千葉敏生のレビュー一覧

  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    めちゃくちゃ面白かった。

    半導体が、どこかひとつの国ではなく「多くの国々の共同作品」になるまでの戦国絵巻。地政学的観点が連動する理由がひしと分かる。これからのニュースの見方が明らかに変わる1冊でした

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    2025年02月10日
  • パイを賢く分ける イェール大学式交渉術

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    何をもって交渉の成果の平等と評価するか、その答えの一つが本書にある。

    交渉術をまとめると
    ・基本原則を定める
    ・パイを均等に分け合う
    ・問題を解決する
    ・巨大なパイを生み出す
    ・半分で満足する
    の5つに収斂する。

    公平性とは平等な扱いである。
    そして平等に扱いたいのは人間であり、パイのフレームワークは当事者を平等に扱うことである。

    そしてパイを平等に分けることにさえ合意できれば、もっと大事なパイを広げることに力を注げるのだと。

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    2025年01月08日
  • スタンフォード式 人生デザイン講座 仕事篇

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    内容は黄色い本の本編とあまり変わらないが、影響力の図であったり、色々な視野を広げてくれる良書。仕事に行き詰まった人、目標を見失った人に読んで欲しいと思う。

    このシリーズはとてもいい本なんだけど、例えばホストや馬券やパチンコにハマって本当に生活困窮しているとか、あるいは最初から重い病気があってそれを治療することが出発点の人にとっては、出てくる話を読んで目標の中に生活困窮や治療といった形のものも入れ込まなくてはならないところもあるから(そういう人がこの本を読むかはわからないが)、そこの背後世界には暗にある程度キャリアを頑張っていて豊かな生活をしている人、大学の講義で受ける人が前提されているなとい

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    2024年12月28日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    産業の米ともいうべき半導体の国家間戦争。日本がいかに米国の尾を踏み、技術的にハブにされ、オランダや韓国/台湾に中心地を移されていったか。日本人の視点から読めばまた米国読者と違う世界が浮かび上がる。
    とはいえ半導体全盛のころの金曜日夜の羽田は週末バイトで台湾や韓国に向かう、NECや日立の技術者で溢れかえっていたというから自業自得と言えば自業自得。大層な話は一つもなく自分たちで技術流出させて死んだだけなのかもしれん。

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    2024年12月16日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    半導体産業の歴史から詳細に解説されており、産業構造について理解が進む。例えば、何故半導体産業は不況期でも巨額投資を行う必要があるのか?は、日本の半導体産業の没落、および韓国半導体企業の隆盛という観点から解説がされている。分厚いが読みやすいのも良かった。

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    2024年12月02日
  • 見えない未来を変える「いま」――〈長期主義〉倫理学のフレームワーク

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    慈悲心や自己だけでなく利他的な考えも大切にするために、大変重要な一冊、特に短絡的な考えに囚われてしまう人間にとっては長期的に物事をみる重要性が大きいことが分かる

    月に向かえ!と共に何度も読み返したいし、これも教科書にすべき

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    2024年10月27日
  • 神は数学者か?──数学の不可思議な歴史

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    数学の辿ってきた軌跡を辿り、数学と世界の関係を考える。思慮に満ちた楽しい本だった。
    問いを得て想像力と可能性を広げることで心が豊かになる、という教訓的な締め方も個人的に好きだった。

    ↓以下、この本を読んで考えた私見。

    数学は人類の発明であり、世界について知るための有効な道具である。自然に則した認識的な公理に端を発して演繹的に厳密に組み上げられていく数学のプロセスと、対称性をもち秩序に満ちた世界との相性が非常によいために、数学の導く世界と実世界が高い精度で一致する。ただし、数学が表すのは世界のごく一部であり、数学や言語では表せないがゆえに私たちには認識できないものが世界には限りなく溢れている

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    2024年10月10日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    半導体を取り巻く国家間の課題と歴史を学び、国家間の戦いの内幕を想像することができた。半導体は重要な戦略的資源であり、装置メーカーやサプライチェーンを含めても決して多いとはいえないプレイヤーたちが国家間で微妙なバランスの上に立っていることがわかった。同じ戦略的資源の石油は採掘できる場所は神しか決めることはできないが、半導体を作る場所は人間が決められる。故に国家間の駆け引きは戦争に通づるものがあるようにも感じる。人がつくる戦略的資源の行く末と、米中を中心とした静かでしたたかで狡猾な戦いに注目したい。

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    2024年09月24日
  • クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

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    クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法
    著:デイヴィッド・ケリー , トム・ケリー
    訳:千葉 敏生

    創造力に対する自信(クリエイティブ・コンフィデンス)とは、「自分には周囲の世界を変える力がある」という信念を指している。別の言い方をすれば、自分のしようと思っていることを実現できるという確信である。そして、自分の創造力を信じることこそ、イノベーションの「核心」をなすものである。

