必然性があったかのように、つながっているように組み立てることができるから。文脈次第で、好悪、善悪は変わる。
    歴史ストーリーは、善悪ではない。なぜそう思うのか?を理解することの一助になる。
    日本人として世界史を俯瞰し国外の人たちと会話をするための基本書と考える。

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    2022年05月05日