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自動車や家電だけでなく、ロケットやミサイルにもふんだんに使われる半導体は、今や原油を超える「世界最重要資源」だった。国家の命運は、「計算能力」をどう活かせるかにかかっている。複雑怪奇な業界の仕組みから国家間の思惑までを、気鋭の経済史家が網羅的に解説。NYタイムズベストセラー、待望の日本語訳!
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Posted by ブクログ
ここまで重要な半導体に対してなぜ今まで無知だったのか!と気付かさせる良書。 半導体をめぐる世界情勢の理解、投資で話題の半導体の今後を見据える上でも、必読だと思います。
IntelとAMDの競争について知識をつけたいと思い購入。 本屋でパラ見した程度ではそのような内容だと考えていた。 しかし、読み進めていくと、いつの間にか国単位の話になっていた。 まさか、仕事でITをやっていたら戦争や法律、制度の話がでてくるなんて、、。 それはファンタジーの世界だけだと考えていま...続きを読むしたが、現実は小説より奇なりでした。 とても勉強になりました。
傑作としか言いようが無い、素晴らしい書籍。 半導体の始まりを形作った偉大な米国人が、日本の台頭に振り回されながらも、やがて復活を果たすまでの栄枯盛衰の話。今では考えられないですが、当時、ソニー盛田さんと石原慎太郎さんが日本が世界を牛耳る的な米国を挑発する書籍を共著で出して、米国に波紋を広げたという話...続きを読むは面白かったです。その後湾岸戦争、ソ連崩壊、日本のバブル崩壊で、米国一強体制になったものの、その後慢心した米国を横目に、韓国と台湾がモノづくり革命の中心地となるというのも、今にもつながってますよね。最後にファーウェイへの経済制裁で苦しみながらもそれを逆境にして挑戦し這い上がった中国が、TSMC有する台湾を力づくで取得するかどうかの地政学リスクの話も。 半導体は大国間の攻防という文脈で語られる事が多いものの、やっぱり半導体と言えども、根本はものづくり作りなんですよね。いかにコストを抑えるか、どこで作るか、誰に売るか、みたいな。そういう飽くなき探究心と野望を持った男達の泥臭い話もふんだんに盛り込まれていて、感動的でもありましたね。
9月4日のNHKスペシャルは「1兆円を託された男 ~ニッポン半導体 復活のシナリオ~」という番組でした。恥ずかしながら視聴するまでファブレスとファウンダリの違いがわかっていませんでした。つまり半導体会社の世界ランキング1位NVIDIAと2位のTSMCの違いです。慌てて積読だったこの本を開きました。自...続きを読む分の世代の理系の優秀な奴らはNECとか富士通とか日立に就職しています。そろそろ会社から離れ始めた彼らと飲むと日本の会社の半導体事業戦略の失敗と通産省(また経済産業省になる前!)の失策を吐き出すように語ったりしています。そんな日本半導体の成功と凋落も本書のテーマの一部ですが、もっともっと大きな物語、興奮しながら満喫しました。無茶苦茶面白く、世界情勢についての解像度も滅茶苦茶上がります。ローマ帝国興亡史ならぬシリコン帝国興亡史。でも、それは現在進行形の歴史です。書名の「半導体戦争」はビール戦争、液晶戦争のようなビジネスアナロジーとして読み始めましたが、後半にはストレートな意味での戦争と半導体の一体感に慄然としました。AIの発展で半導体は人間生活のますます奥深くに埋め込まれていくと思われます。それは国際政治の緊張感とダイレクトに繋がっていく時代なのだと思いました。
半導体についてトランジスタ誕生から現在のサプライチェーンまで学べる本。黎明期のシリコンバレーの様子、ソ連の半導体、黄金期の日の丸半導体、そしていかにして台湾が半導体生産の主役に躍り出たか等よくわかる。以前感想を書いた『2030半導体地政学』とともに読んでおいて損はない本。
めちゃくちゃ面白かった。 半導体が、どこかひとつの国ではなく「多くの国々の共同作品」になるまでの戦国絵巻。地政学的観点が連動する理由がひしと分かる。これからのニュースの見方が明らかに変わる1冊でした
産業の米ともいうべき半導体の国家間戦争。日本がいかに米国の尾を踏み、技術的にハブにされ、オランダや韓国/台湾に中心地を移されていったか。日本人の視点から読めばまた米国読者と違う世界が浮かび上がる。 とはいえ半導体全盛のころの金曜日夜の羽田は週末バイトで台湾や韓国に向かう、NECや日立の技術者で溢れか...続きを読むえっていたというから自業自得と言えば自業自得。大層な話は一つもなく自分たちで技術流出させて死んだだけなのかもしれん。