    こうした自信は筋肉のようなものであり、努力や経験次第で、強くしたり鍛えたりできる。創造性は、新しいアイデア、解決策、アプローチを生み出すために発揮できる。そして、誰もがその力を使え

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    2024年09月12日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    原題Chip War、(2022年10月刊)。
     鉄鋼と石油(と愛国心教育)が20世紀80年代までの軍事の要だったように、チップには一般語で「木っ端≒つまらないもの」の意味があるが縦横10mmぐらいの半導体チップは21世紀の世界支配の要となっている。
     65年提唱のムーアの法則「年間2倍」提唱の見事な長期的実現(途中から「2年で2倍」)。回路は三次元となり線幅2nm加工には超紫外線が必要となっている。
     中国が世界の覇権国になるには進歩の速いチップ技術で最先端となる必要がある。それは軍事でもAIなど最新の応用に決定的な基幹技術で、早い話が半導体供給を大量生産廉売で押さえれば、産業の生死を押さえ

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    2024年08月15日
  • 見えない未来を変える「いま」――〈長期主義〉倫理学のフレームワーク

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    道徳観で世の中のあり方が変わるというのが面白い。時代や宗教が変われば、当たり前だったことがありえないことになったりする。奴隷制や食べてもいい生き物とダメな生き物。医療(人間が踏み込んではいけない領域があるとするのか)など。また、矛盾を孕んでいるのに当事者は気付いていないことなど。

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    2024年07月29日
  • クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

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    子どもと接する教育関連の人にも読んでほしい本。子どもは本来大胆なのに、人から"評価"される過程を経て、"クリエイティブな人"と"そうでない人"を区別するようになる。

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    2024年07月11日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    ここまで重要な半導体に対してなぜ今まで無知だったのか!と気付かさせる良書。
    半導体をめぐる世界情勢の理解、投資で話題の半導体の今後を見据える上でも、必読だと思います。

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    2024年05月06日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    2024.4.19、TSMCの四半期決算が発表され過去最高の増収増益決算であった。売り上げは四分の1を占めるアップル向けスマホからエヌビデアなど生成AI向けサーバー需要(24年10%前半から28年までに20%以上に)の高単価先端品に移行中でAMD・メタなどからも広く受託生産を増やしている。最先端の2nm品は25年量産を目指し開発中で台湾で2拠点、米アリゾナで3工場建設中、「先端パッケージング」も台湾で増産・・・『日経新聞』の当日の記事である。
    この決算発表の日、この本を読み終えた。
    『半導体有事』に続いて面白く読めた。
    半導体は人類の未来を左右するキーファクターだ。
    序章に書いてある、「典型的

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    2024年04月21日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    ライフラインが石油から半導体に変わりつつあり、故に世界の勢力図も不安定になり国家間の争いも段々と表面化してきているように思います。

    世界で起きている国家間の争いを半導体の視点でみるとまた違った見え方ができるのではと思いました。

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    2024年04月06日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    クリス・ミラー著の半導体関連のビジネス書。本書はビジネス書として圧倒的な人気を誇っており、加えて、自身が春から半導体関連メーカーで働くため、読まない理由はなかった。本書は戦後から現在に至るまでの半導体の歴史を一冊にまとめた書籍である。産業の中心の米国目線で物語が書かれているため、日本のビジネス書にはない新鮮な目線で楽しみことができた。例えば、日本が米国から半導体の覇権を奪った1980年台では、日本国内では賞賛や歓喜といった喜ばしさ一色の記され方をされると思うが、本書では日本をかなり目の敵にしていて面白かった。本書が素晴らしい理由は圧倒的な文献引用数にあるといえる。そのため、なぜ出来事や発展衰退

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    2024年03月02日
  • スタンフォード式 人生デザイン講座

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    「調子はどう?」という難問に答える。

    人生は有限ゲームではなく、無限ゲーム。人生はプロセスそのもの。

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    2024年02月25日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    現代の国際政治、世界経済、軍事力のバランスを特徴づけてきた立役者は半導体である。では、いったいどのようにして、私たちの世界は100京個のトランジスタと替えのきかない一握りの企業によって特徴づけられるようになったのか?が本書のテーマである。

     1945年に真空管を用いて初期の電子計算機が作られてから現在に至るまでの、各国政府や企業、技術者達による、半導体生産に関する熾烈な競争の歴史を知ることができる本だと感じた。

     この本を読んで、半導体を使ったコンピューターががアメリカで生まれた経緯や、技術の発展に日本が果たした役割、半導体製造のオフショアリングによるアジア諸国の台頭、半導体製造の技術や装

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    2024年02月01日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    半導体がこんなに世界情勢と密接だったとは。

    何が議論になってたのかが、よくわかる、ものすごく勉強になる本でした

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    2024年01月22日
  • クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

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    小さく早く始めろ、まずはプロトタイプを作れ、の2点が主眼。あとは自分にはできる、というマインドセットを持つ、日常に潜むバグを見つけて自分で直せ、というのもポイント。良い本だと思う。

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    2024年01月07日