千葉敏生のレビュー一覧
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遺伝のメカニズムを勘違いしていたチャールズ・ダーウィン。地球の熱伝導率が一定だと決めつけて地球の年齢を大幅に間違えたウィリアム・トムソン(ケルヴィン卿)。DNAが三重らせんだと主張したライナス・ポーリング。宇宙は定常であると信じたフレッド・ホイル。宇宙定数を自ら否定したアルベルト・アインシュタイン。科学史にその名を残した偉人たちがその業績の裏でどのような間違いを犯し、なぜそのような間違いをしてしまったのかを追求したノンフィクション。
偉人もひとりの人間であり、その間違いもまた至極、人間的でした。特にポーリングのエピソードがなかなか面白く、彼はライバルたちを出し抜くために思いついた「DNAの三 -
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ローマ帝国の崩壊が崩壊した理由、産業革命後にテイラーが構築した「科学的管理法」の功罪、世界が注目した「トヨタ生産方式」、そしてICTの発達した現代に至るまでの組織コミュニケーションの構造とその変化を振り返り、ソーシャルメディアでおなじみのグラフ理論を使って強い紐帯である凝縮性、弱い紐帯である多様性について前提事項として解説する。
本題は従業員のコミュニケーションをIoT(ソシオメトリックバッチ)を用いて分析した結果で在宅勤務の生産性、専門家の発掘、創造性の発露などから病気の感染まで、働き方やコミュニケーションの調整を図ることで生産性や従業員の満足度の向上に繋がる要因を見つけられると説く。「ピ -
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『アイデアのちから』『スイッチ!』の作者の第三弾。
『アイデアのちから』ではどうやったら人を説得できるか、わかってもらえるためにはどう伝えたらよいか、がテーマだった。『スイッチ!』では、自分も含めてひとが、そして組織が今までの行動を変化させるための具体的なやり方はどういうものか、がテーマである。
そしてこの『決定力!』では、何をどう決めていったらいいか、何か決めるときにどういうふうにすればいいのか、をテーマに選んでいる。
自分の考えをひとに伝えるときのよい方法、が最初の本のテーマだった。が、伝えてわかってもらっても行動につながらない、何もかわらない、ということがあるわけで、そこで次の本では、変 -
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「象使い」=理性、「象 」=感情、「道すじ」=環境になぞらえて、どのようにして人の行動を変化させていくかを3つの観点から教えてくれる。
行動を変たり変化を起こすポイントは次の3つだ。
①象使いに方向を教える=明確な支持を与える。
②象にやる気を与える=相手の感情に訴えかける。
③道すじを与える=環境を変化させる。
理性の弱点は考え過ぎて空回りすること。
ブライトスポット=上手くいっている例を探す=解決策を探すこと。
変化を起こすには「大事な一歩の台本を書くことが重要」
目標は具体的な行動の目標として設定する。
行動が反射的になればなるほどセルフコントロールが不要になり疲れにくくなり行動を継続 -
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エヌビディアというより、CEOジェンスン・ファン個人の流儀という感じでしたね。技術に強い経営者である事に加えて、圧倒的なハードワークと従業員にも同様の働きを求めて、30年もテクノロジーの最先端に残り続けるのは並々ならぬ努力と胆力が無ければ出来ないという事なんでしょうね。
黎明期には失敗もあったみたいでしたが、隆盛を極めた時期には、AI市場やCUDAというプラットフォーム作りなど勝ち筋が見えたら、短期的には赤字でも、とことん投資しまくるという手法でしたが、古い大企業には難しい機敏性なんだと思います。最近もフィジカルAIでの市場創出に向けた扇動力も凄まじいものがありますよね。
ただ、ジェンスン・フ -
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半導体の歴史について草創期から現在の米中冷戦に至るまでを、個別具体的ね立役者の視点を中心に小説調に展開するノンフィクション。
米国シリコンバレーにおける発展を軍が支え、コンピューターが支えるも、日本の製造技術とコストに追い抜かれ、逆に韓国や台湾を支援することで乗り切る。設計と製造の分離。設計はアメリカ、製造は韓国・台湾に集中。日蘭企業のような一芸に秀でた企業も。そうした中で、中国が殴り込みをかけるものの、米国が技術を渡さない形で優位性を維持しようとする。
そんな栄枯盛衰の歴史。小説仕立てなのは良いが、登場人物が多すぎて、面白かった一方、誰だった?となる瞬間が多く、行ったり来たりして時間を要 -