半導体産業の歴史から詳細に解説されており、産業構造について理解が進む。例えば、何故半導体産業は不況期でも巨額投資を行う必要があるのか?は、日本の半導体産業の没落、および韓国半導体企業の隆盛という観点から解説がされている。分厚いが読みやすいのも良かった。
半導体を取り巻く国家間の課題と歴史を学び、国家間の戦いの内幕を想像することができた。半導体は重要な戦略的資源であり、装置メーカーやサプライチェーンを含めても決して多いとはいえないプレイヤーたちが国家間で微妙なバランスの上に立っていることがわかった。同じ戦略的資源の石油は採掘できる場所は神しか決めるこ...続きを読むとはできないが、半導体を作る場所は人間が決められる。故に国家間の駆け引きは戦争に通づるものがあるようにも感じる。人がつくる戦略的資源の行く末と、米中を中心とした静かでしたたかで狡猾な戦いに注目したい。
原題Chip War、(2022年10月刊)。 鉄鋼と石油(と愛国心教育)が20世紀80年代までの軍事の要だったように、チップには一般語で「木っ端≒つまらないもの」の意味があるが縦横10mmぐらいの半導体チップは21世紀の世界支配の要となっている。 65年提唱のムーアの法則「年間2倍」提唱の見事...続きを読むな長期的実現(途中から「2年で2倍」)。回路は三次元となり線幅2nm加工には超紫外線が必要となっている。 中国が世界の覇権国になるには進歩の速いチップ技術で最先端となる必要がある。それは軍事でもAIなど最新の応用に決定的な基幹技術で、早い話が半導体供給を大量生産廉売で押さえれば、産業の生死を押さえられるし、軍事的にもミサイルの命中精度が上がれば破壊力は段違い。ベトナム戦争で、 一つの橋を爆撃ではなかなか破壊できなかったが、現在なら遠方の戦闘機からミサイル一発で十分。 各章が瞠目すべき歴史的展開点となりうるエピソード 序章 原油を超える世界最重要資源 第Ⅰ部 半導体の黎明期 第1章 戦後の技術者たち 第2章 トランジスタの誕生 ’48トランジスタ発明、 第3章 シリコンバレーの始祖と集積回路 ‘58集積回路発明(キルビー特許) 第4章 軍に半導体を売りつける アポロ計画が開発を後押し、 第5章 半導体を量産せよ 第6章 民間市場は存在するか 第Ⅱ部 半導体産業の基軸になるアメリカ 第7章 ソ連版シリコンバレー 第8章 コピー戦略 第9章 日本の経済復興 第10章 どこで半導体を組み立てるか 第11章 ベトナム戦争の誘導爆弾 第12章 太平洋を超えたサプライ・チェーン 第13章 インテルの革命 第14章 チップを載せたスマート兵器 第三部 日本の台頭 第15章 成功しすぎた日本 第16章 日米経済戦争 第17章 「最高に熱いハイテク企業」、日本に敗れる 第18章 「1980年代の原油」と化した半導体 第19章 シリコンバレーとロビイング 第20章 パックス・ニッポニカ 第V部 アメリカの復活 第21章 アイダホ州のハイテク企業 第22章 インテル再興 第23章 敵の敵は友 韓国の台頭 第24章 ミードとコンウェイの革命 第25章 コピー戦略の末路 第26章 思考する兵器無能 第27章 湾岸戦争の英雄 第28章 日本経済の奇跡が止まる 第Ⅵ部 集積回路が世界をひとつにする 第29章 TSMCの隆盛 第30章全員で半導体をつくるべし 第31章 中国に半導体を届ける 第32章 リソグラフィ戦争 第33章 携帯機器の市場規模 第34章 アメリカの驕り 第Ⅶ部 イノベーションは海外へ 第35章 工場を持つべきか 第36章 ファブレス革命 第37章 モリス・チャンの大同盟 第38章 アップルの半導体 第39章 EUTリソグラフィ 第40章 7ナノメートル・ブロセス 第41章 イノベーションを忘れたインテル 第Ⅷ部 中国の挑戦 第42章 中国指導部の方針転換 第43章 半導体の自給自足 第44章 サーバ向けチップを攻略せよ 第45章 台湾の秘宝 第46章 ファーウェイの隆盛 第47章 5Gの未来 第48章 「知能化」する戦争 第Ⅸ部 武器化する半導体 第49章 半導体の支配という土台 第50章福建省晋華集積回路 第51章 ファーウェイ排除 第52章 中国版スプートニク・ショック 第53章 半導体不足とサプライ・チェーン ま 第54章 台湾のジレンマ
